名称:ピサのドゥオモ広場(Piazza del Duomo, Pisa)
住所:Piazza del Duomo, 56126 Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/395/
イタリアのピサといえば「ピサの斜塔 」があまりにも有名ですが、歴史ある海洋国であったピサには斜塔のほかにも魅力的な観光名所がたくさんあります。イタリア共和国トスカーナ州の西部に位置するピサの観光スポットを、定番から穴場までご紹介しましょう。
ガリレオが生まれた地として知られるトスカーナ州の州都はフィレンツェ。隣りあったロケーションにあるピサは、フィレンツェから日帰り観光ができる世界遺産の観光都市として人気があり、訪れてみたい観光スポットであふれています。ピサに寄っても斜塔だけなんてもったいない!今回はそんなピサを満喫できる魅惑の観光スポット&見どころをご紹介します。
目次
イタリア・ピサを満喫できる魅惑の観光スポット&見どころ10選!
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1.ピサのドゥオモ広場
「ピサのドゥオモ広場」は、1987年に世界遺産として登録されたピサの観光名所です。ドゥオモ広場には、世界的に有名な「ピサの斜塔」をはじめ、「ピサの大聖堂」「洗礼堂」「カンポサント(墓所回廊)」というピサの観光スポットが4つも集結!ピサの繁栄の歴史を象徴した建造物はどれも非常に素晴らしいことから、「奇跡の広場」とも呼ばれています。
白大理石でできた建造物、芝生の緑、真っ青な空のコントラストは美しく、どこも撮ってもポストカードのようです。これらの美しい建造物を眺めながら、緑の美しい芝生の上で少し休憩してみませんか。
ドゥオモ広場の外通りは、お土産を販売すしているお店が軒を並べています。斜塔の形の置物、斜塔の形の瓶に入ったオリーブオイルなど、ピサ観光のおみやげにぴったりな観光客向けの品物など見ているだけでも楽しいですよ。
2.ピサの斜塔
ピサのランドマークともいえる観光スポット「ピサの斜塔」。ピサのドゥオモ広場内に傾いてそびえる斜塔には、思わず目がいってしまいます。やはりまず気になる、ピサで絶対に外せない斜塔から見ていきましょう。
「ピサの斜塔」として愛されるこの塔は、高さ約56m。白大理石で造られたピサ大聖堂の鐘楼です。もちろん最初から傾けて設計されたわけでありません。建築途中から地盤沈下によって傾きはじめ、中断を余儀なくされながら、着工から約200年かけてようやく完成に至りました。
結果として斜塔になってしまいましたが、傾斜を修正しつつ建設したため、最上階層にいたっては鉛直に建てられています。傾きの修正過程により、よく見ると真っすぐではなく、バナナのように曲がっている曲線をチェックしてみてください。
一時は立ち入り禁止になったピサの斜塔ですが、応急処置がなされ、現在は中に入って上まで登ることができます。ピサの斜塔に登る・・・というドキドキ体験は、ぜったい忘れられない思い出になるはず!
人数制限があるため、絶対に登りたい方は予約しておくのがおすすめです。予約していなくても空きがあれば登れるチャンスはあるので、諦めずにチケットオフィスで確認してみてくださいね。
名称:ピサの斜塔(Torre di Pisa)
住所:Piazza del Duomo, 56126 Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://www.opapisa.it/en/square-of-miracles/tower/
3.ピサ大聖堂(ドゥオモ)
ドゥオモ広場内にあるピサ大聖堂は、1063年に建築が開始された歴史ある観光名所です。ロマネスク建築というローマ時代の建築様式で、上から見ると十字の形に設計されています。
堂々とした外観に圧倒されるとともに、ファザードのアーチと柱、入口上部の細かい彫刻など、その美しさや繊細さには目を見張るものがあります。内部もイスラム様式の装飾、後陣のモザイクなど見ごたえ抜群。真偽のほどは不明ですが、ガリレオが振り子の法則を発見したといわれるランプも吊り下がっていますよ。
入口で肌を覆うためのスカーフを貸してくれますが、神聖な場所なので露出の高い服装での入場は避けておきましょう。
名称:ピサ大聖堂(Piazza del Duomo, Pisa)
住所:Piazza del Duomo, 56126 Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://www.opapisa.it/en/square-of-miracles/cathedral/
4.洗礼堂
洗礼堂は、ピサ大聖堂の西側にある観光スポット。外観は円筒形でかわいらしいですが、ピサ大聖堂と同じようなアーチと柱、周り一面に細かい彫刻が施されています。200年以上かけて造られたのにも納得できる繊細な美を感じることができますよ。
下部はピサ大聖堂と同様のロマネスク様式で、上部はゴシック様式。内部は天井が高く、神聖な気持ちになれる場所です。特筆すべきは、音響効果が素晴らしさ。30分ごとに開催されるエコーショーで、美しい残響を聴いてみてください。
つい斜塔と大聖堂に目が行くため見落としがちな観光スポットですが、ぜひあわせて観光してくださいね。
名称:洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
住所:Piazza del Duomo, 23, 56126, Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://www.visittuscany.com/it/attrazioni/il-battistero-di-pisa/
5.カンポサント
カンポサントは、ピサの大聖堂の南側に位置する大きな長方形の建物です。ピサのドゥオモ広場にある他の建造物と比べるとシンプルですが、他とはまた違った美しさと雰囲気を感じます。
このカンポサントはピサの貴族の納骨堂であり、床はすべてお墓。棺は大理石でできていて墓標のデザインは様々です。
そしてカンポサントで見逃せないのは、大きなフレスコ画。第二次世界大戦時の戦火から逃れて残った画には圧倒される迫力があります。なかでも有名なのは「死の勝利」。中庭は静かで、自分の内面と向き合えるような落ち着いた雰囲気です。
名称:カンポサント(Camposanto monumentale)
住所:Piazza del Duomo, 17, 56126, Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://www.opapisa.it/visita/camposanto/
6.サン・マッテオ国立美術館
ピサの観光地は、ピサのドゥオモ広場だけではありません。ピサ駅とドゥオモ広場の間には、素敵な美術館や博物館、教会など訪れてみたいスポットがいっぱいあります。そのなかのいくつかをピックアップしてご紹介します。
サン・マッテオ国立美術館は、ドゥオモ広場から20分ほど歩いたピサのアルノ川沿いにある観光スポット。サン・マッテオ修道院だった建物を使用しています。
ギルランダイオの聖会話やマザッチョの聖パオロなどが展示されているほか、宗教画や彫刻などが見どころ。十字架だけが展示されている部屋があるなど、興味深い展示方法も魅力です。小さめの美術館だからこそ、観光客で混み合うことはなく、じっくり近距離で絵画や芸術品を見られて、ドゥオモ広場の観光客の多さに疲れた方にはおすすめ。月曜は閉館日です。
名称:サン・マッテオ国立美術館(National Museum of San Matteo)
住所:Piazza San Matteo In Soarta, 2, 56127 Pisa PI, イタリア
公式・関連サイトURL:https://www.terredipisa.it/en/attrazione/national-museum-of-san-matteo/
7.サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会
サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会は、サン・マッテオ国立美術館からアルノ川沿いを10分ほど歩いた対岸にある小さな教会です。
外観が個性的かつ美しく、この建物を知らなくとも近くで見てみたいと思わせる魅力があります。針という意味のスピーナという名前のとおり、針を立てたような屋根が特徴的。繊細かつ、こぢんまりしたゴシック様式の建造物です。
内部はシンプルながら、「バラの聖母」という中央の彫刻は必見。小さな教会ですが、美しくSNS映えするするので立ち寄る価値がありますよ。
名称:サンタ・マリア・デッラ・スピーナ教会(Santa Maria della Spina)
住所:Lungarno Gambacorti, 56100, Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/2HcK9LO
8.カヴァリエーリ広場
騎士団の広場とも呼ばれるカヴァリエーリ広場は、かつてピサの政治の中心地でした。ルネサンス様式の美しい広場で、16世紀にはイタリアで有名な建築家であるジョルジョ・ヴァザーリが再設計をしています。
カヴァリエーリ広場にはたくさんの観光スポットがあり、サント ステーファノ騎士教会、カロヴァーナ宮、時計塔などピサの歴史を感じる美しい風景を楽しめます。美しい建造物に囲まれた広場で、異国情緒を思いっきり満喫しましょう。訪れる人がそこまで多くない穴場的な観光スポットなので、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
名称:カヴァリエーリ広場(Piazza dei Cavalieri)
住所:Piazza dei Cavalieri 56126 Pisa, Italy
公式・関連サイトURL:https://www.turismo.pisa.it/cultura/dettaglio/piazza-dei-cavalieri
9.旧王宮博物館
旧王宮博物館は、ピサのアルノ川沿いにある観光スポット。ピサ王宮の歴史やメディチ家に関する物が展示されている博物館で、王宮好きな方・王宮の歴史に興味がある方にはおすすめの場所です。
特に有名なのがラファエロの「絞首刑の奇跡」で、これを見るために訪れる観光客も少なくありません。メディチ家当主の肖像画やその他にも著名な絵画が展示されており、小さいながらもみどころのある観光スポットです。
ピサには建造物だけでなく、こういった歴史を学べる博物館があるのもうれしいですね。ピサの美術館や博物館は、ほとんど月曜日が休館ですが、この旧王宮博物館は火曜日・日曜日が閉館日です。もし月曜日にピサを観光される場合は、旧王宮博物館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
名称:旧王宮博物館(Museo Nazionale di Palazzo Reale)
住所:46, Lungarno Antonio Pacinotti, 56126 Pisa PI, イタリア
公式・関連サイトURL:https://www.turismo.pisa.it/en/luogo/palazzo-reale%2C-national-museum
10.サンタントーニオ アバーテ教会
出典: By I, Sailko, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2457318 (CC BY 2.5)
ピサ駅の近く、北へ数分歩いた場所に、サンタントーニオ・アバーテ教会があります。教会の壁面に描かれている壁画が、アメリカの画家キース・ヘリングが最後に残した遺作であることから有名になった観光スポットです。
この壁画は、キース・へリングがピサの大学生達と一緒に亡くなる前年に描き上げました。カラフルでインパクトのある壁画はとってもユニーク。フォトジェニックなので、写真を撮りに訪れる観光客の方が多いスポットです。
ピサのドゥオモ広場からの帰り道にでも、ぜひ立ち寄ってみてください。またここは、夜にライトアップされるので、夜もおすすめ。壁画の向かいにバーがあるので、壁画を眺めながらピサの夜を満喫してみてはいかがでしょうか。
名称:サンタントーニオ・アバーテ教会(Chiesa di Sant'Antonio abate)
住所:Piazza Vittorio Emanuele II, 18, 56125 Pisa PI, イタリア
公式・関連サイトURL:https://www.turismo.pisa.it/cultura/dettaglio/Keith-Haring-murale-Tuttomondo/
◎ピサを満喫できるおすすめ観光スポットまとめ
ピサ観光で斜塔は外せませんが、歴史ある建物が多いピサ市内は、散策しているとステキな観光スポットに遭遇したりと存分に観光地として楽しめる街です。斜塔の置物、斜塔の形の瓶に入ったオリーブオイルなど、ピサ観光のお土産にぴったりな品物もたくさん売られています。
フィレンツェからピサまでの所要時間は、電車とバスを乗り継いで1時間ほど。もっと手軽に観光したい方には、フィレンツェのホテルから送迎付きの日帰りツアーを利用するのがおすすめです。フィレンツェへ行く際には、ぜひ足を延ばしてピサの魅力にもふれてみてくださいね。