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クレタ島 イラクリオンへの航空券+ホテル 格安旅行

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ギリシャ - クレタ島 イラクリオンについて

イラクリオン(ヘラクリオン島 クレタ島)はギリシャ共和国のクレタ島にある町です。クレタ島は東西に細長い形が特徴的なエーゲ海の南の端にある島で、ギリシャの首都アテネから南に160キロ離れた地中海東部に位置しています。島の北側はエーゲ海に面しているのが特徴です。エーゲ海側の海域はクレタ海とも呼ばれており、それに対して南側はリビア海と呼ばれています。島の面積は日本の広島県ほどです。エーゲ海の中では5番目の規模ですが、ギリシャに属する島では最大の面積となっています。このように地中海にあるクレタ島ですが、この島は地中海性気候と北アフリカ的気候にまたがる特徴的な気候と言えるでしょう。平地で雪が降ることはまずありませんが、山岳部では11月から5月に掛けて降雪があり、山頂は年間を通じて雪が残っていることから、ギリシャの中でも雪が見える珍しい場所です。そんなクレタ島の都市・イラクリオンは、ギリシャのクレタ地域を構成する行政区の1つイラクリオ県の県都でクレタ海に面しています。イラクリオ県は山脈が通る街の1つとして知られており、南部にはアステルシア山脈、西部にはイダ山脈が連なっているのが特徴です。特に西部のイダ山脈にあるイダ山は神話の舞台としても多くの人に知られているでしょう。ギリシャ神話における大地の女神・レアーを祀るとともに、主神ゼウスが生まれた山とされています。イダ山脈第二の高峰であるスキナカスにはクレタ大学の天文台があり、現在は学術的な研究の場としても有名です。イラクリオンの気候は地中海性の気候なので、標高の高い山岳部で雪を見ることはできますが、冬の最低気温は摂氏10度前後になっています。日中は15度前後になるので比較的過ごしやすい地域と言えるでしょう。しかしながら、海からの湿った風が入るため湿度には注意が必要です。降水が殆ど無い7月から8月の最高気温は平均30度前後ですが、40度を超えることもあるので屋外の遺跡を観光する際には、暑さや湿度への対策が必要と言えます。イラクリオンは紀元前2000年頃に栄えたミノア文明の中でも中期の遺跡が残る歴史的な街です。イラクリオンの南の端にあるクノッソスは、青銅器時代にまでかさのぼる古い歴史を持った遺跡として知られています。宮殿の北側には赤く塗られた太い柱と牛の壁画が今も残されているので、規模の大きさが伝わるでしょう。文明が栄えていた当時、既に4階建ての建造物があったとも考えられており、その後に続いたミケーネ文明の宮殿よりも大規模なものとされるのがクノッソスの宮殿です。ここは王が祭祀を執り行った重要な場所であり、中庭を中心に広がるいくつもの建物と倉庫が作られていたことから、官僚による行政の運営と物資の集約、そして再配分の拠点であったと考えられています。今も残る建造物の中には、赤い壁と黒い柱が特徴的な王座の間やフレスコ画があり、古代文明の在りし日に思いを馳せることができるでしょう。古代文明を感じる目的でイラクリオンを訪れるのであれば、沿岸部にあるクレタ島考古学博物館と、クレタ島自然史博物館がおすすめです。またイラクリオン古代博物館には地中海文明の遺産が数多く収蔵されており、クノッソスの宮殿から出土したフレスコ画の原本をはじめ、クレタ島から出土した数々の品が収められています。ミノア文明とクレタ島の歴史を研究するには欠かせない資料の宝庫と言えるでしょう。この他にも復元されたクノッソス宮殿の模型もあり、実際に見るだけでは分からない宮殿の全貌を知ることができます。歴史的な研究の目的が無くとも、精緻な金属細工や独特の絵付けがされた土器など、古代に作られたとは思えない美術的な品々を間近で見られることから、人気の観光スポットです。歴史的な遺産の見学の他にイラクリオンの街を観光するのであれば、イラクリオン古代博物館周辺や町の中心部の散策も欠かせません。博物館から比較的近い場所にあるモロシニの噴水は、ライオンが水を吐き出している特徴的なもので、この周辺はヴェネツィア共和国が統治していた時代を思わせる旧市街地です。クレタ島がヴェネツィア共和国の統治下にあった頃にはルネサンス文化が伝えられ、イラクリオンはエル・グレコの出身地としても後世に名が知られるようになりました。このように古い歴史のあるイラクリオンは、観光に特化した土地ではありませんが、古代文明の歴史的遺跡やこの土地の文化などを堪能できる場所です。市街地で食事や買い物を楽しむ場合は、その土地らしいお店を巡ることもできるので散策してみるのも良いでしょう。

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