南アフリカの司法の中心ブルームフォンテーンのおすすめ観光スポット4選

1854年にオランダ系移民のボーア人によって建国されたオレンジ自由国の首都です。その名残から他の南アフリカの町と比べるとブルームフォンテ―ンはヨーロッパ調の建造物が多い事が特徴です。
また、現在はフリー・ステート州の州都であり、アフリカに3つある首都の1つとして「司法の首都」となっています。

石造りの建物が多い中に、不似合いなほど斬新な鏡張りの近代的ビルが立ち並んでおり、ビジネスシティとしても発展を遂げています。郊外には世界自然遺産に登録されているクレーター跡を見る事もでき、観光客の度肝を抜いています。

司法の中心、そして太古の足跡を残すブルームフォンテーンのおすすめ観光スポットを紹介します！

1.ブルームフォンテーン国立博物館

ブルームフォンテン国立博物館は、約25万年前のものと推定される人の頭蓋骨や土器などの有史以前のものからサン族やソト族、ズールー族などアフリカ先住民族に関するものまで、人類学、民俗学の展示が非常に充実。人類の不思議に触れる事の出来る博物館です。
教科書上の情報ではなく、ヒトが歴史上に誕生してから現在までの人間の進歩と発展を、直に展示物を見る事で、存分に感じる事が出来る内容となっています。

また、1993年にレディブランドで発掘された、最古の恐竜「ユースケロサウルス」の化石も展示してあり、恐竜好きはもちろん、誰でも楽しめるスポット。かなりおすすめです！

館内にはおしゃれなカフェやショップもあり、ゆっくりと観光できますので、是非お立ち寄り下さいね。

2.ボーア戦争博物館

ボーア戦争に関する資料が集められている博物館です。ブルームフォンテーンは1854年にオレンジ自由国の首都で、オランダ系移民のボーア人が住んでいました。
そのボーア人と、ダイヤモンドや金などの利権を奪い占領を図るイギリス人との間で、1899年に起こった戦争がボーア戦争です。
最終的にイギリスが勝利をした事で、ボーア人は利権を奪われた訳ですが、その悲惨な歴史を後世に伝える為の博物館として、大きな役割を担っています。

また、屋外にもモニュメントがあります。戦争中にイギリス軍の捕虜として収容されていた約27000人もの女性や子供が、その環境の劣悪さの中で命を落としていった事から、追悼の為に建立された高さ35mの女性慰霊碑（National Women`s Memorial）があり、今も厳かにその姿を現しています。

町の変遷を感じられる博物館なのでブルームフォンテーンで訪れて欲しい観光スポットです。

3.中心街の歴史的建造物群

ブルームフォンテーンは中心街に歴史的建造物が沢山あります。今回は代表的な3つ紹介していきます！

まずは「旧政府庁舎」です。1875年にオレンジ自由国の政府庁舎ならびに第三議事堂として建てられたこの建築物は、現在は国立アフリカーンス博物館となっております。

次に「第四議事堂」です。赤れんがと石を使い、ギリシャ様式、ローマ様式、ルネッサンス様式をうまく融合した建築は非常に斬新でした。館内にはオレンジ自由国の歴代大統領6人の胸像が壁を飾っています。

更に「旧大統領官邸」も押さえておきたい観光スポット。この建物はスコットランド風の優美さがあります。自由国の大統領3人が官邸をつとめ、イギリス軍に占領されたあとは植民地総督の庁舎としても使われたことも。現在は国の文化財にも指定され、館内を博物館として公開しています。
当時の大統領の暮らしを感じてみて下さいね。

4.フレデフォート・ドーム

ブルームフォンテーンの郊外に2005年に世界自然遺産に登録された「フレデフォート・ドーム」があります。ここは世界自然遺産に登録されている中でも世界最古、そして世界最大のクレーター跡がある事で有名な場所です。

約20億2300万年前に衝突した直径10～12kmの小惑星によってできたとされており、その衝突でできた衝突跡は直径190km、中央のドームは約50kmにも及ぶスケールの大きさです！

現在、跡地は草原地帯になっており、ハイキングや野鳥観測、フィッシングなどのアクテビティも楽しめますので、ブルームフォンテーンを訪れた際には観光計画にいれて、周辺を散策してみてはいかがでしょうか？

◎まとめ：南アフリカの司法の中心都市が見せる意外な一面

いかがでしたでしょうか？
ブルームフォンテーンには、世界最大にして最古のクレーターがあり、人間の0からの進歩を発見する事ができ、そして悲しい戦争の歴史を感じられる場所がある、など様々なスケールのオススメ観光スポットがあります。

現在では南アフリカの司法の首都としてエネルギーを感じる都市にもなっています。また大都市でああるだけに、ブルームフォンテーンにはゲストハウスから高級ホテル、そしてリーズナブルなホテルも多いのです。ビジネスマンの姿も多く見かけますよ。
観光で訪れる時には、少し長めに時間を取って頂くと沢山の魅力に出会えるはずです。

南アフリカの司法の中心ブルームフォンテーンのおすすめ観光スポット4選