ガンジス川とヤムナー川が合流する聖地イラーハーバードの観光スポット5選

インド北部にあるイラーハーバードは、ガンジス川とヤムナー川の合流地点にあることからヒンドゥー教の聖地とされています。伝説では、ガンジス川とヤムナー川、そして地下を流れているとされるサラスヴァティー川の3つの川が合流する場所とされているのです。

そのため、イラーハーバードにはヒンドゥー教の巡礼者の姿が多くみられ、聖なる川で沐浴する信者など、インドならではの神秘的な光景を見ることができます。そんなイラーハーバードの観光スポットを5か所ご紹介しましょう。

1.アナンド・バワン

イラーハーバード市内の中心部に、白と水色のカラーリングがおしゃれな建築物があります。これは、インドの初代首相ジャワハルラール・ネルーの邸宅だったアナンド・バワンです。現地の人からは、「よろこびの家｣と呼ばれ親しまれています。現在はリノベーションされ、一部が博物館とされています。「インド建国の父」ことマハトマ・ガンジーが宿泊していたとされるゲストルームや、ネルーの娘で8代首相のインディラ・ガンジーの部屋などが当時のまま残されていて、観光客が見学することができるんですよ。

他にも、国民会議派の議員たちが会議を行ったとされる部屋が公開されています。アナンド・バワンはイラーハーバード市内でも歴史的に貴重な建物。おしゃれで可愛らしい外観をしているので、写真をとるだけでも観光の良い思い出になりますよ。

2.サンガム

イラーマーバードは、ガンジス川とヤムナー川、そしてサラスヴァニティー川（伝説の川）が合流するところに発展した町で、その合流ポイントはサンガムと呼ばれています。サンガムとは、サンスクリット語で合流という意味です。古代インドの叙事詩マハーバーラタでは、サンガムは最高の聖地とされています。インドには聖地とされる場所がたくさんありますが、その中でもっとも格上なのがイラーマーバードのサンガムなのです！サンガム一帯では、巡礼中のヒンドゥー教徒が大勢沐浴をする光景をよく目にする事でしょう。

ヒンドゥー教徒に交じって聖なるガンジス川に体を浸してみるのもアリですが、水質の悪いことでも知られているので、くれぐれも体調には注意してください。

3.イラーハーバード・フォート

イラーハーバード・フォートはヤムナー川の河岸上に建つ巨大な砦です。1583年にムガル帝国皇帝アクバルによって建設されたもので、今もインド軍によって使用されている現役の建物なんですよ！400年以上前に建設された建物が現在でも使われていることからも、当時のムガル帝国の建設技術レベルの高さをうかがい知ることができますね。

軍事施設ということで全てを観光することはできませんが、観光客に開放されているエリアもあります。また、河岸の崖を利用して建設されているので、ヤムナー川の対岸から城壁を眺めるのもオススメですよ。イラーハーバードがいかに重要な都市であったかを物語る要塞を、見逃す手はありませんね。

4.イラーハーバード大学

イラーハーバード大学は、インドで最も有名な大学のひとつです！キャンパスにはイスラム様式の繊細な建物が立ち並び、古い遺跡や城跡にいるかのような気分になります。イラーハーバード大学は日本の大学の農学部とも交流があり、日印の農業研究者が協力して新しい農法の開発に取り組んでいるそうです。

構内の美しい建物を見学しながら、イラーハーバードの学府の雰囲気をじっくり味わってみましょう。

5.チャンドラシェーカー・アザド公園

チャンドラシェーカー・アザド公園は、イギリス軍と戦って命を落としたインドの独立運動家チャンドラシェーカー・アザドを記念して造られた公園です。アザドは、公園内の記念碑と木が置かれているところで3人の警官に撃たれ、24年の短い生涯を閉じました。園内にはアザドの立派な銅像も設置されています。

ほかにも、公園の敷地内にはイラーハーバード博物館や図書館、モスク、スタジアム、音楽学校など、イギリス植民地時代に建設された素晴らしい西洋建築が点在しています。イラーハーバード博物館には、彫刻やムガル帝国時代の資料が数多く展示されているので、一緒に観光することをオススメします。

◎まとめ

ヒンドゥー教の聖地イラーハーバードの観光スポットを5か所ご紹介しました。イラーハーバードは観光ガイドにはあまり載っていない場所ですが、とても見どころのある街だといえます。

せっかくインドを訪れるなら、ヒンドゥー教徒にとって重要な都市イラーハーバードまで足を延ばして観光してみてはいかがでしょうか。

ガンジス川とヤムナー川が合流する聖地イラーハーバードの観光スポット5選