自然の宝庫!マレーシアが誇る美しい世界遺産キナバル自然公園

画像出典:macbrianmun/Shatterstock

自然の宝庫!マレーシアが誇る美しい世界遺産キナバル自然公園

キナバル自然公園(Kinapalu Park)は、ボルネオ島北部に位置するマレーシアの国立公園です。
標高4,095mを誇る東南アジアの最高峰・キナバル山を中心とした3つの山から形成されています。
この山は南米のアマゾンやアフリカ大陸にあるジャングルよりも古いと言われており、他では見られないような珍しい動植物が多数生息していることでも有名です。

そんなキナバル自然公園は、2000年にマレーシア初として世界遺産にも登録されています。上級者向けの登山から観光客でも気軽に参加できるトレッキングまで、様々なアクティビティを楽しめのも魅力ですよね。運が良ければボルネオ島名物のオランウータンやテングザルにも会えるかも!
それでは、マレーシアの世界遺産「キナバル自然公園」についてご紹介していきましょう。

目次

自然の宝庫!マレーシアが誇る美しい世界遺産キナバル自然公園

キナバル自然公園とは?

出典: Mike Prince/Flickr

マレーシアには、2つの文化遺産と2つの自然遺産をあわせた4つの世界遺産があります。「キナバル自然公園(Kinabalu Park)」はオランウータンで有名なボルネオ島の北部に位置する国立公園で、2000年に同じボルネオ島にある「グヌン・ムル国立公園」と並んで世界自然遺産に登録されました。

キナバル自然公園の中心となるのは、標高4,095mのキナバル山を含む3つの山たち。公園内は高低差があるため低地熱帯林から高地熱帯林まで多様な環境が広がっており、様々な動植物が生息する「自然の宝庫」となっています。約7900種の植物に200種の哺乳類、600種の鳥類のほか、昆虫類に至ってはなんと3000万種にもなるというから驚きです。

ボルネオ島といえば島の固有種で絶滅の危機に瀕しているテングザルやオランウータン、メガネザルなどが有名ですが、世界で最も大きな花であるラフレシア(Rafflesia)や食虫植物のウツボカズラ、キナバル山にだけ生息するというスリッパ蘭などにも注目してみてください。

大きいものだと直径1mにもなるというラフレシアは、2年近くの歳月をかけて成長するものの寿命はたった5日ほどという「幻の花」。茎や葉が一切ないというその見た目もさることながら、強烈な匂いを放つことでも知られています。きれいに咲いたラフレシアの姿を見ることが出来たらラッキーですよ!

約754平方Kmの広大な敷地面積を誇るキナバル公園内には、温泉施設や植物園、キャノピーウォークなどの観光スポットのほか、ホテルやロッジなどの宿泊施設もあります。たった一日じゃ足りないという方は、のんびり宿泊しながらボルネオの自然を楽しむのがおすすめです。

キナバル自然公園へのアクセス

日本からは、成田からのみコタ・キナバル国際空港への直行便があります。フライト時間は約6時間30分。
週2便と少なめですが、コタ・キナバルのみの観光を予定している方にはおすすめです。

マレーシアの首都クアラルンプールからは、コタ・キナバル行きの便が毎日20便以上も運航しています。
およそ2時間30分のフライトでアクセスすることができるので、クアラルンプール観光も楽しみたい方にはこちらが良いでしょう。コタキナバル国際空港から市内までは、バスやタクシーで約30分です。

コタ・キナバル市内からキナバル自然公園までは、バスやタクシーを利用して90分程で行くことができます。しかし、敷地面積が広く観光ポイントもあちらこちらに点在しているため、ガイド付きのツアーに参加するのがおすすめです。ツアーは日本を出発する前に予約しておくと便利ですよ。

キナバル自然公園のおすすめポイント

◆キャノピーウォーク

出典: shankar s./Flickr

世界遺産「キナバル自然公園」の中でも特に人気のアトラクションといえば、つり橋を渡るキャノピーウォーク!公園内に全部で5つあるというこのつり橋を歩きながら、珍しい植物や動物たちを探してみましょう。このキャノピーウォークはどのツアーにも含まれているので、ぜひガイド付きで楽しんでみてください。

つり橋は一番高い所で地上41mもあり、思いのほか揺れるとあってとにかくスリル満点。
一度に乗れるのは6人までで、走ったり跳ねたりするのは厳禁ですのでしっかりルールを守りましょうね。
特にスコールの後は滑りやすくなっているので注意が必要です。

つり橋の途中には景色を楽しむためのスペースが設置されおり、ここから眺めるキナバル自然公園の景色がまた絶景なんですよ。緑のシャワーを浴びながら絶景を眺めれば、旅の疲れも癒されること間違いなし。
キャノピーウォークでジャングルを自由に行き交う動物のような感覚を楽しんでみませんか?

◆ポーリン温泉

出典: shankar s./Flickr

日本人が大好きな温泉を、なんとこの世界遺産「キナバル自然公園」でも楽しむことができるんです。
「ポーリン温泉(Poring Hot Springs)」は第二次世界大戦の際に日本軍が掘り起こした温泉で、竹に囲まれていたことから「ポーリン(原住民の言語で竹の意味)」と名付けられました。

マレーシアでは熱いお湯に浸かる習慣がなかったため、かつては「熱湯が沸き立つ恐ろしい場所」として知られていたのだとか。現在は個室風呂と露天風呂、足湯のある温泉施設となっており、水着で温泉に浸かることができます。お子様には温水プールエリアがおすすめですよ。

トレッキングで足を酷使し熱帯気候の中で汗だくになったあとの温泉は、きっとこの上ない爽快さを感じられるでしょう。ただ、ポーリン温泉はキナバル自然公園の中でもトップクラスの人気スポットであるため、入浴待ちの列ができてしまうこともあります。がっつりお湯に浸かりたい方は、時間に余裕を持って行きましょう。タオルもお忘れなく!

キナバル自然公園見学の際の注意事項

キナバル山は東南アジア最高峰を誇る山です。本格的な登山をする予定の方はもちろん、ジャングルトレッキングの場合でも標高1,500m付近まで登るので、登山者同様の服装をおすすめします。
特に虫除け対策は万全に。キナバル山にはヒルも生息しているので、長袖・長ズボンを着用しましょう。

また、山は天候が変わりやすいため、突然スコールに見舞われたり気温が下がることがあります。レインコートや折り畳み傘のほか、薄手の羽織物ものを持参すると便利です。また、ジャングルは気温も湿度も高く体力の消耗が速いので、飲料水や非常食を忘れずに携帯しましょう。

キナバル山は世界遺産の一部であるため、環境保護の観点から入山者の人数制限を設けています。また、山頂までの登山にはガイドの同行が義務付けられていますので、個人で訪れる際は事前にしっかり確認し手続きを忘れないよう注意しましょう。ちなみに、入山手続きにはパスポートが必要です。

◎まとめ

ボルネオ島は自然豊かな島ですが、中でも世界遺産「キナバル自然公園」には太古の昔から育み続けた手付かずの自然がそのままの形で残されています。美しい植物が鬱蒼と生い茂り、珍しい虫や動物が自由に行き来する自然の宝庫は、まさにマレーシアの誇りと言えるでしょう。
小さなお子様から年配の方まで幅広い年齢層にお楽しみ頂ける世界遺産ですので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!

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