文化の入り混じる歴史都市!イタリア、トリエステの観光地11選

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文化の入り混じる歴史都市!イタリア、トリエステの観光地11選

イタリアの北東部にあるトリエステは、アドリア海に面した坂の多い町で、スロベニアとの国境にあります。歴史的な建築物も多く、第一次世界大戦までは長らくオーストリア=ハンガリー帝国の統治下だったため、その影響を受けた所も多く、特に文化人が愛した歴史的カフェの並ぶ街が形成され、カフェ巡りはトリエステ観光で人気の一つです。今回はそんなトリエステの観光スポットをご紹介したいと思います。

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文化の入り混じる歴史都市!イタリア、トリエステの観光地11選

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1.ミラマーレ城

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トリエステ中心部から北西に8kmほど行った海岸沿いに建つのがミラマーレ城です。トリエステから少し離れているものの、有名な観光スポットでいつも観光客で賑わっています。

19世紀に建てられたミラマーレ城は、外壁が白く美しいことから「白亜の城」として知られています。庭園や温室も素晴らしく、植物好きにはたまりません。また、城の内装は重厚で赤を基調とした豪華な造りになっていて、こちらも見応えがありますよ。

2.イタリア統一広場

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トリエステ中央駅から海沿いに徒歩10分ほどのところにあるのが、イタリア統一広場です。年末のカウントダウンなど、トリエステの大きなイベントはすべてこの広場を中心に行われます。

この広場はトリエステで一番大きな広場で、周囲を市庁舎や州庁舎、旧ローイド・トリエスティーノ宮殿などの立派な建築物が囲んでいます。細かな装飾が施された建物群は美しく、特に州庁舎は黄金の装飾が、陽が当たると輝いて、とても素晴らしいですよ。また、市庁舎の正面にあるバルコニーは、かつてムッソリーニが演説した時に使われたもので、今も残っています。

夜になると下からライトアップされ、規則正しく並んだ広場の車止めは、青のライトが付き、見応えがあります。観光客にもとても人気のスポットとなっており、特に夏の夜などは、地元の人もこの広場に集まってきて、ライトアップを楽しんでいます。

3.サン・ジュスト大聖堂

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サン・ジュスト大聖堂は、横に建つサン・ジュスト城とともにトリエステを代表する観光スポットとなっています。トリエステのシンボル的な存在で、外見は石造り建物で、中にはモザイクの装飾が施されており、一見の価値がありますよ。

大聖堂は、ロマネスク様式の2つの聖堂が合体したもので、正面にはバラの形をした窓がはめ込まれています。内部の天井には、フレスコ画が描かれており、鮮明に残っていて見応え十分。さらに床のモザイクとマッチし、厳かな雰囲気を作り出しています。また、城の内部や広場からはトリエステ市内が一望でき、絶景を楽しめます。

4.カナル・グランデ

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トリエステ中央駅から徒歩10分ほどのところにある運河がカナル・グランデです。近くには教会や寺院などの観光スポットもたくさんあるので、訪れやすい人気のスポットです。運河沿いにはレストランやショップ、カフェが立ち並び、多くの観光客を魅了しています。

トリエステはカフェ文化の歴史が古く、有名エスプレッソメーカーのilly(イリー)の本社もトリエステにあるなど、カフェの街としても知られています。疲れた時は、地元の美味しいカフェで一息つくのもおすすめですよ。また、夜になると周囲の建物がライトアップされ、運河沿いの街路灯の暖かい色の光とともに水面に映る景色がとてもロマンチック!昼と夜で違う景色を楽しむのもいいですね。

5.ローマ劇場

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ローマ劇場は、サン・ジュスト城のある丘の麓にある古代遺跡です。トリエステの歴史を感じられるスポットになっているため、ぜひサン・ジュスト城と併せて訪れみてください。劇場としては小規模ですが、半円形の石段や舞台、柱などが残っており、ローマ時代の面影が残ります。特に観客が座る石段は、綺麗な状態を保っており、見ごたえもありますよ。また、夜にはライトアップされ、素晴らしい雰囲気が楽しめます。散歩がてら、観光するのにぴったりの場所ですよ。

6.自然史博物館

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自然史博物館では、類人猿からの人類の化石や水陸生物の剥製や骨格標本、虫の標本などが展示されています。注目すべきは、イタリアで最大の完全体の恐竜の化石アントニオです。クジラやゾウなどの巨大動物の標本もあるので、恐竜の大きさがより実感しやすいですよね。小さな子どもにも理解できるよう、わかりやすい展示がされているので、親子でも楽しめるスポットになっていますよ。

7.リジエラ・ディ・サン・サッバ

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リジエラ・ディ・サン・サッバは、ナチスの占領時代に使われていた強制収容所で、現在は博物館となっています。収容所は、もともと精米所として建てられましたが、ナチス軍によって強制収容所として機能した後、難民収容施設として使用されました。その後修復が行われ、現在ではナチスの行った悲惨な行為を後世に伝えています。施設はあまり手が加えられておらず、当時の姿がリアルに伝わります。

8.ヴェルディ劇場

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ヴェルディ劇場は、オーストリア統治下の1801年に創設されてから現在まで、トリエステの文化イベントの中心となっています。ヴェルディ劇場は、とても有名な観光スポットとして知られており、イタリア国内はもちろんのことイタリア国外からもたくさんの観光客が訪れます。現在でも、オペラやバレエ、室内楽や交響楽のリサイタルも上映されているので、ぜひ素晴らしい劇場で素晴らしい公演を体験してみてはいかがでしょうか。

また、ヴェルディ劇場の見どころは公演だけではありません。公演前後には、ぜひ劇場の建物や室内装飾をじっくりと鑑賞してください。建物の正面を見れば、ペディメントのある窓や付柱、柱頭などの細かな装飾が印象的で、上演ホールのシャンデリアや天井のフレスコ画、豪華に飾られたボックス席など、内装も息をのむ美しさ。そのほかにも、上品なロビーや大理石の壁、金箔の装飾なども注目してみてくださいね!

9.至聖三者聖スピリドン・セルビア正教会聖堂

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至聖三者聖スピリドン・セルビア正教会聖堂は、先ほど紹介したカナル・グランデのすぐ近くにあります。青い屋根と黄金の壁画といった特徴的な外観を持つセルビア正教会で、カトリックの教会とは雰囲気が異なります。外観も美しいですが、内部も圧巻。高い天井には夜空のような青色の中に星が描かれ、それを縁取るように金を基調とした装飾や絵画が施されています。金の装飾はカトリックの教会では、あまり使用しないので、この点にも注目です。

トリエステは、オーストリア=ハンガリー帝国に統治されていた時代に、西欧と中欧との文化交流の地点であることから、宗教の自由が認められていました。その名残で、様々な宗教施設が現存しています。こういった歴史的背景から、トリエステは他のイタリアの都市とは違った雰囲気の街となり、観光客にはその多様性が魅力となっています。他の教会と建物や絵画などを見比べながら、観光してみても楽しめますよ。

10.ジガンテ鍾乳洞

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ジガンテ鍾乳洞は、トリエステ中心部からバスで30分ほどのところにある巨大な地下鍾乳洞です。観光客が入ることができる洞窟としては世界最大で、ギネスにも登録されています。洞窟内の最も広い空間は、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂がそのまま入るほどの大きさがあり、長さ170m、幅76m、高さ98mもあります。意外と知られていませんが、他では見られないような圧巻の景色が見られるトリエステの隠れた観光スポットです。

ガイド付きのツアーでのみ、中を見ることができ、1時間ほどで洞窟内部を探検します。100mほど地下にあるため、気温は常に10度ほどしかありません。夏でも長袖の洋服がないと凍えますので持って行ってくださいね。また、現在も地質調査が行われ、内部も整備されているので歩きやすくなっています。見事な鍾乳洞がある巨大な洞窟は、想像を絶する光景ですので、ぜひトリエステ観光に加えてみてくださいね。

11.アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ

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アクイレイアは、トリエステから列車で約1時間のところにある町です。その遺跡地域と総主教聖堂バジリカが1998年に世界遺産に登録されました。総主教聖堂バジリカとは、総主教聖堂の大聖堂のことで、中世からこの地方で地位を保っていたアクイレイア総大司教が建てたのが始まりです。バジリカの床下から発見された、床一面に施された4世紀のモザイクは、壮大な中にも面白さがあり、ぜひ観光してもらいたい場所です。

このモザイクは、落ち着いた色彩で、海を渡る人とともに、魚やタコなどの海の生物がたくさん描かれています。教会や大聖堂にある絵は、時に難しく、知識のない人にとっては退屈に感じることもありますが、このモザイクは、楽しませてくれますよ。また聖堂以外にも、遺跡や考古学博物館があるので必見。トリエステからは少し離れていますが、観光に加えたいスポットです。

◎まとめ

トリエステの代表的な魅力あふれる観光地を11ヶ所ご紹介しました。どこも魅力的なスポットばかりなので、ぜひ観光してみてくださいね。トリエステには、鉄道のほかに空港もあるので、日本からはドイツやイギリスなどヨーロッパの主要都市を経由して行くことができます。歴史的なスポット巡りやカフェ巡りなど、異色のイタリアとも言われるトリエステ旅行では、ここでしか味わえない思い出をつくってくださいね!

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