日清戦争の舞台となった美しい海沿いの街・威海の観光スポット10選!

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日清戦争の舞台となった美しい海沿いの街・威海の観光スポット10選!

山東半島の先端にある威海(ウェイハイ)は、かつて威海衛と呼ばれた土地すぁう。軍事的に重要な位置にあるため、近代において戦争の舞台となった歴史があります。一方で大きな海水浴場もあり恵まれた気候の威海は、ベストシーズンには大勢の観光客で賑わいます。

イギリスの租借地となった劉公島や甲午戦争(日清戦争)をテーマにした博物館など、観光スポットが目白押し!海だけでなく「威海仙姑頂」では軽い登山も楽しめます。それでは、様々な顔をもつ威海の観光スポットをご紹介していきましょう。

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日清戦争の舞台となった美しい海沿いの街・威海の観光スポット10選!

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1.威海国際海水浴場

威海国際海水浴場は「火ジュ高技術産業開発区」にある海水浴場です。威海は四季の違いがはっきりしており、冬は暖かく夏は涼しいという典型的な海洋性気候です。また、海水浴場の東には山東大学の威海校舎があります。

海岸線は2,800メートルに及び、浜辺の面積を合わせると30万平方メートルにもなります。砂質は柔らかめで波は穏やか、海水の透明度も高いです。海水浴客は1度に10万人までが遊べるという巨大観光スポットです。

威海海水浴場は劉公島そして成山頭と並ぶ威海を代表する観光スポット。そして中国全土の中でも有数の良質な海水浴場の一つでもあります。避暑地として人気の観光スポット威海。毎年5月から10月がベストシーズンですので、この時期に威海を観光する際は水着も忘れずに持っていきましょう!

2.劉公島

劉公島は山東半島の東、威海湾内にある観光スポット。文化遺産の多い場所で、1000年以上前の戦場遺跡もあります。また、漢の時代の「劉公とその母の伝説」、清の時代の北洋海軍提督署や水師学堂、旧砲台など甲午戦争の遺跡があり、多くの観光客が訪れています。

その他イギリス租借地だったころのヨーロッパ風建築もあり、「東の壁」「沈まぬ戦艦」といった異名もあります。島の北側は断崖絶壁ですが、南側は緩やかな傾斜が広がっています。島の87%が森林で、その自然あふれる姿から「海に浮かぶ仙人の山」や「桃源郷」とも呼ばれているんですよ。

劉公島は1985年に軍事立入禁止区域から外れ、一般公開されるようになりました。名勝や観光資源が多いため、同年に国家森林公園に指定されました。1999年「国家風景区」となり、さらに2011年には「国家5A旅行景区」に昇格。威海だけでなく山東省を代表する観光スポットになりました。

史跡も自然もいっぺんに観光できる劉公島。威海の観光には欠かすことのできないスポットですよ。

3.威海公園

威海湾に面する威海公園は中国の海浜公園でも最大規模の観光地です。北側の四方路に始まり南は平度路まで至り、全長は約3,218メートルに達するという巨大な公園です。道幅は平均すると約144メートルもあり、海浜南路を境に公園の東西両方の面積を合わせると46.5万平方メートルに達します。

威海公園は海浜南路の両サイドに緑地帯が作られ、西側の緑地帯は幅30メートル、東側は幅70メートルという帯状の形をした公園です。開園は2001年で、およそ1年の工期を経て完成しました。中央広場の他に4種類のエリアがあり、エリアごとに彫刻が展示されています。樹木は地元産の木々を選定し、生態系バランスを考えて植えられました。

娯楽と海岸が一体となり、美しい海岸線を描いています。さらに威海公園は海浜南路の緑化に貢献したことで「魯班賞」を2001年に受賞したことでも知られています。交通アクセスが良いのも観光にはうれしいところ。ぜひ訪れてみてくださいね。

4.劉公島国家森林公園

劉公島国家森林公園は「中日甲午戦争跡」のある劉公島の観光地です。劉公島の総面積の74%を占め、2011年までに公園内に60種類以上の樹木が植えられ、森林占有率は87%に達しました。

甲午海戦遺跡などたくさんの名所旧跡がある観光スポットで、中国の「重点名勝風景区」「重点文物保護区」に指定されています。「海上の森林公園」とも呼ばれ、威海湾に浮かぶ劉公島は国家が定めた最高ランク(5A)の旅行風景区です。

劉公島国家森林公園で最も標高の高いのが、153.5メートルの旗頂山。そこからは、海と威海市街を望むことができます。劉公島が軍事的に重要な場所だったことにも納得ですね。そして劉公島国家森林公園観光の目玉といえば、かわいいパンダ。四川省生まれのパンダが訪れた観光客を迎えてくれますよ。大自然と名所旧跡、さらにはパンダまで楽しめる観光スポット、劉公島国家森林公園をぜひ訪れてくださいね。

5.威海環翠楼公園

威海環翠楼公園は1992年に威海市人民政府によって建設された観光スポット。建設の目的は旅行、ビジネス、ハイテクノロジーを一つにした旅行型多機能国際ビジネスシティです。リゾート区は環翠区の西海岸に位置し、環翠楼公園は西跨古山の麓にある奇山に建てられました。

名前にある「環翠楼」はもともと明の時代に建てられたもので、緑に囲まれ山水が美しいことから「環翠」の名を冠しました。その後1944年に旧日本軍の攻撃で爆破され、現在の環翠楼は1978年に再建されました。主となる楼閣は三層構造で、高さが16.8m、屋根は瑠璃瓦で覆われ、彫花楼には窓が作られました。

楼閣の頂上に登れば劉公島を望むことができ、威海の港湾都市を見渡せる素敵な観光スポットです。
中国特有の建築デザインも楽しめるのでぜひ観光リストに加えてくださいね。

6.劉公島博覧園

劉公島博覧園は劉公島の悠久の歴史と文化を一緒に楽しめる威海の観光スポット。ハイテクノロジーと芸術の粋を融合した総合エンターテイメント空間で、主な観光スポットは巨大壁面彫刻や東陽木彫(木製彫刻)などです。

威海から2.1キロメートル離れたところにある劉公島博覧園は、観光客の便宜のため第一展示区と第二展示区に分けられています。第一展示区では明の時代に使われていた重厚な作りの「二龍劇珠銅鼎(銅製の器)」を鑑賞することができます。

第二展示区では、鯨仙殿において「鯨仙子」の美麗伝説の工芸品が展示されています。伝説によれば劉民という人物が、かつて小さな鯨を海に返したところ、成長した鯨が、難破した船から投げ出された劉民ともうひとりの女性を背中に乗せて助けてくれました。海に返した時の恩返しと悟った劉民は鯨に深く感謝し、そばには年頃のきれいな女性がいました。二人は間もなくして夫婦の契りを交わしたそうです。

7.威海甲午海戦記念館

甲午海戦記念館は威海湾に浮かぶ観光島。建築、彫刻、絵画、ビデオなどで甲午海戦(日清戦争)の歴史を展示した大型記念館です。館内は音や光などのテクノロジーによって、観光客をまるで現場にいるかのような雰囲気に誘います。五感を通して日清戦争のストーリーを体験できる観光スポットといえるでしょう。

外観は複数の戦艦が衝突したような印象的なデザインをしています。記念館は海戦当時に旗艦「定遠号」が座礁した辺りに建設されました。高さ18メートルのメインの建物には、威海湾の方を望遠鏡で見つめる北洋海軍将の立像があります。

威海はもちろん、中国でも最大級のサイズを誇る人物彫刻ですよ。
日清戦争の舞台となった威海観光で、戦争と平和について思いを巡らせてみるのもいいですね。

8.中日甲午戦争博物館

出典: Makecat/wikipedia

中日甲午戦争博物館は威海市の環翠区にある観光スポット。1985年に建設され博物館の文字は元国家主席の江沢民によるものです。総面積は10,000平方メートルあり、記念遺産博物館として北洋海軍と甲午戦争(日清戦争)をテーマにしています。保存状態が良く軍事的価値も高いので観光客に評判です。

屋外には9つの砲台があり、威海の海岸沿いに設置されています。東から順に「老蠣嘴後砲台」「老蠣嘴砲台」「摸珠礁砲台」「黄金山副砲台」「黄金山砲台」「老虎尾砲台」「威遠砲台」「蛮子営砲台」「饅頭山砲台」となっており火砲が58門、200mm口径以上の砲台が9門の計67門です。

砲台のある場所は高台のため威海湾が見渡せ、絶景スポットとしても観光客から人気がありますよ。

9.威海海上公園

威海経済技術開発区皇冠小区の東側にある海上公園は、北を威海公園と接する観光スポット。総面積は217万平方mで遊園地に人工湖、奇石園、森林生態園、海水浴場、九龍湾リゾート区の6つのエリアから成ります。

公園は海洋文化、生態系観察、リゾートの3つをテーマにしており、国内外の専門家によって建設、計画が実施されました。園内には中国の水郷や日韓の島々、中国と西洋が合わさった独特のエリアなどが観光客の目を楽しませています。

また、遊園地の北側は花が咲き、緑あふれた田園風景が広がります。南側は湖に橋が架けられ、揺れ動く湖面で釣りを楽しむことができる観光スポットです。それぞれのエリアに特徴があるので、家族連れや観光客に好評です。威海駅からも近く便利なので、観光プランに加えてみてくださいね。

10.威海仙姑頂

出典: Popolon/wikipedia

威海市環翠区の望島村の西北に位置する威海仙姑頂は、海抜375メートルの小さな山です。自然と神話が一体となった国家2Aクラスの観光エリアとなっています。「仙姑頂」は巍峰山脈を主峰とし、北には五音崖、石門峰、塔山などの観光スポットが点在しています。

東には、顕慶寺遺跡、南には奇岩の譚家寨、牛仙山、石船谷などがあります。巍峰山の山頂には「仙姑廟」があるから仙姑頂と呼ばれるようになりました。「仙姑」とは中国の女仙のことです。歴史的観光スポットとしても有名で二つの石碑を見ることができます。

一つは宋の時代(1007年)の石碑で、文字は「漢字」と「遼字(かつてあった遼という国の文字)」の二種類が彫られています。もう一つは、清の康煕帝の時代の石碑で仙姑廟の修繕を記念した内容です。景色のよい威海観光でハイキングを楽しむのもいいですね。

◎まとめ

劉公島の自然をはじめ、中日甲午戦争(日清戦争)博物館といった文化施設も紹介していきました。威海は海岸線がきれいで、毎年、多くの観光客が訪れています。あまり大きい街ではないので、2日もあればほとんどの観光地を回ることができます。

それぞれの観光スポットが環翠区に集中しているので、効率的に観光プランが立てられるでしょう。また、威海のグルメといえば、やっぱり海鮮料理。豊かな海の幸を存分に味わいましょう。時間のある方は対岸の大連や旅順などから船で渡ってくるのもオススメですよ。

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