【世界遺産】武陵源の自然景観と歴史地域とは?|奇岩の柱が林立する自然の魅力!

【世界遺産】武陵源の自然景観と歴史地域とは?|奇岩の柱が林立する自然の魅力!

2009年に公開され大ヒットした映画『AVATAR(アバター)』のモデルとなったのがここ武陵源。今回はそんな映画のシーンで使われるほど美しい中国の世界遺産「武陵源の自然景観と歴史地域」をご紹介します。

武陵源は、中国張家界市のほぼ中央に位置する景勝エリア。中国の自然が数億年もの歳月をかけて生み出した仙境の世界は、岩を覆う緑と岩肌の見事なコントラストで言葉を失うほどの絶景です。日本にはないダイナミックな景観を満喫できますよ!

目次

【世界遺産】武陵源の自然景観と歴史地域とは?|奇岩の柱が林立する自然の魅力!

武陵源の景観と歴史地域とは?

武陵源

天を突くように聳える高さ200mを超える岩の柱が、3100本以上も林立する中国が誇る世界遺産の武陵源。張家界国家森林公園に指定されている、3つの景勝地区を中心に構成されています。この奇岩の森の内264平方kmが一般に公開されており、圧巻ともいえる絶景は「仙境の縮小版」と称されています。

中国の大自然が長年の地殻変動と雨風による浸食からつくられた景観は世界でも類を見ないもので、1992年に「武陵源の自然景観と歴史地域」として世界遺産に登録されました。武陵源が発見されたのはつい最近で1979年。『桃華源記』に登場する桃源郷「武陵桃源」に由来し、1984年に武陵源と名付けられました。

標高100mの「空中田園」と呼ばれる秘境には、人が住む隠れ里があります。少数民族のトゥチャ族が、他とは接触を持たず独自の文化を持ち長い間この地で暮らしていました。ここに独自の王国を築いたトゥチャ族の英雄とされる向王天子が、明王朝に抵抗し敗れ天子山の奇岩の頂から身を投げたという伝説が残されています。

アクセス

武陵源へのアクセス方法をご紹介します。武陵源が広がる風光明媚な張家界へは日本から中国の首都北京や上海、広州で乗り継ぎます。アクセスに便利なのは、上海か広州です。張家界空港までは上海浦東と広州ともに約2時間です。

張家界市内から世界遺産の武陵源までは観光バスが運行しているのでそれを使うのが便利です。バスの所要時間は約40分。世界遺産の武陵源には、張家界国家森林公園ゲート、武陵源ゲート、天子山ゲートの3つのゲートがあります。一般的なのは張家界国家森林公園ゲートです。

武陵源のおすすめポイント

武陵源

張家界国家森林公園

武陵源風景名称区の中心的存在の張家界国家森林公園は、1982年にできた中国初の国家森林公園です。黄石寨、金鞭渓、袁家界などの景区で構成されほぼ手つかずの自然のままの姿を見られます。標高1082mの黄石寨は、アメリカにあるコロラド峰のようだと公園のメインスポットとなっています。金鞭渓では間近に見える奇岩の絶壁を眺めながら沢沿いのハイキングを楽しめます。遊歩道は高低差も少ないので歩きやすいのも魅力です。

標高約1000mの袁家界では、絶好の石柱群を見ることができます。ここが、映画『アバター』の「ハレルヤ山」のモデルとなった場所です。雲海が望める雄大な迷魂台も必見ですが、最大の見どころは、地面からの高さ357mの天下第一橋。幅3m、厚さ5m、長さ50mもある天然石板橋で、世界でもこれほどの高低差を持つ天然橋はないとか。園内で最も美しいといわれ「山水の画廊」と称される、金鞭渓も見渡す限りの緑と珍しい岩など見どころも豊富です。

天子山自然保護区

出典: Fotopersoon/Shutterstock

天子山自然保護区は、徒歩でも観光可能ですが、ここでは天子山ロープウェイに乗って風光明媚な世界遺産の武陵源を眺めるのがおすすめです。視界が広いことでも知られており、峰林、日の出や日の入り、ちょっと怪しい雰囲気の雲海や冬景色などさまざまな景観を見ることができます。最高峰の天子峰は1262mあり、頂上の展望台からは奇峰群が間近に見えるのでさすが世界遺産といわれるほど美しい武陵源を満喫できます。

先程紹介した、向王天子が身を投げた場所として廟が建てられており、ここから天子山と名前がついています。「賀龍公園」「雲青台」「玉筆峰」「神堂湾」が主な景観ポイントです。アバターで有名な地区ほど混んでいないのでゆっくり観光できるのも魅力です。

3.索渓峪自然保護区

出典: irakite/Shatterstock

武陵源の山麓に位置する索渓峪自然保護区は、西に張家界森林公園と北に天子山に隣接しています。武陵源の索渓峪の主な見どころは宝峰湖と黄龍洞で、世界遺産に相応しい景観が魅力です。

世界遺産の武陵源にある索渓峪の名前は、一年中靄に包まれており、トゥチャ族の言葉で「雲と霧に囲まれて、山と峪に隣接する山村」という意味から付けられました。武陵源の索渓峪にある全ての山は繋がっており、全体の風景はまるで一枚の水墨画のようです。

宝峰湖は、遊覧ルートには遊覧船絵の観光ができ紺碧湖面の上から、樹木が茂る山々などの絶景を望めます。ここでは自然の風景と共に民族文化を体験することも可能です。また、黄龍洞には東に7kmある鍾乳洞があり、約2時間の観光ルートも設置されています。

このルートには、龍舞庁や響水河をはじめ洞窟の中を流れる川や空から流れる滝など見どころも豊富で、ライトアップされた洞内は幻想的ですよ!

◎まとめ

中国が誇る世界遺産の武陵源の自然景観と歴史地域はいかがでしたでしょうか?袁家界にある高さ326mの世界一高いといわれるガラス張りの野外エレベーターに乗ってみるのもおすすめですよ。

観光に行かれる前に映画アバターを見るともっと臨場感を味わえるかも。ぜひ、武陵源を訪れる際は参考にしてくださいね!

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