名称:プリュムロー広場/Plumereau Square
住所:Place Plumereau, 37000, Tours
フランスの首都、パリから列車でおよそ1時間。「トゥール」の街はロワール地域の古城巡り観光の拠点として、多くの人々が訪れます。ルイ11世紀時代は首都だったこの街には、見どころが満載の旧市街をはじめ歴史的建造物が数多く残っているんですよ。中世の雰囲気を感じさせる古都トゥールは、主要観光スポットを歩いて回ることができるほどの広さ。街歩きがしやすい観光地としても注目されています。フランスの歴史を肌で感じられる由緒ある町、ゆっくりと観光を楽しんでほしいおすすめスポットが満載ですよ。
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中世フランスの雰囲気がいっぱい!トゥールのおすすめスポット14選
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1. プリュムロー広場
旧市街の中心的存在「プリュムロー広場」はトゥール観光の拠点ともなる小さな広場。周りはお洒落なカフェやレストランが軒を連ねていて、地元の人や観光客の憩いの場として人気です。近くには大学もあるため学生も多く、天気の良い日などはたくさんの人で賑わいます。特に春先から夏にかけての観光シーズンは、トゥールの街も一層にぎやかになり、この広場もたくさんの観光客で溢れかえります。
周辺には歴史ある伝統的な家屋がそのまま残されているので、街を眺めているだけでも古き良きフランスの雰囲気を十分味わえるスポットです。観光の合間にカフェのテラスでいただくコーヒーは格別。広場にはフランスの食べ歩きの定番クレープのお店もあるので、本場の味を堪能しつつ中世の街並みをのんびり散策してみるのもおすすめですよ。
2. トゥール美術館
トゥール駅から歩いておよそ10分のところにある「トゥール美術館」は、元は大司教館だったものを改装。1910年に観光向けの美術館として開館しました。真っ白で立派な外観はとても美しく、宮殿を思わせます。美術館のすぐ隣にはフランス式の庭園があり、とても大きなレバノン杉がひと際目立っています。暖かい時期には、観光客だけでなく季節の花を楽しむ地元の人たちの憩いの場となっています。
館内にはトゥレーヌ地方から移設された美術工芸品やルーベンス、レンブラント、ドラクロワなど含む15~20世紀の有名な絵画が展示されています。ルイ16世様式といわれる豪華絢爛な内装も必見。天井の細かい装飾や壁に掛かったトゥール名産の絹織り物も素晴らしく、インテリアにも目を奪われます。建物の外観も内部の装飾も美しく観光スポットとして必見の場所です。
名称:トゥール美術館/Tours Museum
住所:18, Place Francis Sicard, 37000 Tours
公式・関連サイトURL:http://www.mba.tours.fr/
3. サン・ガシアン大聖堂
トゥール美術館を出ると、すぐ横に「サン・ガシアン大聖堂」があります。ゴシック様式の代表ともいえるこの建物は、トゥールのランドマークのひとつ。3世紀もの歳月をかけて作られた長い歴史のある大聖堂で、観光客は必ずといっていいほど立ち寄る場所です。建物の前には広場があり、そこから見る姿はとても美しく、その大きさに圧倒される人気の観光スポットです。
内部に入ると、天井の高さに驚かされます。両脇には大きなステンドグラスがいくつもあり、どれも繊細で目を引くものばかり。じっくり見ていると、いくら時間があっても足りないくらいです。このサンガシアン大聖堂には、国王シャルル8世の2人の子供が眠る墓も安置。大理石の棺には、子供2人が横になっている姿が彫られています。フランスの歴史遺産になっていて、トゥール観光には外せない場所ですよ。
名称:サン・ガシアン大聖堂/Saint-Gatien cathedral
住所:Place de la Cathédrale, 37000 Tours,
公式・関連サイトURL:https://www.paroisse-cathedrale-tours.fr/
4. トゥール城
トゥールの中心部にある「トゥール城」は、ロワールの古城のひとつとして知られています。その姿はお城というより貴族のお屋敷といった雰囲気。様々な歴史を見てきたこのトゥール城ですが、2000年まではミュージアム兼200種の魚が鑑賞できる水族館として公開されていました。その後改装を経て現在はジョアン・ミロ、ダニエル・ビュレン、ナダールなどの作品を鑑賞できる現代アートの展示場となっているんですよ。
また城内にはトゥールの歴史を学べる展示コーナーがあり、考古学や歴史についてのビデオ上映や資料・模型などが展示されています。モダンアートとトゥールの歴史、まさに過去と現在が交錯するトゥール城観光。ここでフランスを感じてみてくださいね。
名称:トゥール城/Tours castle
住所:25 Avenue André Malraux, Tours
公式・関連サイトURL:https://www.tours.fr/139-chateau.htm
5. 徒弟制度博物館
トゥールには職人たちの従弟制度(とていせいど)についての博物館「徒弟制度博物館」があり観光スポットとなっています。従弟制度とは中世ヨーロッパにおける職人の弟子入り制度のようなもので、後任の育成と職業的利益を守る目的で形成されました。
この博物館にはフランスの職人が作り出した傑作が集められていて、観光しながらフランスの職人文化を学ぶことができます。今もなおフランス全土で活躍し続けているコンパニオン(職人)たちの最高傑作を一度に鑑賞できる、という貴重な場所です。
歴史や伝統の技術を重んじるフランスならではの博物館で、非常に興味深く美しい作品が数多く展示されています。徒弟制度の博物館は世界で唯一、トゥールにしかありませんよ。トゥール観光の際にはぜひ訪れてみてくださいね。
名称:徒弟制度博物館/Musée du compagnonnage
住所:8 rue Nationale, 37000, Tours
公式・関連サイトURL:http://www.museecompagnonnage.fr/pratique-horairestarifs.html
6. サン・マルタン聖堂
トゥールの中心部からほど近い「サン・マルタン聖堂」。聖人サン・マルタンの墓の上に建てられた聖堂で、トゥールを代表する観光スポットのひとつです。その墓石に触れると病気が治る、といわれるほど信仰を集めたサン・マルタン。彼を祀るためにこの聖堂は5世紀に建てられました。しかしその後の宗教戦争で損壊、19世紀に再建されます。この建物はネオビザンチン様式で建てられていて、大きなドーム型の屋根やアーチ型の窓など、とても精巧なデザインが観光客を圧倒する美しさですよ。
またルネサンス様式の回廊も素晴らしく、ロマネスク様式の大きな2つの塔も観光の目玉。こちらは中世からそのままの姿が残っていて、トゥールにある建物の中でも歴史的に貴重な塔。時計台も当時のままの姿です。サンジャン礼拝堂へと続く通路には数多くの展示物があり、聖堂の歴史を知ることができます。静かで厳かな雰囲気の聖堂はとても心が安らぐ場所。観光客だけでなくトゥールの人びとの心のよりどころとなっています。
名称:サン・マルタン聖堂/Basilique Saint Martin
住所:7 rue Baleschoux, 37000, Tours
公式・関連サイトURL:http://www.basiliquesaintmartin.fr/
7. トゥール植物園
観光客に人気の「トゥール植物園」はトゥールの中心地からアクセスしやすく、とても静かで穏やかな雰囲気。季節ごとに咲く花が違うので、行くたびに違った表情を見ることができます。ここトゥールでも桜は人気で、春先には地元の人たちもお花見をしに訪れますよ。屋内の植物園にはスタッフが常駐。気になることがあればいろいろと説明してもらえるので、観光客でも安心です。
静かな庭園エリアにはベンチが設置されていて、美しい庭園を眺めながらのんびりと自然を感じることができます。また園内にはミニ動物園があるので、子供も大人も鳥を観察したり動物との触れ合いを楽しめますよ。隅々まで整備が行き届いていて、観光の合間にのんびりと休憩するには最適な場所です。
名称:トゥール植物園/Tours Botanical Garden
住所:35 Boulevard Tonnelle, 37000 Tours
公式・関連サイトURL:https://www.tours.fr/services-infos-pratiques/585-jardin-botanique.htm
8. トゥール市庁舎
19世紀から20世紀にかけて建てられた「トゥール市庁舎」は、美しく立派な門構えの建物です。駅から徒歩約5分ほどというアクセスの良さ。目を引く建物でもあるので、観光客が立ち寄ることも多い観光スポットです。近くで見るとあちらこちらに細かな装飾が彫り込まれ、その姿はまるでお城のような風格。屋根の施された細工も素晴らしく、周辺の建物と比較してもその美しさは際立っています。
一階メインホールには文化施設があり、美術や芸術関連の展示などが行われていますよ。観光の途中に立ち寄りやすい場所なので、ぜひその芸術的な建物を間近に見てみてください。
名称:トゥール市庁舎/Tours townhall
住所:3 Rue des Minimes, 37000 Tours
9. レ・アル
「レ・アル」とは、フランス国内の主要な街で見ることができる巨大マーケットのようなもの。トゥールの街の中心部にもレ・アルはありますよ。建物の中に小さな商店がたくさん集まっていて、その街の生活の様子を垣間見ることができる観光スポットとしても人気です。
トゥールのレ・アルでは、主に食料品を扱う店が集まっています。生鮮野菜や魚、肉、パンにチーズなど様々な食材を入手できるため、地元の人で連日にぎわいを見せますよ。活気あふれるローカルな雰囲気です。
特に食材を買う必要がなくても、トゥールの町をより深く知ることができる場所なので立ち寄ってみると楽しいですよ。レ・アル周辺には広場もあり、レストランやアジア食材のお店が集まっているので、周辺を散策してみるのもおすすめ。地元密着な観光ができるのもレ・アルの魅力です。
名称:レ・アル/Les Halles
住所:Place Gaston-Pailhou, 37000, Tours
公式・関連サイトURL:http://leshallesdetours.fr/
10. ヴァルメール城
トゥールの市街中心部から車でおよそ10分の郊外にある「ヴァルメール城」。1948年の火災で焼失し、現在は建物の一部しか残っていません。ですが城の跡地には広大なフランス庭園が造られ、観光客にも人気のスポットになりました。
庭園は大きく分けて4つのエリアにわかれています。中でも「ヴァルメール城を再現した庭」は、当時の城の様子を想像できるように工夫された造りになっていて、観光客にも大人気。随所にはアーティストによる巨大な昆虫のオブジェが置かれていて、まるで絵本の中の世界にいるような気分になります。城跡の中に入ることはできませんが、併設のチャペルは当時のまま残っていて見学も可能です。ルネッサンス様式の装飾が美しいこのチャペルでは、実際に結婚式を挙げることもできるんですよ。敷地内ではブドウが栽培されワインも作られていて、テイスティングもできるので観光客にも大評判。ぜひトゥール市街地から少し足を延ばして観光してみてくださいね。
名称:ヴァルメール城/Valmer castle
住所:37210 Chançay, Tour
公式・関連サイトURL:http://www.chateaudevalmer.com/
11. サン・ジュリアン教会
トゥール市街の目抜き通りナショナル通りのほど近く、ロワール川に架かるウィルソン橋のふもとに「サン・ジュリアン教会」はあります。美しい尖塔が目を引くその教会はひっそりと佇み、トゥールの街並みに溶け込んでいます。観光客はそれほど多くない穴場的なスポットなので、周辺をのんびりと散策するには良い場所です。建物に近づくと、そびえ立つ姿を見上げる状態になります。建物の写真をきれいに撮るなら、反対側のロワール川に近い場所がおすすめ。教会全体の美しい姿を写真に収めることができますよ。
第二次大戦中にはトゥール市街も大打撃を受けましたが、この建物は奇跡的に生き残りました。現在は内部の公開はされていませんが、戦争を生き抜いた貴重な教会。観光の際にその姿を一目見てみてくださいね。
名称:サン ジュリアン教会/St.Julien church
住所:20 Rue nationale, 37000 Tours
12. ホテル・グワン(トゥレーヌ考古学博物館)
トゥールの街にに残されている、とても貴重なルネッサンス様式の建物「ホテル・グワン」は、観光スポットとしても知られています。もともとは中世の屋敷として使われていた建物が、16世紀にルネッサンス様式に立て替えられました。その後第二次大戦中に損壊してしまったために、新たに再建。今ではその一部が正面の部分に残るのみとなってしまいましたが、観光客が写真を撮る人気の場所でいつも多くの人が集まっています。
現在は「トゥレーヌ考古学博物館」としてトゥレーヌ地方の遺跡や歴史資料の展示などがされており、トゥール観光を兼ねてこの地方の歴史を学ぶことができます。先史時代の遺跡からの出土物やフランスで使用されてきた様々な時代の通貨、中世時代の計測器など興味深いものが数多く展示されていますよ。フランスの歴史や文化に触れることができる貴重な場所です。
名称:ホテル・グワン/Hotel Gouin
住所:25, rue du Commerce 37000 Tours
公式・関連サイトURL:http://www.societearcheotouraine.eu/content/168/43/collections/musee-de-l-hotel-gouin
13. トログロディット
「トログロディット」とは岩穴住居のこと。トゥールの市街地からロワール川に架かる吊り橋を渡って対岸へ行くと、白い岩でできた小高い丘があるエリアがあります。そこでは岩を掘って住居やワインの貯蔵庫にしたり、きのこを栽培したりしていているんです。いわゆる観光地ではありませんがその独特な景観を見に観光客が多く訪れます。トゥールに限らずフランス国内のいくつかの場所でみることができる居住形態で、現在もメゾン・トログロディティックと呼ばれる、岩穴住居で暮らす人もたくさんいるんですよ。
室内は冬は暖かく夏は涼しいので、1年中快適な生活を送ることができます。内装は岩肌がむき出しの状態のことが多く、独特の雰囲気。外から眺めることは可能ですが、一般の住居なので中へ入ることはできませんよ。観光地が集まったトゥールの中心部とは全く違った雰囲気を楽しんでみてくださいね。
名称:トログロディット/Maison Troglodytique
住所:Tours 郊外
公式・関連サイトURL:https://www.amboise-valdeloire.com/preparer-mon-sejour/visiter/sites-troglodytiques/
14. ナショナル通り
トゥールの街中を通るひときわ大きな通りが「ナショナル通り」で、市庁舎からロワール川へとまっすぐに伸びています。トゥール観光には外せない大通りですよ。市庁舎側はバスかタクシー、または警察なのどの特殊車両しか通れないようになっています。そのため交通量が少なく、トゥールの人たちはインラインスケートを楽しんだりと、この場所をのびのびと有効に使っているようです。
通り沿いには様々なショップが並び、たくさんの買い物客でいつも賑わっています。観光客向けというよりは、トゥール市民が週末などに買い物を楽しむために訪れる場所といえますね。混んでいるショップは地元の人も御用達のおすすめ店なので、おみやげを買うお店選びの参考にもなりますよ。観光の合間に、地元の人になった気分を味わいながら買い物を楽しんでみてくださいね。
名称:ナショナル通り/National Street
住所:Rue Nationalle, Tour
◎まとめ
ロワール地方の古城めぐり拠点として知られる古都トゥール。小さい街の中にたくさんの歴史的に重要な建物が集中していて、少ない時間でも主要のスポットはすぐに見て回ることができます。小さいながらもかつて首都だっただけあり、街並みや観光スポットはどこも風格十分!ぜひトゥールを観光してフランスの様々な表情を発見してみてくださいね。