ギリシャ - ロードス島について

ロードス島はエーゲ海南部に位置するギリシャの島で、ギリシャ本土よりトルコのアナトリア半島の近くに位置しています。古代以来湾岸都市として栄えていたので歴史深く、中世期の街並み全体は「ロードスの中世都市」として世界遺産に登録されています。紀元前にはロードス島の港の入り口に、太陽神ヘリオスの巨像が立っていたそうですが、地震によって倒壊してしまいました。その後、さらにロードス島はイスラム教勢力に支配され、偶像崇拝を禁止されたあげく、倒壊した巨像を解体して持ち去られてしまったので、巨像は跡形もなくなっています。このことから、ロードス島の巨像は世界七不思議のひとつとも言われています。産業部門の中で一番サービス業が発達している観光都市で、ギリシャワインの生産地域のひとつなので、ワイン愛好家の中でも人気の島です。ロードス島は一年を通して暖かい島で、一番気温の下がる2月でも最高気温は15度と、日本の春のような過ごしやすい気候です。夏には30度を超えることもありますが、湿度が低く、空気もカラっとしているのが特徴です。11月～3月には雨量が増えますが、一番多い時でも日本の梅雨よりは少ないか同じくらいの雨量なので、晴れの日も多い島です。ロードス島のベストシーズンは6月～10月で、日差しが強くなるので帽子やサングラスは必須と言えます。ロードス島のランドマークとしてまず注目したいのが、騎士団長の館です。聖ヨハネ騎士団の団長の司令部兼居城として使われていた騎士団長の館は、一見シンプルな見た目をしていますが中身はとても豪華で、一歩足を踏み入れると思わず見とれてしまうような荘厳な造りをしています。中世のヨーロッパらしいモザイク画やタペストリー、歴史深い家具など、ギリシャに来たということを実感させてくれるような歴史深い数々の芸術品をみることができます。騎士団長がどのように生活していたのか、考えてみるだけでも楽しくなってしまうスポットです。聖ヨハネ騎士団に占領された歴史から、当時の面影を街並みに残すロードス島ですが、その名残のひとつが騎士の道です。騎士の道は昔様々な国出身の騎士の屋敷があった場所と言われており、建物には今でも当時の紋章が残っています。今にも騎士が出てきそうな建物や道を散歩するだけでも、歴史を味わうことが出来ます。ロードス島を守るために聖ヨハネ騎士団が建てたというモノリソス城もおすすめのランドマークのひとつです。一度も落城したことがなかったというモノリソス城は小高い山の上にあり、山頂からはエーゲ海やたくさんの島々をみることができ、まさに圧巻の景色を堪能できます。いうまでもなく歴史も感じられるので、荘厳な景色と歴史を同時に味わえるおすすめのスポットです。たくさんの歴史深い遺跡が魅力的なロードス島ですが、キレイな海もその魅力のひとつです。リンドス地区は特に透明度の高い海で知られており、その中でもアギオス・パラボス・ビーチは入り江になっているので波がとても穏やかなだけでなく、魚が泳いでいるのを見ることができるほど澄んでいる人気のスポットなんです。さらに、周辺には白くて美しいギリシャ正教会や、アクロポリスの丘という、ロードス島の美しい夕日がみられるスポットもあります。リンドス地区はビーチと歴史、そして夕日を欲張りに堪能できるおすすめの地区です。ロードス島の歴史を思う存分堪能したいという方におすすめなのがロード地区です。ランドマークである騎士団長の館や騎士の道があることはもちろん、宮殿や現代美術館なども集まっているので、あてもなく歩くだけで興味深いランドマークに出会えます。教会もたくさん点在していますが、ムスクも多くあり、様々な文化が交わり合ったロードス島ならではの雰囲気も存分に味わえます。レストランやホテルなども密集している、ロードス島の中心地区です。6～9月にロードス島に旅行する予定の方におすすめなのがペタルデス地域にある蝶の谷と呼ばれる渓谷です。なんと数千万匹も生息するという蝶をみることが出来るスポットで、海だけでなく、ロードス島の自然をもっと味わいたいという方にはぜひおすすめです。見たこともない桁違いの量の蝶がひしめいている様子は、圧巻の景色と言えます。蝶の谷の周りでは、渓谷沿いに歩いて行けるようになっているので、ゆっくり歩きながら異国の自然を堪能する贅沢な散歩ができるのも魅力のひとつです。ギリシャだけでなく、聖ヨハネ騎士団の影響を受けて多彩な文化と歴史を堪能できるロードス島旅行をぜひ検討してみてください。