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多様な宗教が共存し、経済発展した都市「ドアラ」

ドアラは首都であるヤウンデをおさえ、カメルーン共和国最大の都市です。国際空港をはじめ、港や鉄道などを利用した輸送の中継地として栄えており、町には高級ホテルや銀行、繁華街などが立ち並んでいます。そんなドアラでは、他宗教を信仰する者同士が共存していることも、特徴のひとつに挙げられるでしょう。市内の中心部には、「セントピーター＆セントポールカテドラル」というキリスト教における聖堂があります。かつてドアラを保護領としていたドイツによって建てられました。そして、イスラム教を信仰する人々が礼拝するモスクもいくつかあり、市内を散策しているときに見ることができます。

ドアラの歴史

1472年、ポルトガル人によって基盤がつくられたドアラは、奴隷貿易の中心として栄えました。1884年から第一次世界大戦で敗れるまで、ドイツの統治下におかれます。フランス領であったカメルーンの都市となったのは約200年前の事です。

ドアラの経済

カメルーンの商業上、最重要都市といわれているドアラ。国際空港での発着や、国内最大の港湾を利用するなど、運輸の中心都市として経済を支えています。港の近くには、かつてカメルーンを植民地支配していたフランス系の資本を筆頭に、工場や商社が建てられました。陸路においては、アフリカ中央部の6か国と国境が面しているチャド共和国からの輸送の中継地点の役割を果たしています。また、首都ヤウンデとは鉄道と道路で結ばれ、円滑な運輸を可能とし、国内外の運輸の要となるドアラは、地理的特徴を生かして経済発展を遂げたのです。