トルコに素晴らしい都市がある!カルスの観光スポットをご紹介!

トルコに素晴らしい都市がある!カルスの観光スポットをご紹介!

アルメニアやジョージアに近いトルコ北東部の中核都市カルス。要衝の地にあることから、歴史上何度も争奪戦が繰り広げられてきたところです。そのため、カルス市内には城塞跡をはじめとする歴史的な観光スポットが点在!

アルメニアとの国境は1993年以来封鎖されたままとなっていますが、カルスとジョージアの首都トビリシ、そしてアゼルバイジャンの首都バクーを結ぶ国際列車が、2017年に運行を開始する予定です。カフカース地域へもアクセス可能なトルコの都市カルスの、おすすめ観光スポットをご紹介しましょう。

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トルコに素晴らしい都市がある!カルスの観光スポットをご紹介!

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⒈カルス城

カルス川が大きく屈曲する内側の岩山の上には、カルスのシンボルともいえるカルス城跡がそびえています。1153年にセルジュクーク朝によって建設された城砦で、19世紀末の露土戦争に至るまで、幾度となく攻防戦が繰り返されてきました。

今も堅牢な城壁や塔の跡を残す城跡に登れば、カルスの町と城がいかに重要であったかが容易に実感できるでしょう。また城の上からは、眼下にはカルスの街並み、そして遠くにはアルメニア国境の山々を望む素晴らしい眺望を楽しめますよ。

カルスを観光で訪れるなら、何はともあれまずはこのカルス城を目指しましょう。

2.カルス博物館

カルスの町の北東部にひっそりとたたずむカルス博物館。1963年に設立されたこの博物館には、先史青銅器時代から現代に至るまでのさまざまなカルス周辺の歴史資料が展示されています。民族衣装や細かい装飾が施された古い建物の門扉、青銅の装飾品に古代の大きな壺など、展示品は多岐にわたります。

もともとは現在のカルス大聖堂の敷地内にありましたが、新しい建物が完成したことにより、現在の場所に移転しました。

3.カルス大聖堂

カルス城跡の麓にあるカルス大聖堂。宗教建築としては決して大きな建物とはいえませんが、石造の重厚な佇まいが印象的な観光スポットです。

聖アポストレス教会とも呼ばれるこの聖堂は、西暦940年代にアルメニア教会として建造されました。しかしその後、カルスが戦乱に巻き込まれ支配者が変わるごとに、モスクやロシア正教会へと改められました。

1969年に前出のカルス博物館の建物となりましたが、1993年からは再びモスクとして利用されています。カルスの複雑な歴史を物語る貴重な観光名所といえるでしょう。

4.石橋

カルス城の麓のカルス川にかかる「石橋(Taş Köprü)」は、1579年にオスマントルコ帝国によって造られ、1725年に改修された歴史ある橋です。

橋を渡った対岸にも、遺跡や古いモスクなどがあり、カルス観光での散策におあつらえ向きです。何よりこの石橋周辺は、川向うにそびえ立つ岩山の上のカルス城跡を写真に収める絶好の撮影スポット!

カルスの中心街からは少し外れますが、忘れずに観光に訪れましょう。

5.アニの考古遺跡

最後に、カルスからは少し離れていますが、ぜひ訪ねてほしい観光名所をご紹介しましょう。カルスの東およそ30kmほど、アルメニアとの国境に位置するアニの考古遺跡は、ユネスコの世界遺産にも登録されている貴重な都市遺構です。

アニはシルクロードをはじめ複数の交易ルートが交わる要衝であったことから、最盛期の西暦1000年ごろには人口約10万、「千と一の教会がある都」と称されるほどに栄えました。

しかし、13世紀のモンゴルによる侵略や14世紀の地震被害などにより衰退し、17世紀頃までに完全に街としての機能を失いました。そのため、多くの建造物が朽ち果てたままで今日まで残ることになり、中世のカルス周辺地域のようすをうかがいしることのできる貴重な遺跡として観光スポットになっています。

現在は、大聖堂をはじめとするいくつかの教会やモスク、城壁などが広範囲に渡って点在しています。見学にはおそらく丸一日を要するほどの規模なので、カルスでレンタカーを利用するか、ツアーに参加するのが良いでしょう。

◎まとめ

トルコとアルメニア、そしてロシアとの間で争奪が繰り返されてきた要衝の街カルス。その歴史は市内に残る城跡や宗教施設、そして打ち捨てられた都市遺跡などに見ることができます。

トルコ観光というとアナトリア半島の西半分に偏りがちですが、ぜひカルスへ穴場の歴史観光に訪れてみてはいかがでしょうか。

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