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芸術とテキーラが魅了する大都市「グアダラハラ」

メキシコ中部、ハリスコ州の州都・グアダラハラはメキシコ第二位の大都市。経済的に非常に発展している都市でありながら、スペイン統治時代の面影を残した美しい街並みが特徴で、「西部の真珠」との呼び声が高い街です。祭りや記念日などに演奏されるメキシコの代表的な楽団様式「マリアッチ」の発祥の地でもあり、その楽団様式は世界無形文化遺産に登録されました。また、州庁舎や世界遺産となる「オスピシオ・カバーニャ」では、メキシコ芸術の巨匠として知られるホセ・クレメンテ・オロスコが描いた壁画をみることができます。その独特なタッチで描かれた壁画は圧巻の一言で、グアダラハラを訪れた際には是非足を運んで欲しいスポットです。

グアダラハラの歴史

グアダラハラは、1530年代にスペイン人の入植者が築いた街です。早くから人口が増加し発展を遂げましたが、先住民族との争いが絶えなかったといいます。16世紀後半に入ると先住民族にキリスト教を布教する目的で、多くの教会が建てられました。グアダラハラの街並みがスペイン風情を色濃く残しているのは、このような理由からです。その後1810年にメキシコ独立戦争の新政府側の中心地となり、奴隷解放宣言もこの地で成されました。

グアダラハラの経済

経済活動が非常に活発なグアダラハラ。メキシコの商業・産業を支えており、「メキシコのシリコンバレー」と呼ばれることもあります。また、テキーラの原料であるリュウゼツランの栽培が盛ん。50km程離れた郊外にあるテキーラ村では、メキシコを代表する有名な蒸留酒・テキーラが生産されています。この工場を見学するツアーには世界中のお酒好きが集まり、人気を博しています。