名称:Cattedrale dei Santi Pietro e Paolo
住所:Corso Numistrano, Lamezia Terme, Italy
公式・関連サイトURL:http://www.beweb.chiesacattolica.it/cattedrali/cattedrale/113/Chiesa
南イタリアの小さな町、ラメーツィア・テルメをご存知ですか?長靴の形をしたイタリア半島のつま先のあたりに位置するカラブリア州。そのちょうど中ほどにラメーツィア・テルメはあります。人口7万人ほどの本当に小さな町ですが、古代遺跡や文化的に価値のあるものが多く残る歴史的な町でもあります。レッジョ・ディ・カラブリアなどの有名な町も良いですが、少し足を延ばしてこの小さな町にも出かけてみて下さい。あなただけのイタリアの思い出と出会えるかもしれません。
目次
あなただけの南イタリアの旅。ラメーツィア・テルメ観光4選!
1. 聖ペテロ・聖パウロ大聖堂
ラメーツィア・テルメを訪れたら、観光ルートに聖ペテロ・聖パウロ教会を忘れずに入れて下さい。二カストロ地区にあるラメーツィア・テルメの中心ともいえるこの教会は、元々はビザンチン帝国の時代に建てられました。その後、1100年にロマネスク様式の新しい大聖堂として建設し直されましたが、1638年の地震で崩壊し、現在の新しい大聖堂が建てられました。教会の内部は広々としたロマネスク様式が用いられており、訪れる観光客はその荘厳さに心奪われることでしょう。
またこの教会にはとても素敵なパイプオルガンがあり、天使をモチーフにしたその装飾はパイプオルガンの音色と重なって、本当に天使が舞い降りてくるようです。晴れた日には、ラメーツィア・テルメの青い空と教会の白との美しいコントラストが訪れる人を出迎えてくれます。あなたも旅の思い出に、この教会で祈りを捧げてみてはいかがでしょう。
2. フェデリコ2世像
ラメーツィア・テルメの観光スポットとしてぜひ訪れてほしいのが、マウリツィオ・カーニバリによって建てられた、ガルバリディ通りにあるフェデリコ2世の銅像。その姿は、まるで鷹を手にしながら町を見渡しているようです。
フェデリコ2世(フリードリヒ2世)は、神聖ローマ帝国ホーエンシュタウフェン朝の皇帝でした。また、彼の母がシチリア王家の王女であったことからシチリア王ともなり、ラメーツィア・テルメのあるこの南イタリアも彼の統治下にありました。学問と芸術を好み、中世では最も進歩的な君主として評価されたこの王は、各地に様々な発展を与えたのです。そのため、フェデリコ2世をモチーフにした銅像や絵画は、南イタリアに今も数多く残されているんですよ。
ここ、ラメーツィア・テルメのフェデリコ2世像は、町のシンボル的な存在とも言えるでしょう。夜にはライトアップされ、高台から望む街の灯と相まってその美しさは何とも言えません。観光の思い出に残るベストショットが撮れるポイントでもあります。
名称:Federico II Statue of Svevia
住所:Via Garibaldi, Lamezia Terme, Italy
公式・関連サイトURL:http://www.comune.lamezia-terme.cz.it/node/116
3. マルタ騎士団の要塞
ラメーツィア・テルメのサンビアゼ地区にあるのが、マルタ騎士団の要塞です。カトリックの騎士修道会マルタ騎士団は12世紀、十字軍時代のエルサレムで設立されました。十字軍の勢力がパレスチナから追われた後、マルタ騎士団はロドス島を根拠地として活躍したといわれています。1550年、ナポリの総督だったドン・ベドロトレドはサラセン人からの攻撃を防ぐため、沿岸の防衛を強化しました。その時に任されたマルタ騎士団によって、この要塞が作られたのです。
カラブリア州の沿岸には、このマルタ騎士団の要塞のように多くの塔が現存していますが、中でもこの要塞はとても保存状態が良いといえるもの。歴史的価値が高い建造物なので、観光ルートにぜひ入れて下さいね。実はここも近年までは個人所有で、それを市が買い取り修復作業に着工しました。そのため、観光スポットとしてはまだ整備されていない点もありますが、貴重な歴史的建造物なので見ておくことをおすすめします。
名称:Bastione di Malta
住所:Strada Statale 18, 88046 Lamezia Terme,
公式・関連サイトURL:http://www.calabriadascoprire.it/bastione-di-malta-lamezia-terme-pronto-per-le-visite/
4. 二カストロ教区博物館
ラメーツィア・テルメの二カストロ地区にある教区博物館には、二カストロ教区の貴重な宗教的芸術品が展示されています。それはただ単に芸術品としてそれらの物を保存しているだけでなく、この教区の歴史や文化を伝える重要な役割を果たしているもの。そのため、ラメーツィア・テルメの文化を知る上では欠かせない観光スポットです。
1996年に大小多くの教会が持つ博物館の連携を保つため、イタリア教会博物館協会が発足しました。この二カストロ教区博物館も、その協会に属して運営がなされています。教会博物館に展示されているものは、宗教学的に価値のあることは言うまでもありませんが、民俗学的にも考古学的にも価値のあるものが数多くあります。そういったものに触れることによって、イタリアの文化や歴史をより深く知ることができるのです。ぜひここラメーツィア・テルメの教区博物館の観光を通して、より深くイタリアの文化や歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
名称:Museo Diocesano di Arte Sacra di Lamezia Terme
住所:piazza Felice Antonio D'Ippolito, 8, 88046 Lamezia Terme
公式・関連サイトURL:http://www.amei.biz/musei/museo-diocesano-di-arte-sacra-di-lamezia-terme
◎まとめ
いかがでしたか?南イタリアの小さな町、ラメーツィア・テルメのことが少しは知っていただけたのではないかと思います。南イタリアというと、ナポリなどの大きな観光都市を思いがちですが、ラメーツィア・テルメのような小さな町もたくさんあります。それぞれが個性的で、訪れる観光客に唯一無二の思い出を作ってくれます。ぜひラメーツィア・テルメを旅してみて下さい!あなただけのイタリアの思い出を、きっとラメーツィア・テルメで作れるはずです。