アラスカの旧首都シトカの歴史と自然を満喫する観光スポット7選!

アラスカの旧首都シトカの歴史と自然を満喫する観光スポット7選!

アラスカ州南東部のアレキサンダー諸島の港町シトカ。人口は1万人足らずでありながら、それでもアラスカ州では4番目、行政区域面積ではアメリカ最大の規模をもっています。周辺には氷河が作り出したフィヨルドが広がり、独特の景観を織りなすとともに、数多くの海洋生物を育んでいます。シトカとは、先住民族トリンギット族の「海のほとりの人々」を意味する言葉に由来するもの。18世紀末にロシアが植民地化して発展し、シトカにはアラスカ有数の歴史ある建物も点在しています。そんなシトカだからこそ、北米の自然を楽しむもよし、独自の歴史文化を楽しむもよし、いろいろな観光ができるんです!今回は数多くあるシトカの観光スポットのうち、とくに魅力的なものを7つ厳選してご紹介します。

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アラスカの旧首都シトカの歴史と自然を満喫する観光スポット7選!

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1. アラスカ猛禽類センター

出典: Jim Dickson

シトカ観光で代表的な動物の1つに猛禽類があります。アラスカ猛禽類センターは、主に傷ついたハクトウワシを保護しながら野生に返すためのトレーニングなどをしている施設。観光客には職員がプレゼンテーションを行ってくれます。アメリカの国鳥としても有名なハクトウワシの生態や保護活動の内容などについて、深く学ぶことができますよ。

もちろんハクトウワシのほかにも、タカやフクロウの仲間をはじめとするさまざまな猛禽類の姿を見ることができます。動物保護を目的とする重要な施設ですが、シトカの観光スポットとしてもとても人気です。入場料が必要ですが、これには職員によるプレゼンテーションなども含まれています。また、館内にはギフトショップも入っているので、お土産探しにもぴったりですよ。ぜひカメラを持って訪ねてくださいね!

2. 聖ミカエル正教大聖堂

シトカがロシアの植民地であるロシア領アメリカの首都だった、1848年に建てられた木造の大聖堂です。シトカ市街の中心部に位置し、ロシア建築に特徴的なたまねぎ型のドームが目を引きます。かつてのロシアの影響を色濃く現代に伝え、シトカのシンボル的な歴史的建築物の1つ。今ではアメリカ合衆国国定歴史建造物の指定を受けています。一度火事によって焼失しているのですが、もとの姿で復元されました。

シンプルな外観に反して、内部には絢爛な絵画や調度品の数々が!100年以上の歴史をもつ価値ある絵画も多いため、観光で見るべきものは少なくありません。また、司祭がシトカの町と歩んできた教会の歴史や、それぞれの芸術品について知ることもできます。シトカの歴史観光では外せないスポットの1つといえるでしょう。

3. シトカ国立歴史公園

この公園は「トーテムパーク」の別名でも親しまれている通り、シトカの先住民トリンギット族の遺産ともいえる、数々のトーテムポールが残されています。トリンギットの人々がロシアに抵抗して戦った砦を保存したもので、トリンギットの歴史や文化について知るには最優先で訪れたい観光スポットです。

園内のトーテムポールは1本1本表情が異なり、それぞれに意味があります。ゆっくり見て回っても、所要時間はおおよそ1時間程度。トリンギットたちがどのような願いをトーテムポールにかけたのか、思いを馳せながら観光してみましょう。

4. ギャラント・アドベンチャーズ

シトカ観光の醍醐味の1つは、海洋生物の宝庫ともいえる豊かな海!小型のボートで海を巡れば、陸で身体を休めるアザラシや水面から顔を出すキュートなラッコ、ときおり豪快に潮を噴くザトウクジラなど、さまざまな動物に出会えるチャンスがあります。クルージングをメインにシトカを観光する人が多いのもうなずけますよね。

ギャラント・アドベンチャーズでは観光客に大人気のホエールウォッチングのほか、ハイキングをはじめさまざまなアクティビティを用意。海だけでなく山や森のなかでシトカの自然を満喫できるプランもいろいろあります。運が良ければブラウンベアにも会えるかもしれませんよ。豊かな自然と、そこで暮らす野生動物を間近に見られるシトカならではの距離感は、この街の最も魅力的な部分の1つです。

5. ロシア僧正の家

出典: Roger W

シトカ中心部にほど近い、リンカーン通りに面した黄色いお屋敷。シトカがロシア領アメリカの首都としての全盛期にあった1848年に建てられました。ロシアの正教会派キリスト教布教の拠点として、レセプションホールや神学校も備えた壮大な施設群でした。

アラスカがアメリカに買収された後は使用目的を失い老朽化てしまいましたが、1973年にアメリカ国立公園庁が取得し、16年かけて修繕工事を施しました。現在では大聖堂と並ぶシトカのロシア領時代を物語る観光スポットとして生まれ変わっています。

館の中には当時の資料や調度品が数多く展示され、観光客に往時の雰囲気を伝えています。豪華な家具などがそのまま残されている2階部分へは、30分に1度開催されるツアーに申し込んで上がることができます。

6. 熊の砦

シトカ市街から西に車を走らせると、「熊の砦(フォートレス・オブ・ザ・ベアー)に到着します。ここは、クマを保護している非営利の施設。クマを眺められるのはもちろん、アラスカ圏のクマを取り巻くさまざまな問題についても学べる観光スポットです。

2019年4月現在で、7頭のクマがここで生活しています。野生で育ったクマはそれだけで迫力がありますが、また同時に愛嬌も持ち合わせていて、多くの観光客がカメラを構えてクマの姿を撮っていきます。

ツアーに申し込むなどすれば、シトカ周辺でも野生のクマを観察することは可能です。ただしハイイログマはアメリカ全域で絶滅危惧指定を受けているなど、クマを取り巻く状況は決して良好とはいえません。熊の砦は、観光しながら環境問題についても学べる、シトカ周辺でもとりわけ意義深い観光スポットといえるでしょう。

7. シェルダン・ジャクソン博物館

シトカ市内にその名を冠する大学があることでも知られる、シェルダン・ジャクソン牧師が1888年に建てた博物館です。ジャクソン牧師はアラスカの生活環境向上や教育制度の整備など近代化に尽くした人物で、この博物館もその一環として建てられた、アラスカ最古のミュージアムとされています。

館内ではトリンギット族の文化に関するさまざま展示がなされています。19世紀末という時代に鑑みれば、トリンギットにフォーカスした博物館は非常に貴重であり、アラスカ先住民文化の発信基地としても重要な観光スポットです。

また文化だけでなく、芸術面からも価値の高い展示品が数多くあります。日本ではようやく明治も落ち着いてきたという時代に、これだけ先住民族のアート性に注目した博物館が建てられていたというのは驚きの一言。ぜひ、シトカでトリンギットの感性に触れてみてください。

◎まとめ

シトカは、アラスカでも観光資源の豊富な街!独自の文化や自然、歴史、どれをとっても魅力的です。アラスカ州の中では南部に位置するため比較的温暖で、観光に訪れやすいというのもうれしいポイントですね。人なつこい海の生き物たちは、今日もシトカを訪れる観光客を歓迎しているでしょう。あたりを見渡すように立つトーテムポールも、今日も変わらずシトカの街を守っているはず。時間がゆっくりと流れるシトカの街は、いつでもあなたが訪れるのを待っています。

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