クレオパトラも愛したアレキサンドリア お勧め観光スポット15選!

クレオパトラも愛したアレキサンドリア お勧め観光スポット15選!

エジプト第二の都市、人口約430万人のアレキサンドリアは地中海に面した美しく華やかな町です。プトレマイオス朝の首都となり、クレオパトラが愛した町としても知られています。

ギリシャ・ローマ時代の名残を感じる事ができ、イスラームの文化も根付いているコスモポリタンな町アレキサンドリア。コルニーシュに並ぶ豪華ホテルに滞在して地中海リゾートを楽しむ?トラムに乗って庶民的な町を散策する?楽しみ方が色々あって迷ってしまいそう!そんなアレキサンドリアのお勧め観光スポット16選をご紹介します!

目次

クレオパトラも愛したアレキサンドリア お勧め観光スポット15選!

目次を閉じる

1:新アレキサンドリア図書館

最大かつ最高の学術機関であった古代アレキサンドリア図書館があった場所に、その喪失から1500年以上経った2001年にオープンした新アレキサンドリア図書館は、アレキサンドリア自慢の新しい観光スポットです。

円柱が地面に埋もれているような何とも斬新なデザインが目をひきます。巨大な建物内には、プラネタリウムや考古学博物館まで入っていて見所がいっぱいです。アレキサンドリア市民にも、観光客にも大人気のスポットなので、外観だけでも見学に行ってみて下さいね。

2:考古学博物館(新アレキサンドリア図書館内)

世界初の「図書館の中にある考古学博物館」として、アレキサンドリア市民を驚かせたのがこちらの考古学博物館!新アレキサンドリア図書館の建設現場から出土された遺跡物をほかの博物館に持っていくのではなく、発掘現場で展示する事に意義があるのではないか、という考えから考古学博物館の創設が決まりました。最初の発掘は1993年から1995年で、モザイク画を含む古代宮殿跡が発見されています。

もちろんほかにもたくさんのコレクションがあり、古代ファラオの時代からイスラーム時代まで、その展示数は1079点にも及びます。展示方法や照明に最新技術を駆使した近代的な考古学博物館は、必見の観光スポット。時間をかけて巡りたい博物館です。

3:アレキサンドリア国立博物館

アレキサンドリアの歴史を学べる国立博物館は、市の中心地にある有名な観光地です。アル・サード・バッシーリ・パシャ宮殿を利用した3階建ての建物で優雅な雰囲気の中で見学できます。

内部はエジプトの時代別に展示されていて古代エジプト時代、ギリシャ、ローマ帝国時代、イスラーム時代とそれぞれに興味深い展示物があり、中でもアレキサンドリアの海底から引き揚げられた数々の遺物は必見です。比較的空いているのでゆっくりと見学できますよ。入り口で申告すると写真撮影が可能なのも嬉しいですね。

4:カタコンベ

アレキサンドリアのカタコンベは1世紀から2世紀のローマ時代に作られた物で、岩をくり抜いて30mの深さまである地下三階建ての共同墓地です。イエスキリストが磔刑にあった後、まだキリスト教は公認されず厳しい迫害を受けていました。その頃に迫害から逃げて来たキリスト教徒は、地下墓地で密かに礼拝し、伝道を行い、信者が亡くなるとこの墓地に葬ったと言います。

薄暗い中を進むとらせん階段があり、途中には小部屋があったり、石棺が置かれている場所もあります。ハイライトの礼拝堂にはギリシャ神話に出てくる蛇女メドゥーサのレリーフと、エジプトのアヌビス神を中心にミイラづくりの儀式が極彩色で壁面に描かれています。アレキサンドリアだから見ることができるローマとエジプトのミックス。歴史の一ページを知る場所として観光する価値のある場所と言えますよね。

5:ローマ円形劇場

アレキサンドリアは、あの有名なクレオパトラの死後、2世紀に入りローマ帝国の属州になりました。あまり多くは残っていないローマ時代の遺跡ですが、このローマ円形劇場には大理石でできた観客席があり、戦車競技を応援する人々を描いた壁画やモザイク状の床を持つ広場などを見ることができます。世界のあちこちの観光地で見るローマ時代の遺跡で必ず目にするのが円形劇場ですよね。そして今なお発掘作業中である共同浴場の遺跡も劇場のすぐそばにあり、アレキサンドリアの人気観光地になっています。

あまり知られていませんが、円形劇場の東側には、孔雀、鳩、ウズラなど鳥の絵をモチーフにしたモザイク画で飾られた床のある2世紀頃の邸宅が残されていて、「鳥の館」と呼ばれています。モザイク画に興味のある方は必見です。

6:グレコローマン博物館

アレキサンドリア市中心に位置するグレコローマン博物館は、歴史のある博物館で今も昔も変わらぬ人気の観光地になっています。ネオクラッシクな真っ白な外観にはギリシャ語で博物館を意味するMOYXEIONという文字が刻まれていて、ここがギリシャ・ローマ時代の遺物の宝庫だと言う事を物語っています。

27の部屋に展示されているほとんどが末期王朝時代からローマ時代にかけての遺物で、古代ギリシャの彫像、ローマ皇帝の胸像、石棺、ミイラ、初期キリスト教の工芸品などで、エジプトに2000年以上続いたギリシャ、ローマ時代の歴史を紐解く大切な物ばかり。クレオパトラ7世やユリウス・カエサル、アレキサンダー大王が見たものが目の前に、それも発見されたその地で見られるなんて贅沢ですよね。

7:ポンペイの柱

小高い丘の上に、そびえたつ1本の巨大な柱。ここがアレキサンドリアへの観光客が必ず訪れるポンペイの柱です。この柱は名前が記されているローマ皇帝ディオクレティアヌスを称えるために造られたという説と、セラペウムに付属する図書館を支える400本の柱のうちの1本であったという説などがあります。

住宅街の中にあるので周りの景色とはミスマッチな感じが面白い、絵になる景色なのは間違いないですね。

8:セラぺウム遺跡

ポンペイの柱とともに、ぜひ観光してほしいのがセラぺウム遺跡です。実はこのポンペイの柱がある丘には、紀元前3世紀頃のセラピス神に捧げられた神殿であるセラペウムが建てられていたのですが、391年にキリスト教徒に破壊され、今はポンペイの柱一本のみが残されていたのです。

近年発掘が進んで、セラぺウムの遺跡として公開され、また柱の地下部分も見学できるようになりました。通路には謎のくぼみが沢山あり、ここにはパピルスの文書を保管していたとか、聖なる鳥や動物を奉納していたとか、遺骨置き場だったとか、いまだに解明はされていません。ミステリーハンターになった気分で観光してみましょう!

9:カイトベイ要塞

古代の世界七不思議というのを聞いた事がありますか?その七つのうちの一つが「アレキサンドリアの大灯台」です。プトレマイオス王朝時代には港湾都市アレキサンドリアとして発展を遂げていました。その象徴として港の入り口に建てられたのが、高さ130mもの巨大なアレキサンドリア大灯台でした。約1000年近く海上を照らし続けた大灯台も、14世紀の大地震により倒壊してしまい、その後は伝説として語り継がれるのみになったのです。

カイト・ベイ要塞は、廃墟となっていた大灯台の建材を再利用して、大灯台の跡地に建てられた城塞です。アレキサンドリアの一番有名な観光スポットで、地中海の青と砂色のカイトベイ要塞との美しいコントラストの写真を撮りに多くの観光客が訪れています。中には海洋博物館もあるので、お見逃しなく。

10:アブ・ミーナ遺跡

アレキサンドリアから南西に50kmにある有名観光地、アブ・ミーナをご紹介します。ローマ帝国によるキリスト教弾圧の時代に死刑になった聖メナスゆかりの地で、聖メナスの埋葬された墓地の周辺から湧き出た水で病気が治ると言われ、5.6世紀頃のキリスト教徒の巡礼地となっていました。巡礼者達は、奇跡の水をテラコッタの壺に入れて持ち帰っていたそうで、聖メナスと2頭のラクダの柄の押し印がついた持ち帰り用の壺が多く発掘されていて、カイロのコプト博物館やアレキサンドリアのグレコローマン博物館に展示されています。

そしてこちらは1979年に登録された世界遺産なんです!廃墟のように見えますが、巡礼者用の宿泊施設やバジリカ、公衆浴場の土台などがたくさん残されています。日本からの観光客は少ないですがお勧めの観光スポットです。

11:アブル アッバースモスク

アブル・アッバースモスクは、カイトベイ要塞の近くにありアレキサンドリアで最大のモスクです。4つの大きなドームと高いミナレットを持ち、そのドームに施された美しいアラベスク模様が特徴です。この敷地内に埋葬されたアンダルシアの長老の追悼の為に1775年に建てられました。外壁は白い壁面を透かし彫りのようにしてあり細工が素晴らしく見ていて飽きません。中央ドームには窓が開けられていて、外からの光が天井の模様を綺麗に映し出していて見事です。

広い礼拝堂には絨毯が敷き詰められ、アレキサンドリア市民が礼拝にやって来るだけではなく、コーランを読んだり物思いに耽ったりできる静かな空間になっています。

イスラーム教徒でなくても内部の見学はできますが、男女は入り口が別になっています。また、半そで短パンなど露出の多い服装は避けて下さいね。なお、一日五回ある礼拝の時間帯には観光客は入場できないのでご注意下さい。

12:モンタザ宮殿

アレキサンドリアの中心地から海岸沿いを行くと、海を見下ろす高台に見えてくるのがモンタザ宮殿です。1892年に王族の夏の宮殿として、アッバース二世により建てられました。内部は美術館になっていますが一般には公開されていません。イタリアのフィレンツェにあるベッキア宮殿を参考にし、オスマントルコ風のテイストもミックスしたという凝ったデザインが特徴的です。

宮殿内には入れませんが、庭園は有料で公開されているので、地元の人にも観光客にもとても人気がある観光地になっています。広大な敷地にはホテルやレストランもあり様々な植物が植えられていつもきれいに保たれているので、休日にはピクニックをする家族連れで賑わいます。もちろん地中海に面しているのでビーチもあり、観光用のボートもあるので一日中楽しめる素敵な場所です。

13:ロイヤルジュエリー博物館

アレキサンドリアの遺跡巡り観光にちょっと疲れた時にお勧めなのが、ロイヤルジュエリー博物館です。1920年、モハメッド・アリ朝のプリンセスファトマのために建てたれたヴィラの装飾を見るだけでも価値があります。ステンドグラスが好きだったのか、あちこちに美しくエレガントな雰囲気のステンドグラスの装飾が施されているのが印象的です。

展示されているのは、革命時に王家がエジプトに残していった品々で、その豪華なコレクションには驚かされます。ダイヤモンドが散りばめられたティーカップ、ティーポット、時計、オルゴールなど様々な日用品、園芸用品にまでダイヤモンドを散りばめていたという贅沢ぶりは必見です!内部は写真撮影が禁止されているので、目に焼き付けて帰りましょう。

14:コルニーシュ

アレキサンドリアで忘れてはいけない観光スポットは、コルニーシュと呼ばれる海岸通りです。西はアガミービーチから東はマーモウラビーチまで、15キロ以上の海岸線が続いていて、いつも大勢の観光客や地元の人で賑わう通りです。アレキサンドリアの人気ホテルやお洒落なレストランのほとんどはコルニーシュ沿いにあります。ジョギングやウォーキングをする人、テトラポットに座っておしゃべりをする若者達、老舗の喫茶店でおしゃべりに興じるお年寄りたち。ホテルのバルコニーから眺めるだけではなく、ぜひ散歩を楽しんでくださいね。

スタンレー湾にかかる全長400mのスタンリー橋は、コルニーシュの一番人気スポットです。この橋から見るサンセットは、アレキサンドリア観光の思い出になるでしょう!

15:マンシェイヤスーク

最後にご紹介するのは、アレキサンドリア市民御用達のスーク(市場)です。観光化されていない、地元の人が集まる市場を覗くのが好き、という方も多いのでは?マンシェイヤスークはそんな方におすすめのスポットですよ。

観光客でも買いやすい物と言えばフルーツ!夏場ならマンゴーが一押しです。値札は1キロの値段がついていますが、量り売りなので一個からでも買えますよ。

◎まとめ

いかがでしたか?アレキサンドリアへのアクセスは、カイロから車で約3時間、列車だと2~3時間です。国際空港もあるので乗り継ぎで直接アレキサンドリアへ入ることもできますね。カイロから近い事もあり、学校が夏休みに入るとエジプト人の家族連れが押し寄せてビーチは人だらけになります。

静かなアレキサンドリアを楽しみたい方は、6.7.8月を避けるのが賢明かも知れません。エジプトなのにエジプトっぽくない、ヨーロッパの雰囲気も漂う魅力溢れるアレキサンドリア観光に行ってみませんか?

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

アレクサンドリア(エジプト)(アレキサンドリア)でおすすめの記事

アレクサンドリア(エジプト)(アレキサンドリア)のアクセスランキング