名称：ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群
住所：リヴィウ州、イヴァーノ＝フランキーウシク州、ザカルパッチャ州（ウクライナ側）
公式・関連サイトURL：http://whc.unesco.org/en/list/1424/
ポーランドとウクライナの「カルパティア地方の木造教会群」は、両国に属するカルパティア山脈地方に建てられた16棟の教会です。ポーランド側にある8棟とウクライナ側に8棟が、2013年に世界遺産として登録されました。これらの世界遺産は16世紀から19世紀に建てられた正教教会や東部カトリック教会で、カルパティア地方独特の伝統的な建築様式と美しいデザイン、優れた木造建築の技術、外装と内装の美しい装飾に周辺民族への影響などが評価されました。そんな世界遺産の教会群の魅力や見どころをご紹介します。
目次
驚きの建築技術！世界遺産ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群をご紹介
ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群とは？
ポーランドとウクライナにまたがるカルパティア地方。ウクライナからは8棟の木造建築が世界遺産に登録されました。ウクライナ各地には、数多くの木造教会が現存しています。
特徴により前期ハールィチ型、後期ハールィチ型、ボイコ型、フツル型、レムコ型の5種類に分類され、それぞれのタイプの代表的な木造教会が「カルパティア地方の木造教会群」として選ばれています。建物は現在も教会として機能しているものもあれば、公有財産として博物館になっているものもあります。いずれも16世紀から19世紀に建てられた、貴重な教会群です。
ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群へのアクセス
世界遺産ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群は、ポーランドとウクライナにまたがるカルパティア地方の広い範囲に散らばっています。
効率よく巡るにはツアーに入るのが一番お手軽でしょう。ただし2つの国にまたがる都合上、1回のツアーですべてを巡るのは難しいかもしれません。個人で行く場合は公共機関が発達していないところも多いので、レンタカーで巡ることをオススメします。
ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群のおすすめポイント：Nyzhniy Verbizhの聖マリア教会
出典： kamienczanka / shutterstock
カルパティア地方の世界遺産である木造教会群の中でも、他と異なるシルバーの外観がひときわ美しく目立つのがNyzhniy Verbizhの聖マリア教会。この教会は1788年に建てられました。教会を建てたグレゴリーという大工は伝説では建物が完成した当時102才だったといわれています。
ちなみに教会はもともとがこの姿であったわけではありません。80年代後半から90年代、ウクライナには貿易により金属のスズが大量にありました。そんな事情もあり、装飾として1990年に教会の外側にスズが塗られたということです。他では見られない変わった外観の木造教会をぜひ鑑賞しに訪れてみてくださいね。
名称：Nyzhniy Verbizhの聖マリア教会
住所：Nyzhnii Verbizh (Нижній Вербіж), Ivano-Frankivsk Oblast
◎まとめ
ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群をご紹介しました。ウクライナとポーランドにまたがるカルパティア地方。木造教会群はかなり広範囲に点在しているので、すべてを巡るのにはそれなりの時間と労力を要することになります。コンプリートにこだわらないのなら、主要なポイントを巡るツアーを利用するのがオススメですよ。個性的な教会群はどれも見ごたえ充分です。ぜひ実物を体感してみてくださいね。
