イギリスの隠れた地方観光都市エクセターの魅力をたっぷりとご紹介!

イギリスの隠れた地方観光都市エクセターの魅力をたっぷりとご紹介!

イギリスの首都ロンドンから飛行機で1時間少々。エクセターはイギリスの南西部、デボン州にある人口12万人ほどの穴場的観光地です。

『ハリー・ポッター』シリーズの作者J.K.ローリングが在籍していたエクセター大学があることでも有名。イギリス人が多く住み、イギリス版「住みたい街ランキング」で上位に入る、人気都市の一つなのです。日本人にはなかなか知られていないエクセターの、隠れたおすすめスポットをご紹介します!

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イギリスの隠れた地方観光都市エクセターの魅力をたっぷりとご紹介!

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1. エクセター大聖堂

エクセター観光でまず見逃せないのが、エクセター大聖堂です。街の中心部にドンと構えているゴシック様式のこの大聖堂は、イギリス国内の大聖堂のなかで最も美しいうちの一つとされています。イングランド最大のヴォールト天井(アーチ型)は、その長さなんと96m!中世に作られたものとしては世界一の長さを誇ります。

塔の上に登れる観光見学ツアーも開催されていますよ。日本語のパンフレットも置いてあるので、ありがたいですね。季節ごとに様々なイベントが開催されているので、何度行っても違ったエクセター大聖堂を見ることができます。

2. カセドラル・グリーン

エクセター大聖堂の目の前にあるひろーい芝生は、「カセドラル・グリーン」と呼ばれています。晴れた日には現地の学生や観光客で埋めつくされるほどの人気観光スポットなんですよ。

そして、エクセター観光で食べてみて欲しいのが、デヴォン州名物「クリームティー」。カセドラル・グリーンの周辺にはカフェや飲食店がたくさんあるので、天気のいい日にテラス席でティータイムなんていう優雅なひと時を過ごしてみませんか?

カセドラル・グリーンでは季節によって様々なイベントも催されています。中でも、グリーン一面に出店が建ち並ぶクリスマスマーケットはおすすめです。違う季節に訪れたら、また違う魅力を発見できるかもしれませんね。

3. キーサイド

かつてエクセターはウール生地の輸出を中心に国際交易都市として栄えていましたが、その貿易港となっていたのがキーサイドと呼ばれる地域です。エクセターという地名の由来ともなったエクス川沿いの河岸を指し、今では船が停泊することはありませんが、地元の方の憩いの場として今も愛されています。

キーサイドでは、ウォーキングやサイクリング、ボートなど、水辺での静かな時間を過ごすのにオススメ。また、レストランやカフェなども多く、運河を眺めながらイギリス名物フィッシュ&チップスやティータイムを楽しむこともできますよ。飲食店だけでなく、アンティークショップやクラフトショップなどもあり、可愛くてイギリスらしいお土産を探すにはぴったりの場所です。

ライブミュージックやナイトマーケットなど、埠頭周辺では様々なイベント開催されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

4. ロイヤル・アルバート記念博物館&美術館

出典: commons.wikimedia.org

雨の日が多いことで知られるイギリスですが、エクセター観光の日が万が一雨であっても大丈夫!室内の観光スポットなら天気なんて関係ありません。この「ロイヤルアルバート記念博物館&美術館」は、世界各国の有名な展示品やコレクションを集めたワールドクラスの博物館です。

21世紀にふさわしいエクセターの魅力の一つになるべく、4年の歳月と2400万ポンド以上をかけた改装工事を経て、2011年にリニューアルオープンしました。大人だけでなく子供が楽しめるプレイエリアもあるので、家族連れでも楽しめますよ。

しかも驚くことに、入場料はなんと無料!1日に何回でも入れちゃいます。雨の日はもちろん、夏の暑い日の陽射し除けなどに気軽に訪れてみてください。

5. エクセター城

出典: www.geograph.org.uk

旧市街の北端にあるエクセター城は、正式名称を「ルージュモント城」と言います。

エクセターに存在した多くの歴史的建造物は、第二次世界大戦によって破壊・損傷してしまいました。しかし、重要な建物はまだ数多く残っています。その中の一つが、ノースカロライナの森に潜んでいるルージュモント城です。イングランド王ウィリアム一世が11世紀に築いたとされ、多くの人が集まる会合なども開かれていました。現在も結婚式会場やパーティー、コンサート会場として、地元の人に親しまれています。

また、ルージュモント城の門は、今日に残るイギリスで最も古い遺構の一部といわれています。そんな歴史を感じられるこのお城も、エクセター観光では見逃せない一つですよ。

6. ルージュモント・ガーデン

出典: www.geograph.org.uk

エクセター城(ルージュモント城)のすぐ隣にあるルージュモント・ガーデンは、イギリスの国立歴史公園・庭園 (The National Register Of Histric Parks and Gardens)のグレード2に指定されています。元はエクセター城内の一部でしたが、18世紀後半に庭園へと改築され、1912年に市議会によって買い取られました。ローマ市の壁の歴史的特徴を取り入れた征服王ウィリアム1世の香りを伝える、エクスターの隠れた宝なのです。

ルージュモント・ガーデンを通り抜けると、エクセター城の城門に到着します。お堀の跡や城壁と合わせて、エクセターの歴史を感じてみてください。

7. ノーザンヘイ・ガーデン

出典: William Veerbeek

ノーザンヘイ・ガーデンは、ローマ時代に隣接する都市との境界とするために造られた緩衝地に端を発します。イングランドで最も古い公共のオープンスペースとも言われ、ルージュモント・ガーデンと同じく国立歴史公園・庭園のグレード2に指定されています。

現在も、多くの観光客や現地の方の散歩コースとして親しまれています。また、公園にスクリーンを設置して映画を上映するイベントなども開かれているので、エクセター観光の日取りが決まったらチェックしてみましょう。

8. クリーリー・アドベンチャー・パーク&リゾート

出典: www.geograph.org.uk

家族でエクセター観光に訪れる方におすすめなのが、エクセター中央駅からバスで約30分の田園地帯に突如現れる大型テーマパーク「クリーリー・アドベンチャー・パーク&リゾート」
です。

小さなお子様からお年寄りまで、家族みんなが楽しめるこのテーマパークには、ジェットコースターやアドベンチャーゲームといった屋外屋内アトラクションがなんと60以上も!さらに200種以上の動物と触れ合うこともできますよ。中でも、2015年にオープンした家族向けアトラクション「ツイスター」が大人気だとか。

ちなみに、クリーリー・アドベンチャー・パーク&リゾートの敷地は東京ドーム8.5個分!これだけ広いと、丸一日いても回りきれないかもしれませんね。ぜひ家族との最高の時間を過ごしてください。

9.地下通路

出典: Andrea Vail

エクセター旧市街のハイストリートの真下には、古い地下通路があります。これは、14世紀に安全な飲料水をエクスターの街へ運ぶために設置された配水管を管理するために作られたもので、人がギリギリ通れるというほどの狭さです。現在はエクセターの人気観光スポットとなっていて、ガイド付きのツアーがほぼ毎日開催されています(要予約)。

懐中電灯なしでは到底歩けないほどの暗くて狭い地下通路を、歴史に詳しいガイドさんが案内してくれます。ですが、あまりの狭さに恐怖を覚え、リタイアする参加者もいるのだとか。エクセター観光に来た際は、度胸試しもかねて肌で歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

10. パウダーハム城

パウダーハム城は、エクセター駅からバスで約20分の、エクセ川河口に望む静かな古城です。1390年〜1490年の間に建てられた6つの高塔のうち、現在は1つのみがオリジナルのまま残っています。広大な敷地には数百匹の鹿が放し飼いにされている公園や、美しいバラ園があります。その総面積は3500エーカー(なんとサッカーコート3500個分!)にも及ぶとか。敷地内には、4つの農場に家が33軒、そして森林などもありますよ。ちょっと想像のつかない広さですね。そして驚くことに、今もデヴォン伯爵家の人たちが住んでいるんだとか。

お城の建物はいくつかの映画の舞台としても使われているので、「見たことある!」なんて景色を目にするかもしれませんね。そしてパウダーハム城では、一般の人も結婚式を挙げることができるんですよ。まさに映画のヒロインになったような素敵な式があげられますね。もちろん、城内をめぐる観光ガイドツアーもあるので、エクセターに来たらぜひ足を延ばしてみたいですね。

11. ビクトン・パーク・ボタニカル・ガーデンズ

出典: Ian Stedman

エクセター南東の海岸沿いに広がるビクトン・パークは、約300年にも渡る園芸の歴史を誇っています。およそ東京ドーム5個分という敷地に広がる美しいイングリッシュガーデンが、一番の見どころですよ。

18世紀の雰囲気が漂うなかで静かにお散歩というのも素敵ですが、ここビクトン・パークには子供も楽しめる施設も揃っているんですよ!ミニチュアの村に迷路やミニゴルフ、鳥のさえずりや餌やりなどが見られる散策路などなど、子供たちでも賑わっています。

また、一流の庭園を望みながら食事ができるレストランもおすすめです。エクセターからは少し離れていますが、イギリスらしさを感じられる絶好の観光スポットですよ。

12. ビル・ダグラス映画博物館

出典: commons.wikimedia.org

「イギリス映画が大好きで!」という理由でイギリス旅行に出る人も少なくないでしょう。エクセターには、イギリスの映画史で最も優れた映画監督の1人ビル・ダグラスを記念した博物館がありますが、その場所はなんと大学の中!ビル・ダグラス映画博物館はエクセター大学の図書館に併設されています。

彼は生涯4本しか映画を撮らなかったことでも有名で、そのうちの3作品は自身の幼少期の半自叙伝中編映画。これらにまつわる記念品が数多く展示されています。また、イギリス最大の映画の歴史に関連した書籍、版画、工芸品やポスターなどを保有している公共博物館としても有名。入館料は無料で一般にも開放されているので、大学の雰囲気も味わいつつ観光してみてください。

13. 移築された家(House That Moved)

出典: www.geograph.org.uk

エクセターはイギリスでもとくに古い歴史をもつ町ですが、1920~40年代にかけての事件や爆撃で、多くの歴史的建造物が破壊されてしまいました。この「House That Moved(移された家)」は約400年前の建物で、一度は解体される予定にありました。しかし、1人の考古学者が建築史上とても重要な建物であると主張したことにより、移築・保存されることになったのです。

エクセター市議会は、政府の助けを借りつつ、およそ10,000ポンドもの費用をかけて計画を遂行しました。家全体を木材で支え、浮かせてゆっくりゆっくり70メートルほど移動。新しい場所に落ち着いたのは、作業開始から4日目のことでした。現在はブライダルショップとして活用されています。

14. ハルドン森林公園

出典: Alison Day

エクスターの南西に広がるハルドン森林公園は、東京ドーム300個分という想像もできないほどの敷地を有する森です。一帯では様々な鳥類が飼育されていて、鳥たちを野生のような環境で間近に見ることができます。他にも、数多くの野生動物が生息していますよ。

そんな大自然に抱かれたハルドン森林公園では、何と言っても「サイクリング」がおすすめです。レンタルも可能で、初心者コースやハードコースなど様々なコースがあるので、自分にあったコースを選んでみてくださいね。

サイクリングの他にも、乗馬やセグウェイツアーなんてコースもありますよ。ちょっと疲れたら、休憩にぴったりのカフェもあります。エクセター観光でイギリスののどかな自然を味わって見るのもいいですね。

15. キラートン邸

出典: www.geograph.org.uk

エクセ川の支流、クルム川の上流域にあるキラートン邸の歴史は、18世紀まで遡ります。

代々デヴォンの州長官を務めたサー・アクランド家の屋敷で、貴族の邸宅としてはやや質素で小ぶりといえます。ただし、敷地は広くプライベートのチャペルやカフェもあり、ここのクリームティーはとくにおいしいと評判です。デヴォン州はクロテッドクリームの原産地であるため、そのクリームとイチゴジャムをつけたスコーンもやはり格別です。

英国ナショナルトラスト(歴史的名所や自然景勝地を保護するための環境保護団体)の管理下にあるキラートン邸は、18世紀の歴史感じる建物に加えてヴィクトリア期のイングリッシュガーデンも見所の一つですよ。

月に一度地元の農家さんたちによるファーマーズマーケットが開かれ、手作りのチーズやパテ、お菓子やパン、オーガニック野菜などのテントが並びます。ファーマーズマーケットの日に合わせて訪ねてみるのもいいですね。

16. ハイ・ストリート

出典: commons.wikimedia.org

エクセター旧市街の中心を貫くハイ・ストリートは、ショッピングを楽しむなら避けては通れない目抜き通りです。

ハイ・ストリート沿いには、イギリス最大級のドラッグストアチェーン「Boots」や、食品・家庭雑貨から衣料品までなんでも揃う「Marks&Spencer」、安くて品質の良い洋服&雑貨が購入できる「Primark」など、観光にもおすすめのお店がたくさん建ち並んでいます。とくにPrimarkは、イギリスの若者に人気があるうえ可愛い雑貨も激安なので、友達へのお土産にもGoodですよ。

17. ガンジー・ストリート

出典: Gill Griffin

エクセターには、あの映画『ハリー・ポッター』のシーンのモデルとなった通りがあります。それがハイ・ストリートから脇に伸びるガンジー・ストリート。エクセター大聖堂の近くからエクセター図書館に向かう小道です。ハリーが学用品を買う時に訪れる「ダイアゴン横丁」のモデルとされているので、エクセター観光の際には今一度映画で確かめておきましょう。

ハリー・ポッターの舞台といえばオックスフォードなどが有名ですよね。なぜエクセターの小道が登場するかというと、作者のJ.K.ローリングがエクセター大学の出身だから。このシリーズを書く際、彼女に影響を与えた場所は、エクセターにも数多くあるといわれているんですよ。

18. パーラメント・ストリート

出典: commons.wikimedia.org

エクセターにある、世界で一番狭い道?ハイ・ストリートとウォータービア・ストリートを結んでいる長さ約50メートルのパーラメント・ストリートは、14世紀からあるエクセターの古い通りです。なんとこの道、最も狭いところで幅が60cmしかありません。

世界で最も狭い道だとエクセターでは信じられているのですが、ギネスブックに載っている世界で一番狭い道は、惜しいことにドイツにあるそうです。両脇を高い建物で挟まれているため閉鎖感を強く感じることから、かつてそのまんまのスモール・レーン(Small Lane)と呼ばれていましたが、市議会の提言により、パーメラントス・トリート(議会通り)に改名されました。

19. ブルーボーイの彫刻

この彫刻は以前、「聖ジョン・ホスピタルスクール」の入口に建っていました。この学校のユニフォームが青い帽子にガウンだったことから、生徒のあだ名が「ブルーボーイ」になり、この鮮やかな青い彫刻が作られたのです。

しかし、1942年の爆撃で、学校も含め多くの建物が破壊されてしまいました。この場所にPrincesshayというショッッピングモールがオープンする際、学校の外側から救出されたブルーボーイを、当時の学校正面に位置する場所に設置することになりました。

ブルーボーイの彫刻は、今ではエクセターの街中に5つあります。エクセターの街中を観光するなら、ブルーボーイを探しながら歩いてみるとより楽しくなりますよ。

◎まとめ

イギリス南西部の歴史ある街、エクセターの魅力が少しでも伝わったら幸いです。

田舎すぎず、都会すぎず、1人でも、家族連れでも楽しめる。日本人の観光客はあまり多くありませんが、学生も多く、海外の人にも優しい街といわれています。ロンドンなどのメジャーな観光地では味わえない、イギリスらしいイギリスを感じられるエクセターを、存分に味わってみてください。

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