いにしえの神々が住まう珠玉の地、ミコノス島観光はこんなに楽しい！

紺碧の空と白い壁が作り出すコントラストがとても美しいミコノス島は、エーゲ海の白い宝石とも呼ばれ、地中海の島々の中でも名高い観光地です。沢山の綺麗なビーチ、まるで迷路のような白壁の町、そして夜にはクラブナイトと、24時間旅行者を飽きさせることがありません。

どこに行ってもまるで絵葉書の写真のように美しく、世界中から沢山の旅行者が、季節を問わず観光に訪れるミコノス島。残念ながら日本からの直行便はありませんが、少し足を伸ばしてミコノス島を観光してみてはどうでしょう？今回はそんなミコノス島の様々な観光スポット、お薦めのビーチなどを紹介します。

1.カト・ミリの風車

ミコノス島といえばここ！というくらい、ミコノス島に来た観光客の多くが訪れる、カト・ミリの風車。ミコノスタウンを海沿いに行った丘の上にあり、エーゲ海の青を背景に、風車が6つ並んで建っています。カト・ミリの風車は、白壁の円筒状の建物と藁ぶき屋根が特徴的で、昔はエーゲ海の強い風を使用して小麦をひいていました。現在は動いていませんが、風車の一つが博物館となっており、内部を見学することができます。

カト・ミリの風車と海のコントラストは、どこをとっても絵葉書になるような絶好の観光スポットですが、特にお薦めなのは夕暮れ！カト・ミリの風車の白い建物をだんだん茜色にと染めていく夕陽、そして光を映す紺碧のエーゲ海との対比が、心に刻み込まれることでしょう。

風が強く吹くことが多いので、観光には羽織物を1枚持っていくといいですね。カト・ミリの風車の下で、心行くまでミコノス島の景色を堪能してみませんか？

2.パラポルティアニ教会

わずか86平方kmの大きさのミコノス島には教会が300以上あるんです。その中で最も有名なのが、別名「淑女の教会」と呼ばれる、このパラポルティアニ教会です。ミコノス島の有名な観光スポットの一つであるパラポルティアニ教会は、15世紀から17世紀に建てられた一風変わった教会です。中世にあった城塞の、裏門の隣にあったことから、パラポルティアニと名づけられました。外観はまるで降り積もった雪山のようですね！

荘厳なイメージのカトリック教会とは異なる、ギリシア正教独特の白いフォルムの建物には、5つもの礼拝堂があります。一番古い物は1425年に建てられたマリア礼拝堂。ほかの4つの礼拝堂は16世紀から17世紀にかけて、地下に建造されました。ミコノス島の中心地に近く、観光にはとても便利な場所にありますよ！現在は教会保存のため、観光客が内部を見学することはできませんが、外から眺めて、写真に収めるだけでも、旅の記念になるのではないでしょうか？

3.ミコノスタウン

空港からわずか10分程で到着するミコノス島の中心地ミコノスタウン。まるで、ギリシャの古い神話に出てくる迷路のような町です。ミコノスタウンの建物は全て白壁で、ドアや窓枠だけが赤や青などのカラフルな色で塗られ、そしてあちこちに色とりどりの花々が咲き乱れています。その光景はとても美しく、旅人の目を楽しませてくれますよ。くねくねと細い路地が至る所にあり、観光客は白い石畳の上を迷いながら散歩することができます。

さて、ミコノスタウンの中にあるマートイヤニストリートは、ミコノス島を代表するショッピングストリート。小さなお土産屋さんから、ルイ・ヴィトンのようなハイブランドもあるので、観光をしながら買い物をするのも楽しみのひとつですね。でも、お買い物をする際は気に入ったお店があれば、すぐに中に入ることをお薦めします。なぜなら、また後で来ようと思っても、この迷路のような町では、再びお目当てのお店を見つけるのが難しいから。あなたも、このミコノス島の迷路に挑戦してみてはいかがでしょうか？

4.ミコノス考古学博物館

ミコノス考古学博物館は、ミコノス島内の港近くに建つ小さな博物館です。海に近いため、大型クルーズ船で寄港した観光客などが多く訪れます。この博物館は、ミコノス島近辺のレニア島から、1898年に発掘された考古学的遺物を収蔵するために、1902年に建てられました。キクラデス文明を象徴する貴重な土器や装飾品を、展示しています。

ミコノス島内から出土した物は数少ないのですが、その中の一つに、7世紀前後の物と言われるピュトスと呼ばれる壺があります。このピュトス、ここを訪れた観光客が見逃してはならないもの。直径1.4mもの大きな壺で、全面にトロイの木馬をはじめとした、トロイア戦争のモチーフが綿密に描かれています。その他、近辺の島々の古代の様子を描いた石柱や、葬送のモニュメントなどもあり、ミコノス島の古代の歴史や生活様式に触れられる観光スポットです。海沿いを散歩しがてら、ぜひ訪れてみて下さい。

5.レアリティ・ギャラリー

レアリティギャラリーは世界中の近代アーティストの作品を展示するギャラリーとして、1995年にミコノス島に建てられました。ミコノス島の中心地である、ミコノスタウンにあるこのレアリティギャラリーは、一風変わった作品を展示しており、町を観光している最中にふと足を止めて入ってしまう観光客が多いそうです。

たとえば飴やハンバーガーなどの食べ物をモチーフとした像や、本当に生きている人なのでは？と一瞬ドキッとしてしまうほど、リアルな彫像など、ユニークな作品が沢山展示されています。小さいながらも見ごたえのあるギャラリーですので、訪れる観光客を楽しませてくれるでしょう。ミコノス島にバカンスに来るたびにこのギャラリーを訪れる観光客も少なくないそうです。

もちろん購入も可能ですので、お財布に余裕があれば、自分へのお土産にお気に入りの逸品を探してみてはいかがでしょうか？

6.リトル・ヴェニス

観光客にとても人気のあるリトル・ヴェニス。ミコノス島の中心地の一つで、海のすぐ近くにカフェやレストランが並びます。白い建物にカラフルな窓枠、海のぎりぎりまでせり出した建物が連なるリトル・ヴェニスでは、海辺の時間を満喫することができます。ここでは多くの観光客が食事をしたり、観光で疲れた足を休めてコーヒーを飲んだりと、ゆっくり過ごしています。このリトル・ヴェニスは、昼と夜の雰囲気が全く異なることでも有名です。そしてあまりにも海に近いので、風が強い日などは海沿いに座っていると波しぶきがかかってしまうので、どうぞお気をつけて。

またこの近くには、ミコノス島で唯一のカトリック教会があり、中を見学することもできます。そして近くにはミコノス島のアイコン的な存在の、カト・ミリの風車が見えます。美味しいレストランも多いので、料理に舌鼓を打ちつつ、喧騒を忘れてゆっくりと夕日を眺めれば、忘れられない思い出になるでしょう。

7.ミコノス港

ミコノス島の海の玄関口となるミコノス港は、常に多くの人々で賑わっています。朝には地元の海で捕れた新鮮な魚介類、野菜を売る市場など露店が並び、地元の人達だけでなく、観光客も買い物を楽しんでいます。レストラン、カフェなども多くありますので、軽く休憩してから観光することもできます。またミコノス島は地中海を航行する大型クルーズ船の寄港地になることが多いため、沖合には常に大型のクルーズ船が停泊しています。その光景は、まさに圧巻です。

ところでミコノス港には、島のアイドルとして有名な、ペリカンのペドロ君がいるんですよ。フィッシュマーケットのおじさんにお魚をねだって、うろうろしていることがよくあるそうです。このペドロ君はとても人に慣れていて、近づいたり、触ったりしても、逃げ出さないんです。ペドロ君は観光客にとても人気があって、いつも写真のモデルになっています。運がよければ、ペドロ君と触れ合えるかもしれませんね。

8.エーゲ海洋博物館

エーゲ海洋博物館は、ミコノス島を含めたエーゲ海近辺の海洋や船舶の歴史を紹介している博物館。古代から現代までの沢山の種類の船のミニチュアや航海道具、地図、羅針盤などが展示されています。また使用されていた灯台の内部も観光できるそうなので、時間があればぜひ見学してみて下さい。

このエーゲ海洋博物館を訪れると、ここは本当に博物館？と目を疑ってしまうかもしれません。実は、伝説の船長だったニコラウス・ソルメリスという人の家を改造して、博物館にしているんです。元々はミコノス島の中心地であるトリア・ピカディアにあったそうで、19世紀のミコニアン様式で作られています。

過去も現在も、船とは切っては切り離せない生活をしているミコノス島。その歴史について知ることができると、ミコノス観光ももっと楽しくなるのではないでしょうか？

9.パナギア・トゥルリアンス修道院

ミコノス島の中心地から約8km程行ったアノ・メラという小さな綺麗な町にある、このパナギア・トゥルリアンスはとても印象的な観光スポットです。歴史は古く1542年に2人の修道士が設立したそうですが、何度も塗りなおされた白い壁に切りっぱなしのような窓枠、小さいながらも花が咲き乱れる中庭などシンプルなキクラデス様式の建物は観光客をほっとさせてくれる暖かな雰囲気でしょう。外観とは別に中はフィレンツェで作られたという荘厳なスクリーンが飾られ、静寂な雰囲気は観光客を厳かな気分にさせてくれると思います。

8月15日にはお祭りがあるので世界中から多くの観光客が訪れますが、普段はとても静かな修道院です。海やビーチで楽しむというイメージが強いミコノス島ですが、ゆっくり時間をかけてこの修道院まで花を見ながら風を感じてハイキングなんていかがでしょう。きっと中心地と違うミコノス島を発見できるはず。

10.ボニの風車

ミコノス島の中心地は海沿い、というわけで多くの観光スポットは海岸近くに集中していますが、このボニの風車は少し内陸に入った丘の上にあります。住宅街のような所を抜けて行くので迷ってしまう観光客が多いので、注意してくださいね。そして、ここの風車は中も見学できますので、ここに来たならぜひ行ってみましょう。何よりもこの丘から見る景色は絶景です！眼下にはミコノス島特有の白い家並みが見え、遠くには紺碧のエーゲ海。忘れられない思い出になることでしょう。

そして、近くにはミコノス島の産業の一つである農業をテーマにした「農業ミュージアム」があります。ここは16世紀からの農業の道具などが展示されているオープンエアの博物館。毎年9月の第2日曜日には収穫祭も行われるそうなので、ぜひ観光してみたいですね。

11.デロス遺跡

ミコノス島から船で30分程で到着する無人島、それがデロス島です。ギリシャ神話の光明神アポロンと、その妹にあたる処女神アルテミスが生まれたとされている島で、島の至る所に古代遺跡が残っており、1990年には世界文化遺産に認定されています。古代ギリシャにおいては聖地だったため、宗教・政治・商業と様々な面で栄えていたという面影を、島を観光するとあちらこちらに見ることができると思います。

古代の神殿、住居、劇場、モザイク画など見どころのある遺跡が多く、デロス島を訪れた観光客はミコノス島とはまた違った雰囲気を、このデロス島の中に見ることができるでしょう。この島には考古学博物館もありそちらも一見の価値ありです。

遺跡を間近に感じられるこのデロス遺跡、青い海を背景に時間を忘れ、古代ギリシャに思いを馳せてみてはいかがでしょう。ただし、この島は現在無人島で宿泊所などはありませんので、観光に夢中になって、ミコノス島に帰る船に乗り遅れないようにご注意下さい！

12.スーパーパラダイスビーチ

ミコノス島を一躍有名にした観光地、それがこのスーパーパラダイスビーチです。エメラルドグリーンの透明度の高い海、そして抜けるような青空。ヌーディストビーチとしても知られているスーパーパラダイスビーチには、世界中から陽気な人々が集います。

ミコノス島の中心地から、タクシーまたはバスで訪れると豪華な海の家のような建物が。そこを抜けると青い海を背景に、沢山のビーチベットが並びます。観光客は日光浴をしたり、海で泳いだりと、楽しみ方は思いのまま。ヌーディストビートと言われていますが、水着を着ている人も多くいますので安心ですよ。

13.クラブ「カボ・パラディーソ」

8月になるとミコノス島内のあちこちのディスコがオープンし、人々はナイトライフを楽しみます。「カボ・パラディーソ」はミコノス島でも有名なクラブ。観光地の一つといっても過言ではない程、世界中から多くの観光客が訪れます。

パラダイスビーチ近くの洞窟内に位置するのですが、実際に中に入ると音の渦に圧倒されます。建物の内部にプールがあり、建物はまるで宮殿のよう。この場所で朝まで音楽を楽しみ踊り明かす人々も多いです。世界中から有名なDJが集まり、まるで真夏の夜の夢のようなパーティーが、夏中このミコノス島のクラブで行われます。

踊り疲れて、ふと東の空を見上げると紺碧の海にうっすらと朝日が昇ってきた、なんて経験を一度はしてみてもいいのでは？

◎まとめ

ミコノス島のお薦め観光スポットはいかがでしたか？古代遺跡から現代のクラブまで、老若男女、カップル、ファミリー、友達同士と誰もが楽しめる島、それがミコノス島です。ミコノス島の人達も観光客に対してとってもフレンドリーなので、いつも楽しく過ごせることでしょう。大型クルーズで寄港して1、2日で去ってしまう観光客も多いのですが、今回ご紹介していない綺麗なビーチも他に沢山ありますので、是非ミコノス島にゆっくり滞在して、お気に入りの場所を探してみて下さい。

エメラルドグリーンの地中海を眼前に、本を片手に朝から晩まで砂浜に寝転べば、日頃のストレスも消えてしまうのではないでしょうか？

いにしえの神々が住まう珠玉の地、ミコノス島観光はこんなに楽しい！