フランスで大人気!住みたい町上位にあがるナントのおススメ観光スポット

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フランスで大人気!住みたい町上位にあがるナントのおススメ観光スポット

フランスでかつて貿易、造船業において栄えたロワール川沿いの町ナントは、「現代アートの町」として生まれ変わった人気の観光地です。芸術・文化の町として高く評価され、近年ではフランス人が選ぶ「最も住みたい町」の上位にランキングされるほど。歴史上ではフランス王アンリ4世が信教の自由を認めた「ナントの勅令」で有名ですが、観光スポットとしては中世ブルターニュ公領時代の名残も多数ありますよ。パリのモンパルナス駅からTGVで約2時間で行けますが、日帰りではもったいない!時代の最先端を行きながらも歴史を感じられる、ナントのおすすめ観光スポットをご紹介します!

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フランスで大人気!住みたい町上位にあがるナントのおススメ観光スポット

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1.ブルターニュ大公城

出典: Jean-Pierre Dalbéra

最後のブルターニュ公の住まいで、その後はフランス国王の城だったというブルターニュ大公城。1598年、近代ヨーロッパで初めて個人の信仰の自由を認めた「ナントの勅令」はここで発令されました。今では歴史博物館となり、多くの観光客が訪れています。

博物館には800点以上もの貴重な所蔵品があります。ブルターニュ公国の歴史や、ナントの勅令、植民地貿易や奴隷売買の舞台となった港の歴史、ロワール河口地域の都市開発や港湾事業など。産業に関する資料が展示されていて見応えも十分です。

お城自体も城壁や中庭、お堀や金冠の塔、冠の形の井戸など、観光で見逃せない要素がたくさんありますよ。夜はライトアップされて、日中とは一味違った美しさで観光客を魅了しています。ちなみに、最後のブルターニュ公アンヌ・ド・ブルターニュの銅像は、お堀を渡る橋の前にあるので探してみてくださいね。

2.ジュール・ヴェルヌ博物館

出典: commons.wikimedia.org

読書好きの方はご存じでしょう。『15少年漂流記』『80日間世界一周』などの作者として知られるジュール・ヴェルヌ。実はナント出身なんです。1978年、彼の生誕150周年記念でジュール・ヴェルヌ博物館ができました。

ヴェルヌの自筆原稿や初版本、挿絵やポスター、ヴェルヌが所有していた地球儀やコンパス、さらにノーチラス号の模型やオブジェなどが展示されていて、読書好きの観光客がたくさん訪れています。

まず1階のジュール・ヴェルヌのサロンでは、本人と妻のオノリーヌの肖像が観光客をお出迎え。ヴェルヌの空想力を養った子供時代の品々が展示されている部屋や、ヴェルヌが大好きだった海と船の模型の展示室もありますよ。

手書き原稿など作品に関する展示は地下1階にあります。さらに詳しく知りたければ、地下2階の図書室と視聴覚室でじっくり学ぶこともできますよ。ワクワクさせる空想を後世に残してくれた、ヴェルヌの夢の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

3.サン・ピエール・サン・ポール大聖堂

出典: fr.m.wikipedia.org

ナント観光で外せない観光スポットと言えばサン・ピエール・サン・ポール大聖堂。この大聖堂は1434年に建設が始まり、完成したのは1891年。なんと完成までに457年もかかっているんです!

何度か火事にみまわれたり、戦争で空襲にあったりして崩れてしまい時間がかかったこともありますが、なによりもブルターニュ公国のジャン5世が、公国一の大聖堂を作れと命令したためにこんなにも時間がかかってしまったとか。

ゴシック様式の荘厳な建物で、入口の彫刻がとても繊細。思わず見入ってしまいますよ。翼廊にある白いお墓はブルターニュ公フランソワ2世と、公妃マルグリット・ド・フォアのものです。ルネサンス様式の美しい装飾で作られているこのお墓は、娘のアンヌ・ド・ブルターニュが両親を思って建てさせたといわれています。

4.ナント美術館

出典: commons.wikimedia.org

ヨーロッパ観光で、美術館巡りが好きな方に特におススメなのはナント美術館。19世紀初頭に作られ、外観の彫刻が特徴的です。中は天窓で光を取っていて、柔らかな光が美術品の美しさを増しています。

特に有名な見どころは「夜の画家」として知られるジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品。『ヨセフの夢』『聖ペテロの否認』『老人』の3点を展示していますが、このうち1点は夜の画家にしては珍しく昼の絵なんですよ。どの作品か、探してみてくださいね。

ナント美術館に展示している作品は、アングルの『ド・スノンヌ夫人』、クールベの『麦をふるう女たち』の他、カンディンスキーなど13世紀のイタリア絵画から現代の作品まで幅広い傑作が一堂に会しており、世界中の観光客が訪れています。

作品は日本でも人気が高く、各地で名品展が開催されていますので、本場ナントに観光に行ったらぜひナント美術館で見てくださいね。

5.パッサージュ・ポムレー

出典: commons.wikimedia.org

ナントのショッピング街、クレビヨン通りにあるパッサージュ・ポムレー は、1843年に建てられたアール・ヌーボー様式のアーケードです。高低差9mのところに3階建てで作られているので、階層が段々になっているんですよ。

フランス歴史文化財にも指定されているパッサージュ・ポムレーには、エルメスなど高級ブランドから食器や雑貨、ショコラティエのショップなど、多くのお店が入っているので観光にもお土産探しにもぴったりです。

内装の細かい彫刻にもぜひ注目してくださいね。中央の木製の階段や像が立っている柱が特徴で、アーケードなのにまるで美術館のよう。ナント出身の映画監督、ジャック・ドゥミ作『ローラ』で撮影ロケに使われたことでも有名ですよ。

たしかに映画に出てきそうな素敵な雰囲気の建物。映画ファンにはたまらない観光スポットですね!ナントの歴史的な部分に触れながらショッピングもできて、観光客にとっては一石二鳥です。

6.レ・マシーン・ド・リル

出典: Guilhem Vellut

「普通ではない」アートの町ナントの中でも、「ぶっ飛んでる」という表現がぴったりの観光スポットがレ・マシーン・ド・リル。元々は造船所だったそうですが、今では機械仕掛けの動物を作る工房になっているんです!

技術者や彫刻家、建築家やクリエーターが立ち上げた団体、ラ・マシンによる機械仕掛けの作品の数々は信じられない物ばかり。

ナント出身の作家ジュール・ヴェルヌの発明の世界や、レオナルド・ダヴィンチの機械工学の世界を表現した動物たちのサバンナ、幅50m×高さ28mの巨木のプロジェクト「サギの木」、謎の海底動物など、想像力豊かな作品が作られているところを実際に見ることもできますよ。

レ・マシーン・ド・リルの中でも観光客に有名なのが象のマシーン。鼻から水を吹き出す仕掛けまである象のマシーンには乗ることもできてそのままのナント市内観光へ行けるんですよ!ぜひここでしかできない体験をしてみてくださいね。

7.植物園

出典: commons.wikimedia.org

TGVのナント駅前にある植物園は、とにかくカワイイ観光地!広大な面積の公園はナントの人達や観光客の憩いの場となっています。動物のオブジェや花畑など、よく手入れされた公園で、小さな動物や鳥たちもいるんですよ。

ここまでだったらよくある観光地の公園です。ナントの植物園が他と一味もふた味も違うのは、公園内の植え込み!なんと動物の形に刈り込んであるんですよ。しかもその動物たちがお昼寝をしているのです。鳥やクマ、ヘビや土の中から頭だけ出している動物など、とってもかわいくて気持ちがホッコリするでしょう。

公園内には一休みのためのベンチもちゃんと用意されています。子供用の小さなベンチがあったかと思えば、大きすぎるベンチまで。さすがアートの町!お好みのベンチを見つけてゆっくりしていってくださいね。動物たちと一緒にお昼寝してしまうのもいいかもしれません。

8.リュ・ユニーク

出典: commons.wikimedia.org

ナントの駅のすぐそば、町の観光シンボルとなっている背の高い塔がリュ・ユニークです。この塔は登ることもできるので、高い所から素晴らしいナントの街並みをぜひ一望してみてください。

一見、教会のようなリュ・ユニークはもともとビスケットのメーカー「LU」の工場でした。今では工場は移転していますが、カルチャースペースとなって展覧会やコンサートなどに使われ、地元の人や観光客を楽しませてくれるスポットになっているんです。

リュ・ユニーク中にはお土産のショップがあって、これがまたアートの町ナントらしいもので溢れています。雑貨やアクセサリーなどのオシャレなクリエイターの作品で、個性的なお土産グッズを探すことができますよ。

LUビスケットのデザインのグッズも揃っているので、ナント観光のお土産にオシャレな小物や雑貨をお探しの方はぜひリュ・ユニークに立ち寄ってみてくださいね。

9.日本庭園

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ナントに日本庭園?まさか!と思うますが、フランスのナントに日本庭園があるんです!日本の浮世絵がヨーロッパの美術界に影響を与えたことはよく知られていますが、庭園もフランスに影響を与えているんですね。現代アートがナント観光には欠かせない見どころですが、日本庭園も一役買っているんですよ。

石灯籠に松、池や小川のせせらぎ…ナントで観光しているのにまるで日本にいるようです。しかしよく見ると、灯籠をイメージしたらしき丸いライト、もしかしらた鳥居をイメージしたのかもしれない赤い柱や、何だか少し人工的飛び石、さらに障子のような外壁の小屋など、日本人から見るとちょっと面白い所も。

海外からナントに来た観光客も、ナントに日本庭園があるなんて驚きでしょうね。遠く離れたナントで日本の文化を活かしてくれるとは、嬉しい気持ちになります。まさにクールジャパン!

10.水の鏡

出典: Voyages etc…

アートの町ナントは観光の見所がたくさんあって、つい見とれてしまいますよね。でも、足元にもご注意を!ナントには足元にもアートが潜んでいるんです。街中に突然現れる水たまりのような池のようなアート。それが「水の鏡(Le Miroir d'Eau)」です。

薄さわずか2cmの水が張られた「水の鏡」は周りの建物を反射して本当の鏡のように映し出します。ミストが湧き出ている時間帯と、噴水が出る時間帯があって、様々な顔を見せてくれるので思わずじっと見つめてしますよ。

噴水の時間では縦に並んだ32箇所の噴出口から、高さ1.5mの水が飛び出してきて大人も子供も大喜びです。夜にはライトアップもされて、噴水に様々な色の光が当たって幻想的ですよ。水の鏡の中には入ることもできるのでついつい立ち寄ってしまう観光スポットになっています。

街中すべてをアートにしようというナントは歩いているだけで観光客を驚かせてくれますね。

11.ロワイヤル広場

出典: sylaf

ヨーロッパに観光に行くと様々な広場がありますが、ナントのロワイヤル広場は本当に美しいんですよ。広場を囲む建物が白い壁とグレーの屋根で統一されていて洗練された雰囲気を醸し出しています。車は入れないので広々と使えて、デモ集会やイベントがよく開かれています。

春には音楽祭があって、色とりどりの服を着た地元の人たちの陽気な演奏で観光客も大盛り上がりです。冬はクリスマスマーケットで有名。クリスマス飾りや食べ物の出店がすらっと並び、イルミネーションが素敵なクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれます。

青い御影石で造られた女神の噴水や花壇も美しく、オープンテラスのカフェで観光の一休みにぴったり。ただこの噴水、とても勢いが強いのでそばを歩いているとたまに水がかかることも。それも含めて、楽しめるといいですね。ロワイヤル広場はどの季節に行っても、観光客や地元の人たちを憩いの場として迎えてくれますよ。

12.クレビヨン通り

出典: fr.wikipedia.org

グラスラン広場とロワイヤル広場との間を繋ぐクレビヨン通りはナントの高級ブテイック街として有名な観光スポット。日本でいう銀座に近い存在です。有名ブランドのショップ、宝石店、パティスリーなどがずらりと並んでいてまさに買い物天国。観光客のテンションも上がります!

香水の老舗、ラルティザン・パルフュムールや、パッサージュ・ポムレの入口もクレビヨン通り沿いにありますよ。地元の人たちが「クレビヨンする」と言えば、クレビヨン通りでショッピングするという意味。皆さんも観光に行ったらクレビヨンしてみてはいかがでしょうか。

また、クレビヨン通りのガス灯は、ナントで初めて設置された歴史あるもの。ショッピングをしながらナントの町の歴史を垣間見ることもできます。整然として洗練された美しい通りなので、ショッピングだけでなくのんびり歩きながら、通りの景色を眺めながら観光してみるのもおススメですよ。

13.グラスラン劇場

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ロワイヤル広場から出発して、ナント観光で買い物の中心地であるクレビヨン通りを抜けると、グラスラン広場に到着します。グラスラン広場にはオペラ劇団のアンジェ=ナント・オペラが本拠地とするグラスラン劇場があることで有名です。

劇場は1788年に完成したネオクラシック様式の建物で、1811年にはナポレオンも訪れたという由緒正しいもの。この場所にナポレオンがいたなんて、歴史のロマンを感じてワクワクしますね!オペラに興味のある方、ナポレオンが好きな方には特に外せない観光スポットとなっています。

ナントのアートに興味がある方は、グラスラン広場にある樹木のような形をした街頭を探してみてくださいね。広場を明るく照らす街頭さえも、ただの街頭ではないところがさすがナントです。噴水もあってとても雰囲気がいい広場なので、観光の際はグラスラン広場が入るように劇場を撮るといい写真が撮れますよ。

◎まとめ

町中がアートになっているナントの観光地、いかがでしたか?かつてアフリカ貿易で繁栄したナントは、第二次世界大戦で被害を受けました。ですが、それを免れた魅力ある歴史的建造物が、観光客をひきつけています。そこに現代アートを融合させ、ナントの新しい歴史が作られているところが素晴らしいですよね。ご紹介しきれなかった観光スポットがまだありますので、実際にナントに観光に行ってぜひ確かめてみてくださいね。

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