ウェールズの首都「カーディフ」観光ガイド|歴史・文化・絶景おすすめ15選

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ウェールズの首都「カーディフ」観光ガイド|歴史・文化・絶景おすすめ15選

イギリス西部、ウェールズ地方の首都カーディフは、古き良き歴史と現代の活気が見事に融合した魅力的な都市です。中世の壮麗な城から活気あるベイエリア、そして豊かな自然まで、訪れる人々を惹きつけてやみません。ロンドンから列車で2時間ほどと、気軽に日帰り観光もできるロケーションも魅力です。

この記事では、カーディフの多面的な魅力を存分に味わえる、厳選15のおすすめ観光スポットをご紹介します。


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、旅行が趣味です。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアでのサンライズは、特に心に残る絶景でした。またアイスランドでは、オーロラやアイスケーブの神秘的なクリスタルブルーなど、多くの感動を体験しました。これからも、旅の計画に役立つ情報から、心に響くような感動まで幅広く発信していきます!


目次

ウェールズの首都「カーディフ」観光ガイド|歴史・文化・絶景おすすめ15選

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カーディフの歴史と建築美

1. カーディフ城

カーディフ城(イギリス・ウェールズ)

カーディフ市街地の中心にそびえ立つ「カーディフ城」は、日本のアニメ映画『天空の城ラピュタ』のモデルの一つといわれている城です。2000年ほど前にローマ人が築いた要塞から始まり、ノルマン様式の城、そして豪華絢爛なビクトリア朝の邸宅へと姿を変えてきました。

見どころは、かつての城主ビュート家の居城。童話を描いた育児室、豪華なアラブルーム、美しいステンドグラスのウィンタースモーキングルームなど、華麗な部屋の数々が見学できます。城壁に登れば、カーディフ市街とビュートパークの絶景が広がり、歴史と現代が融合した眺めを楽しめます。

2. ケーフェリー城

ケーフェリー城(ウェールズ・カーディフ)

3世紀にノルマン人領主ギルバート・ド・クレアによってカーディフ近郊に築かれた「ケーフェリー城」。ウェールズで最も大きく、イングランドのウィンザー城に次ぐ広さを持ちます。この城の歴史を象徴するのが、ピューリタン革命時の攻撃で傾いたままになっている塔。そのユニークな姿は、訪れる人々に強い印象を与えます。

深い堀に囲まれたケーフェリー城は、古城としての趣を感じさせてくれます。ロンドン周辺の多くの城が博物館のように展示物を中心としているのに対し、ケーフェリー城には武具や工芸品の展示はほとんどありません。その代わり、城壁や広間、そして傾いた塔など、城そのものが持つ圧倒的な存在感と歴史の重みが最大の魅力です。

カーディフ市内からはバスまたは電車で30分ほどとアクセスが良いので、カーディフ観光の際にはぜひ訪れてみてください。

3. コッホ城

コッホ城(ウェールズ・カーディフ)

ウェールズ語で「赤い城」を意味する「コッホ城」は、カーディフの森の中にひっそりと佇む、まるでおとぎ話に出てくるような美しい城。カーディフ城と同じ建築家ウィリアム・バージェスの設計により、19世紀にビュート侯爵の別荘として中世の古城がロマンチックに改築されました。現在は一般公開され、多くの人々を魅了する観光スポットとなっています。

聖母子が建つ跳ね橋を渡り城内へ足を踏み入れると、そこには広場が広がり、居室はそれぞれの塔の中に配されています。城の内部は、まるで人形の家に来たように、細部にわたって可愛らしく装飾されています。

壁にはウサギやキツネ、ニワトリなどの愛らしい動物の絵が描かれており、その可愛らしい雰囲気からほのぼのとした観光スポットとして人気です。華やかながらも温かみのあるイギリス貴族の暮らしを垣間見ることができ、非日常的な体験を楽しめます。

4. ランダフ大聖堂

ランダフ大聖堂(ウェールズ・カーディフ)

カーディフの北部に佇む「ランダフ大聖堂」は、6世紀に修道院として創建され、12世紀に大幅な増改築を経て大聖堂となりました。第二次世界大戦で甚大な被害を受けながらも、戦後に再建。奇跡的に残された6世紀のケルト十字架などは、創建当時のままの姿で今も一般公開されており、悠久の時を感じさせてくれます。

この大聖堂で特に目を引くのは、祭壇の上にそびえるアメリカの彫刻家ジェイコブ・エプシュタイン卿によるアルミニウム製のキリスト像です。現代的な素材で表現されたその独創的な造形と、印象的なアーチは訪れる人々を魅了します。伝統的な大聖堂の空間にモダンアートが調和した様子はまさに圧巻。

ランダフ大聖堂は、その歴史的な深みと芸術的な魅力が融合した、カーディフでぜひ訪れてほしい精神的なランドマークです。

5. カーディフ市庁舎

カーディフ市庁舎(イギリス・ウェールズ)

カーディフのキャセイズ・パーク内に位置する市庁舎は、1906年に建築された壮麗なエドワード朝バロック様式の傑作。イギリスの歴史重要建築物にも指定されており、左右対称のドーム型デザインは訪れる人々を魅了します。

時計塔には、ウェールズとイギリスの象徴であるドラゴンの銅像が配され、この建物の歴史的・文化的意義を物語っています。館内は絵画が飾られたエレガントな空間が広がり、見学も可能。現在は、カーディフ市民の重要なイベントや結婚式などにも利用されています。

昼間の雄大な姿はもちろん、夜には美しくライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。昼夜問わず、カーディフを訪れたらぜひ足を運びたい観光名所です。

カーディフの自然とモダンな風景

6. ビュート・パーク

ビュート・パーク(ウェールズ・カーディフ)

カーディフ城に隣接する「ビュート・パーク」は、市中心部に広がる広大な緑豊かな公園。都会の喧騒を忘れさせてくれる市民の憩いの場として、カーディフの人々に深く愛されています。ジョギングやピクニック、散歩など、思い思いの時間を過ごせるこの場所は、観光客にとってもリラックスできる美しいスポットです。

園内には、かわいらしいティールームや手入れの行き届いたガーデンがあり、ゆったりとした時間を過ごせます。公園の南側には動物の石像が立ち並び、特に子どもたちに人気です。

タフ川が流れ、美しい庭園や豊かな木々が広がるビュート・パークは、その景色の美しさも魅力。また、年末年始の花火大会やビアフェスティバル、カレーフェスティバルなど、様々なイベントも開催されています。

7. カーディフ・ベイ

カーディフ・ベイ(イギリス・ウェールズ)

カーディフの再開発によって活気を取り戻した「カーディフ・ベイ」は、モダンな建築と歴史が融合した魅力的なウォーターフロントエリアです。多くのカフェやレストランが立ち並び、カーディフでも屈指の人気スポットとなっています。

ベイエリアの中心には、個性的なモニュメントが並ぶ「ロアルド・ダール・プラス」という広場があり、ウェールズミレニアムセンター付近まで続いています。ここでは、陽気な路上パフォーマンスに遭遇することもあり、散策の合間にふと足を止めて、非日常のひとときを楽しめます。

潮風に吹かれながら、多様なグルメを味わえるのもカーディフ・ベイの大きな魅力。インド料理、イタリアン、フレンチといった本格レストランから、美味しいベーカリーやアイスクリームショップまで揃っています。水辺の景色を眺めながら、ぜひ味わってみてください。

カーディフの文化とエンターテイメント

8. プリンシパリティ・スタジアム(旧:ミレニアム・スタジアム)

プリンシパリティ・スタジアム(旧:ミレニアム・スタジアム)

「プリンシパリティ・スタジアム(旧:ミレニアム・スタジアム)」は、1999年のラグビー・ワールドカップのメイン会場として建設されました。欧州でも数少ない開閉式屋根を持つ全天候対応型スタジアムとして有名で、多目的に利用されています。ロンドン・オリンピックでは、サッカーの試合も行われました。

このスタジアムは、ラグビー強豪国であるウェールズ代表のホームグラウンドとして広く知られています。カーディフ観光中に運良く試合が開催されていれば、ぜひ現地の熱狂的な雰囲気を体験する絶好の機会となるでしょう。

9. ウェールズ・ミレニアム・センター

ウェールズ・ミレニアム・センター

カーディフ・ベイにそびえる「ウェールズ・ミレニアム・センター」は、2004年にオープンしたウェールズを代表する芸術文化施設です。地元の建材を用いた独特の建築デザインは、ウェールズ出身の建築家ジョナサン・アダムス氏の設計によるもの。正面に刻まれた文字はローマ遺跡を意識しており、カーディフの歴史への深い敬意を表しています。

ここでは、ウェールズ国立オペラ団の公演をはじめ、ミュージカルやバレエなど、世界レベルの多様な公演が開催されます。文化と建築の両面から楽しめる、カーディフ観光でおすすめのスポットです。

10. セント・ファガンズ国立歴史博物館

セント・ファガンズ国立歴史博物館「セント・ファガンズ城」(ウェールズ・カーディフ)

「セント・ファガンズ国立歴史博物館」は、カーディフ郊外に広がる、まるで広大な公園のような屋外博物館です。単なる建物内の展示ではなく、17世紀以降のウェールズの暮らしやカーディフの生活ぶりを、当時のままの建物で体験できる場所として知られています。

セント・ファガンズ国立歴史博物館「聖テイロ教会」(ウェールズ・カーディフ)
セント・ファガンズ国立歴史博物館「オークデール労働者協会」(ウェールズ・カーディフ)

広大な敷地内には、ウェールズ各地から移築された農家や工場、学校、教会などが点在し、それぞれの建物が当時の人々の生活を物語っています。実際に中に入って見学することで、かつてのウェールズの日常にタイムスリップしたかのような感覚を味わえるでしょう。

自然が豊かで散策するだけでも気持ちが良い園内は、見どころが多いため、時間に余裕を持って訪れてみてください。園内のレストランで美味しいパンやケーキを味わったり、ウェールズやカーディフ特産の食品をお土産に探したりするのもおすすめです。

11. カーディフ国立博物館&美術館

カーデイフ国立博物館&美術館(ウェールズ)

カーディフ中心部にある「カーディフ国立博物館&美術館」は、ウェールズの歴史、生物学、そして美術を一度に体験できる総合博物館。知的好奇心を満たしたい方にぴったりの観光スポットです。

1階の自然史展示フロアには、その大きさに圧倒されるウバザメの剥製やザトウクジラの骨格標本、貴重な化石の数々が展示されています。カーディフやウェールズの発展に関するコーナーには、恐竜の骨格標本や足跡が展示されており迫力満点。子供連れのファミリーにも人気です。

2階に上がると、ウェールズ地方をはじめとするイギリス美術、清代の中国から輸入された陶磁器や繊細な銀細工などを観賞できます。ゴッホの『雨』、ミレーなど印象派絵画の傑作も展示されているので、アートに興味がある方にもおすすめです。

カーディフで楽しむショッピングとグルメ

12. カーディフ・マーケット

カーディフ・マーケット(ウェールズ・カーディフ)

カーディフ市街中心部にある「カーディフ・マーケット」は、美しいビクトリア朝様式のアーケードが特徴の屋内市場です。地元の人々の生活に密着した買物の場でありながら、その活気ある雰囲気と魅力的な品々から、観光客にも人気のスポットとなっています。

カーディフ・マーケット(ウェールズ・カーディフ)

市場内には、新鮮な肉や魚、色鮮やかな花、そしてユニークな雑貨を扱う店が並び、地元の暮らしぶりを垣間見ることができます。2階にはカフェもあり、軽食を楽しむのにぴったりです。

カーディフ・マーケット「ウェルシュ・ケーキ」(ウェールズ)

ぜひ味わってみてほしいのは、南ウェールズ名物の「ウェルシュ・ケーキ」。レーズンなどが入ったパンケーキのようなお菓子で、観光客にも人気があります。ほかにも、ウェールズ名産のラム肉を使った惣菜など、地元の味が楽しめるデリが充実しています。

カーディフ・マーケットで、地元の雰囲気を味わいながら、お土産探しや食べ歩きを楽しみましょう。

13. セント・デイビッズ(旧:セント・デイビス・ショッピングセンター)

セント・デイビッズ(旧:セント・デイビス・ショッピングセンター)

出典: By Seth Whales - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8280391 (CC BY-SA 3.0)

市街中心部に位置する「セント・デイビス」は、カーディフ最大級の大型商業施設です。高級ブランドから手頃なハイストリートブランド、デザイナーズファッションまで幅広いお店が集結。ショッピングの合間には、充実したレストランやカフェで食事や休憩もできます。

イギリスではクリスマス後の1月に大規模なバーゲンが開催されるため、この時期に訪れるとさらにお得に買い物ができるチャンスがあるかも!

14. カーディフ・キャッスル・クォーター・アーケード

カーディフ・キャッスル・クォーター・アーケード(ウェールズ・カーディフ)

美しいビクトリア朝様式の建築が特徴的な「カーディフ・キャッスル・クォーター・アーケード」は、カーディフ城のすぐ南側に位置するアーケード街。ジョージ朝やビクトリア朝の雰囲気を色濃く残し、歩くだけでも絵になる魅力的な空間が広がっています。

アーケードなので、雨の日でも濡れずに、快適にショッピングできるのが嬉しいポイント。ハイ・ストリートの西側には「キャッスル・アーケード」、東側には「デュークストリート&アーケード」があり、それぞれが独自の魅力を放っています。

掘り出し物の雑貨を選んだり、こだわりの品々を見つけたりと、カーディフならではのステキなお土産をゲットしてくださいね。

15. ロイヤル・アーケード

ロイヤル・アーケード(ウェールズ・カーディフ)

ロイヤル・アーケードは、カーディフの数あるアーケードの中でも最も古い歴史を誇る、美しいビクトリア朝建築が魅力的な場所です。一歩足を踏み入れると、その優雅な雰囲気に包まれ、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。

ここには、大手チェーン店とは一線を画す、個性豊かなブティックや専門性の高いショップ、そしておしゃれなカフェが軒を連ねています。美しい建築を眺めながらのウィンドウショッピングは、このアーケードならではの楽しみ方です。

また、伝統的なウィーン風コーヒーハウスでは、オープンサンドイッチや美味しいケーキを味わいながら、ゆったりとした時間を過ごせます。ロイヤル・アーケードで、カーディフ観光の素敵な思い出を刻んでみませんか。

◎日本からカーディフへのアクセス方法

カーディフ(ウェールズ)

日本からカーディフへは、直行便がないため乗り継ぎが必要です。主なアクセス方法は以下のとおりです。

◆飛行機でのアクセス

日本からカーディフ国際空港(CWL)へ飛行機へ向かう場合、ロンドンのヒースロー空港、またはヨーロッパ主要都市(アムステルダム、パリ、フランクフルト、ドーハなど)での乗り継ぎが一般的です。

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◆飛行機+鉄道でのアクセス

パディントン駅(ロンドン)

日本からロンドンまで飛行機で飛び、ロンドンからカーディフへ鉄道で移動するのも、便利なアクセス方法です。

ヒースロー空港からロンドン・パディントン駅(London Paddington Station)まで、ヒースロー・エクスプレス、または、エリザベス線で移動します。
ロンドン市内中心部からも、地下鉄でパディントン駅へアクセスできます。

パディントン駅からカーディフ・セントラル駅までは、グレート・ウェスタン・レールウェイ(GWR)の直通列車が運行しており、所要時間は約2時間。
カーディフは、ロンドンからのアクセスが良く、日帰り旅行も可能な距離です。

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