イタリア・ペルージャで観たい!おすすめの観光スポット7選

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イタリア・ペルージャで観たい!おすすめの観光スポット7選

イタリアの中部にあるウンブリア州の州都「ペルージャ」は、世界中から観光客が訪れる人気の観光地。ペルージャで毎年10月に行われるチョコレートの祭り「ユーロチョコレート」の開催地としても知られています。古い歴史のある街並みには、オシャレなショップやカフェが並び、歩いているだけでも楽しめますよ。中心部にはホテルもたくさんあるので観光にも便利。そんな魅力的なペルージャで、おすすめの観光スポットをご紹介します。

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イタリア・ペルージャで観たい!おすすめの観光スポット7選

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1. サン・ロレンツォ大聖堂

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街の中心地11月4日広場に面して建つ、15世紀に建築されたペルージャのドゥオモ(サン・ロレンツォ大聖堂)。ミラノやシエナ、フィレンツェの華麗なドゥオモに比べると飾り気のない造りに見えますが、中に入ると天井も高く祭壇画やステンドグラスがあります。

見どころは、大聖堂の第一礼拝堂にあるフェデリコ・バロッチ作の『キリストの降架』。他にも『聖母マリアの結婚指輪』といわれる聖遺物が展示されています。水晶でできているといわれる小さな指輪ですが、その所有権をめぐって近隣の街といさかいが長く続きました。とても貴重な聖遺物なので必見です。ただし大聖堂内の撮影は禁止されているので、ご注意ください。

2. マッジョーレ噴水

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マッジョーレ噴水は、サン・ロレンツォ大聖堂の目の前にありペルージャの街のシンボル。13世紀後半に造られ、複雑で精緻な彫刻レリーフは旧約聖書などを題材にしています。とても美しい噴水なので、ぐるっと周ってみてくださいね。柵に囲まれていて近づけないですが、写真におさめたい人気の観光スポットです。

今では大噴水というほどではない大きさに感じてしまうかもしれませんが、建造されたのは13世紀。山上都市のペルージャの噴水まで安定的に水を運ぶことはとても難しい事業でした。当時は近くの山の泉から水を引いてきたそうで、そのために建設された送水路が今も市内に残っています。水の重要性を考えて街づくりを進めてきたペルージャの歴史を感じられる観光地なのでお見逃しなく。

3. デイ・プリオーリ宮

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デイ・プリオーリ宮は、13世紀から15世紀半ばのペルージャが最も繁栄した時代に建てられました。現在では、国立ウンブリア美術館や公証人の間、商人組合、両替商組合などが入るペルージャのおすすめ観光スポットです。旧市街の中心地にあり、短時間で観光できるので時間のない時におすすめ。4階の国立ウンブリア美術館へは、ヴァンヌッチ通り側から入ります。

エントランスに施された7層のアーチ状の浮彫装飾が美しく、その下の左右にあるライオンの彫刻は表情がユニークなので要チェックです。また若きラファエロの師匠でもあり、ペルージャに縁の深いペルジーノの作品も多く揃い、宗教画に興味のある方にはおすすめですよ。さらに商人組合では珍しい寄木細工の広間や公証人の間では、幾重にも連なるフレスコ画で装飾された天井が圧巻。中世の集会所にペルージャが繁栄した時代の面影が見られる観光スポットです。

4. サンタンジェロ教会

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旧市街の中心部から北西に15分ほど歩くと、ペルージャに残る最古の教会、サンタンジェロ教会が見えてきます。芝生の上にポツンと建つ、円形の石造りが可愛らしい教会です。教会は、5世紀から6世紀に建てられており、イタリア国内でも最も古い教会の一つと言われる歴史のある建物。ドーム型の天井を支える8本の梁と、その梁を支える16本の柱がぐるりと円を描いています。

教会の建築資材は、すべて他の建築物からの寄せ集めでできているので16本の柱の色や模様が異なり趣のある雰囲気。昔から時が止まったままのような教会で心静かに過ごせますよ。観光地というだけでなく、ペルージャ市民にとっても心の落ち着く憩いのスポットです。

5. サン・ピエトロ教会

出典: commons.wikimedia.org

旧市街を囲んでいた城壁の面影が残る3つのアーチが特徴的なサン・ピエトロ門(別名ロマーナ門)。その先に高さ70mの鐘楼が目印のサン・ピエトロ教会があります。ペルージャの街の南東のはずれに位置する、サン・ピエトロ教会は10世紀頃に建てられました。教会のシンボルの大きな鐘楼は1464年に建てたロッセリーニによるもの。旧市街イタリア広場の高台から望むその姿はペルージャの絶景のフォトスポットです。

教会の内装は、壁も天井も少しの隙間もなくフレスコ画や絵画で覆い尽くされています。若きラファエロの師ペルジーノの作品やヴァザーリの絵画も必見。壮麗な内装を堪能できるよう観光は、できるだけ明るいうちに行くことをおすすめします。日が陰ってくるとせっかくの絵画が鑑賞しづらくなってしまうのでペルージャの観光プランを考える際のご参考に!

6. パオリーナ要塞

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1540年にローマ法王パオロ3世が建設させた要塞、パオリーナ要塞。現在では地下通路として利用している注目の観光スポットです。入り口はペルージャ県庁舎横の下りエスカレーターになっています。内部は天井が高く、敷詰められた石畳の通路と照明の薄暗さが中世の夜の街を歩いているかのよう。中世の雰囲気と現代的なエスカレーターが同じ空間にあるのでシュールな雰囲気です。

パオリーナ要塞は観光スポットというだけでなく、市民の日常の通路としても利用されています。内部のエスカレーターを乗り継いで下まで降りると、パルティジャーニ広場に面したバスターミナルに到着。そこからは、空港やウンブリア州内の町、ミラノ、ローマへの中・長距離バスも出発しています。

7. エトルリア門

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紀元前2世紀のエトルリア時代に築かれたといわれる建築物のエトルリア門。紀元前2世紀は日本でいうと弥生時代頃。その時代の門がずっと長い間壊れず、今でもペルージャ市民の生活の一部として人々の往来を見守っています。

いかにも頑丈な威風堂々とした造りに長い時間を耐え抜いた強さを感じます。あまりに違和感なく周囲となじみ過ぎて、気づかずに通り過ぎてしまうかもしれないのでご注意を。夜はライトアップもするので、昼とはまた別の雰囲気です。道を挟んで向かい側のガッレンガ宮殿には、ペルージャ外国人大学が入っているので外国からの留学生もたくさん見かけますよ。国際色豊かなペルージャの街を観光してみてくださいね。

◎まとめ

今もエトルリア時代やローマ帝国時代の息遣いを感じるペルージャ。いろいろな時代にタイムスリップできそうな不思議な魅力が濃縮されたような街ですね。イタリアのお土産として人気のチョコレートBaciを生産しているペルジーナ社は、1907年にペルージャで創業しました。チョコレートの街としても人気のペルージャには多くの観光客が集まり、イタリアのグルメも堪能できますよ。イタリアの旅行でぜひペルージャも訪れてみてくださいね。

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