名称:Lago di Carezza
住所:Via Pretzenberg, 6, 39056 Nova Levante BZ
公式・関連サイトURL:https://www.montagnaestate.it/lago-carezza/
ボルツァーノはイタリア北東部に位置する、トレンティーノアルトアディジェ自治州の州都。2009年に世界自然遺産に登録されたドローミティの西側にある、南チロル地方の中心都市として知られています。町を歩けば、お店の看板から交通標識までイタリア語とドイツ語で表示され、街並みも美しく魅力的な観光地です。かつてイタリアとオーストリアを結んでいた約100kmのドロミテ街道は、重要な通商路として発達していました。現在のボルツァーノは、チロルの山並みを望む、のんびりとした穏やかな観光を楽しめる街。今回は、ボルツァーノの観光スポットを5か所ご紹介します。
目次
世界遺産ドロミーティの玄関口!美しい町ボルツァーノの観光スポット5選
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1. カレッツァ湖
カレッツァ湖は、ボルツァーノを訪れたら外せない観光地のひとつ。ドローミティの山塊の麓にあり、現地の言葉で「虹の湖」という意味をもつ美しい湖として知られています。
ラテマール山の白い岩肌と緑の深い針葉樹林が透明度の高い湖に映りこみ、翡翠のようなエメラルドグリーンの水面に心奪われます。湖面だけでなく、360度どこを見渡しても美しい景色。湖自体は小さく、一周30分ほどで散策できるので、風景を眺めながらゆっくり歩いてみるのがおすすめです。
湖水の緑色は、太陽が当たる位置によってさまざまに変化します。夏の爽やかな景色も素敵ですが、冬の雪景色も絶景ですよ。ボルツァーノの方面に沈む夕日に照らされて、赤く染まる山々は息を飲むほどの大パノラマ!ボルツァーノ市街から車で30分くらいなので、ぜひドローミティならではの幽玄な景観を楽しんでください。
2. レノン鉄道
レノン鉄道はボルツァーノ背後の丘陵地帯を走る公共交通機関。ボルツァーノ市街から丘の上まで登るロープウェイと、そこから丘陵地帯の集落を結ぶ鉄道の2つから成っています。レノン鉄道(Treno del Renon)とはイタリア語の呼び方で、ドイツ語のリットナー鉄道「Rittner (Seil)Bahn」というのもよく使われます。
1907年に開通した古い鉄道で、もともとはケーブルカーが麓のボルツァーノまで伸びていましたが、事故により丘の上のソプラボルツァーノまではロープウェイとなりました。ロープウェイからは雄大なドロミテ山塊やチロル地方独特の街並みも見渡せ、ボルツァーノの景色を楽しむ観光にピッタリです。
また、昔ながらの路面電車のような列車が走る鉄道も、チロル観光の気分を大いに盛り上げてくれます。終点のコッラルボ(Collalbo)もまた小さな高原の集落。宿泊施設や飲食店は結構ありますが、観光で立ち寄る見どころは少ないのでひとしきり街並みを愛でたら帰路につきましょう。
反対側の終点は、ソプラボルツァーノではなく1駅先のラッシュンタ(L'Assunta)というところになります。本数は少ないのですが、うっかり乗り過ごすとロープウェイに乗れなくなってしまうので注意してください。
名称:Treno del Renon
住所:Via Renon, 7, 39100 Bolzano BZ
公式・関連サイトURL:https://www.ritten.com/en/highplateau/highlight/railway.html
3. ボルツァーノ県立考古学博物館
ボルツァーノ県立考古学博物館は、ボルツァーノ旧市街のタルヴェラ橋の近くにあるミュージアム。館内では、主に旧石器時代から10世紀ごろまでのアルト・アディジェ州で発掘された出土品を展示しています。ボルツァーノをはじめとした、南チロルの歴史を学ぶにはピッタリの観光名所です。
一番の見どころは、約5300年前のアイスマン(エッツィ)と呼ばれるミイラ!1991年にアルプス山中の氷河の中から偶然発見されたものです。狩猟姿で背中には傷があることから、狩りの途中か戦争で亡くなり、そのまま氷河に閉じ込められたと考えられています。
ほかにも、発掘作業の様子を紹介するビデオやアイスマンの衣装、持ち物なども公開されています。紀元前の人々の暮らしについても知ることができますよ。
名称:South Tyrol Museum of Archaeology
住所:Via Museo 43, 39100 Bolzano
公式・関連サイトURL:http://www.iceman.it/en/
4. ヴァルター広場
ヴァルター広場は、ボルツァーノ駅から駅前の公園を抜けた町の中心部にあります。広場の中央に建つ、12世紀末~13世紀初めにかけて活躍したドイツの詩人、ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの像が印象的です。
広場の周囲にはロマネスク・ゴシック様式の建物と、ドイツでよくみられる色タイルの屋根の大聖堂(ドゥオーモ)。ゆっくりくつろぐ地元の人や、待ち合わせをする観光客で昼間から賑やかな雰囲気に包まれます。
ヴァルター広場を見渡すと、ボルツァーノがドイツ文化圏に属していることが分かるでしょう。ボルツァーノのある南チロル地方は、第一次世界大戦まではドイツ語圏のオーストリア帝国領でした。
広場の周りには、ホテルやレストラン、カフェやショップも多く、観光にも便利。ウィーン名物のザッハトルテやアップル・シュトゥルーデルを、ドロミーティの山々に囲まれたオープンテラスのカフェでいただくのも素敵ですね。
名称:Piazza Walther
住所:Piazza Walther, 39100 Bolzano BZ
公式・関連サイトURL:http://www.bolzano.net/it/piazza-walther.html
5. ロンコロ城
ロンコロ城は、ボルツァーノのタルヴェラ橋から北へ約2.5km、サレンティーナ渓谷の高台に建つ孤城です。ドイツ語ではルンケルシュタイン城と言い、1237年に築かれました。長い歴史の中で破壊や修復を繰り返し、現在の建物は19世紀に再建されたものです。
見どころは、14~15世紀の騎士物語のフレスコ画!「騎士の間」や「騎士の戦いの間」、「恋人たちの間」などと呼ばれる部屋には、それぞれの室名に関するフレスコ画が鮮やかに描かれています。貴族の馬遊びや馬上試合の様子など、中近世の騎士の様子をうかがい知ることができて面白いですよ。
町からロンコロ城までは、無料のミニバスが30分ごとに走っているので観光のアクセスも容易。南チロルには中世の古城も多く点在しているので、機会があればぜひ訪ねてみてください。
名称:Castel Roncolo
住所:Sill 15, I - 39100 Bolzano
公式・関連サイトURL:http://www.roncolo.info/
◎まとめ
フィレンツェからユーロスターで北へ約3時間の町ボルツァーノ。北イタリア最北端の観光都市の1つで、少し北に行くとオーストリアに入ります。かつて、オーストリア領だったこともあり、街を観光しているとイタリア語とドイツ語が併記された看板などが数多く見られます。ボルツァーノはドロミーティの絶景やアイスマンに会える魅力的な観光地!ドロミーティ観光の入り口として有名で、近郊には温泉保養地もあり、さまざまな観光を満喫できますよ。イタリアボルツァーノの観光を楽しんでくださいね。