自然と文化と歴史と美食!アダナお勧め観光スポット13選

自然と文化と歴史と美食!アダナお勧め観光スポット13選

地中海南東部に位置する、トルコで5番目に大きい都市アダナ。産業も農業も盛んな商業都市としてトルコの経済の重要な役割りを果たしています。あまり観光地としては知られていませんが、トルコ国内では「食の街」として一目置かれるこのアダナにはトルコ人に大人気の名物料理が沢山あります。その中でもピリっと辛味の効いたアダナケバブと、独特の酸味がクセになるシャルガムという不思議な飲み物のコンビが有名で、アダナを訪れるのなら必ず一度は味わってみてください。
温暖な気候のため果物も豊富でとても美味、特に柑橘系は至る所で栽培されています。アダナ原産のアプリコットもお薦めです。そんなアダナのお勧め観光スポット11選をお届けします!

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自然と文化と歴史と美食!アダナお勧め観光スポット13選

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1.サバンジュ中央モスク

出典: commons.wikimedia.org

アダナ中央公園の中に建てられたサバンジュ中央モスクは、面積6600m3(約2000坪)で、一度に28500人が礼拝出来るトルコで3番目の大きさを誇るモスクです。
イスタンブールのブルーモスクを模して作られたため6本のミナレットがあるのも印象的。この6本のミナレットのうち建物を取り囲む4本は高さ99m、残りの2本は75mの高さを誇ります。1998年完成で、比較的新しいモスクなので空調やミナレットに登るエレベーターなどは最新の技術を利用した近代的な設備ですが、内装はオスマントルコ時代のモスクのデザインを採用しています。
アダナ出身のサバンジュ一家は航空会社や銀行、多数の企業を所有する大財閥です。このサバンジュ財団がアダナ市へこのモスクを寄贈したためサバンジュ中央モスクという名が付けられました。
モスクを見学する時は露出の多い服はNGです、女性は髪を覆うスカーフなどを用意して下さいね。

2.石橋

出典: commons.wikimedia.org

アダナ県をセイハン市とユレイル市に分けるセイハン川にかかる310mのこの石橋はアダナのシンボルになっています。アダナの歴史を語る上でも重要な建造物なんですよ!
その歴史は古く、4世紀後半に当時のローマ皇帝ハドリアヌスがこの場所に橋を建設することを命じ、その後ユスティニアヌス皇帝の時代に現在の形に近い石橋として完成されたました。
建設当時は21アーチあったのですが、その後セイハン川両岸埋め立てにより7アーチが土中に埋まり、現在は14アーチのみ残っています。時代ともにサロス橋、ユスティニアヌス橋と名前を変えながら現在はタシュキョプル(石橋)と呼ばれています。2007年に車両進入が禁止されるまで、世界最古の車道用石橋として知られていましたが、今では歩行者専用となっています。この橋の上から眺めるアダナ中央公園やサバンジュ中央モスクはとても綺麗で人気があります。夜間のライトアップも美しいので是非訪れてみて下さい!

3.アタチュルク博物館

出典: en.wikipedia.org

トルコの建国の父ケマルアタチュルクが1923年3月のアダナ来訪時に宿泊した建物で 、1981年アタトゥルク生誕100周年を記念して博物館として開館されました。3月15日はアタチュルク来訪記念日としてこの建物で毎年公式行事が開催されます。1階ではトルコ共和国建国に関する新聞記事などの資料を閲覧することができ、2階ではアタチュルクの執務室、寝室や居間をはじめアタチュルクが実際に公務を行なっていた時の様子を伺うことができます。他にもアタチュルクの生家の模型や、蝋人形、アンカラにあるアタチュルクの霊廟で使用されたアダナ産の石のサンプルなど、アタチュルクに関する様々な展示物を見ることができます。
館内の時計はアタチュルクが亡くなった9:05のまま止められているんですよ。トルコ人のアタチュルクに対する想いが伝わってきます。
また、この博物館は歴史的建造物としても重要視されていて、国の保存指定となっている観光地です。

4.セイハンダム湖

出典: commons.wikimedia.org

地中海に注ぐトルコ最長のセイハン川は全長560km。このセイハン川の氾濫防止のために1956年に974日間でかけて建設されたダムによって作られた人工湖です。ダムの水量は750万m3、高さ53,20m。アダナの主要産業の一つである農産物生産のために必要な農業用水の確保、及び安定した電力供給を考慮してギリシャに本拠地を置く米国の企業が設計して、資金は世界銀行から調達して完成に至ったものです。
湖の中央には「愛の島(Sevgi Adası)」と名付けられた人工島があります。ボートで行くことができますが、水量の少ない時には車で往復することもできます。天気の良い休日は中央公園同様ピクニックを楽しむ家族連れにアダナの人気の観光スポットとなります。湖周辺にはレストランやカフェもありますのでのんびりするのにピッタリ。アダナの街には市民の憩いの場所がたくさんあるので休憩場所には困りませんね!

5.アダナ映画博物館

アダナはトルコの俳優や映画関係者を多く輩出する都市として知られていて、毎年9月にはアダナ国際映画祭が開催されています。2011年にアダナ市が古い家屋を改造して開館したこの博物館では、アダナゆかりの俳優の蝋人形や写真、映画で使用されたセットの一部、ノスタルジックな映画ポスターや書籍、カメラや各種備品など様々なものが展示されています。トルコ映画の歴史を垣間見ることが出来る貴重な博物館です。

1982年にカンヌ国際映画祭で金賞を受賞したトルコ人映画監督ユルマズ ギュネイの特別展示室は中でも人気のひとつ。2016年11月には施設が一部増設され、展示物も一層充実!トルコの映画は日本ではあまり知られていませんが、中東ではトルコの映画やドラマはとても人気があるんですよ。入場料が無料、場所もアダナのシンボル石橋の近くなので、観光のついでに寄ってみてはいかがですか?もちろん映画好きの方は必見の観光スポットですよ。

6.アダナ中央公園

アダナを二分するセイハン川の両岸に広がるトルコ最大の公園です。ここは、芝生が一面に広がり樹木や草花で緑が至る所で溢れています。植物だけでなく、噴水や小川、オブジェ等が点在し、遊歩道も整備されています。広大なこの公園はバスターミナルの跡地を利用して2004年にアダナ市によって作られたもので、手入れも大変行き届き、お天気の良い日ならのんびり散歩するのに最適な観光地です。
アダナ市民の憩いの場所として親しまれ、週末には家族連れでピクニックやスポーツをする人達も多く、老若男女に人気のスポッチです。特に断食期間には各種アトラクションが開催される他、市が無料でイフタル(断食明けの食事)を提供するテントが設置され、大変賑やかな雰囲気になります。
サバンジュ中央モスクも敷地内にあるので、観光のあとアダナ市民と一緒に公園でのんびりするのいいですね。この公園からのサバンジュ中央モスクの写真はとっても絵になりますよ!

7.大時計塔

出典: commons.wikimedia.org

トルコで最も高い32mの大時計塔です。では2番目は?正解はイスタンブールのドルマバフチェ宮殿入り口にある物です。1882年にアダナの街の近代化の象徴を作ろうという目的で3年の月日をかけて完成し、市民から親しまれる街のシンボルの一つになりました。
アダナ全域に鳴り響く時計塔を作ることにより、市民の生活がより一層過ごしやすくなるようにと考えられて、当初、公共機関の勤務時刻、1日5回あるイスラム教の礼拝時間などをセットして市民に知らせていたそうです。1920年フランス人占拠の際、一部破壊されたものの、1925年にドイツから時計の部品が取り寄せられて修繕され、1時間ごとに鳴り響く鐘は今なお市民に時刻を告げ続けています。時計塔のある場所は比較的交通量の多いところとなったため、市は現在移転を検討中です。派手な仕掛けなどはない時計塔ですが、アダナの街を100年以上見て来た時計を観光しに行ってみませんか?

8.ヴェルダ橋

1912年に鉄道用の高架橋としてドイツ人によって建設された橋で、ドイツ橋として知られていますが、アダナの地元の人々は単に大橋という意味のコジャキョプルと呼んでいます。1888年、オスマン帝国のスルタン、アブドゥラハミド2世とドイツ皇帝ヴィルヘルム2世によってバグダッド鉄道の一部として建設が始まりました。イスタンブールのハイダルパシャ駅からバグダッドを結ぶ鉄道路線の一部となり、これが後にベルリンとバスラ(イラク)を結ぶ鉄道路線となり、オスマントルコ帝国からドイツ帝国に石油運送するために、またオスマン帝国の兵士の運送等に利用されることとなりました。
緑深い山の中にたたずむ石で飾られた橋は、長さ172m、高さ98mの美しい建造物として多くの写真家を魅了してきました。映画「007 スカイフォール」(2012年)で印象深いシーンのロケ地として利用され、ファンのロケ地巡りの観光名所としても知られています。

9.ウルモスク

このアダナにあるモスクの名前の「ウル」とはとても大きいという意味を持っています。32.5m x 34.5mのこのモスクは1513年から28年かけて建てられました。1998年にサバンジュ中央モスクができるまでの約450年以上もの間、このウルモスクがアダナで最も大きいモスクでした。
外壁は当時流行していた白と黒の大理石を組み合わせたデザインを各所に取り入れたもので、モスク内のミフラブ(メッカの方向をさすモスクの小さなくぼみ)には世界的にも有名なトルコのイズニックタイルが使われています。このモスクには隣接する複合施設があり、そこには神学校、中庭、廟、墓地、神学校には教室、信者用の個室などがあります。また廟には当時のアダナ初代知事、アダナの名士のお墓があります。ウルモスクは1998年のトルコ大地震の時に一部破損したものの、2004年に修復が完了しています。
内部見学をする時は肌の露出のない服装で、女性は頭髪を覆うスカーフを用意して観光して下さいね。

10.オプティウム アウトレット

トルコの人気ブランド、Mavi Jeans, Koton, İpekyolや、海外の人気ブランドZara, H&M, Bershka, Pull&Bearなどをはじめ、衣料品、スポーツ用品、靴、書籍、キッチン・ホーム用品、電化製品、薬局、銀行、スーパーマーケット、などなんでも揃うアダナ随一の大きなショッピングセンターです。映画館、5D映画、ボーリング場にスケートリンクまであり、毎週水曜日は映画が格安で鑑賞できるので、若者を中心にたくさんの人がやってきます。トルコでは映画はとても人気があるんですよ!フードコートやカフェ、レストランもあるので地元の人に混じって気軽な食事を楽しむのもいいアダナの観光スポットですね。

アクセスは、メトロの最終駅 Akıncılar 下車徒歩圏内。市バスは114、115番でオプティウム下車。また市内各所から無料送迎バスが運行しているので便利です。

11.ミシスモザイク博物館

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4世紀ごろシルクロードのルート上に盛えたミシス古代都市から発掘された遺跡が展示されている博物館です。これらの遺跡は1956年、ドイツ人考古学者たちによって発掘されたもので遺跡の保存の為に1959年博物館を開館しました。最も注目を集めるものは、神殿の床に描かれていたモザイク画で、木箱のまわりに23羽の鳥が鮮やかに描かれており、その周辺にはノアの箱舟が洪水に遭遇した時に船にいたと言われる野生動物達も詳細に描かれています。
他にもミシス古代都市から発掘された遺跡の数々が屋内外に展示されています。ミシス古代都市はローマ帝国、ビザンチン時代の重要な都市で、トロイの英雄モプソスが築いた事からこの都市は当時モプソウエスティアと呼ばれていました。シルクロード上に位置することからこの場所はヒッタイト時代から人々が住んでおり、この地区周辺にはミシス古代都市以外の遺跡も多くの発掘されています。古いモザイクに興味ある方は必見です!

12.カプカヤ渓谷

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アダナ市内から約70km、車で40分くらいの所にあるカピカヤ渓谷は、アダナ市民に人気のあるアダナの観光スポットです。まず遠くから全景が見えた時にパックリと口を開けたような岩の裂け目を見て驚くかも知れません。長い年月をかけてチャクト川の流れが岩を浸食して、こんなに不思議な渓谷を作り上げました。近づいて見るとその岩壁の高さにもう一度驚く事になりますよ!

2kmのハイキングコースが作られていて、誰でも気軽にハイキングが出来るんですよ、滑りやすいのでスポーツシューズを用意して是非チャレンジして見て下さいね。夏場には川遊びをする子供達で賑わいます。簡単な飲み物を出す場所や有料トイレもあるの観光地ですね。

13.アクヤタン ラグーン(潟湖)

アクヤタンラグーンは、トルコで最大規模のラグーン(潟湖)で、野生動物の保護地区に指定されています。観光客のお目当ては、バードウォッチングで、越冬の為にやって来るフラミンゴの群れは圧巻です。他にも様々な種類の鳥類が飛来するので鳥好きにはたまらないスポットです!忘れてならないのは、このラグーンに産卵にやって来るミドリガメとウミガメです。

アクセスはアダナから車で約50分。ラグーンでの釣りも楽しむ事が出来る野鳥のサンクチュアリに行ってみませんか?日本では見る事がないような珍しい鳥に出会えるかも知れませんね!

◎まとめ

アダナは大都市ながらも地中海の温暖な気候のせいか、のんびりとした雰囲気の町です。美味しいものを食べながらゆっくりと観光してみてください。緑と海や湖に囲まれたアダナでは、ヒッタイト時代から続く5000年の歴史が重なりあいながらが築かれた町並みを時間をのんびり観光するのがオススメ。そして観光に疲れたらアダナの色々な名物料理を食べて元気回復!アダナでは年間を通じて各分野でフェスティバルや催し物が絶えません。観光中地元の人たちに混じって参加するのも貴重な思い出になるでしょう。アダナへのアクセスは、イスタンブールからだと国内線で1時間半、首都アンカラからだと1時間のフライト。ぜひアダナ観光へ!

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