関西への旅行は、フェリーがおすすめ。飛行機やバスでも向かうことができますが、のんびりとした旅をしたい方にはフェリーがぴったりですよ。北は北海道、南は九州までいくつものフェリーが往来しているため、どの地方からでも関西へ向かうことが可能。また、フェリーの場合は車も乗せられるため、マイカーでドライブの旅をしたい方にもおすすめです。
関西エリアの港湾ですが、古くより港湾都市として栄えた町が多く存在します。その多くは主要貿易港として、外国諸国の玄関口とされてきました。現在でも、役目は変わらず、関西を目指して日本各地のフェリーが往来しています。
舞鶴港は、関西地方の日本海に面している天然のフェリーターミナルです。関西地方だけではなく、西日本と北海道を結ぶ大動脈として昔から機能しています。舞鶴湾自体、景色の美しさを誇っており、五老岳スカイタワーからの舞鶴湾の絶景は、関西地方の中でも人気の絶景スポット。また、舞鶴東港からは、舞鶴湾を遊覧するクルーズ船や、道の駅もあります。フェリーから降りた後に舞鶴港やその周辺も観光できるので、まさに一石二鳥。フェリーの到着に合わせた予約制連絡バスや季節運航のバスもあるため、マイカーのない方も安心して利用ができるのが最大の特徴です。
鳥羽港は関西地方南東部にある三重県鳥羽市の港湾であり、伊勢志摩の海の玄関口をなす、重要な観光地。 静かで穏やかな海域と風光明媚な景色に恵まれており、伊勢湾を形成するリアス式海岸と相まって、天然の良港となっています。鳥羽港と対岸の渥美半島にある、愛知県・伊良湖港を結ぶフェリーだけでなく、鳥羽湾をぐるっと回る観光フェリーも就航しています。最寄りの駅はJR・近鉄鳥羽駅で、徒歩5分という好立地。そのため、関西の観光地へ赴くにも大変便利な立地ですよ。JRや近鉄鳥羽駅直結の鳥羽1番街では、真珠専門店をはじめ、関西の名産品を豊富に取り揃えた土産物店、地元の旬が味わえる飲食店など点在。また、鳥羽港の近くには海女小屋体験ができる場所もあるため、フェリーの旅を考えている方は、是非チェックしてみましょう。
関西地方の西部にある神戸港は、日本の主要な国際貿易港（五大港）の1つでもあるフェリーターミナル。神戸港を中心に、日本国内の東西航路や大陸との交易の拠点として古くから栄えてきたという歴史があります。周囲には、観光地としても人気が高く神戸の夜景スポットとして非常に有名なハーバーランドやメリケンパークが点在。フェリーから降りて、すぐに観光が楽しめる好立地となっています。神戸港から三ノ宮駅までは、ほぼ直線距離にあるので、体力に余裕のある方は景色を楽しみながら駅まで歩いても良いでしょう。連絡バスを利用すると、15分前後で関西各方面への大動脈である三宮駅に出れるという大変良好な立地であるため、フェリーターミナルから関西旅行を楽しむのもおすすめです。
姫路港は兵庫県姫路市に位置し、播磨地方・姫路藩の「海の玄関口」として栄えた歴史を持つ港。そのため姫路港は工業港として、関西地方における海運や物流、貿易における、大変重要な港湾となっています。フェリーは小豆島航路がメインとなっていますが、小豆島航路だけでなく、瀬戸内海の家島諸島間の離島航路も。フェリー切符売り場目の前にＪＲ姫路駅行きのバス停があり、下船後は道に迷うことなくバスに乗車できるため、アクセスも大変便利となっています。関西にはいくつものフェリーターミナルがありますが、瀬戸内海の離島を楽しみたい方は、是非姫路港から関西のフェリー旅を楽しんでみましょう。
大阪南港は、大阪府大阪市にある港湾。大阪南港が組み込まれている大阪港全体は、関西を代表する港となっています。主なフェリーターミナルは3つあり、それぞれを鉄道で利用する際、乗車駅が違いますので注意が必要。鉄道だと大阪市高速電気軌道中央線またはニュートラム南港ポートタウン線を使用するので、下船後の関西各地へのアクセスは良好です。また、ニュートラム南港ポートタウン線フェリーターミナル駅にも直結。大阪南港から関西旅行を楽しみたい方は、事前にどのルートで関西を旅するのか決めておくのがおすすめです。もちろん、ここまでアクセスが便利なため、フェリーに乗るために大阪南港へ向かうのも気軽でしょう。
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関西地方の中心部に位置する泉大津港。フェリーターミナルがある港からは連絡バスが出ており、南海電鉄の泉大津駅西口へ向かいます。阪九フェリー泉大津のりばから南海泉大津駅の間は無料のため、お財布にも優しいですね。フェリーターミナルからJR和泉府中駅へ向かうバスもありますが、こちらは有料のため気をつけましょう。また、関西の中でも栄えたエリアである難波まで行く予約制バスもあります。スムーズに関西を代表する大阪の中心部へ向かいたい方におすすめ。港自体は駅から離れていますが、バスがあるため、アクセスは良いですよ。
北海道から関西方面には、まるで豪華ホテルと見紛う長距離フェリーが1便就航しています。就航区間が小樽港～舞鶴港のため、いずれも一般的に名が知れている街が寄港地となっています。特に北海道から訪れる方は、マイカーでの旅行を考えている方が多いのではないでしょうか。関西方面への旅行には、是非、フェリーを利用した優雅な船旅をしてみましょう。
新日本海フェリーが運航する舞鶴から北海道の小樽へ航路は航行距離が1000km以上、航海時間は約20時間です。関西と北海道を、全長224ｍの大型高速フェリーが日本海を渡って結んでいます。新日本海フェリーは、ほとんど揺れもなく、まるでホテルのような心地よさを提供。 北海道の小樽から関西方面となると、東京で新幹線を乗り継ぐ必要があったり、車の場合は渋滞に巻き込まれたりする可能性があります。しかし、フェリーの場合は、乗り継ぎもなく、渋滞もなし。舞鶴〜小樽の移動を、のんびりと過ごせます。舞鶴港においては、アクセスも揃っており、舞鶴のフェリーターミナルから最寄駅の舞鶴駅はもちろん、神戸や大阪へのバスが運行していますよ。
| 旅客運賃 | 車両運賃 | 運航 | |
|---|---|---|---|
| A 小樽港→舞鶴港 | ¥9,970 | ¥28,570 | 週3便 23:30~翌21:15 |
老若男女に人気の観光スポットである伊勢志摩。関東・中部方面から伊勢神宮への参拝や、鳥羽水族館、志摩方面や関西方面を訪れる際には、電車や車だけではなく、フェリーでも迎えます。中部地方の伊良湖港から関西の一大観光スポットを有する三重の鳥羽港までフェリーが定期的に運航。車も乗せることができるため、マイカーで関西を旅することも可能ですよ。
三重県の鳥羽港から中部地方の伊良湖港へ運行しているのは伊勢湾フェリーで、航海時間は約60分。乗船中には答志島、菅島、そして神島といった伊勢の島々を眺めることが可能です。車でも中部から関西へ向かうことはできますが、渋滞に巻き込まれてしまい、思うように鳥羽まで進まない場合も。フェリーの場合は、そのような心配はいりません。約1時間の船旅のため、快適にストレスなく中部の伊良湖から訪れることができますよ。伊良湖湾は高速道路の豊川ICから車で100分ほど、鳥羽港は中之郷駅から歩いてすぐのアクセス。スムーズに中部と関西を行き来したい方におすすめのフェリー旅です。
| 旅客運賃 | 車両運賃 | 運航 | |
|---|---|---|---|
| A 伊良湖港→鳥羽港 | ¥4,630 | ¥4,630 | 毎日 8便運航中 |
四国から関西のフェリーは、主に観光フェリーが航行しています。特に多いのは小豆島間の観光フェリーです。その他にも、香川県・高松間でのフェリーも。うまく利用すれば、マイカーや自転車で神戸港や高松港へのアクセスがより快適に実現できます。これを機に、是非フェリー旅を楽んでみてはいかがでしょうか。もちろん、関西から四国へ向かう際にも、フェリーが役立ちますよ。
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四国の高松と関西の神戸を往来する船の名前は、その名も「うどん県ジャンボフェリー」です。神戸港 - 高松東港間を一日4便運行しており、広々とした快適な船内がこのフェリーの魅力。関西・四国方面へ遊びに行く旅行や帰省の際に便利な航路です。出航時間は日中、深夜、早朝となります。四国と関西を行き来するフェリーの旅は、およそ4時間30分。小豆島経由する便もありますので、便によって航行時間は異なる場合も。乗船券は、当日でも購入可能ですが、売り切れる可能性もあるため、事前の購入をおすすめします。高松と神戸は、車でも向かうことができますが、フェリーで一味違った旅にしてみましょう。
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四国の小豆島 坂手港と神戸を結ぶのは、「神戸ー小豆島ジャンボフェリー」というフェリー。航行時間は約3時間（土休日の夜行便は約6時間半）となっています。小豆島からの上り便でみることができる、瀬戸内海の夕焼けや明石大橋のライトアップは、美しいと評判。お得なチケットも多数あるため、四国から関西方面へ遊びに行く予定がある人におすすめです。アクセスに関しては、神戸港から三宮へのバスが、フェリー各便の到着に合わせて運行。四国の小豆島 坂手港の場合は、港近くにバス停があるため、旅の起点にぴったりです。周囲には、ホテルやゲストハウスがいくつか点在しているため、小豆島 坂手港に到着した後にゆっくりくつろげます。
四国の小豆島 福田港から姫路間は、「小豆島フェリー」が1日7本運航しています。小豆島東部から発着しており、神戸港発着便より便数が多いので、四国発時におけるスケジュールが調整しやすいルートですよ。車を利用の場合は予約しておくのがおすすめのため、心配な方は早めに予約をすると良いでしょう。この便は観光だけでなく、四国の離島から関西方面へ買い物等へ行く地元の足といった働きもあります。フェリー内は豪華な造りとなっているので、ゆったりとくつろぐことが可能。また、すべてのフェリーがバリアフリー対応のため、車いすでも小豆島 福田港と姫路港を結ぶフェリーに乗船可能なのも特徴的です。また、小豆島 福田港と姫路港間では、家島や西島といった瀬戸内海の島々を眺めることもできますよ。
| 旅客運賃 | 車両運賃 | 運航 | |
|---|---|---|---|
| A 高松港→神戸港 | ¥1,990 | ¥4,990 | 平日 4便、土曜日・GW・お盆・年末年始4便運航中 |
| B 小豆島 坂手港→神戸港 | ¥1,986 | ¥5,490 | 平日 3便、土曜日・GW・お盆・年末年始4便運航中 |
| C 小豆島 福田港→姫路港 | ¥1,520 | ¥7,390 | 毎日7便運航中 |
九州から関西方面には、いくつか長距離フェリーがあります。特に目立つのは、新門司から関西の大都市、大阪・神戸にアクセスする長距離フェリー。新門司港から出港すると、関西各港には翌朝に到着することができるため、ホテル代と時間の節約にも繋がります。時間を節約して、より充実した九州・関西の旅行プランが計画できるのではないでしょうか。
阪九フェリーが門司港と神戸間を運航している船は、夕方または夜発～翌朝着なので移動時間の短縮ができ、使い勝手が良いのが特徴。新門司港と神戸港間は約12時間30分という長旅ですが、フェリーの船内はまるでリゾートホテルと思えるような豪華な内装となっています。九州や瀬戸内の海を見ながらゆったり過ごす贅沢な時間を過ごしてみるのがおすすめ。新門司港も神戸港も連絡バスがあるため、車を持っていなくても、気軽にフェリーターミナルから中心地へ向かうことができます。新門司港がある北九州市は、福岡県第2の都市。レトロ感あふれる門司港レトロや人気グルメの焼きカレーなどがあり、満足できる九州旅行にすることができますよ。
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名門大洋フェリーが運航する北九州新門司港と大阪南港間は、約12時間40分の所要時間で、毎日上下2便運航しています。夕方〜夜に出発するこの船は、翌朝には目的地に到着するため、朝から時間を有効に使えます。美しい瀬戸内海や明石海峡大橋のくぐり抜けは必見。各種割引もあり、特にバイク旅専用の割引もある珍しい航路です。船内には展望浴室・シャワー室が完備されており、フェリー内でイベントを開催することも。また、夜景を見ることもできるため、ちょっとした人気を持つ、北九州の輝く工業地域をフェリーから眺めるのもおすすめです。新門司港と大阪南港は陸路でも向かうことができますが、長時間の運転で疲れてしまう可能性があります。快適に九州・関西を旅したい方は、是非新門司港と大阪南港を往来するフェリーを利用してみてはいかがでしょうか。
泉大津港と九州の北部にある新門司港を結ぶ航路も、阪九フェリーが運行。航海時間は12時間30分ほどで、便は夕方発・翌朝着です。乗り心地の良い船として人気のフェリーには、露天風呂やパノラマビューを堪能できる展望ルームなどが設けられており、豪華なホテルのような雰囲気ですよ。アクセスは、新門司港も泉大津港もバスがあるため、簡単に市街地へ向かうことが可能。駐車場もあるため、車で新門司港または泉大津港へ向かい、フェリーに乗ることもできます。新門司港がある北九州市は、九州の中で最も本州に近い都市。漫画ミュージアムやめかり公園といった観光スポットがいくつも点在しています。
| 旅客運賃 | 車両運賃 | 運航 | |
|---|---|---|---|
| A 新門司港→神戸港 | ¥5,100 | ¥14,610 | 月～木 18:40～翌7:10 金～日 20:00～翌8:00 |
| B 新門司港→大阪南港 | ¥5,720 | ¥13,000 | 毎日 17:00~翌5:30、19:50～翌8:30 |
| C 新門司港→泉大津港 | ¥5,100 | ¥14,610 | 毎日 17:00~翌6:00 |
