【世界遺産】武夷山とは?|奇岩と渓流に彩られた地域を巡る

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【世界遺産】武夷山とは?|奇岩と渓流に彩られた地域を巡る

水墨画の世界に迷い込んでしまったような美しい景観を心行くまで楽しんでみませんか?ユネスコの世界遺産に登録されている中国福建省の武夷山は、まさにそんな場所です。美しい自然と、歴史ある建造物の数々。

日常の喧噪を離れて、のびのびとした美しい景色が広がる武夷山を観光してみませんか?今回はその武夷山の魅力をご紹介します。

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【世界遺産】武夷山とは?|奇岩と渓流に彩られた地域を巡る

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武夷山とは?

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ユネスコの世界遺産に登録されている武夷山は、中国福建省武夷山市にあります。武夷山の豊かな自然が織りなす風景は、まさに水墨画の世界。奇岩と渓流は、中国南東部随一の風景という意味で「奇秀甲東南」と評されています。

また、武夷山には野生のチャノキが自生していて、ここで採れる茶葉から作った烏龍茶は香りと味がとても良いと評判です。中でも、岩肌に張り付くように育つ茶葉は「武夷岩茶」と呼ばれていて、最高級品とされています。

武夷山へのアクセス

飛行機で日本から武夷山に行く場合、武夷山空港への日中直行便はありません。武夷山空港へは、上海を経由してアクセスするのが一般的。東京成田空港から上海までは約3時間、上海から武夷山空港へは1時間20分ほどです。中国国内で鉄道を利用する場合は上海から3時間程度、福州から1時間程で到着します。

空港からはホテルの送迎サービスなどで、武夷山市内の中心部に移動できます。また、空港から路線バスでも市内の中心部にアクセスできます。

世界遺産武夷山のおすすめポイント①:九曲渓下り

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「九曲渓」という川沿いに広がる絶景ポイントを、いかだに乗って下ることができます。出発点の星村から終点の武夷宮までは9.5㎞。ここを、1時間半ほどかけてのんびりと川下りを楽しみます。

九曲渓の川岸には36の岩山が立ち並び、中でも有名なのが「玉女峰」。岩肌が美しいことから美女にたとえられることからこの名前がつきました。また、その対岸には、「玉女峰」の恋人だと称される「大王峰」という岩山があります。2つの岩山の間には、青黒い岩山「鉄板鬼」があり、「玉女峰」と「大王峰」が出会えないように邪魔をしているという伝説があるのは興味深いです。

いかだでの川下りは、足元が水浸しになるので要注意ですが、山水画さながらの絶景を見ながら竹のいかだでのんびりと川を下ることは、なかなかできない貴重な体験です。ぜひ挑戦してみてくださいね。

世界遺産武夷山のおすすめポイント②:武夷宮

武夷山は自然だけでなく、文化的な観光スポットも多くあることで知られています。その中でも「武夷宮景区」というエリアは、「武夷宮」などの歴史的建造物と、大王峰などの自然との両方を味わえます。その中心ともいえるのが「武夷宮」で、九曲渓のいかだ下りの終点でいかだを降り、清代の街並みを再現した「仿宋古街」を通り抜けた所にあります。

武夷宮は、武夷山の山神である武夷君を祀る武夷山最古の道教寺院。何度も倒壊を再建を繰り返し、現在あるのは清の時代のものを再現したものです。武夷宮景区内には、お土産店もあります。武夷山観光の際は、ぜひ立ち寄ってください。

世界遺産武夷山のおすすめポイント③:一線天

「一線天」とは、巨大な岩の裂け目の狭い道を通ると、空がひとつの線でしか見えないような景観のある場所のことをいいます。ここ武夷山にも一線天といわれる場所があり、人気の観光スポットとなっています。

高さ60mあまりの岩山の上部全体が縦に割れ、幅1mほどの巨大な裂け目ができていて、それを中から見ると岩の裂け目から一直線に光が差し込んでいるのがわかります。そのわずかな裂け目の部分を、階段を登りながら外へ抜けることができるのです。

注意事項

武夷山風景区で現在観光が許可されているのは、天游峰景区、武夷宮景区、一線天景区、虎嘯岩景区、水簾洞景区、大紅袍景区の6か所です。

このすべての景区を回るのには最低でも2日間は必要になるため、滞在日数に合わせて無理のない観光プランを立てることをおすすめします。

◎まとめ

中国福建省の世界遺産「武夷山」の見どころをご紹介しました。武夷山は世界複合遺産に登録されており、自然の文化の両方を満喫できる観光スポット。九曲渓下りにチャレンジして、美しい風景を余すところなく、眺めてくださいね!

また、武夷山はお茶の産地として有名。お茶は定番のお土産なので、ぜひ買ってみてくださいね。自宅で飲んでみたら、武夷山の風を感じるかもしれません。

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