ジャイプルでマハラジャの生活を見られる27箇所の観光スポット

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ジャイプルでマハラジャの生活を見られる27箇所の観光スポット

ジャイプルは、インドの首都デリーから西に約260km、砂漠の多いラジャスターン州の州都です。デリー周辺への旅行でも、そこからのアクセスが良く、見所も多いジャイプルはぜひ足を伸ばしてほしい街。旧市街の建物の多くはピンク色に塗られているため、ピンクシティと呼ばれることもあり、かわいらしい印象ですよ。

ここにはインド独立後までその地方の王様、つまりマハラジャがいたこともあり、見所の多くは王によってつくられたもの。西インド独特のデザインで、ピンクに塗られた建築物に囲まれると、不思議な世界に迷い込んだような気分になれます。ジャイプルの観光スポット27箇所をご紹介します。

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ジャイプルでマハラジャの生活を見られる27箇所の観光スポット

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1.シティ・パレス

出典: f9photos

インドはかつて、各地方がそれぞれ国として分かれており、各国に王がいました。ジャイプルも、1949年まではジャイプル王国の都だった街。シティ・パレスはその王の宮殿で、現在では建物のほとんどの部分が博物館として公開されています。現在でも一部分は王族の住居となっているため、常に多くの衛兵が警備に当たっています。

シティ・パレスは、王宮や謁見の間、迎賓館など、たくさんの建物で構成されています。その多くは、ピンクと白を基調にしており、砂漠地帯の青い空にとても映え、幻想的な景観。観光客にとっては異文化そのもので、引き込まれる都市です。
かつての政治の中心は、現在では旧市街の観光の中心となっているので、ジャイプル観光は、ここからスタートするのがおすすめですよ。

2.チャンドラ・マハル(月の宮殿)

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チャンドラ・マハルは、かつての王の住居だったシティ・パレスの敷地内の主殿。現在でも王族の住居となっているので、入れる部分には制限がありますが、その外観と一階のギャラリーは観光客に公開されています。

白を全体の基調にしながら、屋根やバルコニーは赤いアクセントで塗色。白と赤のコントラストがとても綺麗な建築で大勢の観光客を魅了しています。現在のパキスタンの方から伝わった、イスラム文化であるムガール建築の影響を強く受けており、細い柱とアーチ状の窓、丸い屋根が特徴的。内部には細かい彫刻での装飾が施されていて圧巻ですよ。

見所は、中庭を囲む回廊の4方向の扉に施された装飾。その中でも、「くじゃくの扉」と呼ばれる扉の上部にある色鮮やかな装飾は、たくさんのアーチが組み合わされた形状を孔雀の羽として表現されていて、息を飲む美しさです。

3.ハワー・マハル(風の宮殿)

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ジャイプルのシンボルとしても有名なハワー・マハル(風の宮殿)。日本の社会科の教科書にも頻繁に登場するほどです。外壁にはピンク色の砂岩を使っているので、可愛らしい印象。建物は5階建てで、なんと953の小窓が通りに面して造られています。この窓から宮廷の女性たちが、外からは見られることなく、通りを見ていたと言われています。

たくさんの小窓は外から見たデザインのためだけではなく、この宮殿の内部を風が通り抜けるように設計されており、夏の間も涼しく快適。建物の中に入ると、風を通すためか、奥行きがあまりないことに気づきます。それぞれの小窓にはステンドグラスがはめられ、様々なステンドグラスを通して差し込んでくる日光の美しさも楽しめますよ。

シティ・パレスの一部ではありますが、現在では観光客に一般公開されているため、管理も入場料も別となっています。

4.ジャンタル・マンタル

出典: SoumenNath

天文学者でもあった、当時の王のための天文観測台です。1734年に完成し、ジャイプルの街が造られたのも同時期。街と一緒に天文台を造ってしまう、王の豪快な開発が目に浮かびます。

敷地内には20個以上の、太陽や月の運行を計測する天体観測装置があります。その観測装置それぞれの形状が独特なので、遊具が並んでいる公園のようにも見え、とても人気の観光スポット。大人が手を広げたぐらいの輪は、子午線通過時間を計測するもであり、地上3メートルくらいの高さまで登れる階段は、北極星を指しています。

また、高さ27mもある坂道状の建物は、秒単位で時間を計測できる日時計。一目では何のために造られたのか想像がつかないものばかりですが、役割を知らされると納得するものばかり。古代の天体観測に思い馳せながら、ぜひゆっくり観光してくださいね。

5.ナコーダ・モスク

出典: commons.wikimedia.org

ナコーダ・モスクは、コルカタで最大と言われるモスク。大通りから一本裏に入ったところにあり、ごく普通の商店街の雰囲気の中で雑踏を歩いていると突然現れ、その大きさに驚かされます。一度に1万人が礼拝することができます。
赤いレンガで造られた巨大な建物の上に、緑色に塗られたモスク独特のドームがいくつも乗っているデザイン。

一見すると、デパートか何かのようにも見える均整のとれた大きな建物なのですが、メルヘンチックな色合いで不思議な印象の観光スポットです。

中に入ると吹き抜けの中庭のような形状になっていて、床は大理石。座るとひんやりとして涼しく、とても静かです。お祈りの時間は別ですが、ムスリムの人たちも談笑したり、コーランを読んだり、思い思いに過ごしているので、観光客もリラックスして一休みすることができます。

6.アンベール城

出典: HonestTraveller

ジャイプルの旧市街から、北に11kmほどの岩山の上に聳えるのがアンベール城です。16世紀に当時の王によって建てられ、後に王が住居をシティ・パレスに移すまでは政治の中心でもありました。最初に建築された後も、徐々に増改築が繰り返されてきたため、いつのまにかイスラム様式とヒンドゥー様式が混ざった独特の建築。

岩山の上にある城のため、麓から150m以上の急な坂を登らなければならないのですが、象に乗って登ることもでき、観光のハイライトにもなっています。アンベール城の特徴は、山の麓から見ると無骨で頑強な要塞にしか見えないのですが、いざ山を登って間近に見てみると、非常に美しい装飾が全体に施されているので必見。壁一面に細かい透し彫りがされ、小さな鏡がはめ込まれたイスラム様式で、非常に繊細な造りを目の当たりにできます。

7.ジャイガー・フォート

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ジャイガー・フォートは、アンベール城の裏手、お城よりもさらに一段高いところにある砦です。街の外側を臨み、外敵の侵入を見張り、迎え撃つための軍事施設でした。
この砦が実際に戦いの舞台になったことはないそうで、現在もアンベール城に比べると観光客も少なく、それほど綺麗に整備されているとは言えません。壁のピンクも剥がれ、煤けている部分も多く、なんとなく打ち捨てられた廃墟という印象を受けます。

建物以外にも、当時世界一大きかったという大砲や、象に乗ってポロをしたという競技場など、巨大な見所がいくつかあります。ただ、一番の見所はその眺めでしょう。見張り台の役割も果たしていた施設なので、アンベール城の周囲が360度見渡せます。ジャイプルの市街地まで望める景観を見に、アンベール城から少し足を伸ばしてみてください。

8.ジャル・マハル(水の宮殿)

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ジャイプルの街とアンベール城の中間に、マン・サガール湖という人工の湖があります。その湖の中に浮かんでいるように建築された宮殿が、ジャル・マハルです。
マン・サガール湖は、16世紀の干ばつの後、灌漑のために溜め池としてつくられました。砂漠で安定して農業を行うための施設ですが、その中にさらに、王様の夏の避暑のための別荘として宮殿を建ててしまったのが、このジャル・マハルです。王様の力はすごいですね。

ただ、いまのところ観光客への一般公開はされていませんので、入ることはできません。外から見ることしかできませんが、湖のほとりにはお土産物屋さんやレストランが並んでいて、夜はライトアップもされているので、アンベール城へ行った帰りに観光しに寄ってみるのも良いでしょう。

9.Nahargarh Fort

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ナハーガー・フォートは、ジャイプルの街の北側の崖の上に建つ要塞です。街を囲む城壁の一部として、防衛のために造られました。崖の下から見上げると、岩山と同じような黄色っぽい石造りのナハーガー・フォートを眺めることができます。
ただ、要塞としての役割だけでなく、その後はここに宮殿もつくられ、王様が住んでいたこともあるとのこと。王の9人の妃が住んでいたとされる建物には、それぞれの妃が住んでいた部屋の扉や窓に、細かい花模様の装飾がなされている豪華な造りです。そして、このナハーガー・フォートは、サンセット・ポイントとしても知られています。太陽が沈んでいく美しい夕暮れと、それに照らされたジャイプルのピンク・シティが見られるので、観光に訪れる際はぜひ午後から夕方に。

タクシーで行くこともできますが、ジャイプル市街から歩いて、崖につくられた細い道を登ると約1時間ほど。夕方の観光を楽しむのも良いでしょう。

10.ガイトール(王室墓園)

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ジャイプール市の城壁のすぐ外側には、1743年に死去した、この地の王様だったジャイ・シン2世以来の、歴代の王族が葬られている墓園があります。そこはガイトールと呼ばれ、塀と崖に囲まれたところに、静かに多くの建物が保たれている観光地です。
ガイトールには霊廟、記念碑、墓標などがならんでいて、それぞれの由来はわからなくとも、その繊細な造りと、内側にも外側にも施されたレリーフは十分見応えを感じられます。最も目を引くのはジャイ・シン2世の記念碑でしょう。その土台部分には王が象とライオンを狩る勇ましい彫刻が彫られていて、ドームの屋根の内側にはヒンドゥー教の神話のレリーフがびっしり。もちろん、その他の建物もそれぞれ見応えがあります。全体的に繊細で細やかな印象の建物です。

また、ガイトールの裏の丘に登れば、ここまた素晴らしい観光ポイントになっています。

11.ビルラ・マンデール寺院

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シティ・パレスから2キロほどのところ、街の中心にあるヒンドゥー教の寺院です。
大規模なお寺で、大理石で造られているため、砂漠の強い日を浴びて白く輝いているのが印象的です。観光名所というよりは、実際のお寺としての役割の方が大きいのでしょう。境内に入ると、たくさんの人たちが熱心に祈っています。
しかし、観光客にとっても魅力的なのが、その装飾です。壁面には細かな彫刻が彫られていて、建物内部には神話を描いたステンドグラス並びます。ヒンドゥー教の寺院でステンドグラスを使うのは珍しく、また、イスラム風の装飾が多いジャイプルでは神話のレリーフも多くはありません。珍しい様式のお寺と言えます。

シティ・パレスからは歩いて10分ほどで行けますし、その道の途中には博物館などもあるので、周囲の散策ついでに気軽に立ち寄れる観光スポットになっています。

12.モーティ・デュングリ・ガネーシャ寺院

出典: commons.wikimedia.org

ビルラ・マンデール寺院のすぐ隣、芝生のブロックに並んで立っていますので、合わせて観光することができます。
このモーティ・デュングリ・ガネーシャ寺院は、名前の通り、ヒンドゥー教の商売の神様であるガネーシャが祀られている寺院です。そのためか、常にたくさんの人が熱心に祈っています。やはり商売に関わることは、どこの国でも真剣になるのでしょうね。

お寺や、祀られているガネーシャよりも、おそらくお寺周辺の方が、観光客には楽しめるでしょう。門前市のようになっており、小さなお店が立ち並んで、神様へのご進物やお土産物が売られています。礼拝にはそれほど複雑な決まりはないようなので、周りの人を見て、見よう見まねで参拝してみるのも楽しいです。

13.Govind Devji Temple

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ゴヴィンド・デーヴィ寺院は、シティ・パレスの北側にあるジャイニワス庭園の中にあるお寺です。チャンドラ・マハルと同じ配色の、白い建物の上に赤い尖塔がある造りで、落ち着いた印象を受ける寺院です。
ヒンドゥー教で人気のある神様、クリシュナ神を祀っているお寺です。お寺の奥には笛を吹いているクリシュナ神の像が中央にあり、1日に7回行われれる礼拝では、参拝者が声を合わせて祈ります。神官の先導に合わせて、そこに集まった人たちが一斉に声を出したり、手をあげたりするのは、キリスト教のミサのようで、インドでは珍しいと感じるかもしれません。

外国人観光客でも礼拝の時間にお寺に入るなとは言われませんので、礼拝に参加することもできます。時間を合わせて訪れて、観光させてもらうと良いでしょう。

14.Sisodia Rani Palace and Garden

シソディア・ラニー・ガーデンは、ジャイプルの王族の保養地として造られた庭園です。これまで王族のプライベートな場所として管理されてきたためか、まだあまり観光客には知られていないようです。現在では公開され、一般の結婚式場としても使えるようにもなっています。これから有名になる観光スポットだと言えるでしょう。

この庭園には緑が豊かに保たれています。砂漠地帯に位置するジャイプルでは水が貴重なため、水路をめぐらし植物を育てる庭園はとても贅沢なものでした。シソディア・ラニー・ガーデンでは、庭園全体をひな壇状に設計し、水路を流れ落ちていく水を効率的に使うことができるようになっています。砂漠の中とは思えない豊かな植物に触れるとともに、園内の猿や孔雀を見ることもできます。
ジャイプルの市街からは10キロほどで、リラックスした別世界を楽しむことができます。

15.セントラル・パーク

セントラル・パークは文字通りジャイプルの街の中心にある、地元の人たちの憩いの公園といった雰囲気のところです。管理が行き届いていて、きれいに整えられた芝生が印象的な広々とした空間です。公園内に設置されたベンチでは地元のカップルらしい男女が話していたり、夕涼みにきた家族が芝生でくつろいでいたり、ゆったりとした現地の時間の流れを感じることができます。

観光スポットが多い街の中心、ビルラ・マンデール寺院などにも近いところですので、観光途中に公園の木陰やベンチで一休み、ということもできます。デリーなど公園では、物売りや客引きがすぐに近寄ってくるので落ち着けなかったという方もいると思いますが、ジャイプルでは比較的そういったことは少ないようですので、もう一度チャレンジしてみるのも良いでしょう。

16.アノーキ美術館

出典: commons.wikimedia.org

インドで有名な服やテキスタイルのブランド、アノーキの美術館です。アノーキの製品は、木製のスタンプによる昔ながらの方法で絵付けをするプリント生地が特徴。この観光スポットでは、そのプリント生地の歴史と実演を見ることができます。

企業が運営している美術館ということですが、商売っ気はほとんどありません。そのため、美術館というよりは工房と言ったほうが近いかもしれない雰囲気。アノーキの特徴であるブロックプリントを実際に布に施している様子を間近で見ることができます。職人さんが直接質問にも答えてくれるので、テキスタイルやキルトに興味のある人にはとても楽しく過ごせる観光スポットでしょう。

ただ、美術館のお土産コーナーはあまり充実していませんので、実際にアノーキの商品が欲しくなったら、街なかのお店に行くほうがいいでしょう。

17.Panna Meena ka Kund

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パンナ・メーナはインド西部各地で見られる、いわゆる階段井戸と呼ばれるものの一つです。インド西部は砂漠地帯のため、井戸は深く掘らなければ水源までたどり着けませんでした。そのため、垂直に深く掘る技術がまだ確立されていなかった時代には、すり鉢状に掘る必要がありました。そして、貴重な水を大切に扱うという意識と重なり、地中深く掘った階段状の部分が、寺院のように意識されるようになり、そこにさまざまな装飾を施すようになったのです。

階段井戸は地中に伸びた、天地さかさまになった寺院のようで、構造と走力の荘厳な風景に圧倒されるとともに、その造りの不思議さに少し考え込むことも。インド各地にはもっと大きな階段井戸もありますが、ジャイプルの有名観光名所であるアンベール城から歩いて15分ほどで行けるような、アクセスの良いものは滅多にありませんので、ぜひここで観光してみてください。

18.アルバート・ホール(中央博物館)

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ジャイプルの観光の中心であるシティ・パレスから南へ1.5キロほどのところに、シティ・パレスに似た建築物があります。これは、1876年にイギリスのアルバート王子を迎える際に造られた迎賓館で、いまでもアルバート・ホールと呼ばれます。

建物自体も、サラセン洋式と呼ばれるイギリス風とイスラム風が融合した凝った造りで見応えがあるのですが、迎賓館としての役目を終えた後は博物館として使われています。ジャイプルを代表する博物館ですので、土地の文化や歴史を知るために観光に訪れてみてください。
この博物館の展示品の中で、観光客が興味を持つのはラジャスタン地方のアートや工芸品、遺跡からの出土品といったところでしょう。その他にも、ペルシャの黄金の絨毯や、エジプトのミイラなど、西へと続くシルクロードに由来する所蔵品も観光ポイントです。

19.モンキー・テンプル(ガルタ)

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通称モンキー・テンプルは、ガルタという場所で、ヒンドゥー教のお寺と沐浴場があり、ジャイプルでは有名な観光スポットになっています。車でなければいけませんが、運転手で知らない人はいないので、迷うことなく行くことができます。

インドでは、国民的な神話「ラーマーヤーナ」で活躍する猿の神様ハヌマーンが人気ということもあり、猿は神様として扱われています。実際のところ、崇められているというほどではなく、猿が何かしても我慢する、という程度にも見えますが。ここガルタは、そんな猿たちがたくさんいるところ。モンキー・テンプルと呼ばれています。とにかく猿がたくさん。面白いですが、食べ物を持っていると襲われることもあるのでご注意を。

お寺自体も規模が大きく、宮殿のようにきらびやかではありませんが、散策するには楽しいところです。また、ここも山の上にあり、ジャイプル市街を見渡せる観光ポイントとしても有名です。

20.ジャガト・シロマニジー寺院

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ジャガト・シロマニジー寺院は、かつての王妃が、その息子のために建てたと言われているお寺です。たくさんの建築物が並んでいますが、その多くは大理石で作られていて、敷地の入り口には門があり、その奥で建物が並んでいる様子は、まるで宮殿のようで、寺院としては特殊な構造の建物が多く、興味深いところです。箱型の建物に透し彫りが施されることの多いイスラム洋式と、ヒンドゥー的なこんもりとした筒状の尖塔が組み合わさった様式が交わる、独特の珍しい形状の寺院です。

それぞれの建物の彫刻も素晴らしく、歩き回りながら鑑賞することができます。とても面白い観光スポットなのですが、まだ観光客にはあまり知られていないらしく、混んでいることはありません。アンベール城の裏手の階段を下りていくと、歩いて15分ほどで行くことができますので、時間と体力が許せば、ぜひ観光しに立ち寄ってください。

21.ジョーハリ・バザール

出典: Travis Wise

ジョーハリ・バザールはシティ・パレスから歩いて5分ほどで行くことができる、ジャイプルで最も大きな市場です。長さ2キロにもわたって続いていて、お土産物から食品まで、あらゆるものが売られています。毎日夜遅くまでやっているのも、観光客には嬉しいところ。

観光客に人気なのは、宝石の加工場でしょう。ジャイプルは宝石屋さんが多いことで有名ですが、ここでは職人が加工しているのを直接見ることができます。ここで造られた宝石や、宝石が使われた工芸品は、近くのお店で買うことができます。また、服の生地のお店や、サリーのお店もたくさんあります。サリーはなかなか日本で着る機会はないでしょうけれど、仕立屋ではクッションやベッドカバーにしたものも売られています。こちらはお土産にもぴったり。価格は交渉制なので、じっくり納得いくまで相談してから買ってください。

22.ネルー・バザール

出典: Manuel Menal

街の中心から南にあるジョーハリ・バザールを、さらに南に抜けて少し進むと、また市場が見えてきます。そこがネルー・バザールです。ジョーハリ・バザールほどの規模はなく、宝石や工芸品などといった高級な商品を扱う目立ったお店はほとんどありません。しかし、地元の人たちの生活に密着した市場です。観光客を目当てにするお店もほとんどないので、落ち着いて売られている商品を見て回れる市場と言うことができます。

こちらでも洋服や布製品のお店がたくさんありますが、価格はこちらの方が少しリーズナブル。他にも、サンダルや財布なども見つかります。映画の国として有名なインドらしく、DVDを扱っているお店もあります。いわゆるお土産物屋さんにはない地元の製品が多いので、この観光スポットでお土産を探すのも楽しいでしょう。

23.トリポリア・バザール

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トリポリア・バザールは、観光スポットが多い地区の真ん中、ハワー・マハルやジャンタルマンタルの近くにあります。旧市街の中で日用品を主に扱っている市場で、観光客向けのものは少ないのが、かえって観光客にとって面白い理由になっています。服や布類ではなく、銀や銅の食器、真鍮の水入れ、アクセサリーなどの金物のお店が中心。通りの両側に小さなお店がずらりと並びます。旧市街の観光スポットがたくさんある地域にありながら、地元の人たちの生活に密着している市場なので、我が道を行くという独特の雰囲気。

一般の家庭で日常的に使われるものばかりが売られているのですが、日本ではあまり見かけないものもたくさんあり、どう使うのか想像しつつ、周りの人たちがどのような買い物をしているか、見て歩くのも楽しい市場です。

24.トリトン・モール

トリトン・モールは、街の中心シティ・パレスから、大通りを車で20分ほど西へ向かったところにある、綺麗な大型ショッピング・モールです。ジャイプルでは最大級、日本でもおなじみのブランドのお店もあり、フードコートでは手軽にファーストフードも食べることができます。ジャイプルの観光に疲れてしまったら、ちょっと涼みに行ってみるのも良いでしょう。

また、日本には出店していない、インド国内の有名ブランドのお店もたくさんあります。街なかのお店や市場よりも価格は高くなりますが、間違いのない品質とデザインのものが揃っています。買わなくとも、良い製品の基準を確かめるだけでも、その後の買い物がしやすくなります。

25.アムラパリ

ジャイプルは宝石商が多い都市として世界的に有名です。しかし、いざ宝石を日本へのお土産に購入しようと思っても、市場などでは文字通り玉石混交です。そこで売られている宝石が価値があるのか、お店が信用できるのか、不安になります。そこでやはり、高価なものは有名なお店に行って見てみよう、という気持ちになります。

アムラパリはインド国外にも支店が多く、観光客には嬉しい比較的リーズナブルにアクセサリーが買えるお店として知られています。その本店がジャイプルにあります。国外の支店で買うよりも安く、小さな石のものならば3000円くらいのものもたくさんありますので、お土産にまとめ買いもできる観光スポットです。

26.ジェムパレス

支店が多く有名なのと同様に、昔から長く商売を続けている老舗も信用できます。このジェムパレスは1852年創業。原石の採掘から加工、仕上げ、そして販売まで一貫して行なっています。こちらはルビーやサファイアなどの大きな宝石に、さらにダイアモンドを散りばめるような、きらびやかなデザインを得意としているお店。そういった豪華なものは、さすがに価格も高くなります。でも、高いものだからこそ、信用できる老舗で買えれば安心です。

短い滞在期間の間に高価な宝石を購入する決心をつけるのは難しいでしょうけれど、見るだけでも十分楽しめますから、興味があれば観光に訪れてみてください。

27.ジャイプル動物園

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ジャイプルの真ん中、シティ・パレスから歩いて5分ほどで行けてしまうところに、ジャイプル動物園があります。街の中心なので規模はあまり大きくはありませんが、内容は充実しています。インドならではとも言える色鮮やかな鳥類をたくさん見ることができ、コヨーテ、ヒョウ、さらにホワイトタイガーも観光のハイライトです。

旧市街の王宮やお寺を見て回る間に、ちょっと気分を変えて動物園でリラックスするのも良いですね。ただ、観光客だけではなく、地元でも人気の動物園なので、遠足らしい子供たちの集団と重なってしまうと、動物園全体がとても混雑してしまうこともあります。特にホワイトタイガーが目当てならば、午前中のまだ空いている時間を狙っていくのも良いでしょう。

◎まとめ

いかがでしたか? ジャイプルは文化も建築も独特なものが多く、見所がとても多い街です。しかしその観光スポットは、街の中心や、アンベール城の周辺など、数箇所にまとまっていることも特徴です。そのため、日本からの短い観光旅行期間でも、効率よく回ればたくさんの観光体験ができる街でもあります。インドらしさ、砂漠地帯の文化、イスラム様式の細やかさ、多くのものが加わって、他にはない文化を形成しているラジャスタン州、ジャイプルへの旅行を計画してみませんか。

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