【世界遺産】マカオ歴史地区とは?|東洋と西洋の共存を楽しめる旅

【世界遺産】マカオ歴史地区とは?|東洋と西洋の共存を楽しめる旅

中国の特別行政区の一つであるマカオ。香港とともに身近な観光地として、日本人にも馴染み深い場所ではないでしょうか?国の主な産業をカジノから成り立たせているマカオは、ラスベガスを抜いて世界最大のカジノ都市に躍り出ました。

そんなマカオはかつてポルトガルの植民地であり、東洋と西洋が織り交ざった町。特に世界遺産に認定されているマカオ歴史地区は、美しい町並みが広がり観光スポットとしても人気のエリアです。今回はこちらの世界遺産、マカオ歴史地区を紹介します。

目次

【世界遺産】マカオ歴史地区とは?|東洋と西洋の共存を楽しめる旅

マカオ歴史地区とは?

マカオ歴史地区

16世紀の初め頃にマカオは貿易港として栄え、さらに中国や日本へのキリスト教の布教の拠点として重要な場所でした。その後アヘン戦争で香港を植民地として手に入れたイギリスに続き、ポルトガルはマカオを植民地とします。ポルトガルは教会や劇場などを造り、現在も残るそれらの建造物や街並みが世界遺産、マカオ歴史地区です。

ポルトガルが統治を始めましたが、実は主権は中国のままだったのです。そして西洋の文化が入りながらも東洋の文化と混ざり合い、独特なマカオスタイルが出来上がりました。ちなみに「マカオ」という国名は、ポルトガル人が初めて降り立った場所に媽閣廟(マーコミュウ)があったからという説があるんですよ。

マカオ歴史地区へのアクセス

マカオ歴史地区

世界遺産であるマカオ歴史地区へのアクセスは、マカオ国際空港から中心地までバスで30分、タクシーで15分ほどです。香港からはフェリーで歴史地区があるマカオ半島へ直接行くことができる便があり、所要時間は60分から70分です。

マカオはとても小さなエリアなので、徒歩で十分観光できます。または網の目のように張り巡らされたバスがおすすめです。

マカオ歴史地区のおすすめポイント①:媽閣廟

出典: www.istockphoto.com

「マカオ」の名の由来になったかもしれない媽閣廟は、1488年に建立されたマカオ最古の中国寺院です。1488年というとポルトガル人が上陸するより前で、港町マカオらしく航海の女神「媽祖」が祀られています。

媽閣廟とは中国の沿岸部にはよく見られ、航海する人が多い福建省に特に多い寺院です。4つのお堂があり、それぞれ違う神様が祀られています。中国では儒教、道教、仏教などの宗教が混在しており、これも中国寺院によくある傾向。仏教と神道が入り混じって生活に根付いている日本と同じような感覚なのでしょうね。

この世界遺産の1つである媽閣廟は背に山、建立当時は眼前に海と風水的に大変良い場所でもあります。

マカオ歴史地区のおすすめポイント②:聖ポール天主堂跡

マカオ歴史地区

こちらも世界遺産を構成する一つ、聖ポール天主堂跡です。マカオの観光では外せない場所でもあり、アジアへのキリスト教の布教の歴史を物語ります。

マカオ歴史地区の小高い丘の上にあるこちらは、ご覧の通り元は教会でした。17世紀の初め頃に完成した聖ポール天主堂跡は当時、アジアで最大のカトリック教会。しかし重要な貿易拠点であったマカオはその地位を香港や広州に取って代わられ、徐々に衰退していきます。

その後火事によって消失してしまいましたが、その歴史的重要さから残った部分を補強して保存しています。現在見られる部分は正面のファザードで、その緻密な彫刻は日本を追われたキリシタンたちも加わって施されたんですよ。

さらに地下には納骨堂があり、マカオでのキリスト教の歴史を知ることができる重要な世界遺産です。

◎まとめ

マカオと言えばカジノやホテルなどの派手なイメージがあるのではないでしょうか?世界遺産として歴史地区が残る通り、実は苦難の歴史がありました。

見どころは他にもたくさんあるので、ぜひ一度はマカオに訪れてみてください。小さな町なので、徒歩でも十分まわれ、日本からもあまり離れてないので週末旅行にもおすすめです!

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

中国(中華人民共和国)でおすすめの記事

中国(中華人民共和国)のアクセスランキング