名称:Jardin de l`Eveche
住所:Rue de l'Hôtel-de-Ville, 81108 Catres, France
公式・関連サイトURL:http://www.ville-castres.fr/fr/le-jardin-de-leveche
水面に映る街並みが美しいフランス南部の観光地カストル。カストルは中世の街並みを残す職人の街で、かつて商品を運んだラグー川の船着き場には今もその面影か残されています。街中には市庁舎や教会、劇場など、歴史的建造物に指定されたレンガ造りの建築物が並び、カストルのシンボルとして観光客を魅了しています。カストルはスペインに近い郊外の街なので、パリなどの大都市に比べると観光客が少ないのが魅力。地元の人とのふれあいを楽しんだり街中を隅々まで散策したりと、地域密着型の観光を楽しめます。今回は、そんなカストルでおすすめの観光スポットを5ヶ所ご紹介していきます。
1.エベック庭園
「エベック」とはフランス語で「司教」を意味する言葉。この「エベック庭園」がある場所には、かつて司教館がありました。エベック庭園は、ルイ14世の庭師であったアンドレ・ル・ノートル氏によって造られたフランス式庭園で、まっすぐに整備された道や整然と刈り取られた庭木が特徴です。
庭園が完成したのは1700年頃なのですが、当時からほとんど姿は変わっていないそうですよ。中世ヨーロッパならではの景観を楽しめる観光スポットですので、カストルを訪れたのなら一度は足を運んでおきたいところ。ちなみに、庭園は年中開放されています。
2.ゴヤ美術館
カストル市庁舎の二階には、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの作品を収めた「ゴヤ美術館」があります。規模はそれほど大きくありませんが、ゴヤの自画像『眼鏡をかけたセルフポートレート』や生涯最大の作品と言われている『フィリピン臨時政府』など名作が多数展示されており、観光客を魅了しています。
スペインの巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ続く道中に位置するからか、スペイン人画家による作品が多いのもポイント。ベラスケスの『フェリペ4世の肖像』やムリーリョの『ロザリオの聖母』、スルバランの作品など見どころ満載です。
名称:Musée Goya
住所:1 Rue de l'Hôtel de ville, 81100 Castres, France
公式・関連サイトURL:http://www.ville-castres.fr/fr/expositions-au-musee-goya
3.サン・ブノワ大聖堂
ゴヤ美術館の向かいにある厳かな建物が「サン・ブノワ大聖堂」です。1317年に創建されましたが、カトリックの教会であることからプロテスタントによって二度も破壊されたという歴史を持ちます。幾度にもわたって建て直しが繰り返されているため、建設当時のもので残されているのは鐘楼だけなのだとか。
激動の時代を生き抜いた古い歴史を感じさせる建物。重厚なカトリックの装飾や彫刻は、カストルの街を見守ってくれているようにも見えます。1953年にはフランスの歴史的建造物に指定されていますよ。
名称:Cathédrale Saint-Benoît de Castres
住所:2 Rue de l'Hôtel de ville, 81100 Castres, France
公式・関連サイトURL:http://www.ville-castres.fr/fr/agenda/cathedrale-st-benoit
4.ジャン・ジョレス広場
「ジャン・ジョレス」はフランス社会主義の生みの親で、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した政治家です。残念ながら、第一次世界大戦が勃発する前日の1914年7月31日に暗殺されてしまいましたが、大衆からは圧倒的な人気を誇っていました。
そんなジャン・ジョレスはカストル出身。彼の名がつく広場はフランス各地にありますが、カストルが生み出した英雄の名を冠した「ジャン・ジョレス広場」には、今ももたくさんの人々が集まっています。カストルの中でも最も広く最も美しいと言われるジャン・ジョレス広場で、ひと休みしてみませんか?
名称:Place Jean Jaurès
住所:Place Jean Jaurès, 81100 Castres, France
公式・関連サイトURL:http://jp.france.fr/ja/discover/46611
5.市立劇場
「カストル市立劇場」は、街を音楽で彩るために1891年に建設計画が始まりました。ジョセフ・ガリニエの設計で19世紀初頭に建設が始まり、シャルル・ガリニエに継承されて1904年に完成。外観がとても美しいロココ調なので、ぜひ写真に収めておきましょう。
装飾はアールヌーボーで、天井にはジャン=ポール・ローレンスの絵画が描かれています。彫刻などの装飾は、シェイクスピアの戯曲の影響を受けており雰囲気抜群。2010年に改築され、今では550席を備える劇場となっています。これは一見の価値がありますよ。
名称:Théâtre Municipal
住所:Place de la République, 81100 Castres, France
公式・関連サイトURL:http://www.ville-castres.fr/fr/theatre-municipal
◎まとめ
かつては染色や皮なめし職人の街だったカストル。当時は商品を運ぶために利用されていたラグー川ですが、現在は観光クルーズを楽しめるようになっています。川面に映る街並みはカストルの名物でもあるので、ぜひ川下りをしながら絶景を眺めてみてください。美しい景色と長閑な雰囲気の中できっと癒されるでしょう。