名称:カンペチェ歴史的要塞都市
住所:Campeche
カンペチェはメキシコのカンペチェ州の州都で、ユカタン半島のメキシコ湾側に位置する歴史ある要塞都市です。
ユカタン半島には人類の滅亡を予言していたとして有名になったマヤ文明の遺跡がたくさん残されていて、観光客にも人気です。ここカンペチェ周辺でもマヤ遺跡を見ることができます。
ユカタン半島を訪れる観光客のほとんどはメキシコ屈指のリゾート地であるカンクンに向かいますが、最近ではカンクンよりお手頃でコロニアル調の素敵な街並みが残り、世界遺産にも指定されている城塞都市カンペチェを訪れる人も増えています。
カンペチェからは2つの世界遺産を訪れることができるだけでなく、メキシコ湾に浮かぶ島でリゾート気分を満喫することもできるとあって、観光客に人気のカンペチェの観光地を紹介します。
目次
パステルカラーの建物が可愛い!要塞都市カンペチェのお勧めスポット5選
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1.カンペチェ歴史的要塞都市
出典: Comisión Mexicana de Filmaciones
カンペチェはユカタン半島のメキシコ湾側に位置していて、スペイン植民地時代に交易の中心地として栄えました。そのため、カリブ海の海賊たちに年中襲われていたので、街全部を要塞で囲みました。多くの要塞の保存状態が良く、歴史的価値があるされ、世界遺産に指定されていて人気の観光スポットになっています。
カンペチェの旧市街に入るのに人気があるのは、海の門と陸の門の二つのルートで、その間は約1キロメートル。陸の門から入り旧市街を観光し、カテドラルを訪れて海の門を出る。そのあと海辺の景色を眺めるコースが観光客には人気です。旧市街の街並みはカラフルで見ているだけで楽しいので歩くのが苦になりませんよ。
街の中心、ソカロから西に5キロメートルのところにあるサンミゲル砦も観光客に人気のスポット。砦からの眺めもいいのですが、中にある博物館ではカンペチェ周辺のマヤ文明の遺跡から発掘された石碑や仮面などを見ることもできます。
2.カテドラル
世界遺産である要塞の中、カンペチェの中心部にある大聖堂。カンペチェを訪れる観光客や地元の人の憩いの場になっていて、たくさんの人で賑わっています。カテドラルの周りには図書館や政府関係のオフィス、カフェ、すぐ横にはインデペンデンシア公園があり、観光途中の足休めにちょうど良いですよ。
内装は白とゴールド、シルバーの3色で統一されていてシンプル。静かで落ち着いた教会で、観光客でも入ることができます。
夜になるとカテドラル全体がライトアップされ、昼間とはまたちがうカンペチェの様子が楽しめると評判です。カテドラルの周りには美味しいレストランも多いので1日の観光の締めにライトアップされたカテドラルを眺めながらディナーはいかがでしょうか?
名称:カテドラル(カンペチェ大聖堂)
住所:Calle 55 S/N, Campeche 24000
3.カラクムル
カラクムルはカンペチェ州内にあるマヤ文明の遺跡で、世界中から観光客が訪れます。遺跡の周辺はメキシコ最大級の自然保護地域。鳥や植物、爬虫類などメキシコ固有種のほとんどはこのカラクムル生物圏保護区で観察されています。またカンペチェ州のカラクムルの古代マヤ都市と熱帯雨林保護区は、世界遺産にも指定されています。
カラクムルはグアテマラのティカルと並び、古典期の最大級の都市とされています。2004年には壁画が発見され、今まで謎に包まれていた当時の人々の暮らしを知る遺跡として注目を集めました。
カラクムルはジャングルの中にある遺跡のため、アクセスあまり良くないにもかかわらず、自然と遺跡が楽しめると観光客に人気です。カンペチェから観光ツアーがたくさん出ているので是非参加してみてください。
名称:カラクムル
住所:Calakmul Biosphere Reserve, 24000 Calakmul, Camp
公式・関連サイトURL:http://www.inah.gob.mx/es/zonas/62-zona-arqueologica-de-calakmul
4.ウシュマル
ウシュマルはユカタン半島にあるマヤ文明の遺跡。カンペチェ州のカラクムル遺跡より後の、古典期後期から後古典期に発展した都市です。ユカタン半島に訪れる観光客の人気スポットでもありす。カンペチェからウシュマルまでは車で2時間ほどで観光ツアーがあり、カンペチェからだけでなくメリダからのツアーもたくさんあります。
ウシュマルには他のマヤ文明には見られない建築が多数あり、保存状態がかなり良いため、復元が進んでいます。中でも魔法使いのピラミッドは楕円形の珍しいピラミッドで、魔法使いのおばあさんがもらった卵から生まれた小人が後継者となりたった1日で建てたという伝説が残されています。
ウシュマルは建物上部をモザイクで飾り、下部をそのまま残すというプウク様式という建築様式で作られた建造物が多く残されています。その装飾が素晴らしいということで世界中から観光客が訪れます。
名称:ウシュマル
住所:Uxmal, Yucatan
公式・関連サイトURL:http://www.st.rim.or.jp/~cycle/UXMAL1.HTML
5.イスラアグアダ(アグアダ島)
イスラアグアダはカンペチェの南西、車で2時間ほどのところにある漁業の盛んな島です。島にある100年以上前に建てたれた灯台は、最近、復元が終わり人気の観光スポットになっていて、中は博物館になっています。
イスラアグアダは観光客だけでなくカンペチェに住んでいる人の週末のアクティビティーの定番で、特に人気があるのが、無人島ボートツアー。エメラルドグリーンの海が堪能できるだけでなく、人懐っこいイルカに会うこともできますよ。
島では美味しいシーフードが食べられると評判。海でたくさん遊んだ後はビールとシーフードで美味しいディナーを楽しみましょう。
名称:イスラアグアダ(アグアダ島)
住所:Isla Aguada, Campeche
◎まとめ
メキシコのユカタン半島に位置するカンペチェは観光地化が進んでいるカンクンに比べ、お手頃にマヤ遺跡とエメラルドグリーンの透き通る海が楽しめると国内外の観光客に人気のスポットです。
世界遺産であるカンペチェの街自体も大きすぎず、歩いてのんびり観光することができます。パステルカラーが可愛い街並みと、綺麗に整備された石畳は、中南米の他の都市に比べても素敵だと評判です。
マヤ文明の遺跡はユカタン半島中にあり、回っていく人も多いですが、ちょっと気分転換にマヤ文明以外の遺跡が見られるカンペチェに寄って行ってみてください。