美しい砂浜とおいしいワインが魅力的な港湾都市・煙台の観光スポット

画像出典:Hwlam1997 (CC BY-SA 4.0)

美しい砂浜とおいしいワインが魅力的な港湾都市・煙台の観光スポット

その昔に秦の始皇帝が訪れたと伝えられる養馬島や煙台山など、古代中国の歴史にも触れられる街「煙台」。中国ワインの一大生産拠点でもあります。

日本の観光客にはあまり知られていない港湾都市ですが、「海昌煙台サメ水族館」や「張裕酒文化博物館」など中国ならではの観光施設も充実。また自然と親しめる崑崙山や天然の海水浴場として知られる煙台金沙灘など、観光のバリエーションが豊富なのも魅力です。

海運が発達し、アクセスもしやすいので青島や大連と合わせて回ると効率的に観光できるでしょう。養馬島は、一年を通して温暖な気候なため中国国内では人気の観光スポットです。煙台のオススメ観光スポットをご紹介します。

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美しい砂浜とおいしいワインが魅力的な港湾都市・煙台の観光スポット

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1.煙台山

出典: Unsonique (CC BY-SA 3.0)

煙台山は白い塔が遠くからでも見えるため煙台市のランドマーク的存在の観光スポット。煙台市の北側に位置し、三方向を海で囲まれ景色も美しく環境の良い場所です。45万平方メートルの広さがあり、広い海域を有しています。風光明媚な観光スポットで、木々が生い茂り海も澄んでいます。様々な姿をした奇異な岩礁は訪れる観光客の目を楽しませてくれますよ。文化遺産もあり中国政府公認の旅行風景区にも指定されているのです。

もともとは明の時代、1398年に敵の侵入を知らせるため頂上に「烽煙(のろし)台」が建てられたのが煙台山の始まり。これは煙台市の地名の由来ともなっており、当時の倭の国(日本)に対抗した将軍の基地の跡を見ることもできます。その立地と歴史から個性的な景観をつくりだしている煙台山は600年以上の歴史があり、名実ともに煙台のシンボル。現在も多くの観光客を惹き寄せている観光スポットです。

2.張裕酒文化博物館

張裕酒文化博物館は、世界でも数少ないワインを専門に取り扱った博物館です。博物館は芝フ区の大馬路にある中国ワインの先駆者「張裕社」の工場跡地に建てられ、張裕社創業100周年記念行事に合わせて建設されました。

1992年に一般公開され、450万元を投じて作られた施設は多くの観光客が訪れています。館内にはお酒文化広場や百年地下大酒窯、総合ホール、歴史ホール、視聴覚ホールなど観光客向けに様々な工夫が施されています。

敷地は4万平方メートルと広大。張裕社の歴史と中国ワイン産業の苦難の道のりなど、中国ワインに関する資料が展示されている煙台市の観光スポットです。博物館は煙台駅から南東の海岸沿いに建てられ、煙台市の中でも人気の高い観光スポットとなっています。

3.昆嵛山(こんろんさん)

出典: Xyli2005 (CC BY-SA 4.0)

煙台市そして山東省をも代表する観光地の崑崙山(こんろんさん)は、国家森林公園の中にあります。煙台市牟平区に属し、膜東半島にある観光スポットです。面積は48平方キロメートルにも及び、温暖湿潤気候と海洋性気候の合わさった地域になります。

半島で最も高い山で、周辺は静けさに包まれています。文化的遺産もある観光スポットととして人気がありますよ。公園全体は道教全真派の発祥の地としても知られています。

崑崙山は国家4Aクラス(最高は5A)の旅行風景区で、自然保護区にも指定されています。その他にも国家生態旅行模範区ともなっているため煙台周辺の子どもたちの教育の場としての役割も果たしているんです。崑崙山の深い歴史と美しい自然を観光で堪能してくださいね。

4.煙台金沙灘

煙台金沙灘は煙台経済技術開発区の北側にあり、水泳や娯楽、グルメが一同に会している大型観光スポットです。一帯は海浜公園となっていて「天街広場」「万米海水浴場」「七彩城喜水楽園」「空中世界」の4つがメイン観光スポットとなっています。

天街広場はモニュメントや噴水があり、夜はライトアップされてロマンチックな雰囲気です。海へ行けば万米海水浴場が広がり、夏の昼間で海水が25度前後で水質も良好。中国でも良質の天然海水浴場として多くの観光客で賑わっています。

喜水楽園は公園の西側にあり、4,000平方メートルの広大な土地に飛行機エンターテイメント空間が子どもたちをワクワクさせています。空中世界には中国東方航空によって寄贈されたイギリス製の旅客機が設置され大迫力!中では模擬飛行体験やカフェ、映像ホール、レストランがあります。大人でも子供でも観光客を楽しませてくれる、煙台のおもしろ観光スポットとなっていますよ。

5.煙台塔山

煙台塔山は煙台市芝フ区にあり、塔山が最も古い塔であることからその名が付けられました。塔は東に岱山、西は南山と自然の緑を中心とした観光地です。煙台でも風光明媚な場所で、地元民からも観光客からも人気の観光スポットです。

主な施設は「動感シアター」「競技館」「熱帯雨林館」で、動感シアターでは地震をテーマにした展示と臨場感溢れる4Dシアターが体験できます。競技館では闘羊・闘鶏・闘犬などの試合が見られる龍舞や、国際マジックショーやギネス世界奇人妙技ショー、ロシア豪華舞踊団ショーなどのエンターテイメントが楽しめます。熱帯雨林館では、百種類の珍しい植物や養殖された「揚子ワニ」や「タイワニ」が20頭ほど観察できますよ。

アクセスもよく多くの観光施設が集中しているのが良いですね。山の美しい自然と現代的なエンターテイメントが両方楽しめる、煙台周辺のオススメな観光スポットになっています。

6.煙台海昌鯨鯊館

サメをテーマにした特殊な水族館「煙台海昌鯨鯊館」は、景色の良い海昌漁人埠頭にある観光スポット。銀色に輝くモダンなデザインの建物が、観光の期待感を盛り上げてくれます。

館内はサメゾーン、カメゾーン、サンゴゾーンなどいくつかの展示エリアに分かれており、音と光のハイテクノロジーを駆使して訪れる人を楽しませています。その他、娯楽劇場や人魚伝説、深海探検など工夫を凝らしたテーマのアトラクションが用意されている煙台の人気観光スポットです。

サメの水族館での飼育は非常に難しいといわれていますが、煙台海昌鯨鯊館は最新のテクノロジーとサメの生態の研究によって見事に多くのサメの飼育を成功させました。煙台にある自然との調和をテーマにした海洋ハイテク水族館「煙台海昌鯨鯊館」をぜひ観光で訪れてみてくださいね。

7.煙台第一海水浴場

煙台第一海水浴場は芝フ区の浜海北路にあり、美しい1.7キロに及ぶ海岸線が魅力の海水浴場。砂は柔らかく風光明媚な場所なので、旅行やバカンスで訪れる人が多くいます。水の透明度も高く、泳いだり、砂浜をのんびり散策したり、波打ち際で水と戯れたりと自然と共に遊べる観光スポットです。第一海水浴場は煙台山風景区に指定され、周辺には「デンマーク領事館跡地」「氷心記念館」「張裕酒文化博物館」などといった観光スポットも多数。アクセス良好な場所なのも嬉しいですね。

浜辺は夜になるとライトアップされ、幻想的でロマンチックな風景を観光客に見せてくれます。温かい潮風や煙台の海の香りを感じることができるでしょう。また、東に目を向ければ、煙台の海上保安の要となる「東砲台」もあり、頂上まで登れば煙台が築いてきた歴史を眼下に見渡すことができます。観光のフィナーレに街を一望すると今まで訪れた場所が目にとまりさらに楽しめますよ。煙台観光なら、煙台第一海水浴場を訪れてみてくださいね。

8.煙台大南山

多くの植物であふれる緑豊かな煙台大南山は、煙台市のほぼ中央に位置しています。「芝フ区」「莱山区」「高新区」の3区にまたがる自然公園で、煙台の一大観光地として名を馳せているんです。

総面積は60平方キロメートルあり、都市を覆うようにそびえ立つ煙台大南山は都市部の大気の浄化にも一役買っています。自然が多く美しい観光地なので、カメラを片手に季節によって移りゆく自然を楽しみに訪れる観光客も多くいます。

大陸性の温暖湿潤気候で雨量も日照時間も十分なので、山野の風景を愛でながらリラックスして過ごすのがオススメ。一番高い山でも401メートルほどなので、ちょとしたトレッキングを楽しむのにもピッタリです。煙台観光で自然に触れたいのなら大南山をぜひ訪れてみてくださいね。

9.養馬島リゾート区

山東省のリゾート区に指定されている養馬島。煙台の東に位置し、総面積がおよそ10平方キロメートルあります。伝説によればその美しさから秦の始皇帝が立ち寄った、といわれている風光明媚な観光スポットです。

島には草原が広がり、馬(戦闘用)を養う条件がそろっていた事から「皇帝の養馬島」と呼ばれたのが島名の由来となっています。現在も煙台の観光スポットとしても知られ、美しい風景に過ごしやすい気候は多くの観光客に好評です。四季の移ろいも素晴らしく、それぞれの季節の景色が楽しめますよ。彼方まで広がる紺碧の海に銀色の砂浜というシチュエーションも観光で訪れた者を癒やしてくれます。島の特産物はアワビやカキ、ホタテなどで新鮮な海の幸を楽しむのにもピッタリ。

島には大型のホテルも含めると40棟ほどが林立し、観光・娯楽スポットも充実しているため、毎年たくさんの観光客で賑わいます。煙台の中心部でショッピングを楽しんだあとは、養馬島でリラックスするのがオススメですよ。

10.煙台天后宮

小さな漁村だった煙台は清の時代、華北における重要な港として発展を遂げました。やがて南の福建から多くの商人が訪れるようになり、1884年に福建の人々のための居住施設・福建会館「煙台天后宮」が建設されたのです。

煙台天后宮は建設に際して船で材料を遠く福建から煙台まで運んできたといわれています。当時、福建特有の建築デザインは煙台の人たちにとって珍しく、その美しさを褒め称えたそうですよ。

また福建会館には多くの女性が奉公していたため、正面には道教の女神・媽祖の神殿という意味の「天后行宮」の文字が彫られました。いまでは煙台の観光スポットの一つとなり、海を渡って福建からはるばる煙台までやってきた商売魂を偲ぶことができるでしょう。大勢の観光客が訪れるメジャーなスポットではありませんが、煙台の歴史を感じることのできる興味深い観光スポットですよ。

11.煙台塔山競技遊楽城

煙台塔山風景区内にある観光スポット。煙台のほぼ中心に位置し、交通の便も良いことからレジャー産業が発展しました。

1993年には塔山グループ会社が開発を始め、1999年にはさらに資金を投じ第二期の工事が着工されました。その甲斐もあって、宗教とレジャーの融合した大型複合観光エリアとなりました。

施設は太平庵風景区と現代娯楽区に分けられ、頂上の太平庵風景区には「太平庵」「三和塔」「竜王殿」といった文化遺産のほか、「観音峰」「雲石谷」のような大自然も楽しめる観光地になっています。

麓の現代娯楽区では、ジェットスターに競技館、音楽噴水、国防教育館などがあり、家族連れに人気です。山を登れば煙台の歴史が、下れば現代の娯楽があり多くの観光客を引き寄せている魅力的な観光スポットです。

◎まとめ

崑崙山や煙台金沙灘、遊園地もある塔山など魅力的な観光スポットを数多く持っている煙台。日本ではまだあまり知られていませんが、観光し甲斐のある街だということがわかってもらえたと思います。

水族館を例に挙げてもサメにスポットを当てて、ハイテクノロジーを組み合わせるなど日本とは違った独特の演出方法があるのも特徴的ですね。遊園地や文化遺産には外国の観光客だけでなく、多くの中国人観光客も訪れています。始皇帝伝説が残り、自然も豊か。それでいて現代的な都市の一面も持つ観光港湾都市・煙台をぜひ訪れてみてくださいね。

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