中世の歴史が色濃く残されている島、ロードス島お薦め観光スポット12選

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中世の歴史が色濃く残されている島、ロードス島お薦め観光スポット12選

エーゲ海の南東端に浮かぶロードス島は、東地中海の海路の要衝でした。そのため、さまざまな国から攻撃・支配され、現在でもそれらの国々の多様な文化の影響を垣間見ることができます。また、世界七不思議の1つ「ロードスの巨像」が建っていた場所としても知られています。

観光スポットには事欠かず、世界遺産にも認定された中世の都市は、訪れる観光客を興奮させてくれるでしょう。また、美しいエーゲの海を楽しむ観光客も大勢いますよ。そんなロードス島の魅力をご紹介しましょう。

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中世の歴史が色濃く残されている島、ロードス島お薦め観光スポット12選

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1.ロードスの中世都市

「ロードスの中世都市」の名称で世界遺産に登録されているロードス島の中心地ロードスの旧市街は、1309年に島を占領した「聖ヨハネ騎士団」が築いた城塞です。保存状態が良く、高さ10mに及ぶ城壁が、半円形に4kmにもわたってつづいています。場所によっては二重・三重にも重ね固められた城塞や、その外側の深い堀などを見るとここで、ロードス島を有名にした聖ヨハネ騎士団とトルコの激戦を想像することができますね。

城門をくぐって一歩旧市街に入ると、そこはまるでアニメや映画に見る中世の世界!2時間もあればぐるっと一周できるので、ゆっくりと歩いて、お気に入りのポイントを見つけて下さい。ただし、夏場のロードス島はとても暑く、小道の入り組んだ旧市街で迷ってしまう観光客も多いそうなので、注意してくださいね。

2.騎士団長の館

旧市街の北端にある宮殿、それが騎士団長の館です。ロードス島に住んでいた聖ヨハネ騎士団の団長の司令部兼居城として使われていました。この騎士団長の館は、スペイン、フランス、ドイツの出身者からなる多国籍軍であるヨハネ騎士団によって、もともと7世紀にあったビザンティン様式の宮殿を改修・増築して14世紀に建てられたものです。一見、城壁と同じくシンプルで無骨な外観をしていますが、中に入るとその豪華さに目を奪われることでしょう。

コス島から移築されたという美しい床を飾るモザイク画やタペストリー、16世紀から17世紀にかけての素晴らしい家具、ロードス島での攻防戦を描いたフレスコ画など、館には観光客の目を惹くものが多々あります。今にもまるで甲冑を身に着けた中世の騎士たちの足音が聞こえてきそうな、そんな雰囲気をもった城館です。

3.騎士団の病院(ロードス考古学博物館)

出典: zenpaku / PIXTA(ピクスタ)

聖ヨハネ騎士団が病院として建築した建物跡が、現在考古学博物館として使用されています。2階部分にロードス島から出土した多くの歴史的遺物を展示していて、陶器や壁画、彫像など見ごたえのある品々が並びます。数ある展示品の中でも、ロードス島観光で決して見逃してはならないのが、白い大理石でできた美しい彫像「ロードス島のアフロディティ」!これを見るために、多くの観光客が考古学博物館を訪れます。

ロードスの旧市街を歩き疲れたら、ロードス島の太陽を感じながら中庭で一息。この中庭も中世の趣があって、とても素敵なところです。各部屋をじっくり見てまわるとかなり時間がかかりますが、ロードス島の歴史の息吹が詰まった観光スポットですよ。

4.騎士の道

ロードス島を観光する上で切り離せない「聖ヨハネ騎士団」。その騎士達の屋敷が立ち並んでいた通りが、「騎士の道」と言われています。騎士団はフランスやドイツ、イタリアなどさまざまな国の出身者から成る多国籍連合軍だったことから、母国語ごとに団が細かく分けられていました。居住する館も団ごとに別々に存在していたため、現在も建物には各団の見事な紋章が残っています。なんと一部の建物は、現在もその国の領事館として使用されているとか!母国語が異なる騎士達はどのようにコミュニケーションをとっていたのだろうか、などと考えながら観光するのも楽しいですね。

石造の重厚な建物に挟まれ、石畳が騎士団長の館まで続く「騎士の道」。中世には甲冑を身にまとった騎士達が、ロードス島を守るために駆け抜けて行ったと想像すると、観光気分がますます盛り上がる場所ですよ。

5.マンドラキ港

ロードス島の海の玄関口の一つマンドラキ港は美しいエーゲ海を背景にした、とても風光明媚な観光スポットです。ロードス旧市街のすぐ北に隣接し、中世には軍港として使用されていました。現在も、港口の先端に要塞の塔や風車などが残っていて、雄鹿と雌鹿の青銅の像がエーゲ海を見つめています。

マンドラキ港には紀元前284年に、世界七不思議の一つ「ロードス島の巨像」と呼ばれる34mもの巨大なヘリオスの像が、港をまたぐように建造されました。実際には台座も含めると50mほどになり、ニューヨークの女神像と同じくらいの大きさだったとか。建設からわずか58年後の紀元前226年に地震で崩壊してしまい、残念ながら今は目にすることはできません。

遥か古代の伝説や、中世の歴史が残るマンドラキ港は、風に吹かれながら散歩するだけでも風情のある観光スポットですよ。

6.リンドスのアクロポリス

ロードス島の主都ロードスから車で南へ1時間程のリンドス村には、古代ギリシャのアクロポリス(城塞都市)の遺跡が残っています。村の中心部から徒歩またはロバで20分程歩いていくと、そこには絶景の観光スポットが!ここリンドスのアクロポリスは、紀元前10世紀ごろに建設され、紀元前8世紀ごろから港湾都市としてとみに発展したといわれています。

ロードスが建設されると島の中核としての役割はそちらに移っていきましたが、14世紀に聖ヨハネ騎士団が入植すると、アクロポリスの跡に要塞が築かれました。度重なる戦役を経て、遺跡の多くは壊れてしまい廃墟となりましたが、柱や階段の一部は復元されています。ロードス島を訪れる観光客の多くが、このリンドスの遺跡へと足を伸ばします。

リンドスのアクロポリスは小高い丘の先端に位置しているので、眼下にはロードス島の美しい港や船、天気が良ければ遠くにトルコのアナトリア半島を望むことができますよ。この要塞で、ロードスの騎士達はトルコ軍の巨大な軍船を見つめていたんだと同じ気持ちになって想像してみると、いっそうロマンを感じますよ。

7.ツァンビカの修道院

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ロードスとリンドスの中間付近の丘に建つツァンビカの修道院は、有名な伝説があることで知られる教会です。子供が欲しい女性が裸足でこのツァンビカの修道院を訪れ、中にある聖母マリアに祈ると子宝に恵まれるとか。一般の観光として訪れても、修道院の中には古く趣のある壁画や美しいシャンデリア、11世紀の素晴らしいマリア像など見どころはいろいろあります。

修道院の丘からは、エーゲ海と島の山々の景色を同時に拝むことができますよ。ただし、そのためには300段の階段を登らなければなりません。伝説と景色を求めて、ロードス島観光のついでにツァンビカの修道院に立ち寄ってみませんか。

8.カミロス遺跡

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古代ギリシャ時代、ロードス島には3つの都市国家がありましたが、そのうちの1つがこのカミロス(カメイロス)です。ロードス島の主都ロードスから車で1時間ほどの西海岸にあり、紀元前6世紀頃にドーリア人によって建築されたとされています。住居や神殿、貯水池や公共施設、公衆浴場まであったとされ。この町の大きさを垣間見ることができます。

紀元前2世紀と3世紀の2度の大きな地震によって大打撃を受け、今はほとんど基部を残すばかりですが、たくさんの建物跡が整然と並んでいるさまを見れば、古代のアクロポリスの姿が想像できるのではないでしょうか。ロードス島に寄港する大型クルーズ船のオプションでは、カミロス遺跡に立ち寄る観光ツアーがよく組まれているようで、大勢の観光客が訪れる場所となっています。

丘の上にあるアクロポリスからは、ロードス島の前海の景色も楽しめますよ。遺跡を散歩しながらお気に入りの場所を写真に撮ってみてはいかがでしょう。ただし、日差しが強くさえぎる物があまりないため、観光には帽子などの日焼け対策は必須ですよ。

9.モノリソス城

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ロードス島の西端近くに屹立する岩山の上に廃墟を残すモノリソス城。1480年に、聖ヨハネ騎士団によって建てられました。ロードス島を守るために作られた城塞で、落城したことは一度もなかったといわれています。今は見る影もなく瓦礫の遺跡となってしまっていますが、地形をうかがうだけでもその堅固さが見て取れます。

モノリソス城観光でのオススメは、山頂からの景色!遠くには他のエーゲ海の島々が見え、崩れかけた城壁の石の隙間から見えるエメラルドグリーンのエーゲ海の風景は、まさに絵葉書そのものです。また夕日がとても美しく、日没の風景を写真に収めるために訪れる観光客も大勢いるそうです。近くには小さな白い教会もあって、そちらを観光することもできますよ。

ぜひ、ロードス島西岸の観光スポットで夕日を堪能してみて下さい。ただし、岩がゴロゴロと落ちていてあまり足場の良くない場所もあるので、転んで怪我をしないように注意して観光して下さいね。

10.蝶の谷

もし6月から9月にロードス島を訪れることがあれば、ぜひお薦めしたい観光スポットがこの蝶の谷です。ロードス国際空港から南に入ったペタルデスという地域にあるこの渓谷には、数千数万もの蝶が生息しているとても不思議な谷なのです。実際には蝶ではなくジャージータイガーという蛾の一種なのですが、その蛾があちらこちらの木にびっしりと張り付いているさまはなんとも筆舌に尽くしがたい不思議なものです。一見すると、ちょっと変わった木の模様に見えるほど、木の幹がジャージータイガーで埋め尽くされます。

蝶の谷には遊歩道や駐車場も整備されていて、緑の木立のなかで綺麗な小川がのせせらぎを聞きながら散歩するのは、とても気持ちが良いですよ。歩くのはたいへん、という人は観光トレインを使用することもできますよ。ぜひ、期間限定の自然の営みを感じてみませんか。

11.ダチョウ牧場

なんでロードス島でダチョウ?と思うことでしょう。しかし、ここはヨーロッパでも数少ないダチョウ牧場の一つで、蝶の谷の近くの巨大な敷地に、ダチョウを筆頭にポニーやイノシシ、兎などの小動物も飼育しています。

何より驚きなのが、ダチョウに近づいて観光客が直接手から餌をあげられること!また、ダチョウの行進も迫力があって見ものですよ。近くのレストランでは、ダチョウの肉や卵を使った料理なども食べられます。ダチョウ料理を食べるなんて、滅多にできない経験ですよ。

お土産も充実しており、ダチョウの卵をまるまる使った巨大な置物などもありますよ!ロードス島の遺跡観光などで疲れた、お子様連れのファミリーなどでも楽しめる場所です。

12.アギオス・パラボス・ビーチ

ロードス島の観光の魅力は、遺跡を巡るばかりではありません。ロードス島はギリシアの島の中でも、海がとても綺麗な島の一つなのです。そのため、ヨーロッパ人には、海水浴を目的としてロードス島を訪れる観光客も少なくありません。

そんな数あるビーチの中でもオススメなのが、このアギオス・パラボス・ビーチです。入り江になっているため波も穏やかで、泳いでいる魚が見えるほど透き通っているんですよ!また、近くには有名な観光スポットの1つリンドスのアクロポリスがあるので、ビーチで遊んだあとに遺跡も観光できるというとてもお得な場所なのです。

昼はビーチでゆっくり過ごして、日が沈む前にロードス島の素晴らしい景色を見に、アクロポリスの丘に登るという欲張りなプランもできますね。

◎まとめ

ロードス島のおすすめ観光スポットを12ヵ所ご紹介しまいた。ロードス島は温暖な地中海性気候のおかげで、「太陽とバラの島」と呼ばれるくらい年間晴天率が高いので、観光するには都合がいい島ですね。

見どころも、町の中心には聖ヨハネ騎士団の中世都市、そして少し中心地から離れれば古代ギリシャの遺跡と、観光スポットも盛りだくさんの島ですので、ぜひ素晴らしい景色をお土産にして下さい。

観光だけではなく、海も他の島々に劣ることなく綺麗なので、ビーチでゆっくりするのもいいですね。そして地中海の恵みに舌鼓を打ちながら、ゆっくり時間を過ごせば、一生忘れられない素敵な思い出ができるのではないでしょうか?

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