名称:ラサのポタラ宮歴史地区
住所:チベット自治区拉薩市城関区北京中路
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/707/
標高3000mを超えるラサという町にそびえるチベット仏教の聖地。それが世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」です。富士山の山頂と同程度の標高にあるラサは、7世紀に作られた古都。チベットの政治経済の中心都市であり、現在もチベット仏教の中枢を担う重要な街です。ラサとは、チベット語で「神の地」を意味します。
この世界遺産のもっとも重要な建造物であるポタラ宮は、歴代のダライ・ラマの居住地であり、墓碑が眠る宮殿です。その宗教的な重要性と圧倒的な存在感から、人々を魅了し続けていますよ。ここでは、そんな荘厳な世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」をご紹介します!
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【世界遺産】ラサのポタラ宮歴史地区とは?|天にそびえるチベット仏教の聖地!
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ラサのポタラ宮歴史地区とは?
世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」は、チベットのラサという町にあります。この世界遺産には、ダライ・ラマの官邸と政治的、宗教的な執務を行うための宮殿を兼ねる「ポタラ宮」、チベット仏教の寺院である「ジョカン寺」、夏期の離宮である「ノルブリンカ」の3つが登録されています。
この世界遺産のある町ラサは、7世紀に作られた古都で、7世紀から9世紀半ばの吐蕃王朝時代から現在までチベットの政治経済の中心地となっています。
この世界遺産はチベット仏教徒にとっては非常に重要な場所であり、現在でもその信仰は続いています。ジョカン寺には、回すとお経を唱えたことになるマニ車があり、五体投地という方法で拝むチベット仏教徒で溢れています。
ラサのポタラ宮歴史地区へのアクセス
チベットは中国共産党の政策によって、外国人旅行客の個人旅行は認められていません。個人で行くには、現地ガイドをつけたりビザを取ったりとややこしい手続きがあります。従って、旅行社主催のツアーで行くのがベターでしょう。ラサまでは、中国主要都市から飛行機で行くか青蔵鉄道で行くかのどちらかが現実的です。
ラサまでの直行便はなく、重慶・成都・北京・上海などでの乗り換えが必要です。ラサのラサクンガ空港までは、重慶と成都からのフライト数が多いのでおすすめですよ。フライト時間は2時間半前後、ラサクンガ空港空港からシャトルバスで1時間半ほどでラサに到着します。青蔵鉄道では、北京・重慶・広州などから乗ることができ、ラサ駅までは2日以上かかります。
ラサのポタラ宮歴史地区のおすすめポイント①:ポタラ宮
世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」の主要な建造物であるポタラ宮は、ラサに作られた政治的、宗教的な執務を行うための宮殿です。ダライ・ラマの居住も兼ねていますが、現在は中国共産党の弾圧によってインドでチベット亡命政府を作っているのでここにはいません。
宮殿は白宮と紅宮に分かれており、白宮では政治的な執務を、紅宮では宗教的な執務を行っている場所です。主に公開されているのは紅宮で、歴代ダライ・ラマの墓碑・仏像・金や宝石をあしらった豪華な調度品・極彩色の壁画などなど豪華で派手な内装があり、チベット仏教の最重要施設であることを物語っています。世界遺産に登録されてから、ラサには中国人観光客がとても多く訪れます。特に夏季には紅宮に入るチケットを取るのが困難ですよ。チベットが誇る世界遺産と言っていいでしょう。
ラサのポタラ宮歴史地区のおすすめポイント②:ノルブリンカ
世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」で次にご紹介するのは、夏の離宮ノルブリンカです。この場所は、ダライ・ラマ7世が18世紀半ばに建てた夏に利用するための離宮で、ラサ中心部にあるポタラ宮からは西に3kmほどの場所にあります。ポタラ宮とともに一時期のチベットの政治経済を担った場所として世界遺産に追加登録されました。
広大な敷地の中には、西洋風の邸宅・公園・動物園など数多くの建築物があり、世界遺産の他の2つとは違った雰囲気ののんびりとした場所です。庭園の内部には、ダライ・ラマ14世が亡命する前に使用した調度品などがそのまま残されていますよ。8月にはチベット最大の祭りであるショトゥン祭がノルブリンカで行われ、演劇などが催され活気付きます。
ラサのポタラ宮歴史地区の注意事項
ラサでの一番注意すべきなのは高山病です。飛行機では標高が低い場所から一気に高い場所に移動するため、高山病になりやすいと言われています。酸素が少ないため、呼吸器系疾患がある人などは警戒が必要ですが、健康な人でもなる可能性はあります。心配な人は医者に相談し、日本で事前に飲み薬処方してもらうのがいいでしょう。また高山病には水分補給も大切だそうですよ。高山病について調べてから行くことを勧めします。
また、日差しがとてもきついので、日焼け止め、サングラスなど日焼け対策は必須です。
◎まとめ
世界遺産「ラサのポタラ宮歴史地区」をご紹介しました。神の地と名付けられるだけはある荘厳な場所で、標高の高さや交通の便の悪さも、この場所の神秘性に拍車をかけます。
行くのに時間もかかり、高山病という不安もありますが、何かを得られる旅になるはずです!