ブルターニュの歴史・文化・食が楽しめるカンペールのおすすめ観光7選!

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ブルターニュの歴史・文化・食が楽しめるカンペールのおすすめ観光7選!

カンペールは、フランスの北西に突き出たブルターニュ半島の南側にある街です。ブルターニュにはケルト民族由来の独特な文化が残り、フランス国内からもたくさんの観光客が訪れます。カンペールとは、ケルト系のブルトン語で川の合流点という意味。その名の通り街中でオデ川とステル川が合流していて、川沿いには可愛いお店や家々が並んでいます。ケルト文化の町並みが残るカンペールは、とくにカラフルで優しげな陶器のカンペール焼きで有名!ほかにもブルターニュ発祥として知られるクレープや、料理人御用達のゲランドの塩などが人気で、多くの観光客を惹きつけています。それでは、魅力あふれるブルターニュの街カンペールの観光地をご紹介しましょう

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ブルターニュの歴史・文化・食が楽しめるカンペールのおすすめ観光7選!

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1. サン・コランタン大聖堂

カンペール大聖堂とも呼ばれるサン・コランタン大聖堂は、カンペールのランドマークとも言える建造物で、観光客は必ず訪れる場所です。高さ80mの2本の尖塔が印象的なゴシック建築で、街の中央にそびえ立つ姿はまさにカンペールのシンボル!

伝承では、当時カンペールの周辺を治めていた王グラドロンは聖コランタンに出会ってキリスト教に改宗し、自分の城を司教館として贈ったとされています。2つの塔の間には、馬に乗ったグラドロン王の像がありますよ。

ゴシック建築としては珍しく、地形に合わせて回廊が中央に向かって曲がっています。中から見るとちょっと不思議な感じがしますよ。ステンドグラスも素敵で、太陽の光が壁にキラキラと輝き、お祈りしたくなる神秘的な雰囲気に包まれています。

2. ブルターニュ民族博物館

出典: commons.wikimedia.org

サン・コランタン大聖堂に併設しているブルターニュ民族博物館では、ブルターニュ地方の歴史について学ぶことができます。館内には伝統的な工芸品や家具、民族衣装や古いカンペール焼きなどが展示され、ブルターニュの人々の暮らしぶりを見ることができます。

とくに色とりどりの民族衣装を着たマネキンが並ぶ部屋は見応え十分。女性服の襟元やスカートの裾の刺繍、髪飾りなどはどれも美しく、見ているだけで楽しいと観光客にも人気です。木で作られた暖かみのある調度品や、昔のカンペールの様子を描いた絵画も興味深いですよ。

ブルターニュ民族博物館は展示が充実しているため、大聖堂と合わせて2~3時間の余裕を見込んでおきましょう。

3. 陶器博物館

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カンペール旧市街からは少し離れている陶器博物館は、世界的にも有名なカンペール焼きの歴史や製作工程について知ることのできる観光スポットです。カンペール焼きは少し厚手に焼成され、独特な色づかいと筆のタッチで可愛い絵はすべて手作業で描かれているんですよ!器の裏には、絵付け職人のサインが入っています。

17世紀に海外への輸出向きに開発されたのが始まりとされ、1690年には王立の陶器工房が設立されました。この工房は、現在もH. B. アンリオ陶器工房という名前で操業中。なんとフランスで一番古い企業とされています。

陶器博物館では伝統的な花柄や、ブルターニュの民族衣装を着た男女の絵柄の可愛い作品が見られます。もちろん購入もできるので、カンペールを観光される際はぜひお土産に選んでみてください。

4. カンペール美術館

出典: fr.m.wikipedia.org

カンペール美術館はカンペール市庁舎の中に併設されています。サン・コランタン大聖堂のちょうど向かいにあるため、カンペールの中心的な観光スポットの1つとなっています。カンペール美術館のコレクションは15世紀以降の絵画が約1200点に、デッサンが約2000点。そのうち半分はフランスの作品で、残りの半分はヨーロッパ各地から集められたものです。

カンペール美術館を訪れる観光客のお目当ては、ゴーギャンに代表される印象派の1つポン・タヴェン派の絵画。自然の美しいブルターニュ地方の村ポン・タヴェンに滞在した画家グループの作品です。絵画として美しいだけでなく、当時のブルターニュの人たちの暮らしぶりをうかがい知ることができるので、とても興味をそそられますよ。

5. H. B. アンリオ陶器工房

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1690年創業のH. B. アンリオ陶器工房は、フランスに現存する最も古い陶器工房です。観光客向けに、伝統的なカンペール焼きの工房の見学ツアーも行っています。ガイドはフランス語と英語ですが、カンペール焼きの製作手順を実際に追っていくので、見ているだけでも十分に楽しめます。

カラフルで可愛い絵柄は、熟練の絵付け職人によって1つ1つていねいに描かれていて、どれも世界に1つしかない特別な陶器です。カンペール焼というとお皿が代表的なのですが、コーヒーカップや鉢、ブルターニュの民族衣装を着た陶器の人形などもあります。

もちろん見学の後には、ショップでカンペール焼の購入が可能です。塩とコショウのシェーカー、スプーン等は、持ち帰りやすいので観光客に人気ですよ。

6. カンペール旧市街

カンペールの旧市街には、中世の面影を色濃く残す街並みが残っています。どこに行けば良いのかわからないという人は、カンペール焼きのデザインの観光ミニバスが走っているので、それに乗りましょう。

主な観光スポットは、サン・コランタン大聖堂を中心とするオデ川とステル川に挟まれたエリアにあり、歩いて回れる範囲に集まっています。なかでもケレオン通りは、美しい木組みの家々が建ち並んでいるので必見ですよ!奥にサン・コランタン大聖堂の塔が顔を覗かせていて、おとぎの国にいるような気分に浸れるでしょう。

オデ川沿いとケレオン通りを散策しながら、道沿いでブルターニュ発祥のクレープを味わうのが観光の定番。可愛いお店もたくさんあるので、お土産や自分へのご褒美のショッピングも楽しめます。カンペール焼も、H. B. アンリオ陶器工房や陶器博物館まで行かなくても、旧市街でも購入可能です。

7. ルトレット庭園

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ルトレット庭園は、カンペール旧市街の少し北にある公園です。一般に公開されているので、観光客でも気軽に訪れることができます。よく手入れされた静かなお庭で、カンペール旧市街観光に疲れたときにおすすめの休憩スポットですよ。

趣ある壁に囲まれた園内には、16世紀ごろに世界中から持ち寄られたさまざまな種類の植物が植えられています。見て回るのも楽しいですが、観光の合間に本を読みながらのんびりするにもピッタリの場所です。

バナナやヤシなどの南国の植物が集められたブロックや、地中海の植物のブロックなど、園内はいくつかのエリアに分けられています。高い壁で囲まれているため外の音が聞こえにくく、まさにカンペールのオアシスのような観光スポット。サン・コランタン大聖堂から歩いて5分ほどなので、ひと息つきたい時にぜひ訪れてみてください。

◎まとめ

カンペールへは、パリから特急TGVで約4時間半。フランスの人気観光名所モン= サン=ミシェルにもパリよりも近く、気軽に足を延ばすことができる観光地です。食文化が注目を集めているブルターニュの中でも、カンペールはとくに美味しいと観光客にも評判!カンペール旧市街の北辺にはバター広場(Place au Beurre)と呼ばれる一角もあり、たくさんのクレープ店が軒を連ねます。ただし、ブルターニュのクレープはもともと蕎麦粉を原料としたガレットと呼ばれていて、デザートというよりは主食に近い食べ物です。フランスのブルターニュ地方を訪れる時は、ぜひクレープと陶器の街カンペールにも足を運んでみてください。

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