名称:ピリン国立公園
住所:ブルガリア共和国、ブラゴエフグラード州、ピリン山脈
公式・関連サイトURL:http://www.bulgariatabi.jp/unesco/pirin.html
ブルガリア随一の大自然!エーデルワイスが咲く世界遺産ピリン国立公園
ブルガリア共和国の南西に位置する世界遺産ピリン国立公園は、その険しい自然から人の手が入ることを許さず、独自の生態系を作りあげてきました。様々な固有種を見ることができ、トレッキングコースとしても人気があります。そんなブルガリアの世界遺産であるピリン国立公園を、詳しく紹介しましょう。
目次
ブルガリア随一の大自然!エーデルワイスが咲く世界遺産ピリン国立公園
世界遺産ピリン国立公園とは?
ピリン山脈を含む、ブルガリア最大の公園であるピリン国立公園。氷河の浸食によって造られる丸い谷「カール」が特徴的なピリン山脈には、多くの湖があります。さらに驚くことに、山脈を構成する山々は大理石の一枚岩からできているんですよ。
世界遺産ピリン国立公園には固有種も多く、ここに生息しているのはヒグマやオオカミ、キツネ、鹿、さらに鷹や鷲などの鳥類。そして湧き水も豊富なことから、その恩恵に与かる植物の中には美しいエーデルワイスや樹齢1300年のモミの木なども見られます。
世界遺産ピリン国立公園へのアクセス
世界遺産ピリン国立公園には、起点の町であるバンスコからアクセスするのが良いでしょう。ソフィアからバンスコまではバスで約3時間。電車では直通がなくセプテンブリでの乗り換えが必要です。所要時間は7時間から8時間かかります。
バンスコからはタクシーで行くことができます。ヴィフレンの山小屋まで行けるミニバスもありますが、季節によって運航がまちまちなので、事前に要確認です。ロープウェイの利用もできますが、上の駅からさらに5キロほど進む必要があります。
おすすめポイント①ヴィフレン岳ハイキング
世界遺産ピリン国立公園で観光客に人気なのが、ヴィフレン公園地域。ヴィフレン岳はブルガリア国内の人気観光スポット100選にも選ばれ、最高峰で標高が2915メートルとブルガリアで2番めの高さの山です。4億5000年前のピリン山脈は海の底にあり、マグマの変成作用によってすべてが大理石で形成されました。さらにピリン山脈にはたくさんの洞窟があり、大理石が溶け出して鍾乳洞となっています。その中に真珠のような形の鍾乳石といううものも見られ、自然の神秘を存分に満喫できる世界遺産です。
ヴィフレン岳のハイキングは非常に人気があり、家族連れなども見かけます。岩場で登りづらい場所も多いですが、しっかりと登山の準備をして行けば問題ないですよ。雄大な自然が見られる世界遺産は、地元ブルガリアの人々にも人気の観光スポットです。
おすすめポイント②希少価値の高い動植物
世界遺産のピリン国立公園では数多くの美しい氷河湖を見ることができますが、さらに見どころなのが貴重な動植物。ブルガリアの植物の1/3以上がこの世界遺産で確認され、鳥類もブルガリアに生息する40%以上を見ることができます。
日本でもよく知られているエーデルワイスやブルガリアで最も古い気である樹齢1300年のボスニアマツ。さらに絶滅危惧種であるカエルやカメなど、この世界遺産でしか見られないものがたくさん生息しています。ピリン国立公園起点の町であるバンスコには観光案内所があり、そこでピリン国立公園の動植物の情報を得ることができます。ぜひ先に立ち寄ることをおすすめします。
◎まとめ
世界遺産ピリン国立公園の起点の町であるバンスコは、冬はスキーで有名な場所です。もし冬に訪れることがあれば、スキーも楽しんでみてくださいね。もし夏に訪れたのであれば、のどかな町を散歩するのもおすすめです。ピリン国立公園はこのバンスコの町が管轄しているので、山の状況やバスの運行情報などはここで集められますよ。ブルガリアの美しい世界遺産は、ぜひ一度は訪れてほしい場所です!