急成長中のアジアの大都市‼デリー観光のおすすめスポット29選まとめ

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急成長中のアジアの大都市‼デリー観光のおすすめスポット29選まとめ

インドの首都にして、今では南アジアを代表する大都市にまで急成長したデリー。デリーは、大きく分けてニューデリーとオールドデリーがあるのはご存知でしょうか。首都機能のほぼすべてが集中するニューデリーと、古い町並みの姿を今でも残すオールドデリー。それぞれに違った魅力があり、楽しみ方も違ってきます。

またデリーのもう一つの目玉といえば、やはり混在する宗教遺跡。ヒンドゥー教からイスラム教、シク教など多くの寺院を見学することができます。今回は、デリーを観光する時のおすすめのスポットをいくつかご紹介しますので、ぜひデリー観光の参考にしてみてください。

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急成長中のアジアの大都市‼デリー観光のおすすめスポット29選まとめ

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1.フマーユーン廟

出典: PDPics

フマーユーン廟は、ムガル帝国第2皇帝であるフマーユーンの墓廟で、1565年にペルシア出身の王妃によって建設されました。インドで最初に建てられたペルシア系イスラム建築様式の墓廟で、タージ・マハルにも影響を与えたといわれています。

10ヘクタール以上にも及ぶ広大な敷地には4つの区画に分かれた庭園があり、その庭園は水路や園路によって美しい正方形で形成されています。また建物内には150人以上の死者が埋葬されており、中央にはフマーユーンの石棺がありますが、この石棺は仮のもので、実際のフマーユーンの遺体が納められた棺は真下に安置されています。

フマーユーン廟は、ニューデリーの中心部であるコンノート・プレイスから約5キロの場所にあり、車で15分ほどで行くことができる観光地なので、ぜひ行ってみてください。

2.赤い城の建造物群

出典: Dennis Jarvis

赤い城の建造物群は、2007年に世界遺産に登録されたムガル帝国時代の建築物で、別名デリー城、ラール・キラーとも呼ばれています。この城の城壁は赤砂岩から作られているため、赤く燃えがるような色に。その様子から赤い城と名付けられました。夜にはライトアップもされて、昼間とはまた違った雰囲気を味わうことができる観光地です。

もともとは城塞として建築されたこの赤い城は、1857年のインド大反乱の際、イギリス軍によって駐屯地として没収され、城内が大きく作り替えられました。インド独立後の今でも軍の施設として使われているため、城内の一部は一般観光客の立ち入りが禁止されているので注意してください。

3.インド門

出典: Adeel Anwer

インド門は、デリーの中心部にあるラージ・パト通りにあるモニュメントで、第一次世界対戦で戦死したインド人兵士の慰霊碑として建設されました。高さ42mのアーチには、世界大戦で戦死した兵士の名前が刻まれています。

現在、このインド門の下は観光客は立ち入り禁止となっており、門をくぐることはできませんが、近くまで行くと門の下にある慰霊のための火を見ることができます。この火は、絶やすことなく燃え続けており、永遠の火といわれることも。


インド門の周辺には、大きな広場があるため現地の人たちの憩いの場としても有名。近辺にはスナックやアイスを売っている売店もあり、のんびり過ごすのにもお勧めの観光地で、また夜にはライトアップもされ幻想的な雰囲気を味わうことができますよ。ぜひ、お近くでお楽しみください。

4.バハーイー寺院

出典: Arian Zwegers

いろいろな種類の宗教が混在しているインドでは、それぞれの宗教によって独特の寺院が多く存在しています。このバハーイー寺院もその一つ。1986年に建築されたこの寺院は、もともとバハーイー教の寺院として誕生。

バハーイー教とは人類の平和と、宗教・科学の調和を説くイスラム系の新興宗教で、この寺院では誰でも祈ることができます。このバハーイー寺院の大きな特徴は、その独特の形。別名ロータス・テンプルとも呼ばれ、大きな蓮の花をモチーフにして作られています。今ではこの寺院は観光地としても有名で、世界中から多くの観光客が訪れています。

本堂の内部は大きなホールとなっており、座って祈りができるようになっています。外から入る光で溢れる美しい寺院なので、ぜひ静かなひと時をお過ごしください。

5.国立博物館

出典: upload.wikimedia.org

国立博物館はインド門と大統領官邸を繋ぐラージ・パト通りに位置しており、建物はインド独立のちょうど2年後に完成したもので、館内にはインダス文明の時代から中世・近世までの所蔵品、約20万点が展示されています。

館内の展示物は、インドの絵画など美術品や工芸品といったインダス文明の貴重な資料に加え、ヒンドゥー教の神像、仏舎利、イギリスの植民地時代に作られた貨幣などとにかく幅が広いのが特徴で、長いインドの歴史を知るにはおすすめの観光スポットです。

博物館では、日本人用のヘッドフォンが無料で貸し出されているほか、軽食用のレストランが併設されているので、ぜひゆっくりと観光をお楽しみください。

6.ラージガート

出典: Humayunn Niaz Ahmed Peerzaada

ラージガートは非暴力・不服従を訴え、インド独立の父として知られているマハトマ・ガンディーにまつわる場所の一つ。ラージガートは1948年に暗殺されたガンディーが、実際に火葬された場所で、その場所にはガンディーの最後の言葉「ヘイ・ラーム(おお、神よ)」と刻まれた慰霊碑が建設されています。

ラージガートの周囲は公園となっており、世界中から多くの観光客が訪れています。インド国民にとってはとても神聖な場所とされていて、中には裸足で参拝に訪れる人たちも。近くには、ガンディー博物館もあるのでぜひ一緒に見学してみてください。

7.国立ガンディー博物館

出典: Saad Akhtar

先ほど紹介した、ガンディーが火葬されたラージガートの向かいにあるのが、国立ガンディー博物館。館内では、ガンディーの遺品や写真、資料を見ることができ、連日多くの観光客が訪れます。

中でも注目なのは、ガンディーが暗殺された時に着ていた白い衣服と、実際に命を奪ったとされる銃弾。他にも高さ3mの巨大な彫刻では、「塩の行進」をしているガンディーの様子をうかがうことができます。博物館の外には、ガンディーとガンディーの夫人が住んでいた小屋が実物大で再現されており、ガンディーファンにとってはぜひ行きたい観光地の一つです。

8.ジャマー・マスジット

出典: jusch

ジャマー・マスジットは古い町並みを残すオールドデリーの中心部にあり、インド最大のモスクのひとつです。タージ・マハルを建造したムガル帝国の第5代皇帝、シャー・ジャハーンによって1656年に建築されました。

このモスクはイスラム教の礼拝所ですが、宗派に関係なく全ての人に門戸が開かれているため、観光客でも参拝することが可能。中庭は、約2万5,000人が礼拝できる広場となっており、中央には泉がある観光スポットです。

礼拝堂には、祭壇や神像など一切なく、奥の壁の中央部分が窪んでいるだけ。その窪みはイスラム教の聖地メッカの方角を示しており、多くの信者はその方角に向かって祈ります。

また、このジャマー・マスジットは高台にあるので、ぜひオールドデリーの街並みを楽しんでみてください。この高台から見る赤い城は別格ですよ。近くには、売店なども軒を連ねているので、お土産を買うこともできます。

9.コンノートプレイス

オールドデリーの中心部には最大のモスクがあるのに対し、ニューデリーの中心部にあるのがこのコンノートプレイス。経済、商業の中心的なエリアとされ、インドの企業の本社も数多くあります。白い柱が連なり2重の円を描くように並んでいるのが目印です。

このコンノートプレイスには各国のレストランや海外のカジュアルブランドもあるので、ショッピングを楽しみたいという方にはおすすめの場所ですよ。コンノートプレイスには、交通の要であるデリーメトロの中心駅もあり、まさに観光の主要地点ともいえます。

ただし多くの観光客で溢れかえるこのコンノートプレイスでは、悪質な客引きなども多発している地域なので、観光の際には十分に気を付けましょう。

サロジニナガル・マーケット

出典: Priyadarshi Ranjan

デリーでお土産を選ぶのであれば、このサロジニナガル・マーケットがおすすめです。このサロジニナガル・マーケットは現地の人たちにも定評があり、道の両脇に所是ましに小さなお店が並んでいます。

お店では服やアクセサリー、ストール、バッグといった衣類から雑貨などいろいろな商品が、比較的安く販売されているため特に女性に大人気。インドの民族衣装を試してみたいという観光客の方は、ぜひこのサロジニナガル・マーケットへ足を運んでみてください。中には有名ブランドの在庫品や、検品ではじかれたアウトレット商品が混ざっていることもあるので、宝探しの感覚を味わえますよ。

また、衣類に限らず雑貨も販売されており、バラ撒き用のお土産を購入するのにも便利な観光地となっています。

11.アクシャルダム寺院

出典: Russ Bowling

2007年に「世界一大きなヒンドゥー教寺院」としてギネスブックにも掲載されたアクシャルダム寺院。こちらは、ヴィシュヌ派の聖人、スワーミーナーラーヤンを祭神としています。

このアクシャルダム寺院では、この聖人の生涯を再現したジオラマや映画、インドの歴史をたどった写真を見ることができ、アトラクションが充実しているのもこの観光地の人気の秘密。

建築物には、植物や動物、神々の彫刻が施されており、その美しさにも圧巻です。寺院の傍には、様々な彫刻が設置してある庭園も。夕方にはライトアップされるので、また違った雰囲気を味わえるとともに、噴水のショーも見ることができるなど、いつ行っても見どころ満載なので、ぜひ足を運んでみてください。

12.グルドゥワラ・シス・ガンジ・サヒブ

出典: Hari Singh

様々な宗派が混在するインドならではの建物がグルドゥワラ。グルドゥワラというのは、シク教の寺院のことで中でもデリーにあるグルドゥワラ・シス・ガンジ・サヒブは100年以上の歴史を誇る神聖な寺院とされています。

シク教の寺院に入るためには、靴を脱ぎ頭の上にハンカチを載せるなどし、髪の毛を隠す必要があります。男性はターバンを、女性はストールを巻かなければならないので観光の際は、必ず持参するようにしてください。

神聖な寺院内では、色とりどりで煌びやかなな装飾も魅力の一つです。寺院巡りが好きな方にはおすすめしたい観光地ですよ。

13.ディガンバラ・ジャイン・ラール寺院

出典: carol mitchell

三角の塔と卍が目印のディガンバラ・ジャイン・ラール寺院は、ジャイナ教の寺院。ジャイナ教とは、紀元前5世紀から紀元前6世紀ごろにマハーヴィーラ(ヴァルダマーナ)が開いたインドの宗教で、禁欲や苦行といった厳しい戒律があることで知られています。

このディガンバラ・ジャイン・ラール寺院では開祖マハーヴィーラの塔を入り口付近で見ることができます。観光客が入場するためには1階で靴を預ける必要があり、2階にある祈祷場では革製品の持ち込みは一切禁止されています。あらゆるものに生命を見出すジャイナ教ならではですよね。寺院内では撮影することができませんが、天井に描かれた曼荼羅は観光の価値アリですよ。

14.ラクシュミーナーラーヤン寺院

出典: Juan Antonio F. Segal

ラクシュミーナーラーヤン寺院、1938年に建設された比較的新しいヒンドゥー教寺院で、ニューデリーの中心部コンノートプレイスから車で10分くらいの場所にあります。

このラクシュミーナーラーヤン寺院では、ヴィシュヌ神の化身ナーラーヤンと、その妃、美と幸運と繁栄の神であるラクシュミーが中心に、多くのヒンドゥー教の神々が祭られています。

建築スタイルは、大理石と赤砂岩を使用したオリッサ様式。インド有数の大財閥であるビルラー財団が管理しているため、別名ビルラー寺院とも呼ばれています。

この観光地の敷地内には、ゾウや牛、ライオンといった動物をモチーフにした彫刻が数多く展示されています。寺院内では、カメラや携帯電話の持ち込みが禁止されているので注意しましょう。

15.クトゥブ・ミナール

出典: Sakeeb Sabakka

クトゥブ・ミナールは、1993年にクトゥブ・ミナールとその建造物群として世界遺産にも登録された、インド最大のミナレット。ミナレットとは塔を意味していますが、このクトゥブ・ミナールは、もともとあったヒンドゥー教寺院を破壊した石材を用いて造られたインド最古のイスラム寺院。

高さ72.5mにも及ぶこの塔は、奴隷王朝時代のスルタン、クトゥブウッディーン・アイバクがヒンドゥー教徒に勝利したことを記念して建てられたものだとされています。

クトゥブ・ミナールの傍にはインド最古のモスクがあるのですが、ヒンドゥー教寺院を破壊した石材などがそのまま使われているため、よく見ると、ところどころにヒンドゥー教の神々を見ることもできますよ。

中庭には4世紀に造られたとされる古い鉄柱が今でも錆びることなくあり、世界中から多くの人が観光に訪れています。

16.チャンドニー・チョーク

出典: David Dominguez

ムガル帝国時代に建設された歴史ある繁華街、チャンドニー・チョーク。宝石や貴金属、衣類、電化製品などのお店が混在しており、インドの浅草と言われることも。ムガル帝国時代には、赤い城の城下町として繁栄した場所で、皇帝やマハラジャ御用達の老舗もあったようです。

このチャンドニー・チョークの通りには、ジャイナ教やシク教といった寺院もあり、一般の観光客の方でも参拝することができます。参拝の後は、インドならではのバザールへ行ってみましょう。民族衣装や宝石なども比較的安く購入することができ、近辺では、軽食を楽しむことができます。

その混雑ぶりは歩くだけでも大変。観光に疲れたら、お茶を飲むなど休むようにしましょう。また、チャンドニー・チョークから左右に伸びている迷路のような通りでも、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。

17.スパイス・マーケット

出典: Dennis Yang

インドを代表するスパイス・マーケットで、インドならでは香辛料を買うのはいかがですか?このスパイス・マーケットはチャンドニー・チョークの突き当りにあるファテハプーリーモスクの南側にあるカリ・バオリにあります。

その規模、アジア最大級と言われており、扱っているスパイスの種類はとにかく豊富。もともとは卸市場なのですが、もちろん一般の観光客の方でも同じ値段で香辛料を買うことができ、カレーが好きな方にはぜひ訪れてもらいたい観光スポットです。

通りを歩くだけでも、その香辛料の芳香を楽しむことができますよ。スパイス・マーケットでは、スパイスの他にもナッツ類やドライフルーツ、雑貨なども見ることができます。

18.ローディー・ガーデン

ニューデリーの中心部から少し南にいった所にあるのがローディー・ガーデン。都会のオアシスとも評されるこのローディー・ガーデンは、ローディー朝の第2皇帝であるシカンダル・ローディーの霊廟を中心に、廟が点在している遺跡公園のような庭園となっています。

この庭園は、橋や水路、花壇が整備されており、現地の人にとっての憩いの場。休日には、ここでピクニックを楽しむ人たちもいるのだとか。街の慌ただしい雰囲気から少し離れ、ここで静かな時間を過ごすのに良さそうな観光地です。

シカンダル・ローディーの霊廟の他には、バラー・クンバド、ムハンマド・シャー廟などの遺跡を見ることもできます。また、公園の端にはボンサイパークという日本の盆栽が展示されているスペースがあるので、実際の日本の盆栽と見比べるのもいいかもしれませんね。

19.バングラ・サヒブ・グルドゥワラ

出典: Dan

デリーで最も大きなシク教の寺院がこのバングラ・サヒブ・グルドゥワラ。白い大理石に美しい装飾、金色のドームで構成されたこの寺院は、一般の方でも参拝が可能です。寺院内へは裸足で入場しますが、近くには足を洗う場所もあり、靴を預かってもらえるサービスもあります。

また髪の毛を隠す必要がありますが、寺院内で布を借りることもできるので心配しなくても大丈夫です。寺院の傍には沐浴場もあり、実際に池に入ることもできるので、興味のある方はぜひ試してみてください。

夜にはライトアップされ、一層美しい建築物を楽しめるのも魅力のひとつ。コンノートプレイスから徒歩で行ける場所にあるので、ちょっと時間に余裕がないという方には、特におすすめの観光地ですよ。

20.大統領官邸

国家元首の公邸としては世界最大規模を誇るインドの大統領官邸。4階建てのその建物は、なんと部屋数340室あるとのこと。ムガル様式と西洋の伝統的な建築スタイルが混じり、その美しさには圧巻です。

もともとこの建物は、イギリスの建築家によってイギリスの植民地時代に建てられたもので、その後、インドの独立を経て初代のインド大統領が入居し現在の姿となりました。

建物の最上部にある大きなドームが特徴ですよ。またイギリスとムガール、2つの造園様式が取り入れられた庭園にも注目。その広大なムガール庭園には、花壇、噴水、バラ園などが美しく整備されています。

決められた日には一般公開されており、観光ガイド付きの観光ツアーに参加することができます。これらの観光ガイドツアーには事前予約が必要となるため、インターネットや電話で確認しましょう。

21.イスコン寺院

イスコン寺院というのはクリシュナ意識国際協会の寺院で、ヒンドゥー教の一つの宗派であるヴァイシュナヴァ派の寺院です。今では世界中に点在しているイスコン寺院のなかでも最大級と言われているのが、このニューデリーにあるイスコン寺院。寺院は大きく4つに分けられており、僧侶の部屋や礼拝堂などがあります。

このイスコン寺院では、もちろん一般の観光客の方でも参拝することが可能ですが、特に注目なのは、カラフルに彩られたヒンドゥー教の神々。その様子はまるで博物館のようで、世界中から多くの方が観光に訪れています。

天井から大きなシャンデリアがかかっている本堂では、本尊であるクリシュナ神像を拝むことができます。御開帳される時間が決められているので、事前にチェックすることをおすすめします。

また、イスコン寺院ではレストランも併設されており、ヒンドゥー教ならではのベジタリアン料理をビュッフェ形式で食べることができます。

22.シャンティヴァナ

シャンティヴァナは、ガンディーの意思を継いだといわれるインドの初代首相のジャワハルラール・ネルーを追悼するために作られた記念公園。ニューデリーの中心部ヤムナー川の岸辺にあり、この公園の近くにはガンディーが火葬されたラージガートもあります。

公園からの眺めも美しく、静かな地域にあるので、都会の喧騒を離れここでのんびりとした時を過ごすこともできます。春には整備された花壇に咲く、色とりどりの花を観賞することも。現地の人たちの憩いの場としても有名な観光地で、ピクニックをしている観光客たちも大勢います。

この公園の名前は、ヒンドゥー語で「平和の森」という意味なんだとか。人力車やタクシーを使っていくことができるので、ぜひ訪れてみてください。

23.ジャンタルマンタル

ニューデリー中心部のパーラメントストリートには、ジャンタルマンタルという天文台があります。1724年に建設されたこのジャンタルマンタルは、天文観測の施設としての歴史も古いです。

現在では、ジャンタルマンタルの周囲に大きな建物があるため観測することはできませんが、館内では観光ガイドツアーが開催されています。18世紀の天文学について、お話しを聞くだけでも楽しそうですよね。

このジャンタルマンタルは、庭園でピクニックを楽しむこともできます。精巧に造られた日時計サムラートヤントラは必見ですよ!

24.アショーカ王の柱

出典: taylorandayumi

デリー郊外にある世界遺産クトゥブ・ミナールにある錆びない鉄柱、一般的にアショーカ王の柱、デリーの鉄柱、チャンドラヴァルマンの柱などと呼ばれています。

しかし、この鉄柱は実際にアショーカ王が建てたものではなく、アショーカ王の時代より700年も後に建設されたものとされています。鉄柱には、サンスクリット語が刻まれており、頂上には美しい装飾も。高さは7mで、重さは約10トンもあるのだとか。

この鉄柱は99%を超える純度の高い鉄を用いてつくられており、1500年もの間、錆びない理由について詳しいことはまだわかっていません。また、地中深くに達している鉄柱は、地中を支配している蛇王ヴァースキの首に刺さっているとも。

かつてはその不思議な力にあやかろうと、観光客が多く詰めかけたようですが、今では柵が設けられているため触ることはできません。1500年もの間錆びない鉄柱。ぜひ、観光してその目で確かめてみてください。

25.ニザームッディーン廟

出典: Varun Shiv Kapur

このニザームッディーン廟は、偶像崇拝が禁止されているイスラムでも珍しい聖者廟。13世紀から14世紀にかけてのイスラムの聖者ニザームッディーン・アウリヤーの墓廟を中心に建設されています。

イスラム教徒の人々が参拝に訪れるだけではなく、ヒンドゥー教徒、シク教徒、キリスト教徒など宗派に関係なく、多くの人が巡礼・参拝に訪れるなど、インドではとても神聖な場所なんだとか。また、インドの政治家の中には、選挙の当選祈願として参拝に訪れることも知られています。

廟の周辺には、聖者ニザームッディーン・アウリヤーにあやかったムガル帝国の皇帝たちの墓や、赤砂岩で造られたモスク、供養用の品物を売るお店なども点在し、とても賑やかです。

しかし廟内は、男性のみ参拝することが許されており、女性は外の網越しに参拝します。廟内には、預言者ムハンマドの髭や足跡といった聖遺物も観光することができます。

26.ハウズ・カース・ヴィレッジ

デリーの中で、最も古い歴史を持つ南部地区は、80年代以降の再開発により今では、おしゃれなカフェやレストラン、かわいい雑貨屋などが並ぶスポットへと成長。流行に敏感なインドの若者を中心に、外国からの駐在員などが集まる観光地街となっています。

ハウズ・カース・ヴィレッジには、有名デザイナーのアトリエやショップが軒を連ね、迷路のような街並みを散策しながら楽しむことができます。今でも観光開発が続いており、次々に新しいショップがオープンしている地域なので、常に新しい発見に出会うことができるかもしれませんよ。

現代風のポップな雑貨なども手に入れることができるので、日本へのお土産にしてみてはいかがでしょうか?疲れた時は、お洒落なカフェでまったりと。音楽とともにお楽しみください。

27.ハウズ・カース遺跡

出典: meenakshi madhavan

ハウズ・カース・ヴィレッジの突き当りには、ディアパークがあります。そのディアパークにある遺跡群が、この地域の名前の由来ともなっているハウズ・カース。

13世紀から14世紀頃、ハルジー朝の第3代皇帝アラーウッディーン・ハルジーが溜池を開削したのが始まりとされ、その後トゥグルク朝の第3代皇帝フィーローズ・シャー・トゥグルクがイスラム教の学校を建設したそうです。このフィーローズの墓廟も残されており、遺跡の内部を観光することができます。

このハウズ・カースは、人口の池があり雰囲気がいいのが特徴。そのためか、インドの若者にとっては有名なデートスポットとされているようです。観光やショッピングの後は、ぜひこの公園でゆっくりしてください。

28.サフダルジャング廟

出典: Russ Bowling

サフダルジャング廟は、ローディー・ガーデンの近くにある墓廟。この墓廟には、ムガル帝国末期に作られた、宰相サフダルジャングが埋葬されています。

他の観光地に比べ、静かで落ち着いた雰囲気で見学することができ、現地の若者にとっては定番観光スポットとして人気があります。また平井堅の楽曲『ソレデモシタイ』のPVを撮影した場所なんだとか。

この墓廟に埋葬されているサフダルジャングは、ムガル帝国時代に活躍した宰相の一人で、戦争の虎と呼ばれていた人物。その才能を恐れた王一族により追放され、失脚されたと言われています。

しばしばフマユーン廟と比較されるその建築物ですが、内装の精巧さ、左右対称のファサードは観光の価値アリ。ローディー・ガーデンの近くにあるので、時間のある方はぜひ観光に訪れてみてください。

29.プラーナキラー

出典: Koshy Koshy

歴史に興味がある方におすすめなのがこのプラーナキラー。16世紀に増築・完成したムガル帝国時代の城塞で、デリーでは最も古い城跡で、この城内では、巨大で頑丈な城門や、図書館、モスク、階段井戸のほかにもハマームと呼ばれる温泉の跡を見ることができます。

ガイド用の看板では、ムガル帝国の王が体を洗ってもらう様子などが描かれているなど、当時の様子をうかがい知ることができる観光スポットですよ。

敷地内にある図書館は、六角形の形をしておりムガル帝国の第2皇帝フマーユーンが実際に無くなった場所だとされています。しかし、この図書館は今は閉鎖されており、内部を見学することはできません。とても広大な敷地は、比較的静かなためゆっくりしたいという方にもおすすめです。

◎まとめ

ここまでデリーのおすすめ観光スポットをたっぷり29か所ご紹介してきました。デリーは歴史的にも比較的古く、建築物にも特徴があることを窺い知ることができたかと思います。

特にイギリス植民地時代の後は、西洋の建築スタイルとそれ以前の建築スタイルが混じり合い、また違った美しさを見ることができます。そして注目なのは、近年のデリーの急成長ぶり。

いまだ開発が終わらないデリーは、ますます発展していくことと思われます。旅行の度に違う側面を見ることができるかもしれませんよ。ぜひ、自分のお気に入りの場所を探してみてください。

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