ザンビア - リビングストンについて

リビングストンはザンビアの南部州の中心的な都市で、人口は約16万人強を擁します。リビングストンの気候は、ケッペンの気候区分ではステップ気候に属します。年間通して降水量は非常に少なく乾燥しており、最低気温と最高気温の気温差が激しいのも特徴となっています。また黒色や栗色の土壌にステップという丈の短い草がたくさん茂っています。最高気温は30度後半から40度を超えることも少なくありませんが、逆に最低気温は10度前後、6月から8月にかけては氷点下となります。アフリカは暑いと思って夏服のみで旅行すると大変な目にあうので注意しましょう。なお5月から9月にかけては降水量がゼロになります。リビングストンのラウンドマークはリビングストン最大の名所でもあるヴィクトリアの滝の他、1850年代にヨーロッパ人として初めてアフリカを横断した、スコットランドの探検家デイヴィッド・リビングストンの記念碑と博物館などがあります。彼の名にちなんで街の名前が付けられたのですが、リビングストンは単にアフリカを探検しただけでなく、アフリカで奴隷解放に向けて尽力した人物としても尊敬されています。ヴィクトリアの滝には彼の像も設置されており、写真の撮影スポットとして人気です。リビングストンを訪れたなら絶対に外すことのできない観光地が、ジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境にあるこのヴィクトリアの滝です。ユネスコの世界遺産にも登録されており、落差の高さと幅の大きさから見た滝の規模では、イグアスの滝と並んで世界最大の滝です。800～1000mほどまで立ち上る水煙は数km先からも見えるほどで、年間30万人の観光客が訪れています。鉄道やバスなどの公共交通機関を使って安く行くことができることから、地元の観光客も大変多く、動物保護区においての観光客の多くが外国人であるのとは対照的です。滝を含む国立公園は、ザンビア側にモシ・オ・トゥニャ国立公そしてジンバブエ側にヴィクトリアフォールズ国立公園が広がっています。さらに滝の上流に向かってはザンベジ国立公園があります。また国立公園内にはアフリカゾウやバッファロー、キリンやシマウマなどの野生動物が多数生息しており、ベルベットモンキーやヒヒなどはリビングストンの街中でもよく見かけます。ヴィクトリアの滝でできる最も刺激的なアトラクションの一つに、「Devil'sPool」があります。これは滝が流れ落ちるその場所にある天然のプールで、テレビなどでもよく紹介されていますが、水量が少なくなる9月から12月までの時期に入ることができます。スリリングな気分を楽しむことができますが、自力でプールまで泳ぐ必要があるのと、基本的に安全ではあるものの死亡事故も何件か起きていますので、くれぐれも注意が必要です。ヴィクトリアの滝を臨むヴィクトリアフォールズ橋も有名な観光スポットです。「SecondGeorge」に架かる鉄道道路併用橋で、ここがザンビアとジンバブエの国境ともなります。この橋の上から眺めるヴィクトリア滝は大変美しく、全体を眺めることができます。また、それぞれの出入国審査場は歩いて10分ほどのところにあります。このヴィクトリアフォールズ橋で人気なのは、高さ100m以上もあるこの橋の上からのバンジージャンプです。ヴィクトリアの滝はその構造上全体を見渡すことが難しいために、もし全体を見たければヘリコプターによる遊覧飛行がおすすめです。滝の上空のみを飛行するツアーする所要時間は15分程度のものもあれば、国立公園の動物達まで観察できる30分程度のものまで、様々なプランから選ぶことができます、やはり、ここまで来たならばぜひ遊覧飛行をしてみることをおすすめします。2人乗りのモーターハンググライダーによる遊覧飛行もあります。さらに、滝の下流ではラフティングを楽しむこともできます。かなりの激流であるために難易度は高いですが、迫力のあるラフティングを満喫することができます。ゴムボートから振り落とされたり、ゴムボートが転覆してしまうことも少なくありませんが、死亡事故に繋がるようなケースはほとんどありませんので、安心して楽しむことができるでしょう。時期によってスタート地点が異なるので注意が必要ですが、水量の少ない時期にはなんと滝つぼの近くからスタートができるようになっています。これは一生の思い出となることでしょう。