名称:アレーナ・ディ・ヴェローナ / Arena di Verona
住所:Piazza Bra 37121 Verona
公式・関連サイトURL:https://www.arena.it/
イタリアの「ヴェローナ」は、シェークスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の舞台になった街です。街全体が世界遺産という貴重な観光スポットで、美しい中世の街並みにタイムスリップするような感覚を味わえます。
またヴェローナにはクラシック音楽好き必見の野外オペラ鑑賞ができる観光スポットが多く、海外からたくさんの観光客が訪れます。ヴェローナへのアクセスはミラノ、ヴェネツィアなど人気観光都市から列車で約1時間半。イタリア観光で立ち寄るのにぴったりの街です。ステキなスポットを19か所選びましたので、ヴェローナ観光の参考にして下さいね。
目次
ヴェローナ観光スポット19選!中世の街並みが残るイタリア北部の街
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1. アレーナ・ディ・ヴェローナ
アレーナ・ディ・ヴェローナは、古代ローマ時代に建てられた円形闘技場です。初期には人間同士の闘技が行われていましたが、2世紀頃からは人間対猛獣の闘技も催されるようになりました。18世紀以降、アレーナは曲芸やバレエなど様々な用途に使われるようになり、現在では野外オペラの会場として特に有名です。
1913年から野外オペラ・フェスティバルが開催され、有名なオペラ歌手マリア・カラスもここでイタリア・デビューを果たしました。この歴史と伝統ある観光名所には、野外オペラ鑑賞を目的とした多くの観光客が訪れます。
オペラ鑑賞と聞くと、静かな劇場での堅苦しい雰囲気を想像するかもしれませんが、アレーナ・ディ・ヴェローナでのオペラ鑑賞はリラックスした雰囲気で楽しめる人気のスポット。正装の人もいますが、カジュアルな服装でも気軽に訪れることができるため、敷居が高くないのも魅力です。
夜にはローソクが灯され、幻想的な雰囲気に包まれるので、ベローナ観光の際にはぜひ、野外オペラを楽しんでみてください。
2. ジュリエットの家
ヴェローナ観光で外せない「ジュリエットの家」は、いつも大勢の観光客で混み合っています。イタリア語ではジュリエッタ。『ロミオとジュリエット』の名場面を再現するかのようにバルコニーに立って記念撮影する人がいたり、ジュリエットの像にふれたりすることもできます。
特に、右胸に触れると幸せになれる、恋愛が成就する、結婚できるといわれており、多くの観光客が触れるため、ジュリエット像の右胸はピカピカに光っています。
シェイクスピアの戯曲のモデルとなった家ということで、観光客が頻繁に訪れるようになり、「ジュリエットの家」として定着しました。バルコニーは観光客の要望に応じて後から付け加えられたものです。ヴェローナ観光では、幸せをもたらすと言われるジュリエットの家へ、ぜひ訪れてみてください。
名称:ジュリエットの家 / Casa di Giulietta
住所:Via Cappello,23
公式・関連サイトURL:https://casadigiulietta.comune.verona.it/nqcontent.cfm?a_id=42703
3. ロミオの家
「ジュリエットの家」とは異なり、ひっそりと目立たない場所にある「ロミオの家」。扉は閉ざされており、外観を見るだけで、見落としてしまいそうなほど小さな標識に「ロミオの家」と書かれています。それでも多くの観光客が訪れるスポットです。
隣にはヴェローナの郷土料理を提供する手頃なレストラン「オステリア・アル・ドゥーカ」があり、観光客に人気。店内にはロミオとジュリエットのセリフが書かれたプレートがさりげなく置かれていますが、大々的に宣伝することなく、その味が評判を呼んでいます。
「ロミオの家」というよりも、郷土料理レストランとして知られているこの場所で、訪れた観光客は歴史を感じながら美味しいヴェローナの料理を堪能できます。中世の静かな街並みを楽しみながら、ロミオとジュリエットの物語に浸りつつ、美味しい食事を楽しんでみてください。
名称:ロミオの家(オステリア・アル・ドゥーカ)/ Osteria al Duca
住所:Via delle Arche Scaligeri, Verona
公式・関連サイトURL:https://www.osteriaalduca.it/?lingua=en
4. エルベ広場
ヴェローナの旧市街中心部に位置する「エルベ広場」は、古代ローマ時代に造られた公共広場。広場の中央では毎日マーケットが開かれており、活気あふれるスポットとして観光客に人気があります。
「エルベ」はイタリア語で「野菜」を意味し、当時は主にハーブが売られていたことから、「ハーブ広場」とも呼ばれていました。現在のエルベ広場には白いテントの屋台が数多く立ち並び、野菜に加えて花や服、雑貨、仮面、お土産品など、様々な商品が売られています。
広場中央の「マドンナの噴水」は、観光の合間に一息つける場所。また、広場の北西端には「サンマルコの有翼の獅子像」、南東側には「トリブーナ」など数々の芸術作品を見ることができ、その景観を見ると、ヴェローナの街全体が世界遺産に登録されている理由も納得です。
エルベ広場周辺には歴史を感じる建物が多く、近くには「ジュリエットの家」もあり見どころ満載。広場ではパフォーマーも見られるなど、買い物以外にも楽しめる要素が豊富な観光スポットです。
名称:エルベ広場 / Piazza Erbe
住所:Piazza delle Erbe 37121 Verona
公式・関連サイトURL:https://verona.com/it/verona/piazza-delle-erbe/
5. バルド山
「バルド山」は、ヴェローナ近郊で一、二を争う標高約2,218メートルの山。ヴェローナを訪れたら、少し足を伸ばして景色の美しいバルド山へ行くのはいかがでしょうか。
ヴェローナ駅からバスで約1時間北上したマルチェジーネという小さな街に、バルド山へ登るロープウェイがあります。ロープウェイは途中駅で乗り換え、絶景を眺めながら頂上まで登ることができます。
特に、ロープウェイ山頂駅から展望台へ向かうエリアが美しいと評判。ヨーロッパ最大の湖であるガルダ湖やスカラ城も一望できます。頂上駅付近にはレストランやカフェもあるので、リラックスしながら景色をお楽しみください。
地元の人たちはハイキングに訪れることが多く、小さなお子さんから高齢の方まで誰でも気軽に楽しめるハイキングスポットとしても人気。冬にはイタリアでスキーを楽しむのにもおすすめです。
名称:バルド山 / Monte Baldo
住所:Monte Baldo,Malcesine,Verona,Italia
公式・関連サイトURL:https://www.funiviedelbaldo.it/it/
6. カステルヴェッキオ城
ヴェローナの中心部に位置する「カステルヴェッキオ城」は、もともと中世ヴェローナの巨大な城でした。イタリアの建築家カルロ・スカルパによって博物館へと改築され、現在は博物館として利用されています。
館内には14世紀の遺物や歴史的に重要な工芸品、城を築いた貴族が所有していた花瓶、ナイフ、彫刻などが展示されています。中でも特に見逃せないのは聖母子像で、思わず見とれてしまうほど美しい作品です。階段を上がると、中世の高度な技術に感嘆するロマネスク彫刻が見事に並び、訪れる人々を魅了しています。
美術館の敷地内は自由に散策できるため、壮大な外観を眺めながらゆっくりと散歩するのもおすすめ。中世の城を背景に写真を撮れば、ヴェローナ観光の素晴らしい思い出になること間違いありません。
美術館の周辺には無料駐車場が完備されています。月曜やクリスマスの午前中、元旦を除き見学可能ですので、ヴェローナ観光の合間にぜひ訪れてみてください。
名称:カステルヴェッキオ城 / Castelvecchio
住所:Corso Castelvecchio 2,Bllona
公式・関連サイトURL:https://museodicastelvecchio.comune.verona.it/nqcontent.cfm?a_id=42545
7. サン・ゼーノ・マッジョーレ教会
「サン・ゼーノ・マッジョーレ教会」は、ヴェローナの主要観光スポットが集まるエリアから少し離れていますが、訪れてみる価値のある場所です。この教会は、ローマ風の建築様式であるロマネスク様式で建てられています。教会内は広々としていて観光客は少なく、まさに穴場スポットと言えるでしょう。落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりとその美しさを堪能できます。
正面の扉には、新旧聖書をテーマにした浮彫のレリーフが施されており、教会の大きなバラ窓も印象に残る造り。祭壇の天井や壁には、色彩豊かなフレスコ画が描かれており、その美しさに目を奪われます。特に、祭壇に描かれた宗教画の色彩は厳粛な雰囲気を醸し出しています。また、地下教会も見学可能で、じっくりとその歴史を感じることができるでしょう。
内部を見学した後には、広い中庭を散歩するのもおすすめ。静かなサン・ゼーノ・マッジョーレ教会は、時間を忘れてゆっくりと過ごすのにぴったりの観光スポットです。
名称:サン・ゼーノ・マッジョーレ教会 / Basilica di San Zeno Maggiore
住所:Vicolo Abazia,1 37123 Vrona
公式・関連サイトURL:https://www.basilicasanzeno.it/
8. ボルゲット
ヴェローナの分離集落の1つである「ボルゲット」は、河川と共生してきたイタリア唯一の水車村。ヴェローナの南西約25kmに位置し、”イタリアの最も美しい村"に認定されています。
川に浮かんでるようにも見える様子は、ヴェネツィアに似ているようで異なるのどかな雰囲気。神聖な雰囲気を醸し出すボルゲット村には、ニンフ(川や泉に出てくる精霊・妖精)の伝説も残っています。
川に突き出てた中州上にあるカフェでステキな眺めを見ながら、一休みするのもおすすめです。中心街には手作り雑貨、服やアクセサリーのお店があるので、買い物もお楽しみください。ヴェローナから日帰りで行ける上、散策も1日あれば十分なボルゲット。ファンタジックな水の郷でゆっくりした時間を過ごせば、観光の疲れまで癒やしてくれますよ。
名称:ボルゲット / Borghtto
住所:Borghtto,Valeggio sul Mincio,Verona
公式・関連サイトURL:https://www.visitverona.it/en/explore/a-magical-mix-of-history-and-countryside
9.テアトロ・ロマーノ(ローマ劇場)
「テアトロ・ロマーノ(ローマ劇場)」は、2000年以上前に造られた古代ローマ遺跡。現在でも修復しながら活躍している、小さな野外劇場です。タイミング良ければ何か公演が行われているかもしれません。
ピエトラ橋を渡って右手を歩くと入口にたどり着きます。北イタリアでは保存状態が最も良く、大きなアレーナの野外劇場と違って半径型なのが特徴。旧市街地から少し外れているため訪れる観光客も少なく、落ち着いて観光できるでしょう。
少し小高い所にあるテアトロ・ロマーノは、アディジェ川とともにヴェローナの街を眺めることができる穴場スポット。野外劇場から上のほうに歩いていくと、「サンピエトロの丘」があるので行ってみましょう。有名なヴェローナの絶景ポイントなのでお見逃しなく!
名称:テアトロ・ロマーノ(ローマ劇場) / Teatro Romano di Verona
住所:Via Regaste Redentore 2,37010 Verona
公式・関連サイトURL:http://www.tourism.verona.it/en/enjoy-verona/art-and-culture/monuments-and-sights/roman-theatre-archaeological-museum
10. ヴェローナ大聖堂(ドゥオーモ)
「ドゥオーモ」と呼ばれる大きな教会はイタリア各地に存在しますが、ヴェローナのドゥオーモは市内の観光スポットの中でも北部に位置しています。この教会はヴェローナで最初に建てられたカトリック様式の建物でしたが、7世紀に一度倒壊しています。倒壊の原因については大火や地震などさまざまな説が伝わっていますが、その後、現在の建物に再建されました。
この教会には、内部に太陽の光を取り入れるための大きな窓が設けられており、特に西陽が差し込む時間帯には、美術品や装飾品に光が当たり、厳かな雰囲気が漂います。この独特の雰囲気を楽しむためには、時間帯を考えて訪れるのがおすすめです。
内部に入ると、ヴェローナで採掘された赤い大理石の柱が目を引きます。一般的に大理石は白のイメージですが、赤い大理石はヴェローナの特産です。廊下沿いには礼拝堂が並んでおり、かつて中世の富裕層は自分たち専用の礼拝堂を造らせていたそうです。
ヴェローナを訪れる際には、この赤い大理石の柱や白い壁の美しい色彩が際立つドゥオーモに、ぜひ足を運んでみてください。
名称:ヴェローナ大聖堂(ドゥオーモ)/ verona cathedral
住所:Piazza Duomo,37121 Verona
公式・関連サイトURL:http://www.cattedralediverona.it/
11. マルチェージネ旧市街
マルチェージネは、ヴェローナから北へ約35km、ガルダ湖のほとりにある小さな街です。驚くべきことに、「マルチェージネ旧市街」の街並みは、15世紀からほとんど変わっていないと言われています。
この街は、まるで海を思わせるようなイタリア最大の湖であるガルダ湖の主要な港町です。北はリーバ・デル・ガルダ、南はデセンツァーノ・デル・ガルダまで船が行き来し、さまざまな国の人々と出会える場所でもあります。
湖では、ヨットやウィンドサーフィンを楽しむ人々の姿も見られます。さらに、街の背後にはバルド山がそびえ、夏にはハイキング、冬にはスキーが楽しめるため、一年を通じて訪れる価値のあるスポットです。湖の周りにはたくさんのカフェが並び、どこに入るか迷うかもしれませんが、美しい湖や山を眺めながら一休みするのはとても楽しいでしょう。
マルチェージネ旧市街にはレストランやショップもあり、散策を楽しみながら中世の雰囲気を存分に味わえます。ゆっくり歩きながら、歴史の空気感を感じてみてください。
名称:マルチェージネ旧市街 / Malcesine
住所:Malcesine,Verona,Italia
公式・関連サイトURL:https://www.malcesineitaly.com/
12. シニョーリ広場
「シニョーリ広場」は古代ローマ時代の公共広場で、かつてはエルベ広場と一体となっていました。広場に面してカンシニョリオ宮やラジョーネ宮などが建ち、広場中央には詩人であり哲学者でもあったダンテの像があります。どこを見ても芸術的な建物や彫像があり、中世の技術の素晴らしさに感嘆せずにはいられません。
火曜日と木曜日には、広場で露店のフリーマーケットが開かれ、ライブ演奏やフェスティバルが開催されることもあります。フリーマーケットでは、ヴェローナならではの掘り出し物を見つける楽しみもありますので、じっくりと見て回るのがおすすめです。
名称:シニョーリ広場 / Piazza dei Signori
住所:Piazza dei Signori,37121 Verona VR,Italia
公式・関連サイトURL:https://www.visitverona.it/en/poi/piazza-dei-signori-piazza-dante
13. ランベルティの塔
中世の街並みが残り高いビルの無いヴェローナにおいて、高さ約84mの「ランベルティの塔」はヴェローナで最も高い建物です。エルベ広場からシニョーリ広場に向かう途中に、塔の入り口が見えてきます。
入場料を支払うとパンフレットとコインが渡され、コインを投入口に入れると入場できます。階段で登ることもできますが、途中までエレベーターを利用することも可能です。階段は隙間から下が見えるようになっており、少しスリリングな体験ができます。
ランベルティの塔の階段は368段あり、脚力に自信があれば最初から最後まで階段を使って登るのも良いでしょう。登り切った先には、ヴェローナの素晴らしい街並みが広がり、街全体が世界遺産であるヴェローナを一望できる絶景スポットとなっています。
名称:ランベルティの塔 / Torre dei Lamberti
住所:Piazza dei Signori Via della Costa 1,37121,Verona,Italy
公式・関連サイトURL:https://www.torredeilamberti.it/
14. サンピエトロの丘
テアトロ・ロマーノ(ローマ劇場)の上方にある「サンピエトロの丘」は、ヴェローナの発祥の地と言われる絶景スポット。登る途中には急な階段もありますが、無理せず自分のペースでゆっくりと登ると良いでしょう。ケーブルカーを利用すれば、1分あまりでラクに上がることができます。
丘に到着すると、眼下に美しい景色が広がり、疲れも一気に吹き飛びますよ。絶景ポイントなので、ぜひ写真に収めることをお忘れなく。また、テアトロ・ロマーノの野外劇場で公演が行われている場合、丘の上まで音楽が聞こえてくることがあります。タイミングが合えば、素晴らしい音楽を聴きながら、世界遺産の街並みを眺めるという特別な体験ができるかもしれません。
丘の上にはサン・ピエトロ城の廃墟の上に建つ要塞があります。内部には入れませんが、外観を眺めることはできます。
名称:サンピエトロの丘
住所:Hill of San Pietro, Verona,Italy
公式・関連サイトURL:https://www.visitverona.it/en/poi/castle-san-pietro
名称:サン・ピエトロ城ケーブルカー / Funicolare di Castel San Pietro
公式・関連サイトURL:https://www.funicolarediverona.it/
15. サン・アナスタシア大聖堂
ピエトラ橋西詰から南へ徒歩5分ほどの場所にある「サン・アナスタシア大聖堂」は、フレスコ画『聖ジョルジと王妃』で有名な教会です。ヴェローナの画家が描いた聖母子や天井画は、私たちを美しく穏やかな気持ちにさせてくれます。
ガイドブックにあまり載ってないような穴場スポットで、外からみるとシンプルに見えますが内部は繊細!花のモチーフのデザインが多くみられます。どこを見てもため息が出るほど美しいです。特にサンタナスターシア教会のフレスコ画は他のものと違った趣があり、見に来る人たち感動を与えます。教会の周りはサンピエトロの丘やテアトロ・ロマーノなど見所が集まっているので、無駄なく見学できますよ。
この教会はガイドブックにあまり載っていない隠れた名所で、外観はシンプルに見えるものの、内部はとても繊細。花のモチーフが多く見られ、どこを見てもため息が出るほど美しい装飾が施されています。
特に、サン・アナスタシア大聖堂のフレスコ画は他とは異なる趣があり、訪れる人々に感動を与えます。教会の周辺には、サンピエトロの丘やテアトロ・ロマーノなど見どころが集まっているので、立ち寄ってみてくださいね。
名称:サン・アナスタシア大聖堂 / Basilica di Santa Anastasia
住所:Vicolo Sotto Riva,4,Verona
公式・関連サイトURL:https://www.chieseverona.it/en/our-churches/the-basilica-of-saint-anastasia
16. ピエトラ橋
アディジェ川に架かる、美しい5連の石造アーチが特徴の「ピエトラ橋」。最初は木造でしたが、戦争や自然災害で何度も架け替えられ、左岸側の一部が古代ローマ時代に、右岸側は1298年に再建されました。中央部分も1520年に再建されたものの、第二次世界大戦時にほとんど崩壊してしまいました。
その後、1957年に大理石を使って復元され、歴史の重みを感じられる橋として今に至ります。
ヴェローナ旧市街からピエトラ橋を渡ると、対岸にはテアトロ・ロマーノ(ローマ劇場)やサンピエトロの丘があり、中世の街並みを楽しむ散策観光にぴったり。橋から見る夜景も美しく、隠れた絶景スポットとしても人気です。歩行者専用の橋なので、安心してゆっくり夜景を眺められます。街の灯りと夜空の満天の星が織りなす景色は、ここだけでしか見られない特別なもの。ぜひ、ヴェローナ旅行の思い出として目に焼き付けてくださいね。
名称:ピエトラ橋 / Ponte Pietra
住所:Ponte Pietra,Verona
17. ボルサーリ門
古代ローマ時代の門であり、ヴェローナの正面玄関とも言える「ボルサーリ門」。かつては、近くにあったローマ神話の主神「Jūpiter/ユーピテル/英:ジュピター」を祀る祠にちなみ、「ユーピテル門」という名前でした。中世になると、この門は徴税場所であったことから、「bursarli(徴税)」が転じて「ボルサーリ門」と呼ばれるようになりました。
アーチの上には碑文が刻まれ、両側の建物に門がはめ込まれたような独特な造りが特徴です。意外にも、門の裏側はシンプルで、表とは異なり芸術的な装飾はありません。しかしそのシンプルさがかえって趣深く感じられるから不思議です。このヴェローナの正面玄関をくぐり、中世の世界へとタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。
名称:ボルサーリ門 / Porta Borsari
住所:Corso Porta Borsari,Verona
公式・関連サイトURL:https://www.italia.it/en/veneto/verona/porta-borsari-verona
18. ジュスティ庭園
広大で美しい「ジュスティ庭園」は、15世紀にジュスティ伯爵が建てた宮殿の敷地にあります。1570年に作られた庭園は、その後500年にわたり美しさを保ち続けてきました。愛情を込めて手入れがされてきたことが感じられます。
直線に伸びる通路の両側に、空へ向かってまっすぐに伸びた糸杉が並んでいます。また、迷路が造られているのも特徴です。
庭園は3つのエリアに分かれています。糸杉と季節の花が咲くエリア、フランス式庭園のエリア、そして断崖の上にラベンダーが咲くプロバンス風のエリアです。異なるタイプの庭園は、訪れる人を飽きさせることなく楽しませてくれます。
庭園の階段を上ると小さな小屋があり、そのさらに上にはらせん階段があって、上りきるとヴェローナの美しい街並みが見渡せます。ぜひこの隠れた絶景を心ゆくまでご堪能ください。
名称:ジュスティ庭園 / Palazzo Giusti
住所:Via Giardini Giusti 2,37129 Verona,Italia
公式・関連サイトURL:https://giardinogiusti.com/it/
19. ブラ広場
「ブラ広場」は、アレーナ(円形劇場)の西側に広がる賑やかな広場で、観光客や地元の人々が集う場所です。ここを訪れると、ヴェローナの日常の風景にふれることができるでしょう。広場の南側に見えるのは「グラン・ガルディア宮」。市庁舎も広場に面しているので、ぜひ一度眺めてみてください。また、アレーナでの公演の待ち時間をブラ広場で過ごすのもおすすめです。
この広場はイタリアで最も広く、周辺には観光名所が集まっています。観光に疲れたら、ブラ広場のカフェでひと休みしてみてはいかがでしょうか。広場には、ヴェローナの姉妹都市ミュンヘンから寄贈された「アルプスの噴水」があり、その涼やかな水しぶきでリフレッシュできます。
名称:ブラ広場 / Piazza Bra
住所:Piazza Bra,Verona
公式・関連サイトURL:https://www.visitverona.it/en/poi/piazza-bra
◎「ヴェローナ・カード」でオトクに、効率よく観光しよう!
まだまだヴェローナには多くの見どころがありますが、外せないスポットから穴場まで、幅広く選んでご紹介してみました。街全体が世界遺産であるヴェローナには中世の街並みが残っているので、どこを歩いても趣があり存分に楽しめます。
24時間または48時間有効の「ヴェローナ・カード」は、そんな魅力あふれるヴェローナをオトクに、効率良く観光できるシティ・パス。市内の公共交通機関が乗り放題になり、15以上の施設に無料で入場できます。チケットを購入する手間を省けて、優先入場も可能なので、利用しない手はありません!
ヴェローナに観光を予定してる方は、ヴェローナ・カードも検討し、観光スケジュールを立ててみて下さいね。楽しく、そして思い出に残る旅になりますように。