名称:キリグアの遺跡公園と遺跡群
住所:グアテマラ、イサバル県、キリグア(ロス・アマテルの東側)
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/149
世界遺産「キリグアの遺跡公園と遺跡群」は、グアテマラ東部に位置するイサバル県キリグアにあります。マヤ文明遺跡の一部で、1981年に世界遺産として登録されました。キリグア地域には古代から人が暮らしていましたが、5世紀に入るとコパン王を中心とした都市が築かれるようになり、キリグアはその周辺都市として貿易が発展してました。キリグアには、大変保存状態の良い象形文字など、見どころもたっぷりあります。今回はそんな興味深い世界遺産「キリグアの遺跡公園と遺跡群」をご紹介したいと思います。
目次
マヤ文明の歴史を紐解く!世界遺産キリグアの遺跡公園と遺跡群の魅力
世界遺産キリグアの遺跡公園と遺跡群とは?
キリグアの遺跡公園は、現在ではバナナ農園の中にあります。園内には鳥類が多く、セイバの木々が目立ちます。セイバは、根っこが普通の木より高い位置から伸びて、まるで足が生えたような大木で、キリグアだけでなく他のマヤ文明遺跡でもお馴染みですね。また、ステラと呼ばれる柱のような石の彫刻も観光客に人気です。
これが園内にいくつもあり、一つ一つのステラの違いや意味、掘られている物などを見比べていくとおもしろいですね。そして目玉ともいえるのが、大きな石に掘られた象形文字です。普通の石でもアート作品としか思えない美しさなので、ぜひ間近で見てみてくださいね!
キリグアの遺跡公園と遺跡群へのアクセス
キリグアの遺跡公園と遺跡群に行くには、グアテマラシティ空港からタクシーでグアテマラシティ「ソナ1(zona1)区画」にあるバス停(Litegua Bus Station)まで行き、キルグアまでのチケットを買ってください。どこのバス停で降りると一番便利なのかは、チケット購入時にご確認ください。キリグア遺跡公園には5時間ほどで到着します。
キリグアの遺跡公園と遺跡群のおすすめポイント2
沢山のステラ
キリグアの遺跡群の見どころは、ステラと呼ばれる石碑にあります。緑豊かなキリグア遺跡公園に行くと、背の高い各ステラの上に、自然素材でできた南国っぽい屋根が付いているのが印象に残るはず!なんとも微笑ましい風景です。多くの石碑には植物の葉や人物の顔と体が彫られていて、これらははっきりと分かります。
また、おすすめなのが公園内にある博物館。マヤの歴史と文化、石碑に描かれている象形文字の意味などが学べるので、遺跡公園を回る前に見ておくといいでしょう。館内のギフトショップでは、かつてキリグアで主な貿易商品とされていた翡翠(ヒスイ)も購入できますよ。
キリグアの歴史
キリグアの遺跡群は、当然のことながらキリグアの歴史と深い関わりがあります。前述したように、キリグアはコパン王朝にとっては二次的な都市でした。しかし、700年代前半、当時キリグアの王であったカック・ティリウ王がコパン王の勢力を抑えた後、キリグアの街は急激に発展していきます。
そうした背景があり、現在世界遺産となっているステラは、カック・ティリウ王が自らの力を示した物が多いといわれています。実際、石碑の一つには、コパン王を打ち破ったという内容が記されているそうです。その他、マヤ文明の宗教的考え方を象徴する天上界や神々も刻まれているとか。
◎まとめ
世界遺産キリグアの遺跡公園と遺跡群のご紹介でしたが、いかがでしたか?日本人にはあまり馴染みのないように感じるグアテマラですが、マヤ文明と聞くと誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ここ、キリグアには、日本人が経営する宿泊施設「Pasada de Quirigua」があり、レストランでは日本食も食べられるので遠い異国の地で日本食が恋しくなる人にはおすすめ。ぜひ、見どころも多いキリグア遺跡公園で歴史的な遺産に触れてみてはいかがでしょうか?