名称:蘇州古典園林
住所:China, Suzhou
公式・関連サイトURL:http://www.cnta-osaka.jp/
世界遺産「蘇州古典園林」について観光情報をご紹介します。
蘇州は中国の古都として知られている地域で、戦国時代など群雄割拠の時代にはこの蘇州を都とした国もありました。蘇州古典園林は、そんな蘇州を代表するスポットとなっています。様々な庭園を見ることができる点が魅力です。
さらに詳細な情報を以下で解説していきましょう。
目次
【世界遺産】蘇州古典園林とは?|隅々まで考えて造られた庭園!
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蘇州古典園林とは?
蘇州古典園林は古都・蘇州を代表する中国庭園の数々を指します。
その中でも蘇州の四大名園「拙政園」「留園」「獅子林」「滄浪亭」は特に有名です。もちろんこの四大名園だけではなく、他にも素晴らしい庭園が数多くありますよ。その代表的なものが「網師園」「耦園」「芸園」といった庭園です。四大名園のような華やかさはではないものの、こじんまりとした独特な趣があります。ぜひ訪れてほしいおすすめのスポットです。
また、時間に余裕があれば「退思園」に足を運んでみてください。同里古鎮にある退思園は、蘇州の庭園に劣ることのない素晴らしい庭園です。場所はバスで約30分のアクセス。この庭園も世界文化遺産に登録されています。
アクセス
日本から上海までは飛行機で約3時間。上海には上海浦東空港と虹橋空港という二つの空港があります。浦東空港は主に国際線、虹橋空港は主に国内線です。
蘇州に行く新幹線は虹橋空港の虹橋駅から出ていて、蘇州までは30分。高速バスで浦東空港から蘇州に行くには2時間半から3時間かかるので新幹線の方が便利ですが、浦東空港から虹橋駅への移動や、新幹線の切符の手配のことを考えると、浦東空港から高速バスで蘇州に向かう方が便利かもしれません。
蘇州古典園林のおすすめポイント① 拙政園
拙政園は明代の御史王献臣が官界に失望して故郷に帰り、庭園を建造したのがはじまりと言われている蘇州最大の庭園です。その広さは5万haと広大。とても広いため、見たいスポットをあらかじめ決めておくといいでしょう。
中園・東園・西園の三つからなる拙政園の見どころは中園に集まっています。それは拙政園が元々中園から整備され徐々に拡大されたからです。中でもおすすめは遠香堂。ガラス張りの堂内は明るく、歴史を感じることができます。遠香堂から見渡す景色は美しいと好評です。また、西園の回廊や扇亭などがある一角は中園と同時期に造られていて、拙政園らしさがよく表れています。
蘇州古典園林おすすめポイント② 留園
蘇州の拙政園、北京の頤和園、華北省承徳市にある避暑山荘、そしてこの留園を含めた4庭園を中国4大名園と呼ばれています。留園は中国の国宝庭園でもあります。その素晴らしさは蘇州の4大庭園だけではなく、国からも評価されている名園です。
留園の広さは2ha。蘇州の四大名園の中では拙政園に次ぐ広さです。留園の完成は清代なので比較的新しい庭園ですが、その原型は明代で拙政園が建造された時期と前後しています。政府高官であった徐泰時によって造られた留園は、建築物を主体とし贅沢を極めた庭園です。拙政園と留園が対極に位置するような造りになっているのは、現役の政府高官であった徐泰時が、左遷された官僚の王献臣を強く意識していたからと言われています。
蘇州古典園林おすすめポイント③ 網師園
中国の国宝庭園にも指定されている網師園は、私家庭園の一つです。かつては南宋時代の高官の隠居所として建造されましたが、その後一時荒廃。それを清代の高官が晩年を漁師のようにのんびりと暮らしたいと願い、網師園と名付けて整備しました。
網師園は住宅だった部分と、庭園が共に公開されている唯一の庭園として有名です。拙政園や留園とは違って、邸宅と庭園が同じ敷地にあります。庭園だけの入口がないため、庭園と邸宅を同時に見学することが可能ですよ。また、私家庭園なので広大な敷地を有する庭園ではないですが、狭い敷地の中に中国庭園の美が凝縮されているので、訪れた人の心を和ませています。
まとめ
東洋のベニスとも言われている蘇州は水の都としても有名ですが、中国庭園の数々も欠かせません。中国独自の文化から生れた中国庭園はその美しさもさることながら、楼、閣、亭、台などの庭園建築が見事に配置。それを結ぶ回廊など隅々まで考えられた庭園です。この素晴らしい世界遺産をぜひ訪れてみてください。