【世界遺産】杭州西湖の文化的景観とは?|絵に描いた理想郷をご紹介

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【世界遺産】杭州西湖の文化的景観とは?|絵に描いた理想郷をご紹介

本記事では中国人の心の理想郷と言われている世界遺産、「杭州西湖の文化的景観」について紹介していきます。

古くから交易の港として栄えた古都杭州。南宋時代に世界初の観光ガイド本が作られ、多くの人々に西湖の美しさを広めました。それ以来西湖は、多くの観光客が足を運ぶ人気観光スポットになっています。

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【世界遺産】杭州西湖の文化的景観とは?|絵に描いた理想郷をご紹介

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杭州西湖の文化的景観とは?

出典: commons.wikimedia.org

上海からも日帰りでもアクセス可能な杭州市にある人気の世界遺産「西湖」。かつて干潟だったところに、砂や泥が溜まって湖になりました。そこに長い年月と労力をかけて堤や塔などを作り、湖と美しく融合させています。その文化的景観は、2011年に「杭州西湖の文化的景観」として世界文化遺産に登録されました。

松尾芭蕉が奥の細道で「松島の美しさは、中国の洞庭湖、西湖と比べても劣らない」と表したように、昔から素晴らしい景色の代名詞として有名な西湖。湖の辺りはどこをとっても、「これぞ中国!」と思わせるような独特の景観が広がります。

おすすめの見どころは西湖十景を巡る西湖周遊。月が美しい「三潭印月」や、夕景が美しい「雷峰夕照」、雪見の名所「断橋残雪」や、詩人としても名高い蘇東坡が建築した「蘇堤」など合わせて10ヶ所が「西湖十景」として多くの中国人に親しまれてきました。

杭州西湖へのアクセス

羽田、成田、関空から杭州の国際空港「杭州蕭山国際空港」までは直行便が出ています。西湖までの直行バスなどは出ていないので、西湖方面にあるホテル行きのへリムジンバスを利用するといいでしょう。リムジンバスとタクシーを乗り継いで西湖へ行くことができます。

また、上海を旅行の拠点にしている場合は、上海虹橋駅から杭州駅まで新幹線でアクセスすることも可能です。所要時間は約1時間。杭州駅から西湖まではタクシーを利用すると約10分で到着します。

杭州西湖のおすすめポイント①:曲院風荷

出典: faracowski

「曲院風荷」は西湖十景の一つ。西湖の西側、岳王廟の近くにある庭園の部分には100種類以上の蓮が植えられ、見ごろの7月から8月になると湖面にはびっしりと蓮の花が咲き乱れます。ピンクの花と緑の葉が鮮やかな景色に目を奪われるでしょう。

曲院はかつて南宋朝廷へ献上するお酒を造る醸造所でした。夏になると、蓮の花とお酒の甘い匂いがふんわりと辺りに漂い観光名所となっていました。曲院風荷の近くにはスターバックスコーヒーがあります。「星巴克珈琲」という表記の看板に中国風の家屋が素敵です。このテラス席から世界遺産の西湖を眺めつつのんびり休憩するのもおすすめです。

杭州西湖のおすすめポイント②:柳浪聞鶯

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杭州西湖の西湖十景の一つ、「柳浪聞鶯」。西湖東岸に広がる芝生や、風に揺れる柳の並木道が美しい緑豊かな公園です。園内には日本の桜の木も植えられていて、近くには友好都市の岐阜市と交換した碑文を基に作られた「日中不再戦」の石碑が建っています。

柳浪聞鶯は杭州駅から西湖へ向かうと、一番最初に到着するエリアです。周辺には外資系ホテルやレストランが建ち並びます。見ごたえある中国画が展示されている浙江美術館や、西湖博物館などもこのエリアにあるので、世界遺産を巡る西湖観光の拠点にするのもいいでしょう。

杭州西湖のおすすめポイント③:聞鶯閣

出典: nara

微風に揺れる柳と鶯の鳴き声を楽しみながら、西湖に面して建つ茶楼「聞鶯閣」で中国茶を満喫するのもいいでしょう。杭州は中国緑茶を代表する銘茶「龍井茶」の産地として有名です。春の清明節の前に摘まれた新茶は特に高級品とされ、タイミングが合えばぜひ茶楼で龍井茶を味わってみてください。

杭州西湖についての注意事項

杭州西湖の周辺は交通量が多く渋滞が発生しやすいです。特に祝日などは大渋滞が起きるので、観光の後に新幹線や飛行機など搭乗時間が決まっている場合は、時間にゆとりをもったスケジュールを組むよう注意しましょう!

◎まとめ

西湖は一元札のデザインにも採用されているほど、古くから多くの人々に親しまれている美しい景勝地です。遊覧船も出ていて、船上からは湖畔と違った魅力的な景色が楽しめるでしょう。世界遺産でもあり、中国の国家AAAAA級旅行景区にも指定されている杭州西湖。湖面を渡りながら中国の歴史を感じてみるのはいかがですか?

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