文豪「柳宗元」が賞賛した美しき渓谷と湖畔の街、永州市のオススメ観光スポット

画像出典:PanShiBo (CC BY-SA 3.0)

文豪「柳宗元」が賞賛した美しき渓谷と湖畔の街、永州市のオススメ観光スポット

一面穏やかな「平湖」が流れる街、永州市。唐の時代に文豪「柳宗元」が滞在し代表作となる山水紀行「永州八記」を執筆したことにより、その名を広めたともいわれています。また異蛇村では村全体で「異蛇酒」を生産しており、広大な生産現場を観光することができます。

平湖は水力発電所の工事によって改修され、街と湖が一体となったような独特の地形を目にすることができるでしょう。永州市は総合公園も整備され、観光客だけでなく、市民にも評判の街です。それでは湖南省永州市の観光スポットをご紹介します。

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文豪「柳宗元」が賞賛した美しき渓谷と湖畔の街、永州市のオススメ観光スポット

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1.柳子廟

永州市瀟水の西、柳子街にある観光スポット柳子廟。初代の柳子廟は1056年、永州市を訪れてた証として詩人・柳宗元が建設しました。2代目は1144年、3代目は1877年に再建。総面積は2,000平方メートル余りの立派な廟です。正面には柳宗元が気に入り「愚かな自分が好きになった渓流だから」と名付けた「愚渓」という美しい渓流が流れ、観光の合間にリラックスするのにもピッタリなスポットになっていますよ。

正門の先は1つ目に「双檜劇台」、2つ目に「中殿」、三つ目に「正殿」があり、縦にも横にも3つづつ部屋のある「三進三開」と呼ばれる方式で作られています。正殿では建設者の柳宗元の像が観光客を出迎えてくれます。永州市の南、零陵駅からも近く観光しやすいので立ち寄ってみるといいでしょう!

2.朝陽岩公園

「朝陽旭日」とも呼ばれ、永州市八景の一つに数えられている観光名所「朝陽岩公園」。唐の時代、765年に元結という詩人が永州市へ向かう途中、岩陰に船をつないで見事な山水と絶壁の奇岩を眺めていたところ、その岩が東を向いていた事から「朝陽」と名付け、その美しさを讃えた「朝陽岩銘」と「朝陽岩詩」を作りました。

以後名所となった岩には、歴代の名士が114箇所に名前を刻み、80年代に周辺を公園として整備し、周囲に木々が植えられました。現在では湖や花壇なども加わってより美しい観光スポットへと生まれ変わったんです。今では永州市を代表する観光地として多くの観光客が訪れていますよ。市内循環バスなど数本が近くのバス停に停車するのでアクセスも良好です。永州市観光をするのなら、朝陽岩公園を訪ねてみてくださいね。

3.瀟湘公園

瀟湘公園は永州市冷水灘区の人気観光スポットです。1990年に造られた後、永州市政府が新たな計画によって公園を再設計。その態様が大きく変わり、投資したいという企業が次々と名乗りを上げました。市の園林部門はこれを契機として再建にますます力を入れ、市民や観光客に愛される理想的な公園兼観光スポットとなったんです。広さは610ヘクタールで園内は丘陵地のため、起伏に富んでいます。様々な種類の木々が生い茂り、街中で自然を堪能できる貴重なスポットになっています。

公園は永州市でも数少ない総合公園。東西南北に入り口があり、メインエントランスは東門となっています。正面には文豪「柳宗元」の像が立ち、園内には他にも広場、噴水、体育センターなどもあり、観光で訪れるのに最適な公園になっていますよ。永州市観光でぜひ訪れて憩いのひとときを楽しんでくださいね。

4.永州異蛇村

唐の時代の文豪、柳宗元が書いた「捕蛇者説」の冒頭で永州の野生の蛇から名前を取り「異蛇村」とした、と記されています。場所は永州市零陵区富家橋鎮。東には瀟水が流れ、西には南レイ山脈があります。永州市から南に約15キロほどの場所で、総面積は120ヘクタールにもなります。村には養蛇場(蛇の生産)が40ヘクタール、中華ガニ生産拠点が30ヘクタール、そのほかに年間600トンを生産する名物「異蛇酒」の生産ラインがあります。

村の主な産業は「異蛇酒」で、伝統的手法と現代技術を組み合わせて作られています。異蛇酒は健康によく、飲むと体内の血行を促進、滋養強壮、免疫力アップなどが期待できるといわれており、国家金賞を何度も受賞している名品なんですよ。村全体で永州市を代表するお酒といえる異蛇酒を生産している珍しい観光地なので、その広大な敷地でつくられている様子をみるだけでも興味深いですよ。永州観光でぜひ訪れてみてくださいね。

5.緑天庵

出典: www.istockphoto.com

緑天庵は永州市零陵区の高山寺大雄宝殿にある観光スポット。唐の法家「懐素」が出家して修行した場所として著名です。懐素は書道が好きでしたが、貧しく紙が手に入らなかったことからバショウを植えて、その大きな葉を紙の代用としていたといわれています。一度に数千枚を書いたといわれ、後に書の大家となって名を馳せます。

永州市の人々はこの庵の裏にあるバショウの林がまるで雲のように生い茂る様をみて、いつしか建物を「緑天庵」と呼ぶようになりました。初代は唐の時代に建てられ、清の時代に再建と修復がなされましたが1852年に戦火に遭い、1862年に再建されました。正殿を中心に種芭亭、酔僧楼、書禅精舎といった建物を鑑賞できる観光地です。幾度も再建された永州の人々から愛されている観光スポット、ぜひ訪れてみてくださいね。

6.愚渓橋

美しい渓流「愚渓」に架かる長さ30メートル、幅5.3メートルの橋「愚渓橋」。橋の高さは6メートルほどで、橋全体に大青条石が使われています。橋の表面は損傷が激しく管理する人がいないため、永州市の人民政府が建てた「愚渓橋」の標榜は地面に埋もれています。

橋の下には愚渓が流れ、水が枯れると水深5メートル前後、洪水時でも20メートルに達することはありません。普段はズボンの裾をまくって入れるほどの小川です。載花山、太古源、小桃源の3ヶ所が水源となっています。緑が覆うレトロな石橋は、その美しい佇まいが観光客から人気のスポットです。前述の通り橋の状態はあまり良くないので、渡るというより遠くから姿を眺めるのがオススメ。永州観光プランに追加してみてくださいね。

7.瀟湘平湖

瀟湘平湖は90年代の水力発電所の工事によって改修された、現代的な都市型「湖」です。瀟湘を流れる2つの川がつながり、水面は広く穏やかで平らであることから「平湖」の名が付けられました。南は永州市零陵区異蛇村に始まり、北は永州市冷水灘区の宋家洲大橋(宋家洲水力発電所)に至ります。

永州市の中心でつながり、川幅は350メートルあります。水深は平均で9メートル、貯水量は1.6億立方メートルです。「街に湖あり、湖に街あり」と称され、街と一体となった独特の地形を作り出しています。

とても景観がよく、夕日が湖面に反射しながら沈んでいく様は必見の美しさ。5月の「端午節」には毎年ドラゴンボートレースが開催され、多くの観光客が訪れます。永州を観光するのなら、瀟湘平湖をぜひ訪れてみてくださいね。

◎まとめ

「永州異蛇村」や「緑天庵」など歴史ある観光スポットも点在し、「朝陽岩公園」のような特徴的な地形・景観を楽しめる観光スポットもある永州市。日本ではまだあまり知られていない街ですが、水力発電所の工事によって改修された静かな平湖と永州市が形作る独特の風景はぜひ見てほしいですね。

永州市の属する湖南省は唐辛子を使った辛い料理が有名なので、辛いもの好きは要チェック!そして辛いもの苦手な方は食事に気をつけるようにしましょう。また内陸部に位置しているため、夏はとても暑くなります。熱射病対策も忘れずに行って、快適な観光ライフが送れます!送ってくださいね。

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