観光のメッカ!ブエノスアイレスで押さえておきたいスポット13選

観光のメッカ!ブエノスアイレスで押さえておきたいスポット13選

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは建国当初から政治、経済、文化の中心として発展した世界有数の大都市であります。アメリカのコンサルティングファームが発表した世界の都市ランキングでは南米1位と評され、国内のみでなく国際的にも重要な役割を果たしています。

ブエノスアイレスは19世紀半ばから20世紀初期にかけてヨーロッパ系の白人の移民を受け入れてきました。そのため、ヨーロッパ風の建物が多く見られ、「南米のパリ」と称される美しい街並みが広がっています。そんな特徴も観光地として人気の理由のひとつです。今回は私たちが知らないブエノスアイレスの魅力が詰まったオススメの観光スポットを紹介させていただきます!

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観光のメッカ!ブエノスアイレスで押さえておきたいスポット13選

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1.テアトロ・コロン

テアトロ・コロンはミラノのスカラ座、パリのオペラ座と並び、世界三大劇場の一つと称されるオペラ劇場。また同時に世界五大コンサート会場としても知られています。テアトロ・コロンは1857年にオープンしましたがその後新たな劇場のニーズから1888年に一度閉鎖されました。しかし、その後20年の歳月をかけて1908年に、ブエノスアイレスの一の大通りである7月9日大通りにて新たに産声をあげました。

テアトロ・コロン内部はU字型の講堂に約2500席、立ち見席は約1000人収容でき、幅20m、高さ15m、奥行き20mのステージがあります。2005年から2010年にかけて全面改装が行われ、巨大なコンサートホールのきらびやかで壮大な様子を見るために多くの観光客で賑わいを見せています。見学観光ツアー等もあるため、ブエノスアイレスにせっかく観光で訪れたならオペラ鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。

2.プエルト・マデロ

プエルト・マデロはブエノスアイレスの中心部の東側にある、ラプラタ川に面した人気の観光エリアです。19世紀後半にかけて湾港施設として発展していましたが、その後は荒廃してしまいました。しかし、1990年ごろから再開発により再び力を取り戻し、現在ではブエノスアイレス内でも最先端の雰囲気を感じられる観光エリアとなっています。

かつて使われていた赤レンガの倉庫など川辺の施設を、高級レストランやカフェに改修。水辺の景観を見ながら優雅な時間を過ごせることから多くの観光客やセレブが訪れるスポットとなっています。また、夜には高層ビルを始めあたり一帯が光が溢れる美しいナイトスポットとしても観光客に人気です。ブエノスアイレス市内では条例によりカジノの運営ができませんが、プエルト・マデロには政府公認の船上カジノもあります。プエルト・マデロはブエノスアイレスのナイトライフを満喫できるオススメ観光スポットですよ!

3.レコレータ墓地

レコレータ墓地はブエノスアイレスの高級住宅街であるレコレータにあり、アルゼンチンの歴代大統領やノーベル賞受賞者など歴史上の偉人たちが眠る墓地です。墓地は1881年に創設され、5.5ヘクタールの巨大な敷地内に約4700のバロック、ネオ・ゴシックを始めさまざまな様式の見事な納骨堂が並んでいることから、2013年にCNNが発表した世界で最も美しい墓地トップ10にリストアップされました。世界から注目を集め、墓地でありながら多くの観光客で賑わいを見せています。

墓地の中で最も著名なのが、エビータの愛称で知られ、今なお国民から高い人気を誇るかつてのファーストレディー、エヴァ・ペロン。彼女の墓前は絶えず美しい花で飾られています。レコレータ墓地は中心地から少し離れた場所にあるため、現地への行き方は地下鉄やタクシーでのアクセスをお勧めいたします。日本のお墓のイメージとは全く異なる雰囲気が楽しめる、オススメ観光スポットです!

4.ボスケス・デ・パレルモ

ボスケス・デ・パレルモはブエノスアイレスの中で若者の街として知られるパレルモ地区にあります。公園や緑地が密集した、広さにして約400ヘクタールにも及ぶ巨大区域を指し、地元の人の憩いの場としても人気です。さらに、さまざまな公園、庭園を訪れる観光客で賑わいを見せています。

公園の中に多種多様な施設があり、中でも観光客に人気がある施設の1つがガリレオ・ガリレイ・プラネタリウムです。その独特な外観は公園内でもひときわ目立ち、夜にライトアップされた美しい建物はプラネタリウム同様美しい光景が広がっています。プラネタリウム以外にも月から持って帰られた石や、1億年以上前の海洋生物の展示もされています。

また、ボスケス・デ・パレルモにはブエノスアイレス日本庭園と呼ばれる庭園もあります。実はこちら、日本国外では最大級の日本庭園で、1967年に天皇皇后両陛下がブエノスアイレスを訪問したことを記念して作られました。異国の観光地で日本を体験してみると、新たな発見があるかもしれませんね。

5.アルゼンチン国立美術館

アルゼンチン国立美術館は、ブエノスアイレスのレコレータ地区にあります。1895年に開館しました、1909年、1933年の2度にわたり移転をし現在の場所に落ち着くこととなりました。その後1955年から1964年にかけて、美術館の建物とその収容作品の近代化が図られました。総展示スペースは約4600平方メートルに名画を始め約13000近い作品が展示され、このほか約15万点を管理、貯蔵しています。

美術館の1階には展示ホールが24個あり、中世から20世紀にかけての世界中の絵画コレクションが展示されています。2階にある8つの展示ホールには、20世紀のアルゼンチンの著名な画家の作品、3階には写真と彫刻を観ることができますよ。展示作品の中にはモネやゴーギャンなどの名画もあり、世界中から観光客が訪れる人気の美術館となっているのです。これだけ見どころたっぷりなのに、なんと入場は無料!観光の息抜きとアルゼンチン文化を知るにはオススメですよ!

6.ブエノスアイレス・ラテンアメリカ・アート美術館

ブエノスアイレス・ラテンアメリカ・アート美術館は、アルゼンチンの事業家であるエドゥアルド・コスタンティーニにより2001年にブエノスアイレスのパレルモ地区に設立された美術館であります。スペイン語の表記であるMuseo de Arte Latinoamericano de Buenos Airesの頭文字をとってMALBAとも呼ばれています。

非営利団体によって運営がされるこの美術館の使命は、20世紀から現在にかけてのラテンアメリカアートの収集、保存、調査と発展を図ること。また、美術館としてでなくカルチャーセンターとして芸術、映像の展示イベントや文化活動を定期的に行っており、ラテンアメリカアートを鑑賞しに訪れる観光客なども合わせて年間100万人以上が訪れるのです。ブエノスアイレスの人気スポット・パレルモにあるので、周辺観光と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?

7.メトロポリタン大聖堂

ブエノスアイレスの中心地プラザ・デ・マヨにあるカトリック大聖堂であり、アルゼンチン・ブエノスアイレスの大司教区の中で第1位の教会となっています。現在のローマ法王もお務めをされていた神聖な大聖堂なのです。その起源は16世紀まで遡りますが幾度かの改修を経たため、現在の大聖堂は18世紀の身廊とドームに、19世紀のタワーのないファサードとさまざまな様式が取り入れられています。

大聖堂の内部には18世紀の貴重な彫刻や祭壇に、ネオルネッサンス様式とネオゴシック様式の装飾が大聖堂内のいたるところに散りばられ、美しく重厚な様子が広がっています。ブエノスアイレスで最大級の大聖堂を見に、多くの観光客で賑わう人気観光スポットですよ!

8.パレルモ・ソーホー

ブエノスアイレスの中で最も大きな地区であり、観光客を始め多くの人々を惹きつける場所がこちら。パレルモ地区の中でも特にショッピング、文化の中心として知られるパレルモ・ソーホーです。このトレンドの発信地に引き寄せられたヒップスターやデザイナーにより、絶えず新たなビジネスやカルチャーが生み出されています。一帯は改築されたスペインスタイルの家や倉庫があり、そこにブティックやカフェ、レストランにコーワーキングスペースが入居しています。ここは、ブエノスアイレスの中でも特に国際色豊かで革新的なエリアです。

パレルモ・ソーホーではエリア内にあるおしゃれなブティックで最新のトレンドを追いかけたり、カフェのテラス席でアルコールを飲んだり、路地を散策したりとその楽しみ方が無限にあります。旅のお土産にアルゼンチンの最先端のものを探してみるのもいいかもしれませんね!

9.サン・テルモ

サン・テルモはブエノスアイレスの中でも最も古くからある地区で、スペイン植民地時代の建物や石畳の道と歴史ある街並みを残しています。街中にはカフェやタンゴパーラー、アンティークショップが所狭し立ち並び、路上のいたるところでアーティストやダンサーのパフォーマンスを見ることができますよ。タンゴ発祥の地であるブエノスアイレスらしく、タンゴのパフォーマンスも楽しむことができるため、観光スポットとして屈指の人気スポットとなっています。

このほかサン・テルモでは美しい建物も見逃せません。1734年に建設されたサン・ペドロ・テルモ教会や、美しい青い屋根が特徴のロシア教会なども人気の観光スポットとなっています。また、サン・テルモで一番人気なのが、日曜に開催されるフェリアと呼ばれる骨董市。スペイン植民地だった影響でヨーロッパのアンティーク品が多くあることから、それを目当てに世界中から観光客が訪れています。ブエノスアイレスの歴史を感じるのにオススメのスポットですよ!

10.国立装飾美術館

国立装飾美術館はブエノスアイレスのレコレータ地区にある美術館で、元々は1916年に建設されたアルゼンチンの貴族の大邸宅が始まりです。主人が亡くなられた後、アルゼンチン政府へと譲り渡され、1937年から現在の美術館としてオープンしました。

アルゼンチンでも指折りの貴族であったことから、その建物内部の豪華絢爛な様子には圧倒されてしまうでしょう。その内装を見るだけでも十分価値があるものですよ。美術館は展示ホールが12個あり約4000の絵画、彫刻、東洋アートなどの美術作品が収蔵されています。それらの作品の多くはかつての主人が収集していたものなんです。貴重な美術作品はもちろんのこと、19世紀後半から20世紀前半のアルゼンチンの貴族の暮らしの痕跡がそのままに残されているので、彼らの生活を垣間見ることができる観光スポットです!

11.バローロ宮殿

ブエノスアイレスのランドマークとして知られるのが、サンニコラス地区にあるバローロ宮殿です。1997年にアルゼンチンの重要遺産として登録され多くの観光客でにぎわっていますが、同時に旅行代理店や語学学校などが入居している現役のオフィスビルとしても活躍しています。

バローロ宮殿は1890年にアルゼンチンにやってきたイタリア系移民のルイス・バローロの依頼により、イタリア人建築家のマリオ・パランティによってデザインされました。繊維産業での成功を象徴するかのように高くそびえる高さ約100mの建物は、当時市内だけでなく南アメリカで最も高い建物でありました。また、バローロ宮殿はダンテの神曲をモチーフにデザインがされています。地下と1階は地獄を、2階から15階が煉獄、16階から23階が天国を表現しているんです。高層階からはブエノスアイレスの街並みが見下ろせる絶好のパノラマスポットとしても人気となっています。

12.ウォーター・カンパニー・パレス

ウォーター・カンパニー・パレスはブエノスアイレスのバルバネラ地区にある水道局。この地区のランドマークとして知られ、現役の給水施設として現在も重要な役割を果たすと同時に、その美しい建物の建築的な価値も高い評価を受けています。1894年に完成したフレンチルネッサンス様式の建物は、30万以上のグレーズやテラコッタで飾られ、その重厚さはとても水道局とは思えません。

水道局としては1892年に国営化がされ、その後1993年に30年契約で民間に委託されましたが、2006年に契約の撤廃がなされ現在は国営企業として運営がなされています。そのため施設は関連会社に使用されていますが、内部には小さなミュージアムもあるので施設の歴史を知ることも可能です。なんといってもその豪華な建物は一見の価値がありますので、一歩足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

13.7月9日大通り

ブエノスアイレスのレティーロ地区からコンスティトゥシオン地区まで南北にまたがる、ブエノスアイレスを象徴する通りが7月9日大通りです。通りの名前はアルゼンチンが独立をした1816年7月9日に由来しています。片側7車線に加えて両端にはさらに2車線あり、マンハッタンの大通りよりも広いことから「世界最大の大通り」と言われているんです。世界一の大通りを渡ろうと多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

7月9日大通りの建設計画は1888年に遡りますが、周辺の地主や住民たちの反対により1935年までの長い間建設に取り組むことができずにいました。その後、大通りは1937年の7月9日に最初の部分が開通し、主要部分は1960年代になって完成しました。あまりに広い大通りのため、通りを渡りきるのに数分かかるんだとか。そのため、通りの地下に歩行者用の通路を作る計画もされています。ブエノスアイレスに来た際はぜひ世界一の大通りを制覇してみてください!

◎まとめ

今回はまさに日本の真裏に当たるブエノスアイレスの観光スポットを紹介いたしました。スペイン植民地の影響を受け、南アメリカの中でも最もヨーロッパらしい街並みや文化、歴史を感じられるスポットが市内の至る所に散りばめられています。そうした歴史的な背景を持ち、それを活かすことで世界でまたとない新たなトレンドを生み出している点も、多くの観光客を惹きつける魅力となっているようですね。

今回は押さえておきたい観光スポットを紹介しましたが、何気なく市街地を散策すると目を引かれるものが多くある観光天国と呼べる場所であります。歴史、芸術、文化の融合地点、ブエノスアイレスに旅行される際に参考にしていただければ幸いです。

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