名称:石見銀山遺跡とその文化的景観(Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape)
住所:島根県大田市大森町
Unesco公式URL:https://whc.unesco.org/en/list/1246
文化庁URL:https://bunka.nii.ac.jp/special_content/hlinkB
島根県の石見銀山は、かつて世界で流通した銀の1/3相当量を産出したといわれる日本を代表する銀鉱山です。戦国時代後期から江戸時代前期にかけて繁栄し、「銀鉱山 石見」という名を世界に轟かせていました。
2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産登録されたのを機に、急速に観光名所としての整備が進められた石見銀山。そんな石見銀山遺跡の見どころ・アクセス等をご紹介します。
目次
【世界遺産】石見銀山遺跡とその文化的景観|歴史・見所・アクセスをご紹介
目次を閉じる
「石見銀山遺跡とその文化的景観」とは?
石見銀山が発見されたのは、鎌倉時代末期。戦国時代中期になって本格的な採掘が始まり、中国地方の大大名だった大内氏が、博多の商人や出雲の銅山経営者などと協力して開発を進めました。銀山の背後には山吹城が築かれ、大内氏や毛利氏、尼子氏といった戦国大名の間で熾烈な銀山争奪戦が繰り広げられていきます。
大森銀山や佐摩銀山とも呼ばれ、繁栄を極めた石見銀山。16世紀後半からヨーロッパとの間で貿易が活発になると、銀は日本の主要な輸出品となりました。
しかし江戸時代末期には銀はあらかた掘りつくされてしまい、明治に入ると銅など他の鉱物の採掘にシフト。そして昭和18年(1943年)に坑道が水没する事故が発生し、採算のとれる鉱床がもう無いとして閉山となりました。
世界遺産の登録対象には、坑道など直接的な銀山遺跡のほか、麓の大森の街並みや、銀の積出港であった温泉津(ゆのつ)地区も含まれています。
石見銀山遺跡へのアクセス
石見銀山遺跡へは、JR山陰本線大田市駅から、大森代官所跡や世界遺産センターまでのバスが出ています。
出雲空港からは、連絡バスで出雲市駅を経由する必要があります。温泉津の重要伝統的建造物群保存地区 へは、大田市駅から6駅の温泉津駅が最寄りです。
車の場合は、駐車場からの移動方法と混雑具合によって、3か所の駐車場から選んでください。石見銀山ではマイカー規制されているため、車で集落を巡ることはできません。
・大森代官所前駐車場
・石見銀山公園駐車場
・石見銀山世界遺産センター駐車場
街並み地区や遺跡観光は、徒歩、レンタサイクル、ぎんざんカート(電動ゴルフカート型車両)で巡ります。
名称:石見銀山周辺の観光MAP
PDFファイル:https://ginzan.city.oda.lg.jp/wp-content/themes/official_site/images/highlight/pdf/IwamiGinzanWalkingMap20230204_1.pdf
名称:ぎんざんカート(石見銀山グリーンスローモビリティ)
URL:https://www.ginzan-wm.jp/purpose_post/ginzancart-gsm/?parent=ooda
「石見銀山遺跡とその文化的景観」おすすめポイント①:坑道を見学しよう
石見銀山には「間歩(まぶ)」と呼ばれる坑道がたくさん残っていて、その数は600にも及ぶといわれています。そのほとんどが縦90cm・横60cmほどの小さなものですが、なかには規模の大きなものもあります。
せっかく鉱山跡を訪れるからには、やはり内部を見てみましょう!いつでも誰でも見学可能なのは、石見銀山資料館から歩いて行ける龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)です。
また、ガイドと巡る石見銀山世界遺産センター発の「石見銀山 大久保間歩 一般公開限定ツアー」が、金・土・日・祝日・GW・お盆期間に催行されています。ツアーは予約が必要ですが、当日に空きがあれば飛び入り見学も可能ですよ。
名称:龍源寺間歩
公式・関連サイトURL:https://www.kankou-shimane.com/destination/20238
名称:石見銀山 大久保間歩 一般公開限定ツアー
公式・関連サイトURL:https://www.iwami.or.jp/ginzan/
「石見銀山遺跡とその文化的景観」おすすめポイント②:大森の町並み
大森の町並みゾーンは、代官所や役人屋敷、銀山経営に携わる商人の屋敷をはじめとして、銀山にかかわる多くの人たちが行き交っていたところ。最盛期には、銀山坑道まで雨に濡れることなく軒下を歩いて行けたというほど、たくさんの家屋が立ち並んでいました。
今でも、役所を利用した資料館や山奥とは思えないほど豪奢な商家、宿場の面影を残す家々に過酷な鉱山の環境下で亡くなった鉱夫たちを弔う寺社仏閣などが残っています。端から端まで、ざっと1kmは世界遺産の町並みが続き、散策を楽しめます。
「石見銀山遺跡とその文化的景観」おすすめポイント③:温泉津温泉
石見銀山遺跡からやや離れた「温泉津(ゆのつ)」は、産出された銀の積出し港として栄えていました。実際の船着き場は、温泉津市街から少し離れた沖泊。かつての搬出路や監視に使われていた鵜丸城跡などがあります。
温泉津自体は、その名の通り温泉の湧くところで、今ではむしろ落ち着いた温泉街として知られています。とくに共同浴場の「薬師湯」は、日本温泉協会の新基準による審査で全項目オール5の最高評価を得ているんですよ。世界遺産観光の後は、天然かけ流しの温泉にゆっくり浸かって旅の疲れを癒すというのも良いですね。
名称:薬師湯 温泉津温泉
住所:島根県大田市温泉津町温泉津
公式・関連サイトURL:https://www.yunotsu.com/
◎「石見銀山遺跡とその文化的景観」まとめ
石見銀山遺跡とその文化的景観をご紹介しました。ヨーロッパとの貿易を促進した石見銀山は、東西交流の歴史において欠くことのできない存在として、世界遺産に登録されています。
世界遺産に登録されたことにより、それまで日本人があまり注目していなかった価値に気づかされるというのも興味深い経緯です。ただ単に銀を掘っていた場所というのではなく、この記事を参考に、ぜひ西洋と東洋の結びつきの歴史として、世界遺産石見銀山を訪ねてみてください。
国内のエリア一覧
海外のエリア一覧
カテゴリー一覧
skyticketで最安値を確認!
-
航空券
-
レンタカー
-
ホテル