チャンピーノを知ればイタリア観光上級者？ローマから足を延ばせる4カ所

チャンピーノは、イタリアの首都ローマの隣町の観光スポットです。ローマの中心から15kmほどしか離れておらず、観光客がチャンピーノ訪れても、ローマの郊外という印象かもしれません。そんな、ローマからちょっと離れたところだからこそ、知っていればイタリア・ローマ観光が楽しくなる街でもあります。チャンピーノを知っていればイタリア観光の上級者といってもいいのではないでしょうか。隠れた名所もある見どころ満載の観光スポットをご紹介します。

1. チャンピーノ空港

ローマのメインとなる空港は、街の中心から西へ行った海側にある、フィウミチーノ（レオナルド・ダ・ヴィンチ）空港です。日本からの国際線も発着する、首都の空港として有名。そして、ローマにはもう一つの空港、チャンピーノ空港があります。

チャンピーノ空港はシンプルな空港ですが、近年ではLCCの発着する空港として観光客の利用も増加。イタリア国内だけでなく、ヨーロッパ各国へ格安航空券を利用して行くことができるようになりました。しかも、ローマの中心地からはバスで30分ほど。LCCの発着する空港としては、とても便利な場所にあります。これからは、チャンピーノをイタリア旅行、そしてヨーロッパ旅行の拠点として計画を立てるのが上級者、となるかもしれません。

2. アルバーノ湖

チャンピーノを中心として観光するなら、まずはローマとは逆側、チャンピーノの東南に5kmほど行ったところにある、アルバーノ湖がおすすめ。チャンピーノ駅やローマからの電車でのアクセスも簡単です。チャンピーノからなら電車でわずか10分、湖の最寄り駅となるカステル・ガンドルフォ駅を降りれば、ローマ近郊の避暑地としても有名な観光スポット。

アルバーノ湖は、火山の火口の跡に水が蓄えられた、いわゆるカルデラ湖です。丘の中にぽっかりと真ん丸に近い形で佇み、波も少なく美しい景観が楽しめます。アルバーノ湖には砂浜もあり、夏には泳ぐこともできますよ。パラソルを借りたり、ボートに乗ったりすることもできるので、のんびりと静かな湖畔を楽しめる観光地です。カフェやレストランも多く、湖を見ながらの食事は最高ですよ。

3. ガンドルフォ城

アルバーノ湖の西側の湖畔には、ローマ教皇の避暑のための別荘として使われていたガンドルフォ城があります。通称、教皇宮殿と言われ、この辺りでは一番の観光スポット。このガンドルフォ城は、1929年にバチカン市国が誕生したときに、当時の教皇ピウス11世のものとされました。それ以来、夏になると毎年教皇が避暑と休暇のために一ヶ月ほど滞在する別荘として使われてきた場所です。

そのため、このガンドルフォ城を中心とするカステル・ガンドルフォの街は、第二のバチカンとも言われています。また、2013年には、当時のローマ教皇フランシスコが、今後は別荘には滞在しないことを発表し、それ以降は博物館として一般公開されるようになりました。ローマを中心に観光していると、近いとはいえなかなか足を延ばす人は少ないガンドルフォ城ですが、ぜひ訪れて観光してみてくださいね。

4. カパネッレ競馬場

カパネッレ競馬場は、チャンピーノ空港から1kmほどのところにあります。1881年に建設された歴史ある競馬場で、1884年には第1回イタリア・ダービーが開催された由緒あるスポット。観光客が多いところではありませんが、イタリアの競馬文化を知ることもできる、隠れたおすすめの観光地です。

入場料は約3ユーロ。馬券を買わなくても中に入って見物できます。コースの内側に遺跡のような建物があったり、チャンピーノ空港を発着する飛行機がすぐ近くに見えたり、この競馬場ならでは雰囲気が味わえますよ。現在でも5月のイタリア・ダービーを中心に、いくつもの重要なレースを開催。冬の間は芝の整備の関係で障害レースになりますが、一年を通して、週に2〜3日レースが開催されています。電車でのアクセスも簡単なので、競馬好きな人には特におすすめ。

◎まとめ

チャンピーノはローマに近いため、街としての知名度はあまり高くありません。空港が有名なので、ただ通り過ぎるための街というイメージかもしれません。しかし、チャンピーノを中心に見てみると、様々な観光スポットがあります。ローマだけでなく、ちょっと離れたチャンピーノ周辺まで楽しむことができるようになれば、イタリア旅行上級者ですよ。

チャンピーノを知ればイタリア観光上級者？ローマから足を延ばせる4カ所