名称:レッド・フォートの建造物群
住所:Shahjahanabad, New Delhi, India
公式・関連サイトURL:http://asi.nic.in/asi_monu_tktd_delhi_redfort.asp
インドのオールドデリーにある世界遺産「レッド・フォート建造物群」。あのタージ・マハルを建てたムガール朝の皇帝「シャー・ジャハーン」によって建てられた、赤い砂岩でできた城塞です。首都であるデリーからのアクセスも良いため、ツアーなどに組まれることも多く個人旅行でも比較的立ち寄りやすいインドの世界遺産。真っ赤な岩でできた巨大な城は迫力満点!まさに観光にピッタリなスポットですよ。ここでは世界遺産「レッド・フォート建造物群」についてご紹介しましょう。
目次
デリーにある赤い城!インドの世界遺産「レッド・フォート建造物群」
レッド・フォートの建造物群とは
世界遺産「レッド・フォート建造物群」、インドではヒンドゥー語で赤い城を意味する「ラール・キラー」という名で呼ばれています。ムガル朝は最盛期、北インド一帯を支配下に置くほどの大帝国でした。当時皇帝であったシャー・ジャハーンはアーグラにあった都を現在のデリーの場所に移し、自らの名前を冠した「シャー・ジャハナード」という新しい都をつくります。そのシャー・ジャハナードでの皇帝の居城として、新たに建設されたのが「レッド・フォート建造物群」というわけです。
イスラム教の聖典「コーラン」に描かれた楽園を具現化したといわれる壮麗な城で、内部などはかつて皇帝の居城らしく色とりどりの色が塗られ、金や宝石などで装飾された部分もありました。現在は見る影もなく、どこも素材である砂岩がむき出しになった状態です。しかし壁や天井などに施されたペルシャ・ヒンドゥー・イスラムなどの様式が入り混じったムガル式の彫刻などは当時の栄華を感じさせ、思わず見入ってしまう素晴らしさですよ。
レッド・フォートの建造物群へのアクセス
世界遺産「レッド・フォート」へのアクセスは、首都デリーに位置しているだけあり非常に良いです。
地下鉄ならチャンドニー・チョウク(Chandni Chowk)駅から、徒歩で約15分ほどで到着します。
レッド・フォートの建造物群のおすすめポイント①:ラホール門とチャッタ・チョウク
世界遺産「レッド・フォート」のメインゲートといえるラホール門。約8メートルもの城壁に造られている門は迫力満点です。両サイドの8角形の塔などに施された精巧な彫刻にも注目。
そしてラホール門の先にあらわれるのがチャッタ・チョウクという屋内市場。かつては宮廷の外に出ることのできない女官たちのためのお店が並ぶ市場でした。現在は観光客向けのお土産物屋さんがほとんどです。場所柄リーズナブルとはいえないお値段ですが、小さいながらも色々なタイプのお店がある市場です。観光のスケジュールの都合でお土産を買う時間が無い場合など重宝しますよ。
レッド・フォートの建造物群のおすすめポイント②:貴賓謁見殿(ディワーニ・カース)
出典: TANAKA Juuyoh (田中十洋) / flickr
赤い城塞の名の通り、赤い砂岩でできた建造物が印象的な世界遺産「レッド・フォート」。しかし建物によっては異なる素材を用い、ガラリと違った雰囲気を演出しています。
レッド・フォートの中庭にある、貴族や外国の大使などの要人との謁見の場としてつくられた貴賓謁見殿(ディワーニ・カース)は白い大理石がベース。かつては銀で装飾された天井に純金の玉座が置かれていたという豪華絢爛な場所。いまは金銀の装飾はありませんが、それでも充分にゴージャスな造りで訪れる者の目を楽しませてくれます。
◎まとめ
世界遺産「レッド・フォート建造物群」をご紹介しました。ムガル朝最盛期の皇帝で「タージ・マハル」を作ったことでも知られる「シャー・ジャハーン」が築いた赤い城は、350年以上の時が経った現在も強烈な存在感を持っています。ニューデリーからのアクセスの良さも魅力的。ぜひインドを代表する世界遺産「レッド・フォート建造物群」を鑑賞しに訪れてくださいね。