アルジェリア北西の国境近くの町、トレムセンの観光スポット5選

アルジェリア北西の国境近くの町、トレムセンの観光スポット5選

アルジェリア北西部、モロッコとの国境に近いトレムセンは、古くから交易の要所として栄えた町。13世紀から16世紀にかけてはベルベル人のイスラム王朝であるザイヤーン朝の首都でもあったことから、現在でも多くの歴史的建造物を残しています。また織物や手工芸品、融合された文化、山あいの涼しい気候も相まって、アルジェリア観光の重要な都市に位置づけられています。

アルジェリアでは珍しく、モロッコやスペインのアンダルシアの都市に匹敵する、ヨーロッパとイスラム文化の折衷したムーア様式建築が多いトレムセンには、観光の見どころがたくさん。そんなトレムセンの代表的な観光スポットをご紹介しましょう。

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アルジェリア北西の国境近くの町、トレムセンの観光スポット5選

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1.大モスク

トレムセンのシンボルとも言うべき観光スポットが、町の中心部に建つ大モスクです。このモスクは北アフリカの最も重要なイスラム建築物の一つとされ、アルジェリア最古で保存状態も良いムラービト建築ともいわれています。

ムラービト朝はザイヤーン朝の前に栄えていたベルベル人の王朝で、最盛期には現在のスペインがあるイベリア半島まで版図を広げていました。ムラービト時代の様式を伝える大モスクはアルジェリアの豊かな歴史の記念碑でもあります。

2.トレムセン博物館

イスラームの高等教育機関であるマドラサに併設されているトレムセン博物館には、手工芸品や織物、油絵などさまざまな資料が展示されています。トレムセンやアルジェリアの歴史や文化を学ぶにはピッタリの観光スポットですよ。観光客だけでなく、トレムセン市内の学校などからも、見学者が数多く訪れています。

かつては、収蔵品の多くはトレムセン市内のモスクに収められていましたが、マドラサが1905年に建てられると学内に移され、トレムセン博物館となりました。

3.スーク・キッサリア

トレムセンの町歩きで、ちょっと覗いてみたいのがスーク(市場)。トレムセンの一般の生活に触れることのできる、活気のあるマーケットです。観光で訪れるには少し上級な観光スポットかもしれませんが、異国の市場を訪ねるのも、トレムセン旅行の良い思い出になるでしょう。

トレムセンにはスークがいくつかありますが、観光客に人気があるのはスーク・キッサリアです。ウナギの寝床のような店が所狭しと軒を連ねていて、とっても賑やかですよ。とくに朝に訪ねると、市場の活気と熱気がよりいっそう感じられるでしょう。ただし、訪問の際には現地の観光ガイドもしくは旅行会社のツアーに参加して行くことをおすすめします。

4.ララセッティ高原

ララセッティ高原は、標高1,000メートルの高さからトレムセンの街全体を見渡すことのできる風光明美な観光地です。

トレムセンの中心部からケーブルカーが出ていて、崖のふちを運行し15分ほどで頂上に着きます。崖ぎわのテラスでは、ゆっくり腰をかけてトレムセンの景色を眺めることができますよ。特にサンセットの時間には、ロマンチックな光景が広がります。

この高原には、ほかにも博物館やミニ遊園地などもあり、観光客だけでなくトレムセンの人々でも賑わいを見せています。

5.エル・ミシュワール宮殿

トレムセンの中心部にあるエル・ミシュワール宮殿は、12世紀ないし13世紀に建てられたとされるお城の跡です。スペインのアルハンブラ宮殿を真似て造られたといわれ、トレムセンの貴重な文化遺跡でもあることから、政府が3年間をかけて修復を施しました。

観光のポイントは、美しい宮殿の中庭!オリジナルの部分も残しながら、古い城壁や床の素晴らしいモザイクが見どころとなっています。トレムセンの歴史をもっとも感じられる観光名所といえるでしょう。

◎まとめ

トレムセンの観光スポットを5つ選りすぐってご紹介しました。トレムセンには大モスクの他にも、まだまだたくさんの歴史的モスクがあります。また、かつてはベルベル人の王朝の都だったということから、トレムセン市内には今も歴史的な観光スポットが点在。アルジェリアやモロッコを観光する際は、ぜひトレムセンへの立ち寄りを検討してみてください。

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