ロワール渓谷の古城とワインの街!アンジェのおすすめ観光スポット12選

ロワール渓谷の古城とワインの街!アンジェのおすすめ観光スポット12選

パリのモンパルナス駅からTGVで1時間半ほどの街アンジェ。パリから日帰りで観光できるアンジェには、世界遺産の古城やさまざまなミュージアムなど、中世から残る歴史的な見どころが盛りだくさん! ユネスコ世界文化遺産ロワール渓谷の西の拠点でもあり、多くの観光客が訪れます。中世の面影を残す落ち着いた街並みは、歩いているだけで大人な観光が楽しめますよ。また、AOC(フランスの原産地認証制度)ワインも30種類ほど認定されていて、アンジェ近郊にはブドウ畑の風景も広がっています。ここでは、フランス西部観光でおすすめのスポットを12か所ご紹介します。

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ロワール渓谷の古城とワインの街!アンジェのおすすめ観光スポット12選

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1. アンジェ城

出典: fr.wikipedia.org

アンジェ駅から北へ徒歩で約10分。11世紀に建てられたアンジェ城は、世界遺産ロワール渓谷に数あるお城のなかでも、とくに古い時代のようすを今に伝えています。周囲に17の円塔を配した重厚な中世の古城で、かつての城壁は今より10m以上も高かったんだとか!。城内も敵を防ぐために階段を狭くしたり、二重扉や矢穴を設けたりと、さまざまな仕掛けが施されていて面白いですよ。

全長660mもある城壁は、観光客も上に登って歩くことができます。アンジェの街並みが一望できて、天気が良い日の眺めは最高!よく手入れされたフランス式の庭園も見どころの1つです。さらに城内にあるヨハネの黙示録のタピストリーは、現存する最古のもの。縦5m、長さ107mという巨大さは圧巻です。

2. サン・モーリス大聖堂

アンジェ城から細い道を抜けて、すぐのところにサン・モーリス大聖堂があります。12世紀中頃に建設が始まり、1250年に完成したゴシック建築。アンジェを州都とするアンジュー地方の代表作と言われています。

石レンガでできた見事な外観は、まるで中世の世界にタイムスリップしたかのよう。中に入ると豪華な祭壇や素晴らしいステンドグラスがあり、緊張感のある厳かな大聖堂の雰囲気が伝わってきます。柱の彫刻も細部まで素晴らしく、数々の芸術的な作品が収められている宝物殿も必見ですよ。

観光客は比較的少なめなので、落ち着いて観光できるでしょう。正面から階段を下りるとメーヌ川に出るので、時間に余裕があったら足を伸ばしてみるのもオススメです。

3. アンジェ美術館

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1801年に開館したアンジェ市立博物館に、展示スペースの拡張を加えてできたアンジェ美術館。フラゴナールやシャルダンなど18世紀フランスの有名画家の作品や、アンジェの歴史を紹介する展示を見ることができます。

15世紀の大邸宅や17世紀の神学校の食堂など、歴史的建造物を組み合わせて作られているのが特徴。最も古い建物の「ロジバロー」には、ルイ12世やチェーザレ・ボルジアなどの著名人も訪れています。

1階は、アンジェの生活の歴史が学べる展示、2階は14~15世紀と17世紀の芸術作品を集めたコレクション、そして3階では18~20世紀の作品を見ることができます。とくに3階の18世紀の作品コレクションがあるギャラリーは天井がガラスになっていて、アンジェ美術館でも重要な見どころ!美術館の庭園もよく手入れされているので、時間があれば散策してみてください。

4. ギャラリー・ダヴィッド・ダンジェ

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アンジェ観光でもう1つ欠かせない有名美術館の「ギャラリー・ダヴィッド・ダンジェ」。パリのルーブル美術館にも作品が収められているダヴィッド・ダンジェは、フランスを代表する19世紀の彫刻家で、地元アンジェが生まれ故郷。とくに肖像の入ったメダイユ(メダル)の彫刻家として活躍しました。

ギャラリー・ダヴィッド・ダンジェは、13世紀に作られたトゥッサン大修道院を修復・再利用した美術館。 ガラスの屋根から差し込む自然光に、彫刻の美しさが際立ちます。メダルのほかにも、人物の立像や胸像もたくさん収められています。

またここには、パリの観光名所パンテオンの正面レリーフの縮小模型もあります。ちなみに「ダンジェ」とは「アンジェの」という意味。アンジェはもちろんフランスを代表する彫刻家の作品を、ぜひじっくりと鑑賞してください。

5. ジャン・リュルサ現代タピスリー美術館

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アンジェ城にある「黙示録のタピスリー」に影響を受けた20世紀前半のタピスリー作家、ジャン・リュルサの作品を収めた美術館です。なかでも世界平和をテーマにした大作の「世界の讃歌」(Chant du Monde)は必見!さらに広島の原爆を題材にしたものもあります。

中世の作品から影響を受けながらも、それを見事に現代アートに応用した作品は、本当に美しくて見入ってしまいますよ。別館にはジャン・リュルサだけでなく、他の現代タピスリー作家の作品も展示されています。

この美術館はもともとは12世紀に建てられたサン・ジャン病院という医療施設で、展示スペースは病室を利用したもの。さらに展示室の奥に行くとドアがあり、外の回廊に出られます。お庭も素敵なので、アート鑑賞と一緒に楽しんでみて下さいね。

6. コアントロー博物館

カクテル好きなら必ず知っているお酒コアントロー。オレンジの香りと甘さが特徴のホワイトキュラソーで、ここアンジェが発祥です。1849年にエドゥアール=ジャン・コアントローとアドルフ・コアントローの兄弟が開発し、1875年に商品化されました。

現在世界中に流通しているコアントローは、すべてアンジェの工場で製造されたもの。その量はなんと年間400万本!ちなみにアンジェの工場で作ったもの以外は偽物ですのでご注意を。コアントロー博物館では、本物を伝えるためにあえて偽物の展示もしています。

またコアントローの歴史に関する資料や、成功のきっかけとなった独特なタッチの広告なども見どころの1つ。製造過程の見学もでき、銅の蒸留器が並んでいる様子は圧巻ですよ。見学は約2時間のガイド付きツアーのみで、要予約なので観光の際は注意してください。見学の後は試飲もできますよ!

7. テラ・ボタニカ

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中世の落ち着いた雰囲気のアンジェの街にあるテーマパーク「テラ・ボタニカ」。植物の生命の力強さを伝える観光施設で、1日では回りきれないほど内容が充実しています。

直径34mもある気球に乗り、上空150mまで上昇すれば、テラボタニカはもちろんアンジェの街までを見渡せて最高の眺め!また植物や恐竜をテーマにした4Dの短編映画も、午前と午後で2種類あっておすすめです。

他にも、ダリアの咲き乱れるお花畑やチョウの飼育室、熱帯植物の温室など、気分もウキウキするような風景が広がります。子供たちのためのプレイエリアにはティラノサウルスの模型もあって、お子さま連れでも楽しめますよ。

8. メゾン・デ・ヴァン

「ワインの家」という意味のメゾン・デ・ヴァンは、アンジェ城の近くにあるロワールワインの販売施設。アンジェ周辺にもブドウ畑が広がっていて、フランスを代表するワイン産地の1つとなっています。

アンジェには、ロゼ・ダンジューやカベルネ・ダンジュー、ロゼ・ド・ロワールなど、厳しい条件をクリアして品質が認められたものに付与されるAOCのワインが30種類もあるんですよ!もちろん試飲もできるので、ずらっと並んだワインボトルの中からお気に入りの1本を探してみて下さいね。

またワイン講座も開催されていて、初心者でも本格派の方でも参加できます。本場の講座でワインの知識が増えたら楽しいですね。アンジェ旧市街のメインエリアにあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。

9. アダムの家

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アンジェ旧市街の大通りが集まるサント・クロワ広場の脇に、かわいい木組み(コロンバージュ)の家があります。「アダムの家」と呼ばれるこの16世紀の建物は、展示ギャラリーとクリスマス用品などの小物店となっています。外観だけでも十分観光スポットとして有名なのですが、お店の中もすごいんですよ!

80人もの職人が作った彫刻や陶芸、装飾品などの作品が所狭しと並んでいて、店内はまるで童話の世界。動物や人物の置物に、指輪やピアスなどのアクセサリー、ステンドグラスのランプなどなど、本当にたくさんの工芸品があります。

それぞれに職人の個性が光っていて、どれも魅力的。これだけあると見るのも大変ですが、世界に1つしかないお気に入りの一品がきっと見つかるはずです。アンジェ観光のお土産に、また記念品として、じっくり選んでみてください。

10. アンジェ自然科学博物館

アンジェ旧市街の北東隅付近にあるアンジェ自然科学博物館。19世紀の建物を生かした博物館には、骨格標本や動物の剥製、化石などが展示されていて、子供だけでなく大人も楽しめます。とくに、その昔アンジェに落ちたとされる隕石は珍しくて見ものですよ。

太古のアンジェ地方の姿や生物の進化、人類や地球の歴史などについてじっくり学ぶことができる観光施設。骨格標本が本を読んでいたり、剥製が帽子をかぶっていたりと、少し変わった演出も観光客を喜ばせてくれます。

11. ブリサック城

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広大な芝生の庭園の中に建つ、絵に描いたようなヨーロッパのお城。16世紀初頭の領主から20代にもわたってコゼ・ブリサック一族に引き継がれ、現在もブリサック公が住んでいます。オーバンス川が周囲を流れ、大きな塔が目を引くブリサック城には、一族に関するさまざまな品が所蔵されています。

また、ブリサック城の敷地内にはブドウ畑があり、なんと城の中でワインも作っています。ロゼ・ダンジューと呼ばれるこのロゼワインは、石畳の酒蔵で試飲もできますよ!豪華なお城の中でワイングラスを傾けるなんて、なんとも素敵な観光の思い出になりますね!開館時間は変則的なので、観光の際はHPで確認してください。

12. グラン・テアトル

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1791年に建てられたアンジェのグラン・テアトル(大劇場)は、ファサードの豪華な彫刻とロビーのドーム型の天井がシンボル。1853年に一度火事に遭いましたが、1871年にフランスの建築家オーギュスト・マーニュの設計で再建されました。

ドームの内側には、空気、土、水、火の4つのテーマの絵が描かれています。音楽、演劇の両方が楽しめる客席は最大で1160人の収容が可能ですが、音響効果を最大限にするため700席に抑えているそうです。

グラン・テアトルの目の前にはラリュモン広場があり、ここがアンジェの街の中心的な場所。広々とした歩行者専用エリアにブティックが並び、晴れていればカフェやレストランのテラス席も並びます。アンジェ観光の一休みには、ラリュモン広場と大劇場を訪ねてみるとよいでしょう。

◎まとめ

立派な石造りの古城や価値ある建物を転用した美術館など、中世の趣そのままの姿をとどめているアンジェの街。落ち着きの中にある華やかさが、大人の観光を彩ります。芸術やワインなど、観光旅行を優雅なものにしてくれる要素もいっぱい!アンジェは街全体が整っているので、上品で明るいイメージが魅力。細い路地に入ってみても面白いですよ。ぜひアンジェに観光に行って、ご自身の目で確かめてみて下さい。

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