名称:タージマハル/Taj Mahal
住所:ウッタル・プラデーシュ アーグラ タージガンジ フォレスト・コロニー ダーマプリ
公式・関連サイトURL:http://www.tajmahal.gov.in/
日本での常識が全くと言っていい程通じない、摩訶不思議な国インド。混沌とした国にとりこになるか、二度と行きたくないと思うか。訪れた人がこれ程に二極化する国も珍しいのではないでしょうか。インドに旅行に行った多くの観光客が訪れる有名な世界遺産のひとつ「タージマハル」のあるアーグラ。こんな壮大なものがあることからもわかりますが、かつてはマハラジャの暮らした歴史上の要所だったんです。
そんなアーグラのオススメ観光スポットを集めました。タージマハル以外にもインド悠久の歴史に彩られた見どころが盛りだくさんですよ。インドの歴史を感じる事のできるアーグラをスポットごとに見ていきましょう!
目次
アーグラ観光オススメスポット10選。タージマハル以外にも見どころ沢山!
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1.タージマハル
アグラーを訪れる観光客の多くがタージマハルを目当てにやってきます。1893年に世界遺産に登録されたこの建物は、5代シャー・ジャハーン帝が愛していた妃のために11648年に建設された白大理石の霊廟です。こんなに美しい建物がお墓だなんて衝撃です!庭園前にある水面に建物が映り、左右上下が対称となっている姿が美しいと世界中から賞賛されています。
そして実際に見てまず驚くのがやはり何と言ってもその白さ!晴れた日に訪れると眩しくて目が痛くなる程です。建築された当時の事を調べても驚きの連続です。建材を輸送するため、インド中から1,000頭以上の象を動員したそうです。更にはチベットからトルコ石、中国からは翡翠と世界各地から宝石が集められました。建物の美しさだけでなく当時の人々の苦労や、王の妃に対する愛情の深さを思うと感慨深い物がありますよ。
2アグラ城塞
「アグラフォート」または城壁が赤砂岩で出来ているために「赤い城」とも呼ばれるこの城塞もアーグラを訪れたなら絶対に抑えておくべき観光スポットです!きらびやかに宝石を散りばめたタージマハル。莫大な費用をかけて建設したため、国の経済が傾いてしまった程です。シャー・ジャハーンはその散財ぷりを心配した息子によりアグラ城壁に幽閉されてしまったのです。
閉じ込めらたその部屋もきらびやかだったそうですが、彼は死ぬまでの8年間その部屋を出ることを許されませんでした。部屋からは遠くにタージマハルを眺めることができます。愛妃のお墓を眺め、自分の過去の栄光を思いながら息を引き取ったのかと思うとなんとも切ない気持ちになりますね。シャー・ジャハーンが幽閉されていた部屋に入ることは出来ませんが、その隣からタージマハルを眺めることができるアーグラの観光地です。
名称:アグラ城塞/:Agra Fort
住所: Rakabganj, Agra Fort, Rakabganj, Agra
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/251
3.アクバル廟
アーグラから北西に約10キロの所にシカンドラという町があります。アーグラ中心部からは車で30分程の距離です。すこし足を伸ばしてこの町にあるアクバル廟に行ってみて下さい。足を踏み入れるとその迫力とキレイな建物についカメラに手が伸びますよ!まずは繊細で立派な門。赤いサンドストーンをベースに、白い大理石や色のついた石を使った一面の象嵌細工の細やかさはとってもフォトジェニックです。
門を堪能した後、中に入ると庭園の真ん中にアクバル廟があります。特徴的なのはその屋根。チャトリと呼ばれる方式で、インドのイスラム建築に見られるものです。着工者のムガール朝のアクバル帝はイスラムやその他の宗教を柔軟に受け入れた人物としてしられ、彼らしく様々な文化を融合させた建築の美しさは必見です。
名称:アクバル廟/Tomb of Akbar
住所:ウッタル・プラデーシュ アーグラ シカンドラ トゥーム・オブ・アクバル・ザ・グレート・エリア
4.ジャマー・マスジット
ジャマー・マスジットとは正式にはマスジデ・ジャハーン・ヌマーという名です。その意味は「世界を見渡すモスク」という事で、イスラム圏内の各所に同じ名前のモスクが存在します。ちなみに東京の御徒町にもあるんですよ。
アーグラに存在するジャマー・マスジットはオールドデリーに存在するそれとそっくりの姿をしています。赤砂岩の建物の上には赤いチャトリと呼ばれる、イスラムの特有の建築様式がいっぱい並んでいて可愛らしいですよ。ヒンズー教がメインの国でイスラム教モスクを観光するのも興味深いですね。インドの宗教の多様性を感じることができるでしょう。アグラ城塞の直ぐ近くにあるのでついでに寄ってみてくださいね。
名称:ジャマー・マスジット/Jama Masjid
住所:Chandni Chowk, Jama Masjid, Meena Bazaar
5.コヒヌールジュエリー博物館
世界中の人々を虜にする宝石。インドでは千年も前から宝石の採掘が行われています。世界でもっとも古い宝石の産地といわれ、今でも稀に巨大な宝石が発掘されてニュースになることがあります。アーグラを訪れたらジュエリー博物館に行ってみてはいかがでしょう。「コヒヌールジュエリー」は著名なコレクターがもつ宝石博物館です。スリランカ産の最高級エメラルドを惜しげもなく使用したペンダントやきらびやかなタペストリーなど、目の保養になるものが沢山展示されています。
インドの宝石に魅了されたらお土産の購入をするのもいいですね。インドではダイヤモンドやサファイア、エメラルド等の高価な宝石が比較的安く手に入ることでも知られています。ただし偽物を売る悪質なお店も多くあるので、購入の際はインド政府公認のジュエリーショップで買うことをお勧めします。
名称:コヒヌールジュエリー博物館/kohinoor jewellers
住所:Fatehabad Road, P.O. Box No. 1002, Agra - 282001
公式・関連サイトURL:http://kohinoorjewellers.com/
6.ファテープル・シークリー
子宝のご利益があるといい、地元の人々も多く訪れているファテープル・シークリー。勝利の都とも言われています。グジャラート地方での戦いに勝利したムガル帝国第3代皇帝アクバルは、予言によってファテープル・シークリーを建設しアグラーより遷都、そして男の子を授かったと言われている事がそれの由来です。
こちらにある遺跡群は1986年に世界遺産に登録されました。ただし残念な事に利便性の悪い場所にあったためたった14年でこの都は滅びることとなってしまいました。アクセスの悪さはいまでも健在です。行き方はアグラー中心部よりバスに揺られること一時間半。少し遠いですが、わざわざ足を運ぶ価値のある観光スポットですよ。
名称:ファテープル・シークリー/Fatehpur Sikri
住所:Fatehpur Sikri, Fatehpur Sikri, India
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/255
7.マターブ・バーグ
「幻の黒いタージマハル」の話をご存知ですか?タージマハルといえばインドを代表する世界遺産、白亜の霊廟のことですよね。タージマハルを建設したムガル帝国第5代君主シャー・ジャハーンはそれだけでなく向かい側、ヤムナー川の対岸に自らの霊廟である黒いタージマハルを建設するつもりでいたそうです。
しかし国が傾く程巨額の費用を投資してタージマハルを建設したため、息子によってアグラー城塞に死亡するまで幽閉され、結局「黒いタージマハル」は幻となったそうです。今では整備された庭園になっており、朝の早いインド人や観光客の散歩コースになっていますよ。タージマハル側と比べて圧倒的に空いているので、思う存分のんびりとタージマハルを堪能できます。
名称:マターブ・バーグ/Mehtab Bagh
住所:Nagla Devjit | Etmadpur, Agra, India
8.スピリチュアルミュージアム
「スピリチュアルミュージアム」は日本人の間ではあまり有名ではないかもしれません。欧米からはるばるインドまでやってくるバックパッカーにとっての人気スポットになっているんですよ。ここではインド式のヨガセッションを受けることができることで知られ、その他にも様々なプログラムがあります。
60年代70年代にビートルズをはじめ多くの欧米の著名人がその魅力にハマったインド・スピリチュアルの世界。タージマハルの近くにあるので好アクセスですよ。観光客に対してフレンドリーだと評判なので、興味のある方はぜひトライしてみて下さい。
名称:スピリチュアルミュージアム/ spiritual museum
住所:Near Taj Mahal, Agra 282004, India
9.イティマド・ウッダーウラー廟
タージマハルが気に入った方は是非、イティマド・ウッダーウラー廟も訪れてみて下さい。白い大理石が有名なこちらの廟は別名「ベビータージ」と呼ばれており、ここで培われた大理石の彫刻技術がタージマハルに活かされたと言われています。タージマハルに比べれば規模は小さくあまり有名ではないかもしれませんが、ここで見られる彫刻などはタージマハルにも引けを取らない素晴らしいものなので、ぜひじっくりと鑑賞してほしいですね。
また、イティマド・ウッダーウラー廟はアクバル大帝の廟なのですがこの大帝は宗教に寛容で、イスラム教や仏教、ヒンズー教などがミックスされた非常にユニークな建築様式を見ることが出来ます。内部の壁画も美しく感動ものです。タージマハルに比べ格安の入場料、しかも混雑もなくゆっくりできるのが嬉しいですね。タージマハルの後に立ち寄り、見比べてみるのもよいですね!
名称:イティマド ウッダーウラー廟/Itimad ud Daulah
住所ウッタル・プラデーシュ アーグラ モーティ・バック
公式・関連サイトURL:http://agra.nic.in/historyof_ITMAD-UD-DAULA.html
10.モティ・マスジッド
モティ・マスジッドはアグラ城塞のなかにあります。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって皇帝親族専用の祈祷所として建てられ、その白い大理石の壁面の美しさから「真珠のモスク」と呼ばれています。「モティ」は真珠を意味していて、建造から350年以上経っても白く美しく輝く建物はまさに真珠のようです。
入り口は3箇所ありますが、それぞれに美しい装飾が施されており帝国時代を象徴する職人の細かい技巧を見ることが出来ます。宗教施設であるモスクなので内部は見ることができませんが、外からでもその美しさを鑑賞する価値のある観光スポットですよ。
名称:モティ・マスジッド/Moti Masjid
住所:State Highway 62, Agra Fort, Rakabganj, Agra, Uttar Pradesh 282003
◎まとめ
アーグラと言えばタージマハルのイメージがありますが、それ以外にも沢山の見どころがある事がわかって頂けたと思います。タージマハルを筆頭に、現代では考えられないような莫大な費用と時間をかけて建設されたものが多く見応え充分。それと同時に当時の権力者がどれほど力を持っていたのかを考えると、ちょっと怖いくらいですよね。
それぞれの観光スポットが持っているエピソードを知ってから鑑賞すると、さらに充実した観光になると思います。何度行っても新しい発見があり楽しめるインドの古都アーグラ。皆さんもぜひ、アーグラを訪れてみてくださいね。