世界で5番目に小さな国!世界遺産サンマリノ歴史地区とティターノ山

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世界で5番目に小さな国!世界遺産サンマリノ歴史地区とティターノ山

サンマリノ共和国は、イタリアの中にぽつんと浮き島のように存在している国家です。人口は3万人で、面積は山手線の内側ほど。世界で5番目に小さな独立国で、君主を持たない共和国としては世界最古の国といわれています。

この小国の首都サンマリノ市は、標高700mを超えるティターノ山の上に建設された街。独特の歴史をたどった中世以来の街並みを残していることから、同国唯一の世界遺産として2008年に登録されました。人口の実に100倍の、年間約300万人もの観光客が訪れる世界遺産都市サンマリノ。その魅力についてご紹介します。

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世界で5番目に小さな国!世界遺産サンマリノ歴史地区とティターノ山

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サンマリノ歴史地区とティターノ山とは?

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サンマリノの歴史は、西暦301年にダルマツィア(現在のクロアチア海岸部)からキリスト教迫害を逃げて来た石工職人の聖マリノが、ティターノ山に籠って仲間とともに街を建設したことにはじまるといわれています。史料上はじめてサンマリノの名が現れたのは10世紀のこととされています。

11世紀には最初の砦が、そして14世紀に最後の3つ目の塔が完成し、城塞都市としての体裁も整えられていきます。このころには共和制の政治体制が確立され、1463年に確定した国境線とともに、現在まで変わることなく続いています。政庁やサンマリノ大聖堂が建造されたのは19世紀のことで、これらの建物も世界遺産の構成資産に含まれています。

サンマリノ歴史地区とティターノ山へのアクセス

最寄りの空港のある都市はイタリアのリミニです。日本からリミニへの直行便はないので、フランクフルトやウィーンなどを経由する必要があります。ローマからは、鉄道でアンコーナ乗り換えでリミニまで約4時間です。

サンマリノの国内に鉄道はないので、リミニからは定期バスを利用します。またサンマリノの歴史地区は車両は通行できないので、麓の町ボルゴ・マッジョーレからロープウェイに乗りましょう。

サンマリノ歴史地区とティターノ山おすすめポイント①:3つの砦

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サンマリノ共和国の象徴といえば、ティターノ山に聳え立つ3つの砦です。国旗にも3本の塔としてデザインされているのみならず、切手やコイン、そしてお土産のモチーフにも使われています。世界遺産のサンマリノまで来たからには、3つの砦をすべて制覇してみましょう!

一番古いのは11世紀に建てられたグアイタ砦で、1975年という近年まで牢獄として使われていました。グアイタ砦から急な階段道を登って行くと、2つ目のチェスタ砦に到着します。ここはテイターノ山の最高地点で、標高は755m。13世紀に築かれたチェスタ砦からの眺めは絶景ですよ!現在は中世の武器博物館になっています。このチェスタ砦から写したグアイタ砦の写真が、よく絵葉書に使われています。

最後は、14世紀の築のモンターレ砦。道のりはなだらかなので、2つ見たからいいやと諦めずに足を運んでみて下さいね。モンターレ砦の主たる用途は物見塔だったので、
ここからの景色も素晴らしいですよ。

サンマリノ歴史地区とティターノ山おすすめポイント②:リベルタ広場

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リベルタ(liberta)とはリバティ(liberty)、つまり自由という意味をもつ広場です。サンマリノの国旗には3つの砦と「LIBERTAS(ラテン語で自由の意)」という文字が記されているほど、民主・中立・自由はサンマリノの人々にとって大切なものとされています。広場の中央には、1876年から建つ自由の女神像があります。サンマリノのシンボルで、サンマリノ発行のコインの裏にもデザインされています。アメリカの自由の女神よりも古い歴史をもつものなんですよ。

5~9月のハイシーズンには、8時半~18時半まで30分毎にサンマリノ政庁舎前で衛兵交代の儀式が見られます。広場に隣接する共和国宮殿(Palazzo Pubblico)では一院制の大評議会(日本でいうところの国会)議会が開かれていて、見学も可能!この民主主義と自由を求める徹底した姿は尊敬に値しますね。

サンマリノ歴史地区とティターノ山おすすめポイント③:サンマリノ大聖堂

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サンマリノ共和国の名前の由来にもなっている聖マリノが祀られたサンマリノ大聖堂は、1835~38年にかけて建設されたもので、世界遺産の歴史地区の中では比較的新しい建造物といえます。4世紀築のサンマリノ教会の基盤上に建てられていて、6柱構えの玄関やコリントス様式の柱、二等辺三角形の破風など、大聖堂というよりギリシャ神殿のような新古典様式の外観が特徴です。内部は真っ白で華美な装飾などはなくシンプルですが、サンマリノの人々にとってはとても重要な聖堂。国家元首にあたる執政の就任儀式では、政庁舎から大聖堂までの行進が行われます。

敬虔なクリスチャンの多いサンマリノでは、1361年に建てられた歴史あるサンフランチェスコ教会も重要な宗教施設です。建設当時は城壁の外側にありましたが、今は城壁内に移されています。サンマリノの2つの重要な教会を合わせて見学するのもいいですね。

◎まとめ

サンマリノ共和国の主要産業は「観光」です。独自の切手もデザインが美しいとコレクターの間では人気があり、重要な収入源となっています。また、サンマリノ共和国デザインのユーロコインも発行されていますが、数が少ないので手に入ればラッキー!

イタリアとの国境では出入国審査がないので、パスポート用の公式スタンプはありませんが、観光案内所では有料で記念のスタンプを押してもらえます。これも重要な財源の1つです。そして極めつけは消費税ゼロ!このおかげで観光客のみならず、近隣のイタリアからも買い物客が集まりお金を落としてくれるというアイディアです。

さまざまな工夫と努力で小さな共和制国家を維持してきたサンマリノ。旧市街の美しさもさることながら、その独立国家としての存在そのものが、意義のある世界遺産といえるでしょう。

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